【感想・ネタバレ】天璋院篤姫(下)のレビュー

あらすじ

家定亡きあと、天璋院となった篤姫は、時代の流れの中で、江戸城大奥の総帥として、3000人の大奥の女たちを統べて、その最期に立ち会う……。2008年NHK大河ドラマ「篤姫」原作。

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Posted by ブクログ

篤姫、激動の時代を生き抜いたんですね。
そして篤姫が嫌っている徳川慶喜、なんだかかわいそうになりました。
大変な時期に将軍になったのね、と。

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2023年12月11日

Posted by ブクログ

宮尾登美子先生の書かれた長編小説「天璋院篤姫」の上巻、下巻を約3週間で読み終わりました。大変 面白く、 毎日夜1時間から2時間の読書が楽しみになりました。
先生が大変多くの資料を集めて、綿密な調査の上に書かれたということに大変感動しています。
私の感動ポイントは下記です。

(1)この小説の構成がすばらしい。
幕末から明治維新にかけての 小説ですが、将軍の御台所として女性の視点から、大奥からの将軍家の状況を見ていて、時代の史実に忠実に従いながら 篤姫の心の内をまるで本人が思ったかのごとくに 書く作者の手法に大変感動しました。
この小説の構成が大変良くて、6節で構成されています。それらは下記です。
上巻は
①まず薩摩を出る時の話
② 将軍の嫁入りする前後の話
③第13代将軍家定の子ができるかできないかという 跡継ぎの話
下巻では
④自分の頼みとする家定が亡くなる話
 第14代将軍家茂の嫁さんとなる、天皇の妹、 和宮 が降嫁する話
⑤ 徳川幕府が崩壊した時の混乱 ぶり
⑥最後に篤姫の余生の話
どの節も 次のページが楽しみ な構成でした

(2)現代にも通じる武士道がテーマで素晴らしい
薩摩の出身の 天璋院篤姫は男だから武士ではないが、 武士道を 最後まで保った女性だったということがよく分かりました

その武士道 を育んでくれた お付きの女中の描写があって、今泉家では 菊本 、 鶴丸城 、江戸城で幾島、 さらに江戸城で 滝山とか 唐橋などが篤姫との確執や各種の軋轢がありながらも、篤姫についていく。幕府崩壊後は重野 が残って、その問わず語りに 武士道の精神を教えられ 教えたりするということです。

別の観点で言うと 篤姫は嫁いだ先が自分の全てであると思って、幕府崩壊も自分の故郷である 薩摩からの援助申し出に対して 首を縦に振らず、自分は徳川家に尽くし、今後の徳川の復興のために 第16代将軍となるべきだった人の養育に全力を捧げる。
そして自分が死んだら 徳川菩提寺である上野寛永寺に葬ってくれと遺言を残す。 更に、第15代徳川慶喜に対する嫌悪感は続いていて、その家系のものとは絶交し、今後の 嫁さんは 薩摩から入れよということを遺言として残したということで やはり 1人の武士だと思いました。

特にこの時代に照準をあわせながら、実は第二次大戦後の日本の男たちに武士道の欠如があり、気概のある男がいないということに作者は鐘を鳴らしていたとも思います。

(3)幕末史の理解が進み、明治以降の近現代史に興味がわいた
自分が今まで、読んでいた西郷隆盛とか松平春嶽を主人公とした時代小説はあくまでも男の視点から表の状況からの話だったが 、この著作により大奥からみた状況を時代背景として、出来事を合わせることにより、理解が進んで自分の知識となりました。
幕末の徳川家将軍であった徳川家斉、徳川家治、徳川家茂そして 徳川慶喜 、さらに 第16代の将軍とならなかった徳川家達の関係が色々な事件とともによく理解できました。

そういう中で私の心の中で変わったところは
①島津斉彬に対する少しの失望
篤姫は 薩摩の島津斉彬の養女になって、第13代将軍家定の御台所として嫁ぐわけですが、その斉彬の野望のために、家治には子供ができないと見越して、次の将軍には徳川慶喜を盛り立てて 将軍としてやらせなさい、 つまり政略結婚をさせたことことの是非がどうだったのかです。

