北見葉胡のレビュー一覧

  • りりかさんのぬいぐるみ診療所 しろくまピース

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    りりかさんのぬいぐるみ診療所シリーズ。今回のはなしもとてもよかった。
    私も子供の頃からぬいぐるみと一緒にいて、この子達と別れるとか考えられないので、一つ一つのお話に共感しかなく、特に最後のぬいぐるみの里子話は胸がぎゅっと苦しくなる思いがしました。
    ぬいぐるみはかわいがればかわいがるほどボロボロになってしまう。そのことに早く気付いたりりかさん、えらい。そしてそういうぬいぐるみを救ってあげる仕事があることに気付いたのもまたすごい。
    魔法は使えなくても、世界中にこんなぬいぐるみのお医者さんがふえるといい…中年ながら、そんなメルヘンなことを願ってしまう一冊でした。

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    2025年10月05日
  • りりかさんのぬいぐるみ診療所 しろくまピース

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    『顔にしみがあってもなくても、この子は何一つかわらない。この子の中にあるすばらしさが、このしみのせいで損なわれるなんてことかあるはずない。』
    また、泣いてしまった。
    ぬいぐるみ話に本当に弱い。
    うちの古参たちも、ケガの治療とシャンプーと綿の入れ替えして欲しい。

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    2025年08月14日
  • りりかさんのぬいぐるみ診療所 わたしのねこちゃん

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    「ぬいぐるみが生まれてきたいちばんの意味は、自分が愛されるためではなく、持ち主を愛することなんじゃないでしょうか。持ち主がいつまでも幸せで、笑顔でいてくれることを、かれらは心から望ノゾんでくれていると思います。」

    りりかさんのぬいぐるみ診療所の中で、この本が1番好きです。
    ぬいぐるみと共に育ち、大きくなった今も共に暮らしている我が子が、ぬいぐるみから卒業するのはいつなのかと気を揉んでいましたが、卒業する必要はないんだと気づきました。

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    2024年07月07日
  • りりかさんのぬいぐるみ診療所 思い出の花ちゃん

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    りりかさんの治療内容を聞くだけで、この人になら安心してうちの子を預けられると思いました。
    『リリカぬいぐるみ診療所』に入院させてあげたい。
    ぬいぐるみ好きにはたまらない一冊です。

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    2024年06月27日
  • りりかさんのぬいぐるみ診療所 わたしのねこちゃん

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    あなたが、わたしに愛情を持ってシャンプーしてくれたから、わたし、美容師になろうって思ったのよ。って、言ったねこちゃん。自分にとっては、なんてことをしてしまったんだろうと後悔していても、気持ちはしっかり伝わっていたんだね。さよならしてしまった、いつも寝る時にそばにいてくれたくまちゃんは、わたしにとっても大事だったんだなと思った

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    2024年03月03日
  • くるみわり人形

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    村山早紀さんの、隠れた?名作(翻案)なのです。ぜひクリスマスに読んでください。信じるこころ、夢見る想いの大切さを教えてくれます。

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    2023年12月21日
  • はりねずみのルーチカ ちいさな夜の音楽会

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    『りりかさんのぬいぐるみ診療所』にルーチカが出て来て....コレは次に出る『はりねずみのルーチカ』の話には、がちょうのモーツァルトが出てくるはず!?( ̄ー ̄) と思っていた。で、最新刊の『はりねずみのルーチカ』買っちゃいました!

    「ひとびとの国」から「フェリエの国」にやって来たモーツァルト!ぬいぐるみだけどさ、やりたいことも見つけられたし、この先もルーチカたちとフェリエの国で幸せに暮らして行ってほしいと願います。

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    2022年10月11日
  • はりねずみのルーチカ 人魚の島

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    ネタバレ

    シリーズ9冊目。(私個人としては4冊目。順番に読んで行きたかったが、貸出中だったので、これを借りた。夏のお話なので、いま読めて良かったかな) 

    暑い夏の日、ひみつの島へ出発して行ったルーチカ達。たどり着いた小島では、少年リクが一人で暮らしていたり、人魚がいたり...。最後の挿絵を先に見てしまったので、読みながらリクは、両親に会えると分かっていた(^_^;) 次にルーチカ達があの島に遊びに行ってもリクはいない。でも、それは良いこと、ね。

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    2022年09月04日
  • はりねずみのルーチカ ふしぎなトラム

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    ネタバレ

    シリーズ3冊目。妖精の輪で小さくなっちゃったところは、私が好きな場面。人形の修理屋!?『思い出の国』って先に読んだ、『りりかさんのぬいぐるみ診療所』でも出て来たじゃない!?なんかこんな風にお話が繋がっているのって好き!泊めてもらったくまのコリアタおじさんと息子のプチアタ。次の新月にお祭りに行くことになった時、プチアタが『でも、その日は......。』と小さな声で言いかけたの、私...アレだろうなとすぐ解った。最後にそのこともお父さんに思い出してもらえて良かった。

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    2022年09月02日
  • はりねずみのルーチカ

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    ネタバレ

    『りりかさんのぬいぐるみ診療所』の2作目で、『はりねずみのルーチカ』が出てきて、読んだことがないシリーズだったので、手に取る。

    不思議なことがたくさん起きて...。トムテとか、小さな妖精の楽団員が出て来た時は、このお話好きだ!と思った。北見葉胡さんの挿絵がかわいい。

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    2022年08月04日
  • りりかさんのぬいぐるみ診療所 わたしのねこちゃん

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    ネタバレ

    シリーズ2作目。今回は3つのお話。

    取材をしに来た美和子さんの体験...とても素敵!ぬいぐるみってお役目の引退があるのね。『思い出の国』なんと素敵な国に行けるのか。私のぬいぐるみたちもいつか『思い出の国』に行く日が来ちゃうのかな?私が死んだ時、一緒に棺桶に...なんて思うこともあるんだけど。

