北見葉胡のレビュー一覧

  • なくしてしまった魔法の時間

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    安房直子の初期の作品が中心。

    『鳥』耳のお医者さんが見た耳の中の海とカモメ。『てまり』たもとに入れた手毬を覗くと見える景色。『ふしぎな文房具屋』画用紙に描かれた絵に、虫メガネの眼鏡をかけて見える世界。『海の口笛』かけはぎ屋が青いドレスの小さな穴にみた海の中など、小さな穴を覗き込み、そこに別世界を描いて見せてくれる。
    また『きつねの窓』のように指で囲った窓や『夕日の国』縄跳びの縄の中『北風のわすれたハンカチ』『ハンカチの上の花畑』のように切り取られた部分に魔法を鮮やかに広げて見せてくれる。そのことを安房直子さんは手品のような魔法といっている。
    ハイファンタジーではなく、日常の中にひっそりある小

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    2021年03月13日
  • はりねずみのルーチカ 絵本のなかの冒険(下)

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    上巻に続いてあっという間に読み終わりました。

    ハラハラドキドキする展開。危険を克服していく様子に、日本や世界の昔話の要素が盛り込まれているのもよかったです。

    他の作品も全部読みたいですが、まずは子どもたち優先で。

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    2021年01月07日
  • はりねずみのルーチカ 絵本のなかの冒険(上)

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    ルーチカシリーズで初めて読みました。

    ルーチカはじめ、登場人物(?)がみんなかわいくて、すっかりファンになりました。

    漢字全てふりがながついているわけではありませんが、挿絵も多いので、3年生ぐらいから読めるでしょう。
    私の勤務先では、4年生の男の子がはまっています。

    下巻も楽しみです。

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    2021年01月07日
  • えほん はりねずみのルーチカ りんご とれるかな?

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    5才の娘が大好きな絵本。字数が少ないし、もっと小さな子向けだろうけど、ルーチカ読む!と絵のとりこみたい。お話も可愛らしい。

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    2019年02月18日
  • はりねずみのルーチカ

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    はりねずみの上にりんごをのせています。いつもでかけるときにかならずのせます。そこがおもしろかったです。

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    2018年02月06日
  • なくしてしまった魔法の時間

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    ネタバレ

    タイトル通り、ちょっと物悲しい短編集。
    後ろにいくつかエッセイも載っているのが嬉しい。
    同人活動をされていたそうで、1970、1980年の事なのか~。。。
    全然色褪せない、素敵な作品ばかりなので、もっと最近の方かと思っていた。
    お亡くなりになっているのか。。50歳!!若い!!

    牧村 慶子さんイラストの『北風の忘れたハンカチ』、この一冊が子供の事とても好きだった。
    80歳でまだご存命との事。

    安房さんが学生時代受けていた講義の先生はムーミンを翻訳した山室静氏!!
    知らなかった~!!
    高校時代、ムーミンシリーズにハマって読んでいたけれど。。

    『きつねの窓』が教科書掲載で有名だけれど、本人曰く

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    2017年03月17日
  • なくしてしまった魔法の時間

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    どのお話にも透き通った色を感じる。好きな人を失ったときに「堪える」姿が心に残る。ほんわりとこころがあたたかくなるのもあるけど、泣きたくなるのもある。

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    2016年01月11日
  • なつねこ

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    美しい絵と昭和っぽい設定。

    風鈴というものに
    新たな価値を吹き込む

    自分がどんな絵本を好むのか
    改めて認識できた。

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    2015年06月21日
  • ものいう動物たちのすみか

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    きつねの夕食会
    最初、読んだ時は、オチは好きだけど、できはどうだろう?

    というような感想でした。
    けっこう、好きなオチではあるけど、電気屋さんがでてきたところあたりから、もう読めていたし…。

    でも、子どもたちの前で声に出して読んでみて、ちょっと、印象がかわりました。

    安房直子さんの作品って、どれぐらいの年齢の読者に向けて書かれているのかわからないところがあるのですが、この作品は、かなり明確に、「子ども」を意識して書かれているような気がしました。

    子どもはねぇ、すごく楽しく聞いていました。

    ねこじゃらしの野原 とうふ屋さんの話
    小さい小さいところにも、丁寧な世界があるんだよというそんな

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    2014年10月26日
  • めぐる季節の話

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    これで、「安房直子コレクション」が終了です。
    ちょっと、本読んで幸せな時間をもてました。

    でも、わたしのお気に入りの話が入ってないんですよねぇ。

    そのうち、この続きが出て、全集にならないかなぁ。

    緑のステップ
    これも、あとの「初雪のふる日」もなのですが、去っていく時間や季節に、一抹の悲しさと残酷さがあります。

    その悲しさは、時間を止められない悲しさなのかもしれません。

    もぐらのほったふかい井戸
    これは、物語の法則に則ったお話ですねぇ。
    落ちるぞ、落ちるぞと思っていると、やっぱり落ちていきました。

    実は、子どもって、ハッと驚くお話も好きなのですが、こういった、思った通りの動きにも、ド

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    2014年10月23日
  • 世界の果ての国へ

