高橋洋一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
来週に参議院選挙があります、ここで自民党が大敗しない限り、消費税はついに10%となります。消費税を上げると不景気になるのがわかっているのに、そして来年の東京五輪が終わったら、不景気になるのが歴史的に起きているにもかかわらず、日本はそちらの方向へ流れていくことになりそうです。
消費税はなぜ上げなければならないのか、私はいまだに分かりません。説明としては、財戦破綻を防ぐとか、年金が破綻するのを破綻するのを防ぐため、があるようですが、日本は果たして、そんな国なのでしょうか。
私が知っている限りで、日本はそう簡単には破綻しない!と断言してくれた上で、私が理解的ルデータ、考え方で説明してくれるのが、唯一、この本の著者である、高橋洋一氏です。彼の主張は一貫して変わりませんが、時々彼の本を読んでいないと不安になることもあり、今回も読みました。
以下は気になったポイントです。
・財政状態を確認する場合には、グロス債務(債務総額)残高対GDP比ではなく、日銀を一体化して考える「統合政府」」ベースの債務総額から資産を引いた、ネット債務残高対GDPがもっとも重要である。これは民間企業で連結ベースのBSで見るのと考え方は全く同じである(p18)
・FRB元議長のバーナンキ氏は以前、日本は量的緩和すればデフレから脱却できる、そうでなくても財政再建できる、と言っていたがその通りになった。政府資産は1400兆円(資産950+国債450)、負債1400+銀行(日銀券)450である。銀行券は利子負担ない、償還負担なしであり実質的には負債ではない。これが意味するところは、統合政府バランスシートでのネット債務は、ほぼゼロである。(p24,25)
・株価が上がると半年先の雇用が増える、これは因果関係があるのではなく、景気が良くなると、株価はそれを先取りして就業者数は半年遅れて上がりだすというもの(p32)
・日銀の異次元金融緩和は、バーナンキ元議長の唱えた「ヘリコプターマネー」に加えて、ステッィグリッツ教授が主張していた「政府紙幣」の発行も、その経済効果は同じである(p36)
・政府の借金が消える原資は、新たな日銀券の発行にある。日銀が民間金融機関から国債を借り入れるときは、その金融機関が日銀に持つ当座預金の数字が増えるだけだが、その数字をいつでも日銀券で払うと約束しているから、実質的には日銀券を発行したことになる(p47)
・金融緩和政策の狙いは、予想インフレ率を上昇させ、実質金利を下げることにあるが、結果として国の借金を実質的に減らすことにもつながる(p48)
・日銀の資産である国債の「評価損」は、政府の「負債」である国債の「評価益」となるため、政府と日銀のバランスシートを合算すれば問題ない、とサマーズ氏もバーナンキ氏も言いたかった(p62)
・財政破綻とは、ネット債務残高/GDPが発散する(比率が上昇し続ける)こと、プライマリーバランスはこれをコントロールするから重要である(p66、71)
・IMFレポートによれば、日本の公的部門(政府+地方自治体+中央銀行を含む)のネット資産/GDP比は、ほぼゼロ(p82)
・一般政府での純資産GDP比とその国の信用度を表すCDSレートの関係によれば、日本の今後5年以内の破綻確率は1%未満である、これは日本のネット資産がほぼゼロであることと整合している(p86)
・バブル時代の税制上の抜け穴を利用した財テクとして、1)簿価分離の仕組みを利用した節税を証券会社がやっていた、2)営業特金:資産運用を証券会社に一任するかわりに、損失補償や高い利回りを保証した、これを大蔵省証券局が1989年12月26日に通達で禁止した(p103,195)
・1990年3月に大蔵省銀行局がだしたもう一つの通達「土地関連融資の抑制について」により、株式と土地のバブルは消えた(p107)
・企業が融資を受けて会社を経営するように、政府は国債を発行して、将来への投資を含めて国家を運営する(p122)
・国債は借金だから駄目だというのは、緊縮財政になって景気が悪くなってもいい、あるいは、大幅増税されてもいい、と言っていることだ」(p125,126)
・日銀券には本来利子はつかない、と言ったのは、2008-13年において、日銀当座預金に0.1%の利子を付けることを常態化してしまったから、そこで超過準備金の一部にマイナス金利が課せられた(p133)
219年7月28日作成 -
Posted by ブクログ
非情にわかりやすい。
財務に関わる仕事をしている側からいえば初歩的すぎるかも。
