香月日輪のレビュー一覧
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ほのぼのしたシリーズの中で
ちょっと人間のどす黒いところが見える作品。
でも、どのタイトルも共感できる。
「半径五十メートルの世界」
もっと小さくていい。
自分の手の届く範囲の世界
そこが幸せじゃなければ、周りになんて手出しできない。
「おまえのためじゃない」
何より自分が。
塔の新メンバー「一色さん」と龍神兄妹の初対面。
そして、それぞれの自我がゆっくりちゃんと確立していて
どちらの兄妹もちゃんと自分を持って育っている。
周りに振り回されずに、自分のペースで。
それをお兄ちゃんが心配するのが、
もはや親のようになっていて、
まさに老婆心ながら、という言葉が当てはまる
そして、秋を迎え -
Posted by ブクログ
このシリーズ好きなんだが、たま〜に原作者の正義の押し付けっぽい話があって、ちょっと違和感あるんですよねー。鵜呑みにしていいのか?って。今回も嫁と孫から虐待され、息子は見て見ぬふりし、無念のまま亡くなったおじいさんの話がありましたが、なんつーか……まず嫁をあんな如何にもな感じの不細工にする必要あるの?虐待自体は断罪されて然るべきだと思うけど、あのおじいさんだってその昔、嫁の虐待に荷担してたんじゃないの?厳しかったが悪人じゃなかった、って加害者の言い訳をそのまま受け取れない。嫁だって最初からあんな嫌な女だったわけじゃないと思うんだけど。自分と妻がしたことは棚に上げて……っていうより、不都合な点はな
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Posted by ブクログ
わぁー!心が痛い話であった。寝たきりのおじいさんとその嫁の話。そのテーマはなんとも重い。てつしはまあよくも悪くも真っ直ぐですけど、なんだかなぁ。。でもそのテーマは重い。
山の神の話は割りと面白かったですね。神という存在の考え方とか。なんかでも前の話とのてつしの物語の軸になってる人の接し方がね!違いすぎてなんだか腑に落ちなかったんですけど。や、でも子どもだし、やっぱりそうなるのかな。。大人のくせに、みたいなことなのかな。山の神の話はどっちかっていうと学ぶことがテーマだったみたいですしね。
最後の子どもたち全員集合的な話は普通に良かったですけどね! -
Posted by ブクログ
遅読に定評のある自分が一瞬で読み終えてしまった
今回もテンポよく
でも冒頭にあるこれまでのまとめ的なものはなんだったんだろう
ページももったいなかったし時間もちょっともったいなかった
作者の思惑通りかわからないけど
青木シスターズには始終イライラさせられた!
いったいどうしたらいいんだろう…解決策がわからない
終盤学園祭で思い出したけど
稲葉の部活にも確か一人厄介なのがいたよね
辞めたっけ
青木ーズに入ったんだっけ
今回はついに稲葉がプチを
人前で使う機会が訪れてしまう
どんなに達観していても稲葉だってまだ高校生
揺れる心の、その先には…?
千晶のような極上の男というものを
自分も見 -
Posted by ブクログ
“「メリー・クリスマス!!」
シャンパン・グラスにジュースを注いで乾杯。
七面鳥の丸焼きは、鶏肉と、その旨味の染みた詰め物が大そう美味かった。食べ盛りの子ども六人(そのうち一名は、食べることが大好きな魔女)にかかっては、三キロもの七面鳥も、あっという間に平らげられてしまった。”[P.18]
あまり面白みがなかったかなぁなんて。
晶子ちゃんの件は綺麗で良かった。
“「あたしは……、あっちゃんが、そう思ってくれて嬉しい。あたしには、あっちゃんから好かれる価値があるって認めてくれて、嬉しい」
晶子は、温代の両手を取った。温代は、目を大きく見開いて、晶子を見つめていた。その瞳から、涙が溢れ続けてい