チャールズ・ディケンズのレビュー一覧

  • 大いなる遺産 上

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    現代でも色褪せない名作が、新たな訳で読みやすく。小説の醍醐味である時代も違う壮大な別の人生のストーリーを楽しめます。

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    2025年08月12日
  • クリスマス・キャロル

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    ネタバレ

    感動の一作。毎年クリスマスに読み返したい。

    吝嗇家で周囲と馴染まない老スクルージが、3人の精霊と過去・現在・未来の自分の姿を見て、改心する物語。

    商売にのめり込むうちに、暖かい心を失ったと恋人に指摘されるシーンが特に印象に残った。

    未来のスクルージの末路には、現代の孤独死問題を重ねずにはいられなかった。

    利他の素晴らしさを教えてくれる一冊。

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    2025年04月19日
  • 大いなる遺産(下)(新潮文庫)

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    人生で読んだ小説で最高と言っても過言ではない。ディビットコッパーフィールドを更に洗練させたような印象を受ける。繰り返し読みたい

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    2025年01月05日
  • オリヴァー・ツイスト(新潮文庫)

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    1034

    645P

    チャールズ・ディケンズ
    (1812-1870)英国ポーツマス郊外の下級官吏の家に生れる。家が貧しかったため十歳から働きに出されるが、独学で勉強を続け新聞記者となる。二十四歳のときに短編集『ボズのスケッチ集』で作家としてスタートし、『オリヴァー・ツイスト』(1837-1839)でその文名を高める。他にも自伝的作品『デイヴィッド・コパフィールド』(1849-1850)など数々の名作を生んだイギリスの国民的作家。

    オリバー・ツイスト (光文社古典新訳文庫)
    by ディケンズ、唐戸 信嘉
     ノアは慈善学校の生徒で救貧院の孤児ではなかった。私生児でもなく、ちゃんと両親もいた。両

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    2024年10月11日
  • オリヴァー・ツイスト(新潮文庫)

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    『オリヴァー・ツイスト』は単に「小説として面白かったね」で終わらずに、社会そのものに強い影響を与えました。なんと、実際に多くの人がこの作品を読んで社会改善を唱え、制度も改革されていったのです。 こうした「善を呼び覚ます小説の影響力」。 これはものすごいことであります。 ドストエフスキーが多くの人、特に子どもたちにディケンズの小説を勧めるのはこういうところにもその理由があるのかもしれません。 ディケンズの代表作『オリヴァー・ツイスト』、読みやすく物語展開も目まぐるしい面白い作品でした。

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    2024年08月14日
  • 大いなる遺産(下)(新潮文庫)

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    “The pen is mightier than the sword”

    さすがや!さすがエドワード・ブルワー=リットンだわ!さすがリットン調査団だわ!(これは孫ね)

    はい、なんでリットン男爵が出てくんねん?まぁそれはおいおいということで、ディケンズの『大いなる遺産』です

    やっぱな!っていうね
    やっぱそうなるわなっていう
    もう思い描いた通りの展開で大満足です
    いらんねん変なサプライズはw

    それにしても登場人物がいちいち魅力的すぎる
    そして分かりやすい
    いい人たちはとことんいい人
    ちょっと冷たい感じの人たちも実はいい人
    ちょっと嫌な感じの人は改心していい人

    すごーく嫌な感じの奴は最後ま

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    2024年04月08日
  • 英国クリスマス幽霊譚傑作集

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    これこれ!
    怪談はこうでなくっちゃという見本のような一冊。と言ってもまだ読み始めたばかりだけれどね。
    ヴィクトリア朝怪談というだけで手にして幸せな一冊。

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    2024年03月13日
  • 英国クリスマス幽霊譚傑作集

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    年末にかなり面白いゴーストストーリーに出会えた…!
    (クリスマスには間に合わなかったが)
    心霊スポット・事故物件が持て囃される幽霊の国・イギリスらしい味わいのある怪談ばかり。
    名物の古い屋敷に染み付いた幽霊譚はもちろん、異色の廃船での心霊談、美しい風景描写が際立つヨーロッパアルプス版山の怪談、年の瀬の薄暗さのある幻想文学…と、違った風味の、ほどよい長さの作品でまとめられて、違った雰囲気を味わいながらサクサク読める。
    あいだにある「胡桃邸の幽霊」は箸休めにとても良い一編。
    「青い部屋」の面々はキャラが立っており、このメンバーでの別な話も読んでみたい気持ちになる。

    クリスマス・年末には、キリス

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    2023年12月29日
  • クリスマス・キャロル

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    洋書で一番好きな本は何かと聞かれたら、迷わずクリスマス・キャロルと言うくらい好きな話。
    偏屈で非情でケチな老商人スクルージがクリスマスの夜に、優しさを失う前の自分を追憶させる過去の精霊、貧しさの中でもクリスマスの喜びに包まれる人々を見せた現在の精霊、心を入れ替えなかった場合に訪れる絶望を見せた未来の精霊に出会い、心を入れ替えるという話。
    あらすじだけ書くとそういう話だけれど、何回読んでも心が暖かくなるからついに紙の本を買ってしまった。青空文庫でも訳者は違うけど読めるので、是非。

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    2023年11月18日
  • オリヴァー・ツイスト(新潮文庫)

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    いわずとしれたディケンズ初期代表作。運命に翻弄される孤児オリヴァーの波瀾万丈な少年時代、そして出生の秘密。

    何度も映像化されていて見たことはないのだが、救貧院で薄粥のお代わりを求めるシーンが有名らしい。読んでみるとこれはひどい。貧民救済施設といえど、人を人間扱いしていないじゃないか!以下、当時の貧困層と弱者虐待の実態、低俗な人間の醜さが描かれ、作者ディケンズの痛烈な皮肉と風刺の切れ味がすさまじいほどに冴える。そのなかで前半はオリヴァーの逆境と克服が繰り返されるスリリングな展開が続き、先が気になって仕方なかった。