でも最低限おさえておくべきことは何かがしっかりと書かれているのでわかりやすく復習できる。
しかし、世の中には会計のわからない人が実は山ほどいる気がする。
なんなら経営者や財務・経理にかかわっている人でもわかっていない人はいるのではないかと思う。
この本に書かれていることぐらいはわかっておいた方がいい。
社会人のリテラシーとして。
会計というのは基本B/SとP/Lがわかればよい。
実はP/Lは簡単。簡単といっても用語とか知らなければわからない人はわからない。
むずかしいのはB/S。
むずかしいといっても一旦わかってしまえばどうってことはないのだが、わかんない人や苦手意識のある人にとってはさっぱりわからんのではないかと思う。
B/Sを簡単にいうと、調達したお金を何かに変えるというビジネスを右と左であらわしたもの。
右側で調達したお金が左側に運用されているという関係性をつかむ。
右=調達(負債・純資産)⇒左=運用(資産)という感じ。
あとは、B/Sとはある1つの地点の数字でありストック。
負債と純資産の違いはいずれ返さなくてはいけないか返さなくてもよいかの違い。
P/Lは一年でどれだけ売り上げてどれだけ費用を使ってその差額(利益)がどれだけあったかをあらわすものでフロー。
あとは、その財務書類から何がわかるかが書かれている。
いろんなものがわかるが、重要なポイントをつかめるようにと書かれている。
最後には、国の財政も結局は企業会計と似たようなものだということ。
それでも国の借金が・・・という記事に一喜一憂する国民が多いということはやはり会計がわかっている人間なんてほとんどいないということなのかもしれない。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ経済学者で政界とも繋がりの深い高橋洋一氏と金融に精通するぐっちーさんの2人が今の世の中で起きていることについての対談をまとめた一冊。
政治・経済の第一線で活躍されていたお二人だからこそ語れる経験や本質的な考えを本書で知ることができ、非常に勉強になりました。
またおふたりの深い知識からくる理論には舌を巻く場面がたくさんありました。
また、世の中で言われているトランプ氏の印象や増税についての内容が誤解であることもお二人の指摘から知り衝撃を受けました。
郵政民営化やアベノミクスなど高橋氏が関わりの深い政策やぐっちーさんの関わっている地方創生などは経験から肌で感じたことが語られているのでストレートに伝わってきました。
また、財政政策や金融政策の意義などをデータに基づいて解説されており、内容がすごく腑に落ちました。
特に特区の話は印象に残りました。
本書は当事者であるからこそ知っている知識が満載で、世の中で語られていることの本質を見抜くための材料を提供してくれる自己防衛の一助として有用な一冊だと感じました。 -
Posted by ブクログ
安保論がいまいち分からなくて、購入した。
分かりやすくはあるし、戦争というものが身近にあることもよく分かる。日本人が見ていないだけでそれはすぐ隣にいるのだ。
でもなんでだろう、この手の本によくある…というか、私が感じてしまうのは、「ほかのデータは?」というもの。一面しか取り出していないのに、ほら!っていうこの押し付けられている感じ…反対派にも賛成派にも多くて、やっぱりどっちも微妙に飲み込めないのだった…この本も、後半極端な気がして…。急に雑な理想論になったりとかね。
こういう本は取っ掛かりにすぎないということを再度認識。ニュースで省かれているものを、その輪郭をまず捉え、そこから学んでいくもの。そういう風に使いたい。そうすると、専門書がおもしろくなる。 -
Posted by ブクログ
国の借金が1,000兆円を突破、このままどんどん膨れ上がっていく。
良く聞く話であるが、何故とっくに破綻しても良さそうなのに、破綻しないのだろう。この問に答えようとしている本を気に掛けていたのだが、ついに購入して読破した。と言うか、あっという間に読み切ってしまい、少し拍子抜けしてしまった。
国の借金、この場合は国債を資本金と考えた場合は、通常の会社と同じ事になる。そう考えると、日本は現時点ではひどい状態では決してない。
なるほど、その通り。
その他、パチンコと、カジノについての考え方も、なるほどと思える内容であり、賛同できる。
しかし、気になるのは、最終的に増え続ける資産、負債という数字はいつまでも増え続けるのだろうか。昨今株式で行われている、切り下げが強制的に行われないと、いつまでも数字だけが増えていくようで、誰もよく分からない世界になってしまうのが怖い。 -
Posted by ブクログ
年金とは何ぞや?