②慶喜に対する失望
天璋院が、徳川慶喜を徐々に嫌いになっていく様についてすごく面白かったです。
既存の知識では 徳川慶喜は大変立派な将軍だったという思いでした。しかし、この本を見て篤姫 と同じように自分も評価を変更しました。

(4)篤姫の統治管理が素晴らしい
篤姫の行動規範が大変参考になりました。
これらはまさに現在のビジネスの状況においても同様なことが言えると思います。
①自分の方から アクションを起こして行動
「泣こかい、跳ぼかい、泣くよっきゃひっ翔べ」という薩摩のことわざがある。
自分が苦しい時には泣くのではなく、物事にチャレンジして向かって行けと、そうすれば、道は開けるということを 教えています。篤姫はこれを地で行ったのではないかと思います。
ものごとが、膠着してなかなかうまくいかないような時には、自分の方から率先して相手と交渉するとか、相手に向かって行って自分の方から アクションを起こして行動することです。待ってばかりだと機を失います。
結果的に相手と仲良くするとか、事態が打開することになるので、大切だということを教えられました 。

②運命を受け入れ、上司に仕え、部下を統治する
女は嫁いだ先の目上のものにしっかりと仕えることが第一の道である。
しかし、奉公人にもよく目をかけて上手に治めていくことがそれと同じくらい大事なことだということです。
上長をフォローし、部下を統治する心構えということが伝わってきます。

③一方を聞いて 沙汰をするな
もう一つ 大事なことは一方を聞いて 沙汰をするなということです。
当事者 2人がいる場合にどちらか一方からの話だけを聞くだけで、対応するのは良くない。必ず両方から話を聞いて対応を図るということが学びになりました。

④意識して相手をたてる
篤姫が 和宮 に対して気をつけたこととしては、どんなに京都方と 諍いがあっても、このときだけは、自分の方は我慢して相手の言うことを立てるということが大事だと決断したこと です。篤姫の勇敢さを感じました。



以上が感想です。
追記すると、東京に行った際には 篤姫の墓所は上野の寛永寺に葬られているということですが、そこも含め、いろいろな篤姫 ゆかりの地を回るワンデーツアーをぜひやってみたいと思うようになりました。
また、鹿児島では、篤姫関連の史跡の見学ができればと思っています。
素晴らしい本を書いていただき、ありがとうございました。

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2023年06月28日

Posted by ブクログ

篤姫の生涯がずっしりとくる。
女の世界で生きる強さ、徳川の存続を男さながら闘う。
篤姫の生き様は今でも手本となる。

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2020年10月16日

購入済み

さらに「篤姫」が好きになった

大河ドラマ 篤姫 が好きで今更ですが読みました。

下巻は主に和宮に対する葛藤など、共感できる所があって面白くて一気に読めました。

ドラマ版は雰囲気的にやはり薩摩の娘であることにも強い印象を受けましたが、
こちらの篤姫は最後まで 徳川家として を貫いていており格好よかったです。

の深い聡明な優れた女性 というだけでなく、特に和宮達とのすれ違いからくる確執のシーンでは人間らしさも描かれてあったりするのが、またいい解釈だなぁと思います。
より篤姫の事が好きになりました。

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2020年08月28日

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篤姫の激動の人生に、女性が内面に持つ2つの美しさを垣間見た。最後まで大奥を守り通そうとした徳川家の「嫁としての気丈さ」。晩年確執を乗り越えて宮と母娘仲睦まじく過ごした「人としての優しさ」。日本人がいつまでも忘れてはならない大切な美しさであることは言うまでもない。

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2016年06月05日

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幕末の動乱を生き抜いた篤姫の生涯、大変読みごたえがありました。
渦中の章は読んでいて胸が重くなるものでしたがその後の話は気持ちよく、読後感もよいものでした。

大河ドラマの原作だったはずだけど、そちらも確か評判がよかったと聞いたので気になる。

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2016年04月14日

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島津斉彬の養女として徳川十三代家定に嫁いだ天璋院篤姫の生涯。大奥ものってあまり好きじゃないから大河ドラマも観てなかったんだけど、読んだらまあ面白いこと。時代の流れに翻弄されながらも凛と生きる篤姫が格好いい名著。奥には表とまた違う戦いがあったんだなー、と食わず嫌いを反省。