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    これは、わたしの知っている安房直子とは、ちょっと違った感じの物語集です。
    喪失感とか、どうしようもないあこがれの気持ちとか、そういったところは、安房直子なのです。それらの感情や、そこに映し出される異界をガラスごしに眺めている印象があるのが、わたしの知っている安房直子の童話なのです。
    でも、この本に書かれている作品では、実際に、その世界にアクセスしてしまう。しかも、帰ってこれなくなっちゃうのです。
    そして、その話が、教訓めいていないだけに(多少は「欲張りすぎ」とかあるのですが)、よけいに淡々としていてこわいです。

    鶴の家
    死んだ人の数だけ、お皿の鶴が増えていきます。
    これは、けっこう怖いです。

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    2014年09月30日
  • 見知らぬ町ふしぎな村

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    面白かった!正直で真面目に生きていれば、幸せになれるんだという安房さんの思いが伝わってきた。レストランの話すごく良い。好きな女の子にもじもじして話せないくせに、自信のある料理ならと、パイを渡すところがカワイイ。しかも毎回パイ。かわいすぎる。焚き付ける魚もいい。
    見えないベランダも大好きな話で、猫と網を編む話も可愛かった。少し仄暗い、何処と無くコワイ雰囲気が根底にあるんだけど、ふわふわした可愛らしいストーリー、というのが安房さんのお話のイメージ。そこがとても好きです。

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    2014年06月08日
  • まよいこんだ異界の話

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    ハンカチの上の花畑
    タイトルから、「知ってる話だ」と思って読んだら、全然、展開が違っていました。
    よく思い出してみると、きっとわたしが思っていたのは、「北風が忘れたハンカチ」だったのだと思います。

    ちょっと、こわい話ですよねぇ。
    でも、あんまり、「欲をかいてはいけません…」とか、「嘘をついてはいけません…」とか、教訓めいた感じではありません。
    奥さんが、小人たちにプレゼントするとなんかも、自分の欲ではなくて、すごく自然な感じです。

    でも、自然の流れとして、そうなってしまうんだなぁ。そういう風にできているんだなぁ。と何となく思ってしまうお話です。

    素敵なマイホームにあこがれる気持ちなんかは

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    2014年04月04日
  • なくしてしまった魔法の時間

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    この本は小学5年生くらいのときに図書室で見つけました。

    幻想的な物語が収録されたもので、その中でも私は「空色のゆりいす」「鳥」「夕日の国」「小さいやさしい右手」が好きです。

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    2014年03月15日
  • 見知らぬ町ふしぎな村

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    1巻目の感想を載せたのが、9月ですねぇ。
    で、その直後から2巻目を読み始めたはずですが、今までかかったのは、途中で思いっきり修羅場をはさんでしまったせいですね。

    1話ごとの感想も、読んだ直後には書けなくて、かなり後になってから、書いたものになってしまいました。
    それでも、1話ごとに感想を書いていくのが楽しいのは、やっぱり安房直子さんの作品が好きだからなんでしょうね。

    魔法をかけられた舌
    こういう単純な不思議さが好きです。
    こんな魔法なら、わたしたちの周りにけっこうあるのではないかと思えてきます。

    空にうかんだエレベーター
    ライナスの毛布のように、ギュッとウサギを抱きしめる女の子。

    ウサ

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    2014年02月10日
  • いい夢ひとつおあずかり

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    ネタバレ

     いい夢にちょっとおまけをつけて(お花を増やしたり、など)返してくれたり、悪い夢を引き取って食べてくれる「夢銀行」(バクがやっています)。現実にあったら素敵だなあ。
     悪い悪魔が、人間だったころのことを思い出してやり直すというラストも、気持ちよかったです。彼は続編で活躍するのでぜひ「いい夢ひとつみいつけた」も読んでほしいです。

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    2014年01月14日
  • ものいう動物たちのすみか

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    不思議ばなし満載の本です。
    子どものころから動物とお話ができたらどんなにいいだろうって・・・よく思ってました。
    登場する人間、お豆腐屋さんも、峠の茶店の人たちもみんないい人ですね。
    小学生のころに戻ってもう一回読みたいなあ。

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    2012年10月05日
  • なくしてしまった魔法の時間

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    「ゲイルズバークの春を愛す」で、結構、味をしめたので、読んですぐの感想を書いています。

    といっても、大好きな安房直子の作品集ですから、それがなくても、しっかりと1つずつ書いているかもしれません。

    安房直子の作品を意識したのは、中1のときに廊下に飾られていた中3の人の描いた絵でした。
    多分、その頃、中3の最後には、ポスターカラーで、「課題なし」の絵が描けたんだと思います。

    「課題なし」。なにを描いたって自由なんです。
    もー、アイドルの顔から、マンガのキャラクターまで、メタクタの無法地帯です(笑)
    特に、わたしたちが中1の時の3年生というのは、もう、本当にワルい人たちばっかりですから、すごい

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    2010年08月17日
  • まよいこんだ異界の話

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    安房直子さんのファンタジーってどうしてこんなに素敵なのでしょう!この本には4つのお話が入っています。どのお話も読み終わるとしばらく「ほ〜っ」っとしてしまいます。
    特に「丘の上の小さな家」と「三日月村の黒猫」がとても良かったです。もっともっと、安房さんのお話が読みたいです。

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    2010年08月07日
  • まよいこんだ異界の話

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    [ 内容 ]
    「ライラック通りの帽子屋」「三日月村の黒猫」ほか、幻の世界を描く長編と中編4編。

    [ 目次 ]


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    2010年06月23日