木皿泉のレビュー一覧

  • 二度寝で番茶

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    ネタバレ

    木皿泉。
    夫婦2人組の脚本家。
    お二人の会話は、他のムック本などで読んでいて
    楽しいし、好きだったから、安定のおもしろさで
    読み進めた。

    軽妙な会話タッチに進められるエッセイの中で
    ドキッとするような、
    生きること、創ることに
    大切なことが語られる。

    たとえば

    私達は自分には才能なんてないということを知っている。それが大きな武器になるんじゃないかな。(中略) 自分は自分でいいんだと思えるところからしか、オリジナルなものは出てこないと思う。

    こんなふうに、ごく自然に受け止めていたことに
    はっとする気付きが与えられる。

    これからもお二人の作品から目が離せない。

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    2018年08月17日
  • 木皿食堂 : 2 6粒と半分のお米

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    ・人の気持ちは、光の速度の17倍の速さで移り変わってゆくと、仏教の本に書いてあるそうである。気持ちがそんなに目まぐるしく変わってゆくのなら、コトバの方も目まぐるしく変わるものだろう。生きているコトバだけがコトバなのである。そうじゃないコトバは受け流してもいいと、私は思う。

    ・最近、仕事が忙しくなって、なかなか本も読めない状態が続いている。なので、思い切ってメールをやめることにした。ケータイからも、パソコンからもアドレスを削除してしまうと、今まで何だったんだろう、というほど静かになった。本当に用がある人だけから、ファックスや郵便で要領よくまとめたものが送られてくる。けっこう儀礼的なやりとりが多

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    2018年07月13日
  • すいか 1

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     燃やしたり埋めたりしたいものを私も今、抱えてる。
     誰かのためだけにも生きられないし、自分のためだけにも生きられない。どうしても受け入れられないものとものすごく大切にしたいものとがせめぎ合うときって、苦しい。
     幸せって、大きなすいかを持ち帰る場所があるってことなんだなって、この本は気づかせてくれる。
     辛いことにとらわれるのはもうやめたらどうかな、そう思える。

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    2018年03月31日
  • 昨夜のカレー、明日のパン

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    原作は読んでいませんけれども、これはなかなかイイ…お話だったような気がしますねぇ…社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    なんかカレーとかパンとかがとっかかりになって人間関係が生まれる? ような感じのお話だと記憶しておりますけれども、真偽のほどは分かりません…社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    それよりもペコさん節が効いているというか…こういう原作ありのお話でもペコ氏が描くと必然的にペコ氏の作品になってしまうというか…そんな強みをペコさんには感じますね!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    原作も読んでみようかなぁ…と思わなくもないですけれども、ペコさんの作品のが出来がいいんじゃないかと…読ん

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    2018年03月07日
  • 二度寝で番茶

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    夫婦で脚本をされいる木皿泉さんのエッセイというか、対談集?
    本の一節を引用してそれに対して大福さん(夫)とかっぱさん(妻)の会話が展開されてきます。かっぱさんがあれこれ思っていることをいろいろ言って(攻め)、それ受けて大福さんが答えていく感じですが、こういう感じでお話できるご夫婦、憧れます。大福さんはこの連載が始まったころに脳内出血で倒れていまでも介護が必要な体ですが、かっぱさんは「大福ちゃんは私の趣味」と言います。介護というと重くなるけど、何事も発想の転換なのかもしれませんね。

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    2017年12月17日
  • 木皿食堂

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    木皿さんのごった煮。
    エッセイ、インタビュー、羽海野チカさんとの対談、シナリオ、本や漫画の解説、京都精華大学でのシナリオ講座が載せられている。どれも興味深く読んだ。
    特に惹かれたのは羽海野さんとの対談。
    創作の苦しさの一端を垣間見て、本当に命を削って書かれているんだなあ、と思った。
    羽海野さんと木皿さんの作品には、似ている所があるそうなので、途中で読むのをやめてしまった『ハチクロ』、まだ読んでない『三月のライオン』も読んでみたい。
    『三月のライオン』は映画とどっちを先にするか悩みどころ。

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    2017年09月16日
  • すいか 2

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    「1」があまりによかったので「2」も
    脚本のせりふがさらっとしているようで深い
    あとがきにあったけれど、ハピネス三茶に住みたいよ
    あったかいなあ
    「オマケ」もよかった
    せつないけれど、でもだいじょうぶ
    みんなしっかりそれぞれを生きていく
    ≪ この夏は すいかの味と 思い出と ≫

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    2017年08月31日
  • 二度寝で番茶

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    何気ない言葉がきらりと光る
    そんな会話エッセイ
    ものすごく親近感を覚えたのは神戸市に住んでおられるということだけではないね
    すっかりフアンになりました
    ≪ 考える 自分の言葉で 繋げるの ≫

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    2017年08月13日
  • 木皿食堂

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    野ぶたもセクロボもいい加減にしか見てなかったので、もう一度ちゃんと見直してみたいものだ。「すいか」や「Q10」は見てないけど、これも見てみたいなあ~

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    2017年07月23日
  • すいか 1

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    シナリオブックです。
    言葉のひとつひとつがきらきらしてて
    宝石みたいです。

    木皿泉さんの紡ぐ言葉は
    どうしてこんなに光り輝いているのか。
    なんでもないようで、なんでもある。
    なにげないヒトコトで人を孤独の淵から救ってくれる。
    この人の作品の中に入ってみたくなります。