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2015年03月23日

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幕末の状況を大奥からの視点で描いてあり、とても勉強になりました。

会話が少なく、なかなかボリュームがありましたが、後半はどんどん読み進められました。

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2015年03月04日

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ドラマと比較しながらどんどん読めました。
ドラマの中で印象に残っていて好きな大奥を閉めるときの
篤姫の言葉は、小説にはないのですね。
たくましく生き抜く信念の女性の物語は、
読んでいて元気が出ます。

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2014年09月09日

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すごく面白かった。
運命に振り回されながら、でも徳川家の嫁として必死生きる篤姫。作中でも「一方だけを見て判断するな」というような言葉があったが、「和宮様御留」に続き今作を読んで両者の気持ちがどちらもわかるようで辛かった。(もっともあちらの和宮は替玉だったが。)

開城前の天璋院の態度には感動した。大奥にいて、どこまで情報を得ての言動だったかはわからないけど、仕える女たちにとってはこれほど信頼できる人はいないだろうな。

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2014年03月22日

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大奥から激動の日本が移り行く様を切り取る視点は斬新。いや、私が知らないだけか。
重厚な読み応えにも関わらず、一気に読んでしまった。
初めての宮尾作品だっだが、別著も読んでみたいと思った。

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2014年07月26日

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上巻では、政争の道具とされた養父斉彬への不信感や体の弱い夫家定に対する不安、また徳川の女になりきらない嫁・和宮への苛立ちなど、篤姫の苦悩ばかりが前面に出されていましたが、下巻の余生では和宮と和解し、家達の養育に尽力をつくす様は爽やかな読後感に導いてくれました。徳川家の繁栄のために尽くした篤姫の半生は、潔い侠気に満ちていた様に思えます。

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2013年06月22日

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ものすごく面白かった………。
随分昔から積んでいて、たぶんどこかの読書相談のコーナーで、女性のお話を読みたいとリクエストして教えてもらったものじゃなかったかなあ……立場は全然違うんだけど、シュテファン・ツヴァイクの『マリー・アントワネット』の近くに置いておきたくなりました。

描き方が上手すぎる………。
篤姫の態度が弱々しかったり態度がぶれていたら読み手は好ましく思えないし、かと言って何も揺らがずただ信じるのみだったらこれほど面白く読んだとは思えないし、これが細かい資料や取材のもとにあるとは承知の上で、それでも、というかだからこそ、こんなに魅力的なお話にできる力がものすごくて……。

武家として、もしくは女として、徳川家の人間として、もしくは大奥の女主として、などなど、篤姫が自己認識として持つ要素はことごとく読んでいる自分とは異なっていて、そこを生き抜いていく篤姫の手腕には、家来のような気持ちで読んでいて、だけど、恋愛や人間関係、不安や葛藤、怒りに震える姿はあまりに少女のようで、抱きしめたくなってしまう。宮とやり取りする終盤も読んでいてぐっときたんだけど、このあたりがしみるのは大人になったからかもしれないな。

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2024年10月14日

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天璋院篤姫の真骨頂が描かれている下巻は、日本の分岐点幕末明治維新の中で、篤姫がどのように生き抜いたかを激しく読むことができる。
篤姫の歴史的意義を考えさせられた。

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2023年11月12日

Posted by ブクログ

下巻は13代将軍から代替わりするあたりから始まり、公武合体、皇女和宮を嫁に迎える話に続く。天璋院の姑としての心構え、振る舞いに敬服する。時代考証に諸説あるとは思うが、一本筋の通った方だったのだろうと思う。

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2022年02月08日

Posted by ブクログ

面白かった
激動の幕末を生き抜いた十三代将軍家定の妻篤姫の生涯を描いた作品

下巻では、

将軍家定の急死。しかし、直接見舞うこともその死亡も確認することができないもどかしさ。
これが、大奥、将軍家ということでしょうか..

そして、天璋院として大奥を仕切っていくことに。
十四代将軍は家茂となり、その正室には天皇の妹の和宮。
しかし、この結婚にはさまざまな条件が..

