打海文三のレビュー一覧

  • 時には懺悔を

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    単純にして明快な嘘に徹することにしたのだ 胸の内で沸々と発酵している思いに考えを巡らした 色んな喪の儀式を通じて癒されるらしいんだが 死への衝動 水頭症 肢体不自由養護学校 哀しみの底 感情が剥き出し 現状の把握も露骨なほどリアル 二分脊椎症 両下肢機能全廃りょうかしきのうぜんぱい 淡島通り 聡子の健啖ぶりを間近で眺めた 牛久駅 ひろつ尋津真一郎 稲城市 多摩丘陵きゅうりょう 稲城長沼駅 鶴川通り 川崎街道 日比谷公園の松本楼 謂れのない謗りそしりを受け 私刑リンチされた黒人の死体=ストレンジ・フルーツ 山葵わさび 牛蒡の間引き菜 水上勉《くるま椅子の歌》 ひらく拓 アイラ・レヴィン《ローズマ

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    2019年11月02日
  • 一九七二年のレイニー・ラウ(小学館文庫)

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    こうや曠野に吹き晒そうとするのか 劉雨 薬罐が微かな悲鳴をあげた 「恋に落ちるってね、世間からも落ちていくことなの」 クラッシュ ディヴィッド・クロネンバーグ 死に至るほど激しいクラッシュ事故で性的なエクスタシーを得た人々が カオルーン九龍 場末の場末の娼婦 「女性としては、心置きなくセックスを愉しめる、最高の年頃なのよ」 香港島の摩天楼 1989年の天安門事件の後で、彼女は香港に見切りをつけてカナダへ渡った。 アンタッチャブルな空間 清朝時代の建築を模した建物が点在する 男が堕ちた女を救済するというオメデタイ物語へと コロネア路環島 立会川駅 退っ引きならない現実を 初恋 単なる発情です 憩

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    2019年05月30日
  • 愛と悔恨のカーニバル〈新装版〉

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    世田谷区 戸川姫子 田村翼 むぎぶえ 1992 ジュラシックパーク ラグビー アイルランド 登校拒否 吉祥寺 久我山 戦後ドイツ 渋谷 アラニス•モリセット 武蔵浦和 高田馬場 佐竹 鈴木ウネ子 藤原悠介 帆木幸世 一編の詩であるような暴力映画 フィジー 倉本イサム ヴェロニカ 八尾純一 カニバリズム 靖子 金物屋 代沢 代田 戦艦大和ノ最期 楼蘭 愛知県人 耳の採集 みすず美里 辛島功 毅 報復 権力の打倒 夢の王国 悪へ至る道 朴漢文 鷗 鳶 されど修羅ゆく君は

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    2018年03月30日
  • 時には懺悔を

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    9年前の誘拐事件を追っていたと思われた探偵が惨殺され、その死を明らかにするため、探偵佐竹と見習い中の助手が、かすかな手がかりをたよりに解いていく。

    重度の障害を持って生まれ誘拐された子供、子供の世話に追われて逃げようとしない誘拐犯、知っていて取り戻そうとしない元両親という、犯人側にも葛藤があるタイプの話。

    調べる方もまったくもって完璧ではなく、子供に感情移入してしまったり、犯人を自首させようとヤキモキしたりと悩むポイントが多い。

    文章も読みやすく、いわば「宮部みゆきタイプ」の社会的正義が簡単に適用できないシチュエーションで、読ませたいポイントがわかりやすいところは高く評価できるだろう。

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    2017年02月22日
  • ハルビン・カフェ

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    福井県にある架空の都市を舞台に、実力行使の報復でマフィアに対抗する下級警官達のゲリラ的活動の表と裏を描いた物語。
    総括するとこんな感じですが、ボリュームのある作品の中で1つの出来事が視点によって複数の意味を持ち、偽名と裏切りが多発する中で人間関係が非常に複数で、仕事の合間に読んだせいか充分に理解できなかった。
    多くの登場人物が目的を達成することなく死んでいき、全体的には救われない印象でしたが、時間のある時にもう一度落ち着いて読み返してみたい。

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    2016年10月23日
  • 時には懺悔を

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    探偵殺しの落ちはひどいが、新の方は、新がどうなるのか聡子と一緒に心配になって急いで先を読んでしまった。
    が、正直聡子がうっとおしくて好きになれなかった。移入し過ぎで探偵には向いていないのでは。

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    2015年12月03日
  • 裸者と裸者(下) 邪悪な許しがたい異端の

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    上巻とは異なる破天荒な主人公が、苦しみながらも何とか現状を打破していく物語。
    こちらも過激な描写は多いが、人権問題をテーマにしている節があり、ちょっとだけ考えさせられた。
    こちらの戦場も個人的に良く知っている場所なので、リアルに感じられて楽しめた。
    あまりオススメしません。

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    2015年08月18日
  • 裸者と裸者(上) 孤児部隊の世界永久戦争

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    近未来戦争フィクション。日本での悲惨な戦争を舞台に主人公が成長していく物語。
    描写が非常に過激で、読むのに耐えられない人も多いと思うが、戦争の悲惨さを感じるには良いのかとも思った。
    主に関東近辺を舞台にしており、個人的には知っている土地が多くそういう意味で楽しめた。
    あまりオススメしません。

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    2015年08月18日
  • ぼくが愛したゴウスト

