チャールズ・ディケンズのレビュー一覧

  • 大いなる遺産(下)(新潮文庫)

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    大いなる遺産を天からの授かりもののように約束され、人が変わった主人公ピップ。贈り主が意外な人物であり、運命を急転させる。変転するピップに対して変わらぬ愛情で支える人たち。態度を変える人たち。いろんな事が、周囲の人たちがピップの人生を豊かにしてくれているようだ。新潮文庫では今年新訳書が出てページ数が減ったが、理解しやすい文章になった。2020.9.21

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    2020年09月21日
  • オリヴァー・ツイスト(新潮文庫)

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    ジェイン・オースティンを読む合間に、別の本を読んでみようと思って、同じく英国の代表的作家であるディケンズを読んでみた。

    話はそれるが、サマセット・モームの「世界の十大小説」(1954年)の国別構成は、英4、仏3、露2、米1となっていて、作家とタイトルを挙げると、

    イギリス
     フィールディング 「トム・ジョーンズ」 1749年
     オースティン 「高慢と偏見」 1813年
     エミリー・ブロンテ 「嵐が丘」 1847年    
     ディケンズ 「デビッド・コパーフィールド」 1850年  

    フランス
     スタンダール 「赤と黒」 1830年
     バルザック 「ゴリオ爺さん」 1835年
     フローベー

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    2020年08月09日
  • 大いなる遺産(上)(新潮文庫)

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    両親がなく鍛冶屋に育てられていた主人公の少年ピップが、突然お金持ちの相続人になると言う幸運に恵まれ、ロンドンに出てくる。少年の純な性格はおかしな方向に進みそう。2020.8.8

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    2020年08月08日
  • クリスマス・キャロル

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    ブンガク
    かかった時間90分

    光文社古典新訳文庫を古本屋で買ったので読んでみた。なんだかちょいちょい買って読んでしまう「クリスマス・キャロル」だが、マーレイって結局なんなの?とか、なんでスクルージああなったのか、とか、改めていろいろ疑問がわいて面白い。ちなみに訳者はものすごくスクルージを好意的に見ていて、よい。

    クリスマスであるというだけで全てが幸せに包まれる、なんて、今はないよ…と思ったが、ディケンズの時代はすでにそれが、失われつつある文化であったらしく、「素敵なクリスマス」へのノスタルジーというか、もっといえば願いみたいなのがあるからこそ、あんなに、これでもかというほど幸せな描写なのか

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    2020年07月04日
  • クリスマス・キャロル

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    人生で大切なものとは。真の幸せとは。お金や善意や家族をクリスマスに起こる奇跡で問う。
    わかりやすく先が読めそうなあらすじが故、細やかな部分を読み飛ばしてしまいがちになる難解な文章が実は味わい深いんですよね。
    7年前に他界したマーリーが登場する必然性が弱い気がするのは深く読めていないからでしょうね。最後でのスクルージのはしゃぎようが爽快です。

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    2020年01月18日
  • オリヴァー・ツイスト(新潮文庫)

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    子供の頃に手にとっていたら夢中になったかもしれない。
    ストーリーとしては、善玉はとことん善良で、悪玉は救いようもなく邪悪な定型的なメロドラマ。

    ただ、社会の最下層で押し潰されそうになっている人々の悲嘆や、それにも負けずずる賢く立ち回る悪人たちの描写が奮っている。あまり当時のイギリスの世相に詳しくないけど、かなり風刺も入っているのかな?と思わせた。

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    2020年01月13日
  • オリヴァー・ツイスト(新潮文庫)

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    主人公オリヴァーが後半ほとんど姿を見せないが、登場人物の面々は個性的。バンブルは滑稽な道化師的役回り。悪人フェイギンもユニークだが、彼を指すにユダヤ人が代名詞的にやたらと強調されている。シェークスピアの「ベニスの商人」もしかり、英国でのかつてのユダヤ人の差別的な位置づけが窺える。2019.4.2

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    2019年04月02日
  • オリヴァー・トゥイスト(下)