公家方式で暮らそうとする和宮、徳川家としてふるまってほしいと願う天璋院。
身分の違いも絡んでどろどろに(笑)
この嫁姑の確執がとてもリアルに伝わってきます。
さらには大奥の中も公家派と徳川派
そんな中、徳川に尽くすという篤姫の幾多の苦悩が描かれます。

そしていよいよ戊辰戦争、明治維新へ

大奥を追われながらも、徳川宗家を守ります。
さらに、あれほど確執のあった和宮とも最後は関係を修復。
最後まで、もののふとしての矜持をもって篤姫は48歳まで生き抜きます。

ほんと、すごい人だったのね。

とってもお勧め!

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2020年05月23日

Posted by ブクログ

天璋院の生涯を描いた物語。この江戸から明治の激動の時代に震源地ともいえる徳川の本拠地の大奥のトップとしての対応を描いた物語。 家持の御台所である和宮との対立もありながら、明治維新を迎え、きちんと大奥を整理して明治政府に明け渡し、淡々とその後生き抜くところは素晴らしい女性であった。島津から来たとはいえ、最後は徳川宗家の13台御台所として、家達を養育し、無事に世間に出しても恥ずかしくない徳川宗家の跡取りとしたところなどは素晴らしい。
ただ情勢としてあの時代に表立っての足跡を残せなかったのは少し残念である。 

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2020年03月28日

Posted by ブクログ

幕末という激動の時代を徳川家の人間として生き抜いた篤姫の話。
終始、自分は徳川家の人間だから、嫁ぎ先の家が終焉の地だから、と誰よりも徳川家を想い守ろうとする姿勢は武士よりも武士であると感じた。
(京都に戻りたい和宮との対比でもあると思うけど)
家を思うが故の和宮との確執にハラハラしたが、倒幕後は打ち解けたようでホッとしました。
自分の意思を曲げず女だからと臆せず主張し、また周りへ気遣いもできるところから、いろんな人に慕われるのは確かに頷ける。
篤姫の人生を篤姫の気持ちは状況含めて読んでいたので、波乱の人生だったなと感じるとともに倒幕後は篤姫と同じようにゆったりとした気持ちになれたし情景がよく浮かんだ。

とてもよかったです。

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2019年08月01日

Posted by ブクログ

大河ドラマの篤姫をあらためてみたので、原作もまた読み返してみました。ドラマ以上に、篤姫の苦悩を感じました。篤姫の慶喜嫌い。次は、最後の将軍をもう一度読みたくなりました。

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2016年08月18日

Posted by ブクログ

一本筋が通った女性、篤姫、本当にかっこいい。子として、妻として、母として、大奥の主として、姑として、いつも凛として背筋が伸びてる。飼い猫がよく部屋を間違えてて、「おまちがい、おまちがい」というエピソードは、その光景が目に浮かび、可愛かった。

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2015年08月07日

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下段は一般的に知られている「天璋院篤姫」のことが中心に書かれている部分です。しかし、読み進めていくと、大奥取締役として、和宮の姑として、そして徳川家落城の際の江戸城を守る人として、自分に厳しく周囲の状況を正確に判断し人や物事を采配してきた人ということがよくわかりました。厳しく怖い人というイメージだった天璋院だったが、下段を読んでイメージがかわりました。非常に悲しみに耐え、幸せに飢えた、優しく、そしてカッコイイ人でした。

「男として生まれたら・・・」という言葉がありました。篤姫自身も思うほど、男だったら、この人が天下人だたかもしれないと思うほどの力量のある人でした。

余生は、神様も篤姫に少しばかり「幸」と思える日々を与えました。和宮と親しく話をする時間、家達の教育と結婚の世話。初めて、自分が築いた家庭、家族というのを味わった時だったように感じました。

大切な人に先立たれることが多い人生でしたが、天璋院篤姫は誰からも尊敬され、誰からも愛された人だと、最終ページをめくり、本を閉じたとき思いました。

この『天璋院篤姫』は読む価値ありです!

