打海文三のレビュー一覧
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戦況が目まぐるしく変わり、しっかり読んでないと置いていかれるので、なかなか時間がかかります(笑)
でも面白いので引き込まれてつい読んでしまう。
上巻は解説にある通り、海人の成長物語。個人的には下巻がメインかと。政治色が強くなり、いろんな組織の理念・思想や思惑が絡みあう非常にカオティックな展開。
あと、登場人物がみんなしてカッコよくなる。白川、イリイチあたりは下巻の方が断然かっこいい。
『聖書はレトリックの宝庫』みたいなセリフが出てくるけど、この小説自体もレトリカルなフレーズ満載。
『統合はつねに差別の構造の再編強化』とか、ラストの死体屋の言葉とか、つい立ち止まって考えてしまう。 -
Posted by ブクログ
<応化二年二月十一日未明、“救国”をかかげる佐官グループが第1空挺団と第32歩兵連隊を率いて首都を制圧。同日正午、首都の反乱軍は“救国臨時政府樹立”を宣言。国軍は政府軍と反乱軍に二分した。内乱勃発の年の春にすべての公立学校は休校となった。そして、両親を亡くした七歳と十一ヶ月の佐々木海人は、妹の恵と、まだ二歳になったばかりの弟の隆を守るために、手段を選ばず生きていくことを選択した―。 >後半各々のキャラがたってかた頃からは一気に読まされた。他に似たものがない希有な物語だと思う。(以下若干ネタバレ→)雅宇理に読み書きを教わって、海斗とセリフに初めて漢字が出てきたところが妙に感動した。それと雅宇理は
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Posted by ブクログ
双子といえば髪型を変えたり服の系統を変えたりするというのをよく聞くけど、彼女たち月田姉妹には、桜子と椿子の区別を必要としていない。最後までどっちがしゃべっているのかわからないまま。父親を殺すのもためらわない。でも、恩義は命懸けでもきっちり返す義理堅いとこがかっこいい。彼女等は、押し付けられた絆とか愛情とかいうものには興味がなくて、思うがままに生きている。
そんな状況が一変する事態がおきてこの小説は終わるわけだけど、結局、戦争が終わったかといえば、そうでもない。
その後どうなるのかは、続編「愚者と愚者」でということかな。たぶん、読むと思う。作者が亡くなって、シリーズが未完になってしまったと