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新潟の旧家、蔵元の田乃内家に生まれようやく育った娘、烈。家族の愛と希望を一身にうけて成長していくが、小学校入学を前に、失明にいたる目の病を患っていることを知る。過酷な運命を背負う烈と祖母、父母、叔母たちが織りなす愛と悲しみの旅が始まった――。普遍的な愛と悲喜を綴った傑作長編。魂のロングセラー!
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Posted by ブクログ
新潟の酒蔵での家族の話である。上巻では妻が死に、娘の目が徐々に悪くなり、妻の妹が娘の世話をしているが、別棟を建てる。古町の藝妓を後添として丈一郎という息子が生まれ、遺言を宣言したところで、冬の朝に倒れるところまでである。蔵という言葉が具体的になるところまではいっていない。文学紀行で新潟として紹介され...続きを読むた本である。毎日新聞社の上下本で読んでいる。
お、面白い…。上下ある重厚な物語ですが、あっという間に、烈とそれを取り巻く人々の中に巻き込まれて、自分自身の気持ちが翻弄されます。みんな幸せになって欲しいけれど、少しずつずれていて、ツラい…
雪国の寒くてじめっとした様子が手に取るように分かる表現が素晴らしい。烈ちゃんはどうしても一色紗英のイメージで読んでしまうけど、エキセントリックな雰囲気に良く合ってましたね。
脳内で方言が再生される。 著者は新潟の方言について深く学んでおられ感心した。 完璧に近いので、物語に深みのある情緒が生まれ、感情移入できた。 普段小説を読まない母も読みふけり、涙を流していた。
とにかく繰り返し読む。そんな種類の本になっている。 特に好きなのは下巻ではあるが、やはり主人公烈の幼少期から読んでいくと下巻の読みごたえが違う。 初めはなじめない越後なまりのセリフもす・・・っと入ってくるように、蔵の香りまで感じるように、世界に引き込まれてしまった本。
内容(「BOOK」データベースより) 新潟の旧家、蔵元の田乃内家に生まれようやく育った娘、烈。家族の愛と希望を一身にうけて成長していくが、小学校入学を前に、失明にいたる目の病を患っていることを知る。過酷な運命を背負う烈と祖母、父母、叔母たちが織りなす愛と悲しみの旅が始まった―。
大好きな宮尾さんの作品を読んでます。ドロドロの内容ですが、モデルがある話なのである程度本当?と思い、引いてます。烈ちゃんが頑張る話だと思いますが、上は幼少時の話だけで終わってしまった。酒の話もそんなに出てきてないです。
新潟の旧家、蔵元の田乃内家に生まれようやく育った娘、烈。家族の愛と希望を一身にうけて成長していくが、小学校入学を前に、失明にいたる目の病を患っていることを知る。過酷な運命を背負う烈と祖母、父母、叔母たちが織りなす愛と悲しみの旅が始まった―。
もっと暗い話かと思ってました。でも主人公が本当に明るくて、強くて。会話を中心に物語が進んで行きます。新潟弁がとてもよい。
烈が、全盲になると診断されたとき、烈ががっくりしたのが目に浮かんで泣いてしまった。それでも頑張る烈をみて、あぁ烈は強い子だ。と心の中で応援した。しかし、読んでいるうちに、烈はかなりのお嬢様で、少しわがまま過ぎるんじゃないかと感じる部分も多々あった。また、その父親もなにか自分勝手に物事を進めていき、子...続きを読む供になにかあると、妻にばかり責任を押し付け責めるのは、勝手すぎると批判してしまう部分もある。それとは対照的に、せきはかわいそうだ、さほは本当に人間ができている。と、主人公よりも、周りにいる人たちのほうに、地味ながらも、良い印象を受けた。
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