チャールズ・ディケンズのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
正統派の英国ハッピー物語でした。めでたしめでたしという訳で満足の結果。
ただ、ハックルベリフィン、大いなる遺産とは異なり、登場人物のエピソードにミステリー要素が多い事と、各人の語りがなかなか蘊蓄が有る人生談・・酔わせます(ある意味、美文調だけれど)
デッドロック卿の本心を見誤っていた夫人と失踪、そして死に至る結末が嫌がおうに、この小説を気高く仕上げた感が強い。
一旦、犯人として仕立て上げられたジョージ軍曹のエンディングでのオジサンぶりじょーじぐんそうに笑いを貰えた
ジャーンディス氏が思いやったウッドコートの想いは読み手を安堵させている。リチャードとエイダはなんか付け足しだったと思えたラスト -
Posted by ブクログ
やはりデッドロック夫人の過去が物語の大きなカギと感じた。しかもエスタとの繋がりに謎が。荒れ狂う天然痘・・そして少年を訪れた女性、看病したエスタ・・罹患する。癒えた彼女・・大きな変貌。その場面で告げたジャーンディス氏の言葉が温かい。背後で暗躍を続けるタルキングホーンから目を離せないが、ガッピ―も何やら。最後の事件は想定内とはいえ、衝撃だった。
ガッピ―が目を奪われた壁画・・美しい容貌の夫人であろうそれと面影が似ているエスタも、美しかったろうと思われる・・だけに。
2人の相続人~特にリチャードの軽さに、エスタに変わってハラハラする。彼がジャーンディス氏を煙たがる理由も然り。 -
Posted by ブクログ
引き続き、軍隊から迄人々が入ってくる。臭っていたニーモがアヘン中毒で急死。秀麗な筆跡を使うだけにただ者ではないと思うが、探りを入れる家主のクルック。ニーモが可愛がっている浮浪児のジョンや同じ住まいにいたオバサンも後で伏線になって行きそうな気配。一方、リチャードは女への手も早いながら、医学に行き、直ぐダメ出しが出たあと法学の途へ。恐らく、なんかで躓く気配が有る。
エスターが暮らす館へウッドコートDrが訪れ(関係が良く掴めないが)何やら、双方、魅かれるものを持った様子。
ジャーンダイス氏の友人繋がりで,デッドロック卿と美しい妻の話が絡んでくる。野心むき出しの男と鬱っぽい妻・・・いまいち、裏が見 -
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チャールズ・ディケンズの代表作であり、新潮文庫のStar Classics 名作新訳コレクションの1冊として発売されたばかりであり、セレクト。
ディケンズは『クリスマス・キャロル』と『オリバー・ツイスト』しか読んでいなかったのだが、両作にも共通するように、ストーリーテリングの巧みさが際立っている。特に本作『大いなる遺産』では、主人公の少年ピップが冒頭で巻き込まれる脱獄囚との恐怖に満ちた出会いが彼を奇想天外な運命へ導く下巻のドライブ感が素晴らしい。
点在する登場人物の関係性が最後には綺麗につながっていきながら、早く続きを読みたいという思いに駆られていく古典的名作。 -
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チャールズ・ディケンズの代表作であり、新潮文庫のStar Classics 名作新訳コレクションの1冊として発売されたばかりであり、セレクト。
ディケンズは『クリスマス・キャロル』と『オリバー・ツイスト』しか読んでいなかったのだが、両作にも共通するように、ストーリーテリングの巧みさが際立っている。特に本作『大いなる遺産』では、主人公の少年ピップが冒頭で巻き込まれる脱獄囚との恐怖に満ちた出会いが彼を奇想天外な運命へ導く下巻のドライブ感が素晴らしい。
点在する登場人物の関係性が最後には綺麗につながっていきながら、早く続きを読みたいという思いに駆られていく古典的名作。 -
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Posted by ブクログ
所々泣いてしまう。良い話である。
しかし、良かったと思う一方、斜めに見ている自分がいる。
スクルージは頑固で人に無関心、冷たいけど、悪人ではない。
周囲の人はそんなスクルージを変人扱い程度でたいして憎んでいるわけでもない。
だから、成り立つ話ではないかと思う。
例えば、スクルージが人に対して、罵詈雑言を何度も浴びせる人だったら?もし、何度も暴力を振るう人だったら?何度も金を借りに来る人だったら?などなど…
何度無言で許しても、何度もそうやって酷い目にあわせる人だったら?
謝罪もなく、突然調子よく愛想を振りまいてこられて、周囲は許せるのだろうか。
周囲が許せる範囲であれば安全だけど、許せ