宮尾登美子のレビュー一覧

  • 藏 (下)

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    内容(「BOOK」データベースより)
    美しい全盲のひとり娘烈。巡礼の途中で病死する母賀穂。相つぐ不幸を打ち消すがごとく若い嫁をもらう父意造。烈を育て上げ一途に意造を慕う叔母佐穂。蔵元田乃内家をおそう数々の悲運にもめげず、気丈に成長した烈はやがて恋を知り、女ながら蔵元を継ごうと決意する―。

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    2010年04月22日
  • 藏 (上)

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    内容(「BOOK」データベースより)
    新潟の旧家、蔵元の田乃内家に生まれようやく育った娘、烈。家族の愛と希望を一身にうけて成長していくが、小学校入学を前に、失明にいたる目の病を患っていることを知る。過酷な運命を背負う烈と祖母、父母、叔母たちが織りなす愛と悲しみの旅が始まった―。

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    2010年04月22日
  • 東福門院和子の涙

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    史上初、武家から朝廷に入内した徳川家の和子姫の物語。和子姫はお市の方の孫にあたる。生涯姫に仕えた侍女の回顧して語る口調になっていて、ちょっと読みにくく感じたが、読み始めると面白くてどんどん入っていけた。姫は才能豊かで美しいにもかかわらず、帝付きの女房達には、女御扱いされず、侮られているところなど、むかっ腹が立つ。でも、徳川家の圧力も相当なものだったようなので、無理も無いかも・・。皇族側から見た話も読んでみたい。

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    2009年10月04日
  • 藏 (下)

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    あとがき見るとモデルはほぼないようです。よかった。酒造りの話というよりは、ホームドラマ、恋愛ものという感じでした。もう少し烈ちゃんの活躍を見たかったです。

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    2025年06月06日
  • 藏 (上)

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    大好きな宮尾さんの作品を読んでます。ドロドロの内容ですが、モデルがある話なのである程度本当?と思い、引いてます。烈ちゃんが頑張る話だと思いますが、上は幼少時の話だけで終わってしまった。酒の話もそんなに出てきてないです。

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    2025年05月29日
  • 天璋院篤姫(下)

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    ものすごく面白かった………。
    随分昔から積んでいて、たぶんどこかの読書相談のコーナーで、女性のお話を読みたいとリクエストして教えてもらったものじゃなかったかなあ……立場は全然違うんだけど、シュテファン・ツヴァイクの『マリー・アントワネット』の近くに置いておきたくなりました。

    描き方が上手すぎる………。
    篤姫の態度が弱々しかったり態度がぶれていたら読み手は好ましく思えないし、かと言って何も揺らがずただ信じるのみだったらこれほど面白く読んだとは思えないし、これが細かい資料や取材のもとにあるとは承知の上で、それでも、というかだからこそ、こんなに魅力的なお話にできる力がものすごくて……。

    武家とし

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    2024年10月14日
  • 天璋院篤姫(上)

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    長く積んでたけどしっかり読んでみると面白くてどんどん進む〜!!篤姫のこの時代の女性らしいところも少年のような目を輝かせるところも落ち着いた女主としての顔もまるで政治を担う大人の男のような顔も全部面白い……周りのキャラクターも篤姫のいろいろな魅力を描くためにすごく効果的なキャラクターとして描かれててすごい。あと単純に敬語がものすごく好きなのでそういう身分だからこその敬語でのやり取りうっとりする……。下巻も楽しみ!

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    2024年10月14日
  • 天璋院篤姫(下)

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    天璋院篤姫の真骨頂が描かれている下巻は、日本の分岐点幕末明治維新の中で、篤姫がどのように生き抜いたかを激しく読むことができる。
    篤姫の歴史的意義を考えさせられた。

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    2023年11月12日
  • 天璋院篤姫(上)

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    篤姫の出世から家定への三番目の御台所へ上がる経緯を上巻では描かれている。
    篤姫のこころの動きを丁寧に描写し、島津今和泉家時代の奔放な女の子から、徐々に階段を上がるように境遇も思考も変わってくる様は、読者の興味を誘う。上巻の前半は少し退屈するが、後半から下巻まで一気に読み進みたくなる。

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    2023年10月23日
  • 天璋院篤姫(上)

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    なかなか幾島、家定との関係性が面白い。
    多分映像で見たはずだけど、あれは役者の見栄えもあるだろうから幾島のコブに関しては無かったものとして役者がやってたような気がしたけど、これは結構物語に重要な要素だと思った。

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    2023年08月24日
  • 藏 1

    匿名

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    雪国の酒蔵を舞台にしたある女性とその家族の物語。
    原作が言わずと知れた名著なので、未読の人もこのコミカライズをきっかけに興味を持てたらいいな、と思います。

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    2022年10月07日
  • 鬼龍院花子の生涯

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    ネタバレ

    花子が生まれて、これだけ松恵の苦しい気持ちを読んだ後で、花子を嫌わずにいられるだろうか?と不安が過ぎった。だが杞憂だった。『鬼龍院花子の生涯』ではあるが終始松恵の目から見た花子であったから。タイトルは花子だけれど、主人公は松恵と言えるだろうから。
    鬼政が権力を失っていく段階になるとページをめくる手が止まらない。子分にしても女にしても、意地でも死ぬまで関わりを切らさないのにも関わらず、実際はどんなに寄り添うたところで常に1人で、心から頼れる者もない虚しさ。
    他に登場した女たちが心の中ではどう思っていたのかも、少し知りたい気もする。
    この本の中で1番義理を通したのは、他ならぬ松恵だった。とにかく松

