宮尾登美子のレビュー一覧
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購入済み
何から何まで素敵な名作家
どこかで読んだ宮尾登美子さんの
対談で本人が仰っていた「私の本の
購入者は殆どが主婦とか女性です」
の意味がよく理解できる一冊でした
私自身もすっかり彼女の魅力に取り
憑かれてしまいましたから。動作の
一挙手一投足がしっとりと心地よく
優しい物腰でいつまでも読んでいた
くなります。時代が令和になろうと
も、世の中の女性を引き込んで止ま
ない国民的女流大作家 -
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面白かった
激動の幕末を生き抜いた十三代将軍家定の妻篤姫の生涯を描いた作品
下巻では、
将軍家定の急死。しかし、直接見舞うこともその死亡も確認することができないもどかしさ。
これが、大奥、将軍家ということでしょうか..
そして、天璋院として大奥を仕切っていくことに。
十四代将軍は家茂となり、その正室には天皇の妹の和宮。
しかし、この結婚にはさまざまな条件が..
公家方式で暮らそうとする和宮、徳川家としてふるまってほしいと願う天璋院。
身分の違いも絡んでどろどろに(笑)
この嫁姑の確執がとてもリアルに伝わってきます。
さらには大奥の中も公家派と徳川派
そんな中、徳川に尽くすという篤姫の幾 -
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面白かった
激動の幕末を生き抜いた十三代将軍家定の妻篤姫の生涯を描いた作品
上巻では
薩摩・の島津家の分家・今和泉家に武士の娘として生まれた篤姫は、18歳で島津家当主・斉彬の養女となり、一橋家慶喜を次期将軍にとの密命を受けて将軍家定に嫁ぎます。
しかし、家定は心身ともにとても病弱。
夫婦としての生活もままならない状況で、大奥の特殊な生活を送っていきます。
大奥三千人の女たちとの確執。
大奥のしきたり。
そんな中、慶喜との面会では、慶喜のあまりの態度にショックを受け、次期将軍に押すべきなのか?
結局、継嗣争いでは、破れてしまうことに。
しかし、下巻では、そんな慶喜との確執が..
徳川家に -
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東福門院に興味をもったのは2年前サントリー美術館の「寛永の雅」を観に行ったから。小堀遠州、狩野探幽、野々村仁清が活躍した時代。宮廷文化の中心となった後水尾天皇と東福門院和子。
前半は和子の母お江与の方の説明や、家康の天下取りについて長々語られている。この頃の歴史をざっと振り返るにはよいが、和子さんがなかなか出てこない。主題は孤立無援の宮中で和子さんが、どれだけ苦労し、涙を流し、それでも気高く生きたか、という事が江戸城から女中として一生奉公したゆきさんから語られる。宮尾さんだから仕方ないが「女」を前面に出した作品だった。和子さんの文化的貢献についてももう少し記述があるとよかった。出てくるのは雁金 -
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幕末という激動の時代を徳川家の人間として生き抜いた篤姫の話。
終始、自分は徳川家の人間だから、嫁ぎ先の家が終焉の地だから、と誰よりも徳川家を想い守ろうとする姿勢は武士よりも武士であると感じた。
(京都に戻りたい和宮との対比でもあると思うけど)
家を思うが故の和宮との確執にハラハラしたが、倒幕後は打ち解けたようでホッとしました。
自分の意思を曲げず女だからと臆せず主張し、また周りへ気遣いもできるところから、いろんな人に慕われるのは確かに頷ける。
篤姫の人生を篤姫の気持ちは状況含めて読んでいたので、波乱の人生だったなと感じるとともに倒幕後は篤姫と同じようにゆったりとした気持ちになれたし情景がよく浮 -
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林真理子「正妻」からのリンクで本棚に入れる。
倒幕から明治維新、激動の時代を生きた13代将軍家定の妻篤姫。薩摩藩今和泉家に武士の娘として生まれ、18歳で藩主島津斉彬の養女となり、一橋家慶喜を次期将軍にとの密命を受けて江戸城に送り込まれる。公家にせよ武家にせよ、上流社会の結婚はほぼ政略婚。恋愛感情など感じるまもなく結婚させられ、婚家に入るともはや実父母に会うこともままならない。ましてや将軍の正室ともなると自分の時間などありもしない。トイレに行くとき寝るときにまで見張り番がついているそうな。男子禁制の大奥は女性ばかり3000人の大所帯。贅沢三昧の日々とはいえ、自分勝手にできる時間などかけらもな -
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江戸時代末期の徳川家。篤姫は九州薩摩の藩士の娘で、13代将軍家定に嫁ぎ、江戸城の3千人の女中を統べた。お姫様の言葉遣い、嫁入り道具や髪型や着物、娯楽やお手洗いなど、当時の文化がとても興味深かった。また、江戸末期の徳川幕府と天皇家との関係について読むのも面白かった。一番感心したのは、和宮のお嫁入りの道中で、同じサイズの鯛を毎日調達して食べさせたというくだり。
天皇の妹で京都の生活を忘れられない嫁との不仲があったようだが、明治維新後に和解し、ほんわりとしたラストになっている。
この本を読んだのが、大河ドラマの後だったので、主役の宮崎あおいさんの印象が強くて、常に彼女の顔が浮かんだ。
長い小説だが、 -
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下段は一般的に知られている「天璋院篤姫」のことが中心に書かれている部分です。しかし、読み進めていくと、大奥取締役として、和宮の姑として、そして徳川家落城の際の江戸城を守る人として、自分に厳しく周囲の状況を正確に判断し人や物事を采配してきた人ということがよくわかりました。厳しく怖い人というイメージだった天璋院だったが、下段を読んでイメージがかわりました。非常に悲しみに耐え、幸せに飢えた、優しく、そしてカッコイイ人でした。
「男として生まれたら・・・」という言葉がありました。篤姫自身も思うほど、男だったら、この人が天下人だたかもしれないと思うほどの力量のある人でした。
余生は、神様も篤姫に少し -
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幕末の動乱の中を生き抜いた一人の女性「天璋院篤姫」。今で言えば高校生くらいの時に生家を離れ、養女として藩主斉彬の下で暮らし、江戸城へ嫁ぐ。
嫁ぐというよりは嫁がされたというのが正確かもしれない。篤姫自身も嫁いでから、江戸城に嫁ぐまでの出世が、どんな意味を持っていたのかを知る。
つまり…養父の斉彬の密命のために、形式的な結婚であった。篤姫は江戸城にスパイに入ったようなものだった。
この時代の女性は、旦那様と幸せに暮らし、特に子供をたくさんもうけ、子孫繁栄を願う人が多かったと思います。篤姫もこの時代としては非常に賢い女性だったが、幸せになりたい気持ちは、誰とも変わらないものを持っていたと思いまし -
Posted by ブクログ
最近和宮の話を読んで、それが公家言葉で難しかったせいか、こちらはすごく分かりやすく感じる。もちろん完全に理解できてるわけじゃないけど。
篤姫は賢いばかりでなく気遣いの人なんだなあ。
家定の体調のことを知った上で斉彬がこの結婚をさせたのだとしたら、優しそうな笑みの裏に冷淡な顔があったのかなと思ってしまう。
女の使い道とはそういうものであったのかもしれないが。。
「この行列は陸続と続き、先頭が江戸城へ入ったあとでも、後尾はなお渋谷邸を出発しておらず、早朝から日没まで毎日毎日、人を送ったあとは調度品送りとなって、都合六十五日間続いたという」(P273)
どんだけすごいの!?