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2014年08月30日

Posted by ブクログ

読んでいると宮崎あおいの顔がチラチラします。
滝山役は稲森いずみさんでしたが、本のイメージとは違いますね…
田渕シナリオとNHKキャストに少し疑問を感じましたが、わかりやすい本ですね。

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2013年06月29日

Posted by ブクログ

一本芯の通った女、というのがよく表されていると思う。
あの時代の、自分の感情だけでなく立場とか周囲を考えて生きねばならなかった苦悩は現代人には分からないけど、それ故に天璋院の良さが光っている。
多少堅苦しくはあったが天璋院について知りたいなら一度読んでおくといいかもしれない。

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2013年04月28日

Posted by ブクログ

上巻も同様で、途中説明文みたいになってて読み進めるのに手間取りはした…

しかし終盤の怒涛の変化で一気に盛り上がり余韻を残しながらラストに向かう描写は素晴らしい。

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2023年08月24日

Posted by ブクログ

結構読み応えのある文章で読み終わるのに時間がかかった。下巻は14代将軍への代替わりから晩年まで。ほとんど詳しいことは知らなかった天璋院篤姫だが、大変な生き方だったんだ。私ならとても耐えられないわ。まあ、コミュニケーション不足は多々見られるけど、この時代じゃしょうがなかっただろうとも納得する。実際はどうだったんだろうねえ・・・

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2023年03月28日

Posted by ブクログ

旅出には間に合わず、結局、旅の供として下巻を持参することに。姫がどう動こうが、江戸時代晩期の将軍は短命だし、幕末はやって来るしってことで、やっぱりそういう、結末が分かっている歴史物語を、今は欲していないのです。タイミングの問題で上下巻を立て続けに読んだのも、逆に印象を薄める結果に。何だか、しばらく歴史小説はいいや、って感じ。

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2021年08月31日

Posted by ブクログ

‪天璋院篤姫の物語。大河ドラマ原作。地の文がやや説明的な感じがしましたが、考えてみれば篤姫は基本的に江戸城から出ていない人なのでそうなりますよね。‬
‪移動のほぼ無い人物についてここまで書ききるというのは、すごいことだなと思いました。‬

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2020年02月03日

Posted by ブクログ

NHKの「西郷どん」を観てて、ふと手のとってしまった。違った視点で見れて、またドラマが面白くなりそう。ちなみに、「篤姫」は観てません。

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2018年06月16日

Posted by ブクログ

宮尾さん、粘っこく丁寧なんだよなぁ、だからむしろ苦手・・大河ドラマで脚光を浴びたけど特に興味はなく、気分転換で読みました。前半は期待もあったけど、後半は時代背景以外むしろ読むのが苦痛。まぁ、大奥が舞台だから好みの問題でしょうね。篤姫と和宮の対立なんて気分が悪いだけ。篤姫の信念、生き方にも共感出来ない。ただ歴史を別の側面から観る楽しみはあった。歴史的人物については・・やはり慶喜の評価は悪い(笑)

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2015年01月16日

Posted by ブクログ

島津の分家から将軍の嫁へ、誰もが羨むシンデレラストーリーの裏では、自由を奪われ、政権の道具とされつつも気丈に自らの役割を全うしようとする女性がいた!

とか、そんなとこか。

読んでいて、何の裏付けがあってそんな風に篤姫が思ったと言えるのか。重要な感情であればあるほど、ただの作者のそうであって欲しいという願いでしかないように思える。
話としては悪くはないし、題材としても面白いが、形にするには材料が足りなかった、そんなとこか。

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2014年04月13日

Posted by ブクログ

途中、説明チックな感じで「もういいよ~」と思って
読んでいたのですが、そこを乗り越え、和宮が大奥へ
来たあたりからおもしろくなってきました。

これ、大河ドラマの原作だったように思いますが、
原作は和宮と篤姫、大奥時代はあまり仲がいい感じには
書かれてないんですね。
ドラマはもうちょっと、親密さがあったような気が…。

しかし、篤姫は強い人だ。
一度徳川家に嫁いだからには、夫が死のうが江戸城が
やばかろうが、薩摩の実家に帰ることを選ばなかったなんて。

私はどちらかというと和宮に性格が似ていると思うので、
帰れる、となったら速攻帰ってるなぁ。

いずれにせよ、昔々の女性たちは、不自由な人生を
強いられてた、ということですよね。
現代に生まれて、まだよかった。

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2012年11月06日

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