杉田敦のレビュー一覧
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テレビでヨーロッパを旅する芸能人が出会ったある老婆が「まだ未熟な民主主義を私たちは見守らなければならない」という言葉が非常に印象的だった
民主主義が当たり前のように思っているが、そもそも民主主義とは何か。多数決で決めていくならば「未熟」と表現するのはおかしい。
そこで民主主義とは何かを知るために、こ...続きを読むPosted by ブクログ -
初めて丸山眞男の文章に触れた。難しい言葉を使ってるようで分かりやすい、面白い文章だった。第二次世界大戦期の日本人の精神その他についての彼の考えが目から鱗。こんな教授に出会いたかった。ほんのわずかだが自分がこの世に生を持った時間と彼がこの世に魂を残した時間が被っていることに感動。Posted by ブクログ
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「私は この小説を書くときに、読んでくださる人が小学六年生までの漢字を読む力があれば読んでもらえるものと思ってこの作品を書き始めました」
と「氷点」を書いた三浦綾子さんがいってらっしゃいました。
この本の中で出張授業をされる先生たちは
もちろん、その道のプロフェッショナルの方たちです
そして、聴い...続きを読むPosted by ブクログ -
2人の人物の対話形式で、民主主義をめぐるさまざまなテーマを取り上げた本です。民主主義にまつわる問題を知るための、優れた入門書です。
基本的には民主主義の本質が問題となっているものの、アクチュアルな問題を念頭に置きながら議論が進められているようで、思想史的な側面に関してはあまり詳しく扱われていません...続きを読むPosted by ブクログ -
デモクラシーについての対話形式の本。ただ選挙に参加するのではなく、「デモクラシーとはなんぞや」という本質を学ぶための入門書になる本。
2001年に出版のため、ネットデモクラシーはその当時より発達しているが、それ以外はあまり変わらずだし、憲法、原発、沖縄と今でも議論の俎上に乗せられる問題があげられてい...続きを読むPosted by ブクログ -
「超国家主義の論理と心理」を学生の頃に講義のテキストとして読んだことがあるので、思い出して再読した。
まず日本の超国家主義は欧米とことなり政教分離が未発達のため精神の動員が起きたという。そして権威や権力の高低差は、天皇からの距離に応じて同心円状に広がるという。そしてそのような仕組みが戦争に荷担したと...続きを読むPosted by ブクログ -
読みづらい。
対話形式は、一見わかりやすいが読みづらい。
対話の中で論点が右往左往するからである。
そこで、対話形式の本については、簡単な表を作ることをオススメする。
ここではタグの使用ができないので、メモを書く。
Bさん
デモクラシーの本質=決定のための手段
Aさん
デモクラシーの本質...続きを読むPosted by ブクログ -
[ 内容 ]
民主主義、民主的な政治とは何か。
現代社会の基本的な価値理念であるデモクラシーが重要であることは間違いない。
しかし、それを共有している社会において、いろいろな意見の対立や争点が生まれてくるのはなぜなのか。
物事を「民主的」に決めるとは、どういうことか。
古くて新しいこの難問について、...続きを読むPosted by ブクログ -
この本のほとんどは、架空の2人による民主主義に関する議論である。
デモクラシーの考え方の様々な対立軸について知ることができた。
しかし、2人の対立という形をとったことで逆に読者の視野を限定することにはなっていないか。
自分の意見をしっかりもてるよう、より様々な議論を経験していきたい。Posted by ブクログ -
目次
第1章 制度とデモクラシー
第2章 安定性とデモクラシー
第3章 国民とデモクラシー
第4章 公共性とデモクラシー
第5章 代表とデモクラシー
第6章 討論とデモクラシー
第7章 憲法とデモクラシー
第8章 重層性とデモクラシー
Posted by ブクログ -
政治学畑の人間じゃないからよく知らないけど(そんなんばっか)、こういうのは学部生のゼミの教科書とかになりそう。いわゆる「戦後民主主義的言説」を体現しているかのようなBさんと、それを相対化しようとする「ポストモダン」系?なAさんの対話は、いろいろ刺激的でおもしろい。「AがいいかBがいいか」じゃなくて、...続きを読むPosted by ブクログ
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日本の極端国家主義の特徴は、精神的な権威と政治的な権威が分かれていないこと。この極端国家主義が、国民を永きにわたって苦しめ、戦争に駆り立てたのだ。教育勅語で国家が倫理を押し付けるなんてけしからん。国家は宗教や信仰、思想に中立であるべきだ。▼慎ましやかでないし、むき出しの権力でもない。偉そうなのに小物...続きを読むPosted by ブクログ