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    もう読むのやめたい読むのやめたい、と思いながら最後まで読んでしまった。

    どんよりしてるけどどこか明るくて、切ないけどちょっと楽しくて、でもやっぱり悲しくて怖い。
    みたいな複雑な心情になる話。

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    2015年07月11日
  • 時には懺悔を

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    知り合いの探偵が死んだ。殺し。真実を探っていく探偵・佐竹。一人の障害児がクローズアップされる。
    障害を持つ子を抱える家族の苦悩、ささやかな幸せ。それが軸となりミステリーとしてもぐんぐん引き込まれる。読後も余韻たっぷり。
    とても良い本でした。

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    2014年10月10日
  • ぼくが愛したゴウスト

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    「裸者と裸者」は面白かったけどちょっと、ついてけない部分がありましたが(SFとか、軍隊物を読まないので知識がなくて、場面とか装備なんかのイメージが上手く出来ないという意味で)これは素直に読めました。
    平凡な生活の描写とか中野駅ってあたりと、主人公が巻き込まれた混乱や拘束、そうして辿り着いた結論の差が面白かったです。妙にリアルで怖かった。。。
    小さい頃の、この世界が嘘だったらどうしよう的な考えを思いだしました。四次元の世界とか。ドラえもんでも劇場版でそんな話がありましたね。
    みんな一回は考えるんでしょうか。

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    2014年08月04日
  • 裸者と裸者(下) 邪悪な許しがたい異端の

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    上巻はのめり込むように読んだが、下巻では少し戦闘場面に飽いたのか、それとも読んでいる自分自身の精神状態が影響したのか、上巻ほど引き込まれなかった。
    スポットが当たる人物が上巻から下巻でガラッと変わったのも、その一因かも知れない。
    ともあれ、果てしなくとすら思える内乱状態に陥った日本の姿を、圧倒的な迫力で描いていて、自分自身の平和ボケや甘さを思い知らされる。
    目を背けたくなる反面、続きが気になってたまらない。
    なんやかんや言いつつ、未完と知りつつ、続きを読んでしまうんやろうなと思う。

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    2014年04月22日
  • ぼくが愛したゴウスト

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    伊坂幸太郎のエッセイで書かれていたので読んだ。
    難しかった。
    何がなんだかわからなくなり、救われない気持ちになった。

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    2014年02月19日
  • ハルビン・カフェ

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    硬質な文章に見合ったハードボイルドさ。ハードボイルド小説、というよりは大人のヒーローものです。男でも女でもぞわりとくるヒーローを明かそうと奮闘する話。しかしストーリーが多重構造を極めていて一回では全貌を理解しきれず…

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    2013年12月07日
  • ハルビン・カフェ

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    日本海に面した架空都市を舞台に、中・朝・露のマフィアと警官による自警団の争いを描いた純日本製ハードボイルド。
    多視点の構造によりストーリーが難解になっているため、格好良いと思えるシーンを拾い出しつつ読むのが良いかと。

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    2013年08月21日
  • 裸者と裸者 孤児部隊の世界永久戦争(1)

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    しっぶい話だなぁ……硬派というか。絵もかなり地味だしこれはなかなかメジャーになるのは難しそう。と思ったらこれ小説が原作なのね、なるほど。通りで若干漫画映えしないストーリーだとは思った。

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    2013年02月09日
  • 時には懺悔を

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    探偵の死、障害をもった子供への葛藤と過去の誘拐事件。難しいテーマだと思う。子供を育てるということは本当に大変だな。

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    2012年09月17日
  • 時には懺悔を

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    友達の探偵が殺されたので、犯人を探そうとしたところから、話が始まるが、結局、まったく関係のない別の事件(10年も前の障害児誘拐)を暴くといった展開になった。探偵を殺した真犯人への記載は10ページにも満たないんじゃないかなあ。それはそれで、びっくり。

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    2012年09月04日
  • 愚者と愚者(下) ジェンダー・ファッカー・シスターズ

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    裸者と裸者同様、下巻は双子の姉妹が主人公。



    あらゆる差別に立ち向かう椿子の、でたらめのようで一貫した姿勢がカッコイイ。
    彼女のように、自分の欲望の有りのままを素直に受け入れられたら、きっと世界は違って見えるだろうな、

    パンプキン・ガールズのテーゼ、なんて力強いんだろう。

    お前が罪を犯すなら、私も罪を犯そう





    いろんな軍が分裂したり統合したりするから、後半はほんと混乱する。
    差別が生む狂気とか矛盾とか歪みが、どんな風に人を変えて行くのか、飲み込んで行くのか、という事を描くための記号だと思えばあんまり気にならないかな。



    覇者と覇者は未完だけど…
    読みたいな。

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    2012年03月06日
  • 愚者と愚者(上) 野蛮な飢えた神々の叛乱

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    上巻は、前作と同じく、佐々木海人が主人公。
    大人になり、軍人としての成長を遂げたが、戦争はまだ終わらない。
    新勢力との闘争、治安の悪化、差別、反乱、虐殺…

    司令官としての立場と、一人の人間としての立場の狭間で、悩み、苦しみながら、決断を下し、自分の本心と折り合いをつけていく過程が、絶妙。

    何があっても守らなければいけないもの、それを私は守れるだろうか?






    下巻でどんな展開になるのか気になる…

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    2012年03月06日