木皿泉のレビュー一覧

  • 昨夜のカレー、明日のパン
    大切な人を失くしてしまうと、忘れて前を向くまでに、何度も過去を振り返ってしまう。あんなことできた、あんなことができなかったって。新しい形を見つけることができて良かった。
  • 昨夜のカレー、明日のパン
    パワースポット
    じわじわと涙が出てきて、温かい気持ちになった。すごく気持ちが落ち込んでたけど、大丈夫、何か少しやってみようって、前向きなんてキラキラした感じでなく、優しく背中を押されたのが心地よかった。
  • 昨夜のカレー、明日のパン
    なんかよかったなあ。
    すごく良かった。
    今まで読んできた、考えてきた、いろいろが詰まってる感じ。

    出てくる人がみんな真面目くさっていなくて、でも誠実で、人間味があって。
    じんわり再生に向かう物語。

    言葉をあげる
    言葉が欲しい時がある

    でもなんの言葉が欲しいのか、なんの言葉を求めているのか、自分...続きを読む
  • すいか 2
    結婚や仕事、家庭の悩み。なかなか一歩踏み出せない感じ。「世間的に見たら私たちって不幸なんでしょうか。」と言いながら幸せそうだった。
  • 昨夜のカレー、明日のパン
    もらった言葉
    あげた言葉

    良くも悪くも人は言葉の交換で生きている。

    ここにはそれが溜息が出るくらいたくさん描かれていて。
    その言葉が時に誰かの生きる指針になったりする。それが濃く描かれていた、タカラちゃんのお話は泣けて仕方なかった。

    身近な人の死は、誰かの人生も変えてしまうことがある。
    大切な...続きを読む
  • 昨夜のカレー、明日のパン
    また素敵な本に出会えてしまった。嬉しい。
    この物語の登場人物たちがそうであったように、自分もまた背中をそっと押してもらえた。
    優しさが伝播したみたいに。
    たくさんの台詞が胸にじんわりと沁みてくる。
  • 昨夜のカレー、明日のパン
    ほっこりあったまるというのは、こういう作品のことを言うんだと思う。
    大事件が起きるわけではない。
    ちょっとした事件はあるけど、それは登場人物たちの「日常」として描かれているにすぎない。
    冷静に考えたら割と問題だよなぁと思うことも、みんなの「まぁなんとかなる」というスタンスのおかげで、読者も「なんとか...続きを読む
  • 昨夜のカレー、明日のパン
    「すいか」などで知られる脚本家夫婦の初の小説(9編の連作短編)。書くのに9年かかったのだとか。
    読み始めは何か……それこそ「すいか」とか「かもめ食堂」とか「めがね」みたいな実世界なんだけどちょっと風変わりに描かれる映像作品のような印象だったんだけど、だんだんその空気感が心地よくなり、やっぱりこれって...続きを読む
  • 昨夜のカレー、明日のパン
    なんとも言えない優しい気持ちになって読んで良かったって気分になる本
    誰かに勧めたくなる不思議な本でした
  • 昨夜のカレー、明日のパン
    一時期あまりにも称賛されまくってたから逆張り人間らしくやや敬遠してたんだけど、ドラマの「すいか」がすごく良くて、その脚本の人の作品だっていうから読んだ。
    おもしれ~~~~。
    人間を書くのが上手すぎるんだよな。
    岩井さんがすごく良かった。名前が同じだからハライチの岩井さんで想像しながら読んだんだけど、...続きを読む
  • 昨夜のカレー、明日のパン
    登場人物がかわいい。やさしい。そーゆー目線で暮らしたい。
    1話目と2話目が特にいいな。手元に置く本にする。
  • 昨夜のカレー、明日のパン
    優しく、柔らかな世界。久しぶりに触れました。こういう小説が、最近読みたくて、ずっと欲していました。
    「あぁ、温かい」
    炎天下の木陰の中、一気に読み干してしまいました。もったいない。また、木皿さんの本を読みたいと、思います。
  • さざなみのよる
    河出書房新社の社長がおすすめしていて手に取った本。人の死がテーマの本は、血を分けた子どもとか強いつながりとか「死んで何かを遺す」ことが強調される印象を受け、感動しつつもどこか焦るような気持ちにもなっていました。この本は、頑張って遺そうとしなくても勝手に毎日積み重なってるから大丈夫ですよ、と言われたよ...続きを読む
  • さざなみのよる
    心温まる作品とはまさにこのこと。
    この世から消えてしまっても、ナスミの言葉を思い出しながら前を向く登場人物たちが印象的で、最後までしっかりと感情移入して読めた。

    自分の芯があって、みんなを明るい方向に導くナスミの存在に憧れのような感情を抱いた。
  • さざなみのよる
    ナスミさんとナスミさんに関わった人たちの話。ナスミさんが亡くなったあとの皆の気持ちや気づきに感動したり温かい気持ちになった。いろんな人の視点で話が進むのが楽しかった。毎日大切に生きていこうと思える本だった。また読みたい。
  • すいか 1
    2003年にテレビドラマ化した作品

    これまでの人生で一番好きなドラマが"すいか"です。シナリオ本は大人になってから読みました。

    心に刺さるセリフが多く、
    人生で迷った時、困った時支えてもらいました。
    今でも大切な言葉として留めています。

    何でこんなにこの作品が好きなんだろうと
    考えてみるのです...続きを読む
  • さざなみのよる
    変な意味ではなく、死ぬのもいいもんだと思える本。
    そう思えるように、人との関係を大切にしていこうと思える本。
    さすが脚本家だけあり、抜群のテンポ。
  • さざなみのよる
    ドラマ「富士ファミリー」の前日譚+α
    ナスミが癌で亡くなる前後を、様々な登場人物の視点で描かれている

    全部で14話
    ナスミ、鷹子、月美、日出男、笑子、ナスミの中学時代の同級生清二、昔ナスミを誘拐しかけた佐山啓太、ナスミの元同僚の加藤由香里、清二の妻の利恵、日出男の再婚相手の愛子、ナスミが好きなマン...続きを読む
  • すいか 2
    生きていれば、笑ったり、泣いたり、嘘ついたり、、、迷って、間違えて、傷ついて、でもそれで気付いたり。

    自分で選んで生きていくのは、嬉しいし楽しいよね?
    たとえそれが「一般的な幸せのカタチ」とは少々、違っていたとしても。納得できる方がいいよね?
    そう、問いかけられている気がする。
    登場人物を励ました...続きを読む
  • すいか 1
    人生のシンジツが詰まってる。

    ああ、こうだったらな。
    私も、こんな風に言えたら。
    ああ、そうだったな。
    私も、実はそうだったんだ。

    登場人物全員が、自分自身のように思える瞬間がある。
    痛いほどに、共感してしまう。

    不器用で人間臭くて、でもあり得ないほどまっすぐ自分に正直な登場人物全員を、全力で...続きを読む