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    2022年03月10日
  • 小学館電子全集 特別限定無料版 『宮尾登美子 電子全集』

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    これはきっと序の口

    宮尾先生の淡々と語るような表現の仕方が個性を感じさせます。特に収録されている『岩伍覚え書』は、小説好きの人には一読の価値があると思います。ただこれは無料版で全体的に短めなので、きっと本作有料版ではもっと先生らしい描き方が読め、感じられると思います。

    #深い

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    2022年03月01日
  • 天璋院篤姫(下)

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    下巻は13代将軍から代替わりするあたりから始まり、公武合体、皇女和宮を嫁に迎える話に続く。天璋院の姑としての心構え、振る舞いに敬服する。時代考証に諸説あるとは思うが、一本筋の通った方だったのだろうと思う。

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    2022年02月08日
  • 天璋院篤姫(上)

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    幕末の時代に翻弄された女性のイメージで読み始めたが、大河ドラマの配役もなんとなくイメージしつつ、楽しく読み進められた。上巻は、本家の養女になり、13代将軍御台所までの お話だが、自分の運命に逆らわず、その時の置かれた立場で力を発揮する。私はそういう生き方を尊敬する。

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    2022年02月08日
  • はずれの記

    購入済み

    何から何まで素敵な名作家

    どこかで読んだ宮尾登美子さんの
    対談で本人が仰っていた「私の本の
    購入者は殆どが主婦とか女性です」
    の意味がよく理解できる一冊でした
    私自身もすっかり彼女の魅力に取り
    憑かれてしまいましたから。動作の
    一挙手一投足がしっとりと心地よく
    優しい物腰でいつまでも読んでいた
    くなります。時代が令和になろうと
    も、世の中の女性を引き込んで止ま
    ない国民的女流大作家

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    2021年02月26日
  • 東福門院和子の涙

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    解説にあるように、「天璋院篤姫」が江戸瓦解時の女性の生き方を描いたもので、これは江戸初期のそれを描いたもの。女性の生き方を通してその時代全体を捉える。

    男社会で、女性が裏から活躍して動かした、みたいな本もあるけど、道具として強制的に参加させられ、その中で誇りや矜持をもってよく生きたというふうに思える。教科書にある男性だけの歴史とは角度を変えて、歴史をみられると思う。

    東福門院作の押し絵を検索して、見た。花を付けた桃の枝。きれい。

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    2021年10月31日
  • 天璋院篤姫(下)

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    面白かった
    激動の幕末を生き抜いた十三代将軍家定の妻篤姫の生涯を描いた作品

    下巻では、

    将軍家定の急死。しかし、直接見舞うこともその死亡も確認することができないもどかしさ。
    これが、大奥、将軍家ということでしょうか..

    そして、天璋院として大奥を仕切っていくことに。
    十四代将軍は家茂となり、その正室には天皇の妹の和宮。
    しかし、この結婚にはさまざまな条件が..

    公家方式で暮らそうとする和宮、徳川家としてふるまってほしいと願う天璋院。
    身分の違いも絡んでどろどろに(笑)
    この嫁姑の確執がとてもリアルに伝わってきます。
    さらには大奥の中も公家派と徳川派
    そんな中、徳川に尽くすという篤姫の幾

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    2020年05月23日
  • 天璋院篤姫(上)

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    面白かった
    激動の幕末を生き抜いた十三代将軍家定の妻篤姫の生涯を描いた作品

    上巻では

    薩摩・の島津家の分家・今和泉家に武士の娘として生まれた篤姫は、18歳で島津家当主・斉彬の養女となり、一橋家慶喜を次期将軍にとの密命を受けて将軍家定に嫁ぎます。
    しかし、家定は心身ともにとても病弱。
    夫婦としての生活もままならない状況で、大奥の特殊な生活を送っていきます。
    大奥三千人の女たちとの確執。
    大奥のしきたり。
    そんな中、慶喜との面会では、慶喜のあまりの態度にショックを受け、次期将軍に押すべきなのか?
    結局、継嗣争いでは、破れてしまうことに。

    しかし、下巻では、そんな慶喜との確執が..

    徳川家に

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    2020年05月23日
  • 東福門院和子の涙

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    東福門院に興味をもったのは2年前サントリー美術館の「寛永の雅」を観に行ったから。小堀遠州、狩野探幽、野々村仁清が活躍した時代。宮廷文化の中心となった後水尾天皇と東福門院和子。
    前半は和子の母お江与の方の説明や、家康の天下取りについて長々語られている。この頃の歴史をざっと振り返るにはよいが、和子さんがなかなか出てこない。主題は孤立無援の宮中で和子さんが、どれだけ苦労し、涙を流し、それでも気高く生きたか、という事が江戸城から女中として一生奉公したゆきさんから語られる。宮尾さんだから仕方ないが「女」を前面に出した作品だった。和子さんの文化的貢献についてももう少し記述があるとよかった。出てくるのは雁金

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    2020年04月07日