年金の問題とは?
が よく分かる良書、読んでよかった
平易に分かり易くファクトに基づいて書かれた本書によって 年金に対する 無知であったり、
誤解していたことが たくさんあったことに気づかされた
年金って保険なんだよね!!
社会福祉じゃなくて、社会保険であること、
これを捉え誤ると、大手メディアの発信情報にそのまま流されることに
年金の問題とは、
その制度の問題じゃなくて、
経済政策の問題である! これが本書のキーメッセージ
保険数理によって現役世代人数減少も織り込み済み、
給付額に応じて保険料を上げるだけ、
そのために欠かせないのが経済成長、
増税じゃなくて経済成長なんだよね、やっぱり
マクロ経済政策を誤って デフレを続けるとかなりまずいことに、がよく分った -
Posted by ブクログ
著者の立ち位置を先に言っておくと、森友・加計問題に安倍総理の関与はたぶんなく、手続きに関わった官僚が自らの不手際を隠すため、また文科省の権益を守るために、実際にはなかった首相の関与を匂わせた、と言ったところだ。
森友学園の8億円にもなる大幅な値下げは、取得予定地の周囲の土地にゴミが埋まっていることがすでにわかっており、当然その予定地にもゴミがある可能性は予見できたにも関わらず、官僚側がそのことを森友学園側に知らせずに契約を進めたことがもともとの間違い。故意に知らせなかったのか、担当者が変わったことによって引継ぎがされなかったのか、どちらにしろ当初は適正な地価(ゴミがあることを想定していない価格)で取引を進めたのに、後から案の定ゴミがあったことがわかり、じゃあ、ゴミ処分は森友さんがやるってことなら、値引きしますよ、という単純な構造。首相や夫人が関与する余地なんてない。
首相に対して、ちゃんと説明しろという野党やマスコミたちは、一体なにに対しての説明を求めているのか。いまいち報道を見ててもわからない。
裁判ならこの場合、首相は被告だ。野党やマスコミは検察。やましいことがあるなら被告が否認、もしくは黙秘するのは当たり前で、犯罪だということを立証したいなら野党とマスコミが証拠を積み上げるしかないと思うのだが…
加計学園の問題の本質も、理事長と首相がお友達だなんてことにはなく、既得権益を守りたい官僚と岩盤規制を壊したい政府との主導権争いにある。そもそも前川元事務次官は文科省の天下り斡旋を進めた責任をとって辞めさせられた人。行政をゆがめられたとの発言は、要するにいままでの慣例を破られて官僚は迷惑していると言っているだけなので、よく考えずとも変な発言。だってそれが岩盤規制を壊すということなんだから。正義の告発者みたいにもてはやしている報道には違和感を感じる。
著者の推測によると、一連の情報のリーク元はおそらく前川氏。朝日新聞や民進党に情報を流している。辞めさせられた腹いせみたいなものだ。
忖度とか、総理の御意向とか、そんな言葉が飛び交っているのは、自らのミスや手続きのまずさを隠すために官僚が都合よく使っているだけのこと。官僚組織の悪弊は見えづらく、説明するマスコミも専門家も少ないから、この本質が報道されない。たぶん権力者を攻撃している姿を見せることが国民にはわかりやすく映るから、そうしがちなのだろう。
もちろん真実がどちらにあるのか、今のところまだわからない。
ただ、野党やマスコミがいまのような状況で、「説明しろ」と言うだけだと主導権は首相にある。だから解散なんて手を打たれてしまったのだ。そんな簡単なことを言うだけでいいなら、誰でも言える。真相を究明したいのに被告の自白に期待するしかない、これ以上証拠が出せないというならなら、もう詰んでいると言うしかない。
法廷で勝てないなら、あとはネガティブキャンペーンで。自分の目にはそう映る。