打海文三のレビュー一覧

  • 愛と悔恨のカーニバル〈新装版〉

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    装丁のお仕事をして初めて出会った作家さんの作品。
    舞台は東京のオシャレ街。そこから繰り広げられる殺人事件。
    19歳の主人公がリアルに描かれていて、人ごととは思えない。
    ぶれそうになっても正面からぶつかる姫子(主人公)に惚れてしまいそう。。
    最後の展開は、まさにミステリーの醍醐味が味わえます。
    ハラハラドキドキしますので電車で読まない方が良いです。。

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    2009年12月05日
  • 愚者と愚者(下) ジェンダー・ファッカー・シスターズ

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    孤児たちの戦争シリーズ第2弾の下巻。パンプキンガールズを中心に、より差別と反差別に満ちた愚者が数多く登場します。市街戦で中心人物がまた何人も死んでいきますが、不思議と悲惨な空気が無いのは作者の狙いなのでしょう

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    2009年11月24日
  • 愚者と愚者(上) 野蛮な飢えた神々の叛乱

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    孤児たちの戦争シリーズ第2弾の上巻。常陸軍における選挙の実施、新勢力の台頭、かつての仲間の離反と軍隊を中心とした内乱劇がつづられています

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    2009年11月24日
  • 裸者と裸者(下) 邪悪な許しがたい異端の

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    3部作の第1弾の下巻。双子の姉妹を主人公にした話。放蕩とか淫蕩とか内乱の中で本能に従って生き延びる人たちの物語。重要人物が容赦なく死んでいく様が圧巻

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    2009年11月15日
  • 裸者と裸者(上) 孤児部隊の世界永久戦争

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    3部作の第1弾の上巻。内乱で選択肢の無くなった弱虫のはずの主人公の成長の物語です。支援する大人たちのモラルの無さが素敵です。

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    2009年11月15日
  • ハルビン・カフェ

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    濃密なハードボイルド。なんで彼はあんなに魅力的なのだろう。彼に出会い魅せられたらリアルに死にそうだけど、それでもどうしようもなく惹かれてしまうような、理不尽なハードボイルドでした。

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    2009年10月04日
  • 裸者と裸者(下) 邪悪な許しがたい異端の

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     双子といえば髪型を変えたり服の系統を変えたりするというのをよく聞くけど、彼女たち月田姉妹には、桜子と椿子の区別を必要としていない。最後までどっちがしゃべっているのかわからないまま。父親を殺すのもためらわない。でも、恩義は命懸けでもきっちり返す義理堅いとこがかっこいい。彼女等は、押し付けられた絆とか愛情とかいうものには興味がなくて、思うがままに生きている。
     そんな状況が一変する事態がおきてこの小説は終わるわけだけど、結局、戦争が終わったかといえば、そうでもない。
     その後どうなるのかは、続編「愚者と愚者」でということかな。たぶん、読むと思う。作者が亡くなって、シリーズが未完になってしまったというのは、たいへん残念なことだ。

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    2009年11月22日
  • 裸者と裸者(下) 邪悪な許しがたい異端の

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    裸者と裸者の下巻。
    主に桜子と椿子の双子の姉妹を中心に描いた構成となっている。
    双子はパンプキンガールズという女の子だけの軍隊を作る。
    上巻の海人にくらべて、生きるすべを知っているような。
    彼女たちらしい行動で生きていく。
    性的表現、暴力表現あり。
    戦場の厳しさを画いた作品。おすすめ

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    2009年10月04日
  • 愚者と愚者(下) ジェンダー・ファッカー・シスターズ

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    「裸者と裸者」同様、下巻は椿子を中心として描かれている。
    59歳という歳でなくなった打海氏の最後の作品。
    残念ながら未完にしてこの夜を去ってしまった。
    作品的には重く暗いイメージが付きまとうものの、
    そこには打海ワールドならぬちょっとしたスパイスが入っている。
    重いジャンルながらもちょっとしたところに
    垣間見ることのできるユーモアが
    読んでいる読者の心を和ませてくれる。
    本当に惜しい人が逝ってしまったなと感じた作品だった。

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    2009年10月04日
  • 愚者と愚者(上) 野蛮な飢えた神々の叛乱

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    何ともお堅い戦争と性別、人種差別などのお話。
    海人を主人公とした周りで起こる紛争。
    ロケット弾が飛び、兵士達の体が吹き飛ばされていく。
    何とも生々しく切実に画かれている。
    そしてとても鮮明だ。
    こんな未来が来るのだろうか。
    考えるだけでもぞっとする。
    そんな中で生きる孤児達はとてもタフだ。

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    2009年10月04日
  • ぼくが愛したゴウスト