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    2017年06月11日
  • 昨夜のカレー、明日のパン

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    夫の死を受け入れるなかで、義父との温かい心のやりとりが優しい気持ちになれる。身近な人ととの別れをこんな風にゆっくりと受け入れられたらいいだろうなぁ(^^)

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    2025年12月20日
  • 二度寝で番茶

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    『主人がいなくなっても、カレーやラーメンは、あいかわらずおいしかったが、私はやがてその店に行かなくなってしまった。バイト君は何も変えようとしなかったからだ。』

    『問題なのは、人の善意を当たり前だと思って慣れてしまうことだろう。』

    『私達は時間の中で生きている。昨日できなかったことが、今日できるようになり、今日できたことが明日できなくなる。』

    『誰に助けを求めるのか?誰に食べさせてやりたいのか?誰のために仕事をするのか?そんな誰かが明確に見えたとき、やっとその人の人生が始まっていくのだと思う。』

    『十何年も一緒に暮らしてる人が、自分のアレルギーを知らなかったというのは、寂しいです。』

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    2016年12月15日
  • 二度寝で番茶

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    木皿泉の感性は唯一無二だ。学んだ知識でなく考えた言葉ばかりが彼らから発せられる。こんな人たち今まで出会ったことない。
    損得勘定多めの自分に響いた趣味だと思おうという発想。そういうとこに辿り着ける醍醐味が人と関わることや人生にはあるんだろうなー。

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    2016年03月19日
  • すいか 1

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    「昨夜のカレー、明日のパン。」がめちゃめちゃ気に入り、この人スゴイ!!と思って興奮して調べてみたら、脚本家さんで、おまけにご夫婦だったw
    そして、ぜーんぜん知らなかったのだけど、な、な、な、なんと!「すいか」の脚本を書いた方々だったのだ!!
    今や、ほぼTVを観ない私ですが、「すいか」はリアルタイムで観ていたのだ!そしてこれまた珍しいことに、いろんなシーンが目に焼き付いているのでした。
    好きだったなぁ~「すいか」。また観てみたいなぁ~♪
    というわけで、思い出に浸りながら続きを読みま~す!!!

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    2016年02月01日
  • すいか 1

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    ドラマ「すいか」の脚本
    どうやってもドラマの映像が浮かんでしまうので、読み物としての評価が難しい
    そしてドラマに関しては大好きなので、その分の過大評価な面もあるので、客観的な評価ままず無理

    ってか、名言がいっぱいあるんだよなぁ

    それはそうと、一番好きなのはゆかちゃんと教授の「ブローチ」のエピソード
    あれで市川実日子が好きになったようなものだしね

    というわけで、ドラマの「すいか」好きは読むべし

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    2015年07月03日
  • ON THE WAY COMEDY 道草 袖ふりあう人々篇

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    人情タクシーシリーズ、サソリ仮面が素晴らしいが
    最後の1話は無い方がよかった
    響くセリフも多かった

    長介ノコが全く邪魔。この人は芸人や構成作家など
    自身の経験を元にすると途端に鈍る

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    2015年03月18日
  • 二度寝で番茶

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    この本を購入するきっかけは何かの書評だったと思います。個性的なタイトルに惹かれ興味をもち、著者がどのような方なのかわからないまま購入しました。

    著者はお二方のペンネームで脚本を手掛けている方です。ドラマなども手掛けている有名な方です。ですが私はそのドラマもたまたま見たことが無く、どのような方なのかなと思っておりました。

    全体にわたり二人の掛け合いに終始しているのですが、それが絶妙に面白くついついにやりとしていしまいます。是非電車や喫茶店では読まないことをお勧めします。

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    2015年02月14日
  • 二度寝で番茶

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    ネタバレ

    気持のいいものばかりに囲まれて暮らすと言うのは幸せだけど、気が付いたら誰かが考えた幸せだったというのは辛いと思う。
    今の若い人は、そんな自分だけが発見した幸せを、他の人はそうじゃないだろうなあ、俺ヘンタイかも、と後ろめたさく思いながら抱えているんじゃないかなあ。

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    2015年02月11日
  • 二度寝で番茶

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    ネタバレ

     「すいか」「セクロボ」「Q10」「野ブタ。をプロデュース」でカルト的な人気の脚本家、木皿泉のエッセイ集。実は二人組なので、対談集が主です。
     ドラマほどのインパクトはないけど、裏話やら「こういう感じでシナリオってできるんだ」っていうのがわかったり、そっち系が好きな人にはたまらないだろうなあ、とは思うよね。

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    2015年01月03日
  • 二度寝で番茶

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    二人で一人のドラマ脚本家の対談というかエッセイ
    作者は「すいか」「野ブタをプロデュース」「セクシーボイスアンドロボ」「Q10」の脚本家、木皿泉

    随所にドラマの世界観が現れていて、もともとそんな人達なんだね~と思った
    この方々の書くドラマは名言が多い
    それでいて「どやっ!いいゼリフやろ!」臭が感じられずにさらっとしているので、さらによく感じる

    セクシーボイスアンドロボだったら、2話の「ごぼ蔵」の最後のセリフ、
    「私も取り替えられない人に出会えるのだろうか。もしそんな人に会えたならどんなに心強く生きていけるだろう。会えるかどうか分からないけど会えなくてもどこかにそんな人がいると思っただけで、ど

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    2014年12月20日