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応化二年十一月未明、〈救国〉をかかげる佐官グループが第1空挺団と第32歩兵連隊を率いて首都を制圧。同日正午、首都の反乱軍は〈救国臨時政府樹立〉を宣言。国軍は政府軍と反乱軍に二分した。内乱勃発の年の春にすべての公立学校は休校となった。そして、両親を亡くした七歳と十一ヶ月の佐々木海人は、妹の恵と、まだ二歳になったばかりの弟の隆を守るために、手段を選ばず生きていくことを選択した――。
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Posted by ブクログ
中学生のころに本屋で表紙絵に惹かれ購入、読みました。 性的な描写も多く中学生向きではないなと今なら思います。ですが物語の設定、少年兵の主人公(上巻)と双子(下巻)のキャラに引き込まれていきます。
北関東を中心とした適度なスケール感と移動や時間経過などの緻密な構成。経済破綻から来る日本国内の内戦勃発と孤児の参戦。その有り得なくもないギリギリのリアリティに少し身震いしながら、不思議なくらい引き込まれた。 武器や軍隊構成単位など軍事知識が未熟であったことと、物語の中における各人や各部隊の思惑をもっ...続きを読むと深く理解・共感したいとの思いから上下巻通して2回連続で読み返した。 上巻では、両親を奪われ兄妹弟の慎ましい生活さえも戦争に奪われながら、その妹弟と大切な仲間を守るために自ら戦争に身を投じていく海人が言った『三人が三人とも善人では生きていけない』は悲しいが、っその通りと思えた。それを自覚しながら戦争の狂気の中で冷静さを保てる精神力こそ本当の強さであり、その精神力の源として他人を想う気持ちってのは大切なんだと思った。
今の日本も今後こうなってもおかしくない。 内戦状態の日本で、孤児の少年が、妹、弟を守るために力強く生きる。 暗い時代背景で、置かれた状況は悪いけれど、なにか、わくわくさせてくれる主人公。 いろんな人と出会って成長していく姿。 良いですね。 下巻がかなり気になる感じです。
おもしろい。 内乱の戦時下という日本で、少年少女たちが生き抜いていく。 主人公の海人が、這い上がっていく中で様々な問題にぶつかり、時には残酷な決断も強いられる。性というテーマを戦時下の日本、少年少女たちを通して描いている。 「裸者と裸者」「愚者と愚者」「覇者と覇者」とシリーズを通して◎ 作者の遺作と...続きを読むなった「覇者と覇者」が未完なのが残念でならない>_<
「十八人のうち男はたった二人だ。女の比率が異常に高いのはなぜだ」 「構造的な差別の問題よ」金髪の女が言った。 「おまえたちは抑圧された女の組織ということか」中尉が訊いた。 「基本的にはそうです」黒髪の女が言った。 「女の解放の彼方に、すべての抑圧された者の、解放を夢見ているのか」 「理念としてはその...続きを読むとおり」金髪の女が言った。 ファルス中心主義的世界観から、徐々に女性の台頭、孤児軍の活躍、マイノリティー武装勢力の抵抗が起こってくる。かなり面白い。海人の活躍は、浅田次郎の『蒼穹の昴』のチュンルを彷彿させる。
「裸者と裸者」上巻。孤児部隊の世界永久戦争。 近未来の日本「応化」と呼ばれる時代、北関東を舞台にした戦争小説。茨城県常陸市で育った佐々木海人は、七歳で両親を失い孤児となる。幼い妹「メグ」、弟「リュウ」を養うため、学業を断念し懸命に働くのだが。。 前半は秩序が崩壊し、略奪、殺人がまかり通る世の中、主人...続きを読む公の海人、しっかり者のメグ、短気なリュウの3人が慎ましく生活する姿が描かれる。謎の武力勢力の登場から一気に物語が動き出し、目が離せない。上巻は心身ともに少しずつ大人になっていく海人の成長物語でもある。戦争と登場人物の行方を気にしつつ下巻へ突入。
表紙で敬遠していたのが本当に悔やまれる。面白かったです。淡々とした文体だけれど、一気に読み終えてしまった。リアルにファンタジックでごりごりした少年の成長期。
作者が亡くなったために未完の大作。永遠に完結することはありませんが、それでも読む価値のあるシリーズです。 装丁で誤解するかもしれませんが、ハードな戦争ものです。軽い気持ちで手を出すと火傷するエログロバイオレンス。だけど、希望のちりばめられた物語でもあります。 少年兵と双子の少女が戦争をどう...続きを読むやって生き抜くかというストーリー。 今も世界のどこかで戦っている少年兵がいて、彼らの気持ちは私には到底想像できないし、理解もできない。 ただ、生まれた時から隣に死が寄り添っていて、当然のように戦いに身を投じた彼らは自分の意志というよりも環境に振り回されているだけな気がします。 でも、いくら理不尽だろうがなんだろうが、環境はそこにあって、そこに生きている以上は適応していくしかない。 本シリーズは日本が舞台であり、案外近い将来こういう事態が起こってもおかしくないのかもしれません。
未完の長編となった戦争小説の傑作。この作品は三部作の第一部に当たる。今月ついに「覇者と覇者」が文庫化されるということでもう一度読み返すことに。本当に何度読んでも面白い。 日本国内で起こる内乱戦争が孤児兵の佐々木海人と、海人に助けられた双子の姉妹の月田桜子・椿子の視点で描かれる。上巻は妹と弟を守るた...続きを読むめに兵士になる海人の視点。 戦争小説と言っても戦争の醜くて悲惨な所ばかりではなく、妹と弟を守るために戦い続ける海人の成長がしっかり描かれていて読み始めると止まらなくなる。厳しい戦争状態の中にあっても、自分を見失わずに前を見据え続ける海人のかっこいいこと。海人も含めて登場人物がいきいきと動いているし、作品内に漂う明るいムードが不思議と重さを感じさせない。だからこんなにも引き込まれるのだろうか。 まだまだ物語は序盤。下巻も早く読みたい。
やられた。久しぶりにこんなに面白い小説に出会ってしまいました。戦争、しかも内戦…日本でこんな設定が有りなんて…戦闘に次ぐ戦闘で重くなりそうだが、主人公たちがイキイキしてて気持ち悪さがない。素晴らしい作品だ
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裸者と裸者
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打海文三
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