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    案外するりと読めた本。
    初・打海です。

    初めて行ったコンサート。
    その帰り、駅で人身事故が発生する。
    現場も見ずに進んだ帰路から、世界は異変を始める――。

    という感じ。
    ちょっともう主人公の名前とかも忘れててヤバいんですが(汗)

    名前から硬めな文章かと思ってたんですが(ただの偏見だそりゃ)、意外とすぐ読めましたv
    最後に微妙にエロが来たのは驚きましたが(+その相手にも)

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    2009年10月04日
  • 裸者と裸者(下) 邪悪な許しがたい異端の

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    上巻で出てきた双子姉妹が主役です。上巻主役の少年も、さらに成長します。スケールのすごさは、さらに加速します。一気に最後まで読みました。続編の単行本上下巻、速攻で買いました。これから打海作品開拓するぞと思ったら、打海さん亡くなってたんですね。残念です。

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    2011年09月26日
  • 裸者と裸者(上) 孤児部隊の世界永久戦争

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    打海作品、お初でした。出張の時読みました。2泊3日で上下巻読みました。いやはや、すごいスケールです。主人公の少年の成長が、セリフの調子の変化でうまく表現されてます。ただ、九州在住のイナカもん(私)にとって、舞台の北関東の土地勘がなく、ちょっととまどいました。でも面白かったです。

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    2011年09月26日
  • ハルビン・カフェ

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     タイトルに魅かれて購入しました。

     語り手の視点が目まぐるしく転換する、とても複雑な構成になっていますが、最後まで飽かずに頁を繰らせる緻密な筆致で満たされています。

     とくに架空都市・海市の微に入り細に入る描写が非常によかったです。舞台となる北陸の新興都市は、北朝鮮系の十星会・中華系の梟雄幇・ロシア系のマフィアグループが三つ巴に縄張りを競い合う非合法地帯として描かれています。街角に佇む欧亜混血の娼婦、牡丹紅酒楼、老沙事件、『日本海NEWS』など、都市生活の断片に与えられた独特の名称には、SFのサイバーパンクを彷彿とさせるネーミングセンスの妙味を感じました。ウィリアム・ギブスンの CHIBA City,コミック『AKIRA』のネオトーキョー、映画『ニルヴァーナ』の印僑街、押井守が描く美しいアジア諸都市……。SFの要素はまったくありませんが、これら異文化混交の未来都市に列なる濃密な猥雑さを分かち合っていると思います。雪国のモノトーンを強調した緊張感ある風景描写にしびれました。


     断片的な証言から浮かび上がる陰謀の複雑さも圧巻です。濃密な読書時間を求めている方にはお勧めの一冊です。

    追記:福田和也『地ひらく〈上〉―石原莞爾と昭和の夢』に、両大戦間のハルビンに関する論評がありました。それを読んでいてふと、「打海氏は単にエキゾチズムを醸し出すために「ハルビン」という呼称を採用したのではない」と気づきました。おそらく打海氏は、第二次大戦前の混乱した満州情勢―関東軍、中国軍、地方軍閥、ロシア軍が入り組んだ緊張関係を形成し、様々な陰謀とテロが画策・実行された―を下敷きに、想起させ、共鳴させるために、「ハルビン」という名称を用いたのでしょう。もしそうだとすると、石原莞爾等と相応する存在である作中のテロリストグループには、もっと壮大な理念を与える必要があったと思います。理念なきテロリストという設定は、ダンディズムの極北として採用されたのかもしれませんが、共鳴を意図した史実に引き比べるならば、浅薄な印象を拭い難いと思います。本作の大きな瑕瑾になってしまったのではないでしょうか。

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    2009年10月04日
  • 時には懺悔を

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    映画化に先行して。社会派ミステリだった。
    物語としての面白さというより、探偵が関係者をたどっていく様子や、障害児をとりまく大人たちの人間心理、探偵自身の家庭の問題など、そういった面がとてもよかった。
    どのように映像化されるのか楽しみ。ただ、キャストを見たら、登場人物が変わっていてあの辺りは省略されるのかなと。

    また、探偵のモラルといったくだりもあったが、戸籍取得にしても司法書士を通じたり、附票も使ったり、結構正確で感心。ミステリだと時折、現実的にはあり得ない記述もあってそこでガックリきてしまうこともあるけど、そこもよかった。

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    2026年08月22日
  • 探偵という快楽

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    「星屑のステージ」

    「むらの男は夜眠れない」

    の短編二篇と

    「ロシアン・ルーレット」

    の長編一篇の連作。

    主人公は探偵の佐竹。

    2026年8月28日(金)に全国公開される『時には懺悔を』の続編で、打海文三先生の遺稿となった未発表作。


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    打海文三先生は「山形小説家・ライター講座」の2000年代の常連講師であられ、世話役の池上冬樹先生とも懇意にされていて、講座には毎年一回はいらしていましたが、惜しくも2007年に亡くなられました。