    杏輔さんのテディベア・エドワードの話では、那須テディベアミュージアムで出会って持ち帰ったはっくんのことを思いながら読んだよ。

    3つ目の話は...
    はりねずみのルーチカぁぁぁ......!?ががちょうを助ける!読んだことないけど、なんとなぁ〜くタイトル知ってて、検索しましたよ。やっぱりあるじゃない『は

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    2022年06月29日
  • りりかさんのぬいぐるみ診療所 空色のルリエル

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    ネタバレ

    私には、今年で48年一緒に過ごして来たくまのぬいぐるみがいる。ぬいぐるみ病院に入院させようか悩んでいた頃にこの本に出会った!迷わず借りた。

    春夏秋冬、季節ごとの患者さん。それぞれに草花が出てきて花言葉で終わる。温かい気持ちになるお話でした。

    高原の風がキンモクセイのあまい香りを運んでくる季節に来た患者さんは...なんと作者の名前と同じ!?これは作者自身のこと?『再会』したいぬいぐるみがいるのだろうか?

    大きな病院しか知らなかったけど、私のくまおじさんもりりか先生に治療してほしくなりました。

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    2022年06月12日
  • りりかさんのぬいぐるみ診療所 空色のルリエル

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    ぬいぐるみがだいすきだった昔のわたし。当時のわたしがであったら間違いなく夢中になったであろう本。りりかさんは花言葉にかけてなにか不思議な力をお持ちなのか??ぜひシリーズとして読みたい作品。中学年から。

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    2022年01月29日
  • 世界の果ての国へ

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    安房直子さんの物語は、いつも何か物悲しかったり、不穏な影が差しているので、読んでいるとだんだん心配顔になっていってしまう気がする。
    だけど物語を紡ぎだす言葉が美しく、それによって浮かび上がる世界に魅了される。
    安房直子さんの物語そのものが魔法みたい。
    結局は物悲しく不穏な世界の虜になってしまうのだ。

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    2022年01月02日
  • めぐる季節の話

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    代表作「花豆の煮えるまで」を含む連作短編を中心に、山の季節の移り変わりと命の不思議を描いた初期から後期までの作品集。

    最後の巻には書作目録、著作引用、年譜も掲載されていて参考になった。
    エッセーからは安房直子さんの子ども時代の様子や、どんな本を読み影響を受けたのかを知ることができた。
    安房直子さんの世界に浸っていた一週間、とても良い時間だった。忘れていた好きだった世界を想い出した。大人になって読むのも良いものです。

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    2021年03月13日
  • 世界の果ての国へ

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    人のさがをのぞきこんだような、美しくおそろしい短編集。

    人間のさが、欲深さを描きながらも、けっして断罪しない。だから考えてしまう。
    『夕暮れ海の物語』『木の葉の魚』『奥さまの耳飾り』どれも哀しく美しい話の中でふっと怖いと感じてしまう。

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    2021年03月13日
  • 恋人たちの冒険

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    異形のモノと人は本当に愛しあえるのだろうか。それは安房直子のもう一つのテーマだそうだ。境界線でとまどう恋人たちの強熱と悲しみを描いた物語をあつめた中編作品集。

    愛ゆえに自ら異界へ行ってしまう人の、どうしようもない強い想いと憧れ、その切なさが胸に迫ってくる。
    異界で住むことを選んだあと、故郷を忘れることができずに家族を棄てて人間界へ戻ってくるものもいる。異界のモノが愛ゆえに人の姿になり、こちらで暮らすことを選択するものもいる。
    さまざまだが、どの話も美しく切ない。

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    2021年03月13日
  • まよいこんだ異界の話

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    ひょんなことから異界に招かれ、そこで大切なものを得て帰ってくる主人公を描いた作品集。

    『丘の上の小さな家』異界へ、レース編みを習いに行っていた数時間は、じつは40年が過ぎていた。逆に『三日月村の黒猫』では不思議なボタンの技を習得していた長い年月はたったのひと月。
    美に魅せられ異界へ行き、失ったものと得たものの重さを考え切なくなる。異界の手仕事の技の美しさに目を見張る。
    『ハンカチの上の花畑』の菊酒を作る小人たちの描写も、発酵の不思議に惹かれる私の壺にハマった。

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    2021年03月13日
  • ものいう動物たちのすみか

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    代表的な連作短編集。野山に棲むものいう動物たちと人との交流を描く。

    安房直子さんのおはなしは、色彩が鮮やかだ。色に惹かれ、色に興味があるのだなと感じる。おはなしが絵画的だ。
    安房直子さんは作品を書くときは、一枚の絵を視覚化されたものを思い浮かべ、その後からイメージを言葉を使って描き上げてみたいという焦熱が沸いてくるのだそうだ。なるほど。だから情景が鮮やかに立ち上がってくるのだと分かった。
    『きつねの窓』桔梗の青、『空色のいす』白いハンカチの上に集める空の青、紅ばらの赤、『青い花』紫陽花と傘の色。目の前に美しい色の世界が広がる。

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    2021年10月03日
  • 見知らぬ町ふしぎな村

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    子どものために描いた短編を集める。お店屋さんが舞台の作品が中心。

    安房直子さんは、料理やジャムづくりや編み物、刺繍、レース編み、機織りなどの手仕事に惹かれていることが伺える。
    家事が生活の大部分を占めていた頃、生活そのものが作品の素材になっていたという。生活の中から生まれた魔法だからこそ、読み手が自分のことのように引き寄せられるのかもしれない。

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    2021年03月13日