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Posted by ブクログ
[ 内容 ]
世界一簡単な金融政策の入門書。
数式を使わず、平易に、高校生でもわかるようにした。
なぜ今、金融政策が重要なのか、財政政策だけではダメなのか、そして、なぜ金利を上げてはダメなのか、本書を読めば理解できる。
[ 目次 ]
第1章 金融政策とは
第2章 金融政策の理論的根拠
第3章 物価とは―原油高騰で物価は上がるのか?
第4章 インフレ目標
第5章 金融政策と株価の関係
第6章 金融政策と為替
エピローグ 世界同時不況にどう立ち向かうか
[ POP ]
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☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
Posted by ブクログ
多くの人が現在の日本経済低迷の原因をアメリカのサブプライムローン破綻によるものだと考えています。ところが、実際サブプライムの影響は極僅かにすぎず、日本経済で円高・株安をもたらしているのは日本の金融政策の失敗であると書かれています。金融政策の基本として、中央銀行(日本であれば日銀)が金利を上げる(金融の引き締め)と世の中に出回るお金の量が減り、お金の価値が上がるデフレの状況になり、また金利を下げる(金融緩和)と世の中に出回るお金の量が増え、お金の価値が下がるインフレの状況になります。2006年3月に日銀は、2001年3月から続けていた金融緩和をやめ金融引き締めの態勢へとシフトチェンジしました。著者高橋氏はこの決断が現在の日本の経済低迷の大きな要因であると述べています。それを説明したのが、1929年を代表とする大恐慌の際に必ず行われたインフレを目標とする金融政策でした。貨幣供給と物価指数との相関図を用いて、経済状況を反映する金融政策の影響の大きさを証明したのです。(今でも金融政策が経済に影響を与えることが少ないと考えられているのは、金融政策を敷いてからそれが実際の経済状況に反映されるまでにタイムラグが生じているからである。)
ここで今現在の日本経済の円高・株安を説明するために、2種類ある金利について書かれています。2種類とは名目金利と実質金利です。名目金利は目で見るままの数字であり、実質金利とは名目金利をインフレ予想率(量的緩和やシニョレッジなどの金融政策で操作可能)で引いた実際の経済に影響をもたらす金利です。要するに大事なのは実質金利であって、この実質金利(インフレ率か名目金利、もしくはその両方)の二国間平衡が崩れるとその二国内で通貨の価値の高低が発生するのです。たとえば、1ドル=100円のコーヒーが日米で売られているとしましょう。名目金利が変わらないとし、アメリカの実質金利がゼロ、日本を2%とします。これは実質金利=名目金利-インフレ率(物価上昇率)より、アメリカの物価上昇率はゼロ、日本の物価上昇率は-2%と言い換えられます。つまり、1年後のコーヒーの値段はアメリカでは変わらないまま、日本では-2%で98円となります。円高となるのです。実は今の例と同じ現象が、サブプライム問題発生以降の市場で起こっていたのです。
サブプライム破綻によって、アメリカの中央銀行であるFRBは公的資金注入などの金融政策により、名目及び実質金利の引き下げ(金融緩和)を行い、景気の回復に努めました。欧州やその他の国々もアメリカに続き、次々と金融緩和にて金利の引き下げを行いました。その一方で金利の引き下げを行わなかった国があります。それは日本であり、この実質金利の平衡の崩れが今の円高を発生させたと言えます。これが高橋氏の言う日銀の失敗です。円高になると日本国内の株式市場を担う輸出産業がダメージを受け、その株価が下がることになります。つまり、金融政策は株価にも多大な影響を与えていることがわかります。
以上のように、現在の日本経済低迷にはサブプライムではなく、日銀による金融政策の失敗が大きく起因していると高橋氏は述べ、金融政策の重要度の高さを主張しています。さらに、日本の景気回復には、アメリカのような日銀(中央銀行)と政府との理解及び協力が必要だと促していました。
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ビジネス・実用
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