木皿泉のレビュー一覧
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大切な人を失くしてしまうと、忘れて前を向くまでに、何度も過去を振り返ってしまう。あんなことできた、あんなことができなかったって。新しい形を見つけることができて良かった。Posted by ブクログ
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パワースポット
じわじわと涙が出てきて、温かい気持ちになった。すごく気持ちが落ち込んでたけど、大丈夫、何か少しやってみようって、前向きなんてキラキラした感じでなく、優しく背中を押されたのが心地よかった。Posted by ブクログ -
なんかよかったなあ。
すごく良かった。
今まで読んできた、考えてきた、いろいろが詰まってる感じ。
出てくる人がみんな真面目くさっていなくて、でも誠実で、人間味があって。
じんわり再生に向かう物語。
言葉をあげる
言葉が欲しい時がある
でもなんの言葉が欲しいのか、なんの言葉を求めているのか、自分...続きを読むPosted by ブクログ -
もらった言葉
あげた言葉
良くも悪くも人は言葉の交換で生きている。
ここにはそれが溜息が出るくらいたくさん描かれていて。
その言葉が時に誰かの生きる指針になったりする。それが濃く描かれていた、タカラちゃんのお話は泣けて仕方なかった。
身近な人の死は、誰かの人生も変えてしまうことがある。
大切な...続きを読むPosted by ブクログ -
また素敵な本に出会えてしまった。嬉しい。
この物語の登場人物たちがそうであったように、自分もまた背中をそっと押してもらえた。
優しさが伝播したみたいに。
たくさんの台詞が胸にじんわりと沁みてくる。Posted by ブクログ -
ほっこりあったまるというのは、こういう作品のことを言うんだと思う。
大事件が起きるわけではない。
ちょっとした事件はあるけど、それは登場人物たちの「日常」として描かれているにすぎない。
冷静に考えたら割と問題だよなぁと思うことも、みんなの「まぁなんとかなる」というスタンスのおかげで、読者も「なんとか...続きを読むPosted by ブクログ -
「すいか」などで知られる脚本家夫婦の初の小説(9編の連作短編)。書くのに9年かかったのだとか。
読み始めは何か……それこそ「すいか」とか「かもめ食堂」とか「めがね」みたいな実世界なんだけどちょっと風変わりに描かれる映像作品のような印象だったんだけど、だんだんその空気感が心地よくなり、やっぱりこれって...続きを読むPosted by ブクログ -
一時期あまりにも称賛されまくってたから逆張り人間らしくやや敬遠してたんだけど、ドラマの「すいか」がすごく良くて、その脚本の人の作品だっていうから読んだ。
おもしれ~~~~。
人間を書くのが上手すぎるんだよな。
岩井さんがすごく良かった。名前が同じだからハライチの岩井さんで想像しながら読んだんだけど、...続きを読むPosted by ブクログ -
優しく、柔らかな世界。久しぶりに触れました。こういう小説が、最近読みたくて、ずっと欲していました。
「あぁ、温かい」
炎天下の木陰の中、一気に読み干してしまいました。もったいない。また、木皿さんの本を読みたいと、思います。Posted by ブクログ