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民主主義、民主的な政治とは何か。現代社会の基本的な価値理念であるデモクラシーが重要であることは間違いない。しかし、それを共有している社会において、意見の対立や争点が生まれてくるのはなぜなのか。物事を「民主的」に決めるとは、どういうことか。古くて新しいこの難問について、対話形式を用いて考える試み。
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Posted by ブクログ
多数決型デモクラシーv.s.コンセンサス型デモクラシーの対話形式。 時折話題が飛ぶこともあるが、政治学におけるそれぞれの立場の見解がわかりやすく示されており、頭の整理の助けになった。 どちらが正解だと結論づけられてはいないため、中立な視点からデモクラシーを考えるための入門書となる。
テレビでヨーロッパを旅する芸能人が出会ったある老婆が「まだ未熟な民主主義を私たちは見守らなければならない」という言葉が非常に印象的だった 民主主義が当たり前のように思っているが、そもそも民主主義とは何か。多数決で決めていくならば「未熟」と表現するのはおかしい。 そこで民主主義とは何かを知るために、こ...続きを読むの著書をとった 対話形式なので非常に読みやすい 内容は深くなく、次々に話題が飛んでいくので十分な理解はできないが、民主主義というものがそんな単純ではないことはわかってくる。今まで意識してなかったのは、自分が知らず知らず「多数派」にいるからだろう 国民とは何か。現在の政治システムは本当に民主主義なのか。議論に参加せずして民主主義の実現は本当に出来るのか(全て丸投げ)。日本国民と呼びかけながら、自分の意志で日本に来ていない人々を除外した日本憲法(戦後、日本国籍はく奪)。 非常に興味深いが、この本では議論はされるが結論は出されていない。だが、今後学んでいく上でのきっかけとしては十分すぎる内容だろう
2人の人物の対話形式で、民主主義をめぐるさまざまなテーマを取り上げた本です。民主主義にまつわる問題を知るための、優れた入門書です。 基本的には民主主義の本質が問題となっているものの、アクチュアルな問題を念頭に置きながら議論が進められているようで、思想史的な側面に関してはあまり詳しく扱われていません...続きを読む。この点に関しては、一般的な政治思想史の教科書で知識を補う必要があるように思います。
デモクラシーについての対話形式の本。ただ選挙に参加するのではなく、「デモクラシーとはなんぞや」という本質を学ぶための入門書になる本。 2001年に出版のため、ネットデモクラシーはその当時より発達しているが、それ以外はあまり変わらずだし、憲法、原発、沖縄と今でも議論の俎上に乗せられる問題があげられてい...続きを読むる。 デモクラシーは制度ではなく、不断な努力を要するものであることがよくわかるし、その考え方は政治だけでなく多様な局面で使える考え方であると思う。 丸山眞男は「民主主義は制度ではなく、永久革命である」と断じたが、この本を読めばその意味がよくわかる。
読みづらい。 対話形式は、一見わかりやすいが読みづらい。 対話の中で論点が右往左往するからである。 そこで、対話形式の本については、簡単な表を作ることをオススメする。 ここではタグの使用ができないので、メモを書く。 Bさん デモクラシーの本質=決定のための手段 Aさん デモクラシーの本質...続きを読む=新しい価値観の発見(=目的) このデモクラシーに対する根本的な対立が、様々な論点についての結論の相違となる。 今後、この本を読もうと思う方はこれを念頭において読んでみて欲しい。 対話形式にもかかわらず、頭の中がすっきりとすることだろう。
[ 内容 ] 民主主義、民主的な政治とは何か。 現代社会の基本的な価値理念であるデモクラシーが重要であることは間違いない。 しかし、それを共有している社会において、いろいろな意見の対立や争点が生まれてくるのはなぜなのか。 物事を「民主的」に決めるとは、どういうことか。 古くて新しいこの難問について、...続きを読む対話形式を用いて考える試み。 [ 目次 ] 第1章 制度とデモクラシー 第2章 安定性とデモクラシー 第3章 国民とデモクラシー 第4章 公共性とデモクラシー 第5章 代表とデモクラシー 第6章 討論とデモクラシー 第7章 憲法とデモクラシー 第8章 重層性とデモクラシー [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
この本のほとんどは、架空の2人による民主主義に関する議論である。 デモクラシーの考え方の様々な対立軸について知ることができた。 しかし、2人の対立という形をとったことで逆に読者の視野を限定することにはなっていないか。 自分の意見をしっかりもてるよう、より様々な議論を経験していきたい。
目次 第1章 制度とデモクラシー 第2章 安定性とデモクラシー 第3章 国民とデモクラシー 第4章 公共性とデモクラシー 第5章 代表とデモクラシー 第6章 討論とデモクラシー 第7章 憲法とデモクラシー 第8章 重層性とデモクラシー
政治学畑の人間じゃないからよく知らないけど(そんなんばっか)、こういうのは学部生のゼミの教科書とかになりそう。いわゆる「戦後民主主義的言説」を体現しているかのようなBさんと、それを相対化しようとする「ポストモダン」系?なAさんの対話は、いろいろ刺激的でおもしろい。「AがいいかBがいいか」じゃなくて、...続きを読む両者の間を行き来するところからスタートする、ってことですよね?(200508)
多様なデモクラシーをめぐる論点について対話形式で書かれた本。 対話しているので、非常にわかりやすく読める。 対話する人もリベラルな人とコンサバな人が対置されて議論が進んでいくので、どっちの人はこう考えるのか、ということも理解しながら読める。 論点の深掘りや分析を行う本ではないとので、論点が発散する...続きを読む印象ではあるが、著者があとがきにも発話の契機にしてほしい、みたいなことを述べていたので、入門的な位置付けで読めばいい気がした。
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デモクラシーの論じ方 ――論争の政治
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杉田敦
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