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    ディケンズ大好き!と言っていながら、あまりにも有名なこれをまだ読んでいなかった。

    むーん。。ディケンズの中ではふつうだった。
    天使のようなオリヴァーと彼を守ろうとする善良な人たち、それに対する悪人たち、という単純な図式や、偶然の遭遇の繰り返しによる物語の展開がちょっとつまらない。
    荒んだ人生を送ってきた人の心の奥底から最後ににじみ出てくる温かい心とか情熱とか葛藤とか、そういうところにディケンズのすばらしさがあると私は思っているが、この物語からはあまり感じることができなかった。

    でもこれ、調べてみたらとても初期の作品なのだった。後期にいくほど『二都物語』とか『大いなる遺産』とかすごい作品が目

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    2017年09月01日
  • クリスマス・キャロル

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    これまでに何度も読みかけては読まなかった、ディケンズさんの「クリスマス・キャロル」。
    というか、チャールズ・ディケンズさん自体、初めてです。
    何と言っても19世紀のイギリスの作家さんですからねえ。
    これまで色々読んできて、こういう過去の世界観の、それも翻訳で読むとなると。
    正直言って、「1作、またはシリーズ1つしか、21世紀の日本読者としては楽しめない」ということが多いですね。
    ロビンソン・クルーソー。赤と黒。ホームズ。ルパン。などなど…。

    1843年の出版だそうですね。
    日本では、坂本竜馬さんが7歳の頃ですね。
    当時、世界の文明産業帝国主義侵略ヨーロッパリーグでは、ぶっちぎりのトップランナ

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    2015年08月23日
  • クリスマス・キャロル

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    チャールズ・ディケンズの作品。最近子供向けに映画化されてたけど内容的には大人向け文学です。

    スクルージは非常に強烈なキャラクターだけに愛されるんだろうなぁ

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    2013年12月14日
  • クリスマス・ブックス

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     ディケンズが書いたクリスマスものは『クリスマスキャロル』の他にも数作あって、この中には『鐘の音』という物語も入っている。

     最初は新潮文庫の『クリスマスキャロル』を読もうと思ったのだが、何回も読んでいるので、たまには違う訳者の本を読んでみた。
     たぶん新潮文庫版のほうが訳としては正しいのだと思うけれど、こっちのほうが訳が自由で、たぶん勝手に書き加えていて、落語みたいで、読みやすい。ウケ狙いなのに時折すべっているところがご愛敬。初めて『クリスマスキャロル』を読む人に向いているかどうかはわからないが、また新しい魅力があるのは確か。

    『鐘の音』という話は、クリスマスの精霊の代わりに、教会の鐘の

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    2017年08月15日
  • クリスマス・ブックス

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    ディケンズのクリスマスキャロルともういっこ

    なぜか落語調

    クリスマスキャロルはすっごくよかった
    こんな話だったのかー

    ケチで冷たいスクルージおじさんがクリスマスの精に過去と今と未来とみて
    自分の死後とかもみて
    改心する

    イイ話だった。

    もういっこはなんだか頭にさっぱり入らず断念
    わたしにしては珍しい

    よっぽどつまらないのか読みにくいのかなんなのか‥

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    2012年12月26日
  • クリスマス・ブックス

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    ディケンズの「クリスマス・ブックス」と言われる作品は5作品なるのだけど、そのうち最初の2作品「クリスマス・キャロル」と「鐘の音」が収録されてます。

    「クリスマス・キャロル」は違う訳で既に読んでいたし、映画も何種類も観たほど好きな作品。
    ディケンズはよく朗読をやっていたということで、ここでは落語口調で訳されてる…のが面白いな。と思ったのだけど、まぁ途中からそんな工夫は特に効を奏してもいないかも…という感じで普通に読んだ。


    で、目当ては「鐘の音」のほうだったのでした。
    これ、クリスマスでなくて大晦日の話だった。
    主人公は人がいいけど、いろいろ社会的事情で未来に希望を抱けなくなったおっさんで、

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    2012年10月28日