    次第に集まってくる多くの登場人物たちの個性や配置が魅力的かつ巧妙だ。特に窃盗団

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    2023年09月17日
  • 大いなる遺産 下

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    下巻は一気読み。古典で一気に読めるなんて!ディケンズすごい!
    なんていうかもう小説全体が英国流のシニカルな笑いに満ちている。
    ヒップの本当の恩人が誰であるか分かったときもそう。自分が裏切ってきたと思っていた故郷の恩人に胸の内を打ち明け、新たなスタートを切ろうとしたときに、相手から幸せの仕返しを受けたときもそう。
    一番好きなキャラクターはウェミック。シティ(ロンドンの仕事場)にいる時はカリスマ弁護士ジャガーズの有能な秘書として自分を出さずに淡々と仕事をこなしているのに、ウォルワースの城(郊外の自宅)へ帰ると全然違う。城の前に跳ね橋を付けたり、毎日決まった時間に大砲を打ち鳴らしたり、居間のドアに楽

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    2023年04月09日
  • 大いなる遺産 上

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    うーん、何から書こうかなあ。
    面白いよ。
    この本を読もうと思ったのは実はちょっと前に読んだカルロス・ルイス・サフォンの「天使のゲーム」がいまいち良く分からなくて、「天使のゲーム」の中の主人公が子供の頃から大事にしていたこの「大いなる遺産」に鍵があるのではないかと思ったから。なるほどねえ。鍵かどうか分からないけれど、河の下流の沼地近くの最底辺の生活、お屋敷の中の時間が止まったような老婆…。似ているモチーフはある。
    主人公ヒップはテムズ川の河口の沼地に近い所で、姉とその夫ジョーと暮らしていた。両親は亡くなり、癇癪持ちの姉に虐待されながら育っていた。回りの大人にも馬鹿にされ、いつも嫌な思いをしていた

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    2023年04月07日
  • オリヴァー・ツイスト(新潮文庫)

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    ホームズの時代の貧困について、小説を読みたくなり、ギッシング『無階級の人々』に続き読んでみました。
    貧困は悪いことなのだと納得しました。
    この本の解説はG.K.チェスタトンが書いていて、ディケンズについて理解が深まります。

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    2023年01月04日
  • 大いなる遺産 下

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    これまた良い出会いをした。

    田舎に暮らす貧しい少年が、
    謎の人物から遺産を継ぐことになり、
    そこから大きく揺れ動く人生を描いた作品。

    物語として、本当によく出来ている。

    徐々に新たな真実が明るみになり、引き込まれていく展開設定、
    絶望と希望の良い塩梅、入念な人間観察に基づいているであろう愛すべき個性的な登場人物たち、然るタイミングで然る展開が来る嬉しさ。

    ピップ(と私たち)はいずれ帰るべきところに帰っていく、汚された気持ちは浄化されていく。

    気づかなかった愛に気づき、
    許せなかった人を許していく。

    それが人生なんだと思って、
    涙腺がどんどんゆるくなっていく。

    赦し、信仰、恋愛、友

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    2022年07月31日
  • クリスマス・キャロル

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    短い作品なのでサラッと読めた。
    内容は意地の悪い老人が色々な人や物を見て改心するという童話みたいな話し。
    単純だけど普段生きてる中ではなかなか気づけないこと。
    自分は意地悪ではないか。

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    2022年06月07日
  • 世界怪談名作集 信号手

    購入済み

    じっとりとした恐怖

    文章はやや固め。信号手という職業を知らなかったので、
    読み進めるまで何が起こっているのかよくわかりませんでした。
    最後にじっとりとした恐怖があって満足しました。

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    2022年04月14日
  • 大いなる遺産(上)(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ディケンズは中産階級の底辺から這い上がった。安サラリーマンだった父はお人好しで経済観念がまるでなく、一家は路頭に迷う寸前まで行った。少年ディケンズは教育らしい教育を受けられず、12歳で靴墨工場で働き、これをかなり屈辱的体験だと捉えていた。これはのちの『デイビット・コパフィールド』に反映されている。

    やがて事務員として働きながら速記術を学び、記者として新聞や雑誌に記事を寄稿し始める。的確な観察を記事にまとめる際、ユーモアとペーソスをたっぷり交えて記述するのが得意だった。

    ディケンズは飽かせぬ天性のストーリー・テラーだった・ただし、小説のプロット構成が巧みだったのではない。

    全体の構成がバラ

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    2022年02月21日
  • 大いなる遺産(下)(新潮文庫)

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    メチャクチャ面白くない?突然金や地位を得る若者というのは何度となく焼き直されてるが、これを超える話は無いのでは。登場人物の一人一人がイキイキとしていたし、最後も良い。古さを感じない翻訳もgood!

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    2022年02月06日
  • クリスマス・キャロル

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    ネタバレ

    『クリスマスの精霊に導かれし孤独な守銭奴』

    恥ずかしながら、初読みデス… クリスマスのことなど気にもとめない守銭奴スクルージが、クリスマスの精霊とともに、身近な人達のクリスマスの様子を体験し、本来の姿を取り戻していく。

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    2021年12月24日
  • 大いなる遺産 上

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    ピップは、貧しくとも平凡な生活を送っていたが、エステラにふさわしい紳士になりたいと願うあまり、仲良しの優しい鍛冶屋のジョーを下品で嫌になるのが悲しい。ピップは成人後の遺産権利を得て、ロンドンへ移住。飽きない展開。心に残る名作。

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    2021年12月22日