木皿泉のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
1の方でも書いたけど、ドラマが好きすぎて脚本としての単体評価が難しい
それでもやはり最高の5は付けずにはいられないなぁ
響一くんが遠くに行ってしまったり、すいかの墓を作ったりと、夏のそして物語の終わりが見えてくるとなんだか物悲しくなる
それでいて馬場ちゃんとの再会を果たした基子さんの決断の清々しさ いいねぇ
そして何より物語の10年後が載ってるのが嬉しい
教授は約束を守る人なんです
それがブローチのエピソードでもよくわかるしね
響一くんが出てこないのはちょっと残念だけど、よくよく考えたら出てくる方がしっくりこないかもね
でもまぁ、絆さんと一緒になって欲しかったけどなぁ
泥船のママが最後全 -
Posted by ブクログ
大好きなドラマ「すいか」。
とにかく台詞が心にしみる作品だったので、購入。
やっぱり、観ても、読んでも、台詞のすばらしさは秀逸。
優しくて、おもろしくて、慈しみがあって。
生きることが、楽しくなる。
この本を買ってよかった…と思ったのは、
あとがきに、作者の作品を創作するにあたっての
「こだわり」を読めたこと。
それは、やはり予想通り、いや、予想以上に、とてもあたたかいものだった。
また、ドラマ終了から十年後の「ハピネス三茶」が
読めたことも、すごく嬉しかった。
それぞれが、ちゃんと十年を経て、ちゃんと暮らしていて、変わらず、ユニークで楽しくて、あたたかくて。
何度も何度も読み返す脚本の -
Posted by ブクログ
とてもいい。
宝物になりそうな一冊(あ、二冊か)。
ドラマの視聴率が最低だったなんて、信じられない。
話の内容の他にも、基子さんやゆかちゃん、絆さんの着ていた洋服とか、いつもすごくかわいくて魅力的な要素がたくさんあったのに。
本で読むと、( )の部分がとても楽しい。
ト書き、という部分かな?
特に基子さんの(煮詰まる)は、この時ドラマで基子さんはどんな表情してたか、確認したくなりました。
泥舟のママも、ほとんどしゃべらないけどあの表情には、たくさんの思いが思 込められてたんだな〜とか。
10年後のハピネス三茶もまた、嬉しいおまけでした。 -
Posted by ブクログ
西瓜のお化け提灯、基子さんの独立記念紅白饅頭、
間々田さんのプチ整形[笑]
後半も、葛藤しながらもみんなで過ごす明るい時間が
ゆっくりと流れるハピネス三茶。
人間が時として持ってしまう焦げた感情。
でも、それを否定じゃなく
そういうものは誰だって持っているけど、恥じなのは
そのどうしようもない感情を人にぶつけてしまうこと。
どんな嵐もきっと過ぎ去るから、どんなに自分が荒れ狂っても
元の自分が戻ってくるのを信じて、じっと我慢するしかないと
教えてくれる夏子さん。
オマケのそれから10年後のハピネス三茶。
ゆかちゃんとの約束を果たしに帰ってきた夏子さん。
泣いたり笑ったり少し変化したりしなが -
Posted by ブクログ
待ちに待った「すいか」ノベライズの文庫化!!
あのすいかの世界を文章で噛みしめて脳内で
映像を展開できる幸せ♡
古い木造の家に小さな庭、伸び放題のひまわり、
「ハルマゲドン」と落書きされた塀。
プールの水の入れ替えを缶ビール片手に日がな一日
眺めている絆ちゃん。
水を抜いてゴシゴシ洗って、また水を張って。
溜まったものが流されて、空になってまた満たされる。
庭の雑草をハート型にくり抜いたように整える響一くん。
その真ん中めがけて玩具の弓矢を放つ夏子さん。
「もう帰ってちょうだい」としか言わない、バー「泥舟」のママ。
「忘れたい物は、みんな埋めていいの。
みんな、何かしら埋めて生きてる