    この作品は私はストーリーはよくわからなかったのですが、平成の初めに描かれたようで、当時の空気感が溢れていました。

    この作品は残念ながらそれほどいいとは思えなかったのですが、昔の作品にはハードボイルドが苦手な私にもカッコいいと思える作品がありました。

    2003年『ハルビン・カフェ』で第五回大藪春彦賞受賞。
    他にも『灰姫 鏡の国のスパイ』『されど修羅ゆく君は』『そこに薔薇があった』『Rの家』『一九七二年のレイニー・ラウ』『裸者と裸者』などを遺されています。タイトルだけでもカッコいいと思っていました。


    何でこれを読もうと思ったのかというと、当時一緒に講座に通っていた私の友人のAさんという方が打海先生の『Rの家』(今は『ロビンソンの家』)の感想をこっそり言ったら打海先生が感想に感激して『一九七二年のレイニー・ラウ』の登場人物の一人ののモデルとして書かれたという話があるんです。『レイニー・ラウ』は短編集でAさんはAさんをモデルにした主人公の出てくる短編の頭のページに打海先生にサインを頂いたそうです。

    Aさんはどんな感想を言われたかというと「『Rの家』の主人公の〇〇の生き方に憧れます」と言ったそうです。

    以下ネタバレですが『Rの家』の主人公は突然いなくなる(家出)家庭の主婦なんです。



    そして、そのAさんに「打海先生の新刊出たよ」と教えたら「読みたくなった」と言われて「読み終わったら語り合おうね」ということになったので読みました。


    私は打海先生の思い出と言えば「『裸者と裸者』拝読しましたが何の話かよくわかりませんでした」と言ったら「伊坂さん(同じ仙台在住の伊坂幸太郎さんのことです)の奥さんは面白かったと言ってくれたよ」と言われ、
    (なんでよりによって、伊坂さんの奥さんと比べられなきゃいけないの)
    と思ったものでした。

    『ぼくが愛したゴウスト』はまだ積んであるのでいつか読みたいのですがなかなか読めません。

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    2026年08月11日
  • 時には懺悔を

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    正直………重かった。。。
    今年8月末に映画公開で観に行く前に読んどこうかと
    (大好きな黒木華ちゃん含め豪華出演者ですよ)

    幼児誘拐と探偵殺人の2つの事件が………

    障害がある子供と親の抱える色々な問題。。。
    周囲の人の視線や理不尽な扱いなんかも………

    誰でも過ちや失敗あるなか………
    そこから逃げ出す時も!向き合う時も!
    重い重過ぎるテーマで消化しきれないんですけど
    (−_−;)

    映画公開は楽しみにしてます♪♪♪

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    2026年07月26日
  • 時には懺悔を

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    2026年8月28日より劇場公開される
    西島秀俊&満島ひかり ある事件の真相を追う探偵コンビ役で初共演 中島哲也監督「時には懺悔を」

    佐竹は、数年前に退社した大手の探偵社アーバン・リサーチの元上司・寺西に頼まれ、探偵スクールのレディース一期生・中野聡子の代理教官をすることになる。その日の実習は、やはりかつての同僚・米本の探偵事務所に盗聴器を仕掛けることだったが、事務所に忍び込むと、そこには米本の死体が転がっていた。佐竹は中野を助手に、米本が殺された謎を調査していくが、やがて過去に起きた障害児の誘拐事件の真相に迫っていくことになる……。濃密な親子の絆を描く、感動の傑作ミステリー!

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    2026年05月14日
  • 裸者と裸者(上) 孤児部隊の世界永久戦争

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    ネタバレ

    作者さんと未完のシリーズということになんとなく惹かれて買ってみましたが、すごい手に取りづらいタイトルですね。ストーリーは人間関係や展開がおもしろいものの、戦争の状況に関する記述が難しく、たぶんこんな感じだろうと曖昧なままに理解。戦争が題材だから性に関する展開も多々あり、カイトのひらがなしゃべりに妙に癒されます。読むのに多少疲れましたが、下巻も購入済みなので続けて読んでみようかと。まさかこういう作品で重いバックボーンを背負った女装少年に出会えるとは思わず、多少の衝撃を受けました。

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    2026年03月24日
  • 裸者と裸者(下) 邪悪な許しがたい異端の

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    ネタバレ

    読むのに疲れたのに、最後の最後ですごいことに。今まで双子として、しゃべり、行動してきた彼女。どうなるのか気になるものの、どうにも読みづらくて辛い。続きは読まないだろうけど、出会えて良かったと思っています。とても興味深い作品でした。

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    2026年03月24日