木皿泉のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ木皿泉。
夫婦2人組の脚本家。
お二人の会話は、他のムック本などで読んでいて
楽しいし、好きだったから、安定のおもしろさで
読み進めた。
軽妙な会話タッチに進められるエッセイの中で
ドキッとするような、
生きること、創ることに
大切なことが語られる。
たとえば
私達は自分には才能なんてないということを知っている。それが大きな武器になるんじゃないかな。(中略) 自分は自分でいいんだと思えるところからしか、オリジナルなものは出てこないと思う。
こんなふうに、ごく自然に受け止めていたことに
はっとする気付きが与えられる。
これからもお二人の作品から目が離せない。 -
Posted by ブクログ
・人の気持ちは、光の速度の17倍の速さで移り変わってゆくと、仏教の本に書いてあるそうである。気持ちがそんなに目まぐるしく変わってゆくのなら、コトバの方も目まぐるしく変わるものだろう。生きているコトバだけがコトバなのである。そうじゃないコトバは受け流してもいいと、私は思う。
・最近、仕事が忙しくなって、なかなか本も読めない状態が続いている。なので、思い切ってメールをやめることにした。ケータイからも、パソコンからもアドレスを削除してしまうと、今まで何だったんだろう、というほど静かになった。本当に用がある人だけから、ファックスや郵便で要領よくまとめたものが送られてくる。けっこう儀礼的なやりとりが多かったんだなあと、あらためて思う。不思議なことに、そんな生活を始めると、人によく会うのである。会って、少し立ち話をして,バイバイと別れる。なくても大丈夫と、自分で確認するのは、そんな悪いことではないような気がする。
・向田さんは「日常」を描く作家だと思う。そして、私たちもデビュー以来、書き続けてきたテーマは「日常」だ。
違うのは、その日常の向こうに何を見ていたかである。私たちの作品は日常の向こう側に「死」を見ている。向田さんは、おそらく「セックス」を見ていたのではないかと思う。でも、たぶん、それは同じことなのだと思う。死もセックスも、どちらも逃れることができないものだ。なのにそれらは、日常から遠ざけられ、あたかも、そんなものはないような顔でみんな暮らしている。
・人間には本能的にまとめようとする習性があると思うんですよ。むしろ破壊する方が意識的にやらないとだめで・・・。だから、こんなに話を広げちゃった、どうしよう、みたいな不安はあまり感じないし、何とかなるもんです。描こうとしていることも、ずっと同じだから。
・物語もそうなんじゃないかなって思います。実態は何もないけれど、みんなで共有できる何かがあって、自分の居場所や帰る場所があると思えるだけで、人は生きていけるのではないかと。
・そうそう。今ここにある「現実」の中で一生懸命生きることも大事だけど、外から「現実」に揺さぶりをかけ、修正していくという二つの視点がないとダメだと思う。私たちが生き得る物語はほかにもたくさんあるんだということを見せていくことによって、だれもが立ちすくんでしまっている現状を打ち破ることができると思います。
・「ううん。おいしかった。すごくおいしかったけど、明るいみかんの色が悔しかった。来るの待っているのに届くと寂しい気持ちになった」
・「バスケのコートってさ、外から見ると小さいと思わない?」
「え?そう?」
「わかる。コートの中って、ゲームで必死になっとると,限りなく広いような気がするよね」
「でしょ?中にいる人と、外にいる人って、コートのラインが全然違うように見えるんだよね」
「家族もそうがな」
「どういうこと?」
「いやよぉ、一緒に住むのが家族だなんてよぉ、それは外から見てるヤツが言うことでよ、中にいる方は必死で、ラインなんで、どこにあろうが、もうどうだっていいべな。オレは、愛媛までがわがうちだと思うこどにすっぺよ」
・「逃げるってことは、生きのびる方を選んだってことだ」 -
Posted by ブクログ
原作は読んでいませんけれども、これはなかなかイイ…お話だったような気がしますねぇ…社畜死ね!!
ヽ(・ω・)/ズコー
なんかカレーとかパンとかがとっかかりになって人間関係が生まれる? ような感じのお話だと記憶しておりますけれども、真偽のほどは分かりません…社畜死ね!!
ヽ(・ω・)/ズコー
それよりもペコさん節が効いているというか…こういう原作ありのお話でもペコ氏が描くと必然的にペコ氏の作品になってしまうというか…そんな強みをペコさんには感じますね!
ヽ(・ω・)/ズコー
原作も読んでみようかなぁ…と思わなくもないですけれども、ペコさんの作品のが出来がいいんじゃないかと…読んでもないのに思ったりしました。さようなら…。
ヽ(・ω・)/ズコー -
Posted by ブクログ
『主人がいなくなっても、カレーやラーメンは、あいかわらずおいしかったが、私はやがてその店に行かなくなってしまった。バイト君は何も変えようとしなかったからだ。』
『問題なのは、人の善意を当たり前だと思って慣れてしまうことだろう。』
『私達は時間の中で生きている。昨日できなかったことが、今日できるようになり、今日できたことが明日できなくなる。』
『誰に助けを求めるのか?誰に食べさせてやりたいのか?誰のために仕事をするのか?そんな誰かが明確に見えたとき、やっとその人の人生が始まっていくのだと思う。』
『十何年も一緒に暮らしてる人が、自分のアレルギーを知らなかったというのは、寂しいです。』
『みんな自分に自信がないし、絶対に失敗したくないと思ってるからデータに頼るんでしょ。』
『やりたいことを持っている人は、人に干渉する暇はないでしょう?』
『負けないことより、負け方に重点を置いた方がいいと思うんですけどね。』
『最近の人は、今はこれぐらいでいいか、みたいなのがないですね。なぜか、特別な自分でなければならない、と必死になっている』