チャールズ・ディケンズのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ジェイン・オースティンを読む合間に、別の本を読んでみようと思って、同じく英国の代表的作家であるディケンズを読んでみた。
話はそれるが、サマセット・モームの「世界の十大小説」(1954年)の国別構成は、英4、仏3、露2、米1となっていて、作家とタイトルを挙げると、
イギリス
フィールディング 「トム・ジョーンズ」 1749年
オースティン 「高慢と偏見」 1813年
エミリー・ブロンテ 「嵐が丘」 1847年
ディケンズ 「デビッド・コパーフィールド」 1850年
フランス
スタンダール 「赤と黒」 1830年
バルザック 「ゴリオ爺さん」 1835年
フローベー -
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Posted by ブクログ
ブンガク
かかった時間90分
光文社古典新訳文庫を古本屋で買ったので読んでみた。なんだかちょいちょい買って読んでしまう「クリスマス・キャロル」だが、マーレイって結局なんなの?とか、なんでスクルージああなったのか、とか、改めていろいろ疑問がわいて面白い。ちなみに訳者はものすごくスクルージを好意的に見ていて、よい。
クリスマスであるというだけで全てが幸せに包まれる、なんて、今はないよ…と思ったが、ディケンズの時代はすでにそれが、失われつつある文化であったらしく、「素敵なクリスマス」へのノスタルジーというか、もっといえば願いみたいなのがあるからこそ、あんなに、これでもかというほど幸せな描写なのか -
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Posted by ブクログ
ディケンズ大好き!と言っていながら、あまりにも有名なこれをまだ読んでいなかった。
むーん。。ディケンズの中ではふつうだった。
天使のようなオリヴァーと彼を守ろうとする善良な人たち、それに対する悪人たち、という単純な図式や、偶然の遭遇の繰り返しによる物語の展開がちょっとつまらない。
荒んだ人生を送ってきた人の心の奥底から最後ににじみ出てくる温かい心とか情熱とか葛藤とか、そういうところにディケンズのすばらしさがあると私は思っているが、この物語からはあまり感じることができなかった。
でもこれ、調べてみたらとても初期の作品なのだった。後期にいくほど『二都物語』とか『大いなる遺産』とかすごい作品が目 -
Posted by ブクログ
これまでに何度も読みかけては読まなかった、ディケンズさんの「クリスマス・キャロル」。
というか、チャールズ・ディケンズさん自体、初めてです。
何と言っても19世紀のイギリスの作家さんですからねえ。
これまで色々読んできて、こういう過去の世界観の、それも翻訳で読むとなると。
正直言って、「1作、またはシリーズ1つしか、21世紀の日本読者としては楽しめない」ということが多いですね。
ロビンソン・クルーソー。赤と黒。ホームズ。ルパン。などなど…。
1843年の出版だそうですね。
日本では、坂本竜馬さんが7歳の頃ですね。
当時、世界の文明産業帝国主義侵略ヨーロッパリーグでは、ぶっちぎりのトップランナ -
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Posted by ブクログ
ディケンズが書いたクリスマスものは『クリスマスキャロル』の他にも数作あって、この中には『鐘の音』という物語も入っている。
最初は新潮文庫の『クリスマスキャロル』を読もうと思ったのだが、何回も読んでいるので、たまには違う訳者の本を読んでみた。
たぶん新潮文庫版のほうが訳としては正しいのだと思うけれど、こっちのほうが訳が自由で、たぶん勝手に書き加えていて、落語みたいで、読みやすい。ウケ狙いなのに時折すべっているところがご愛敬。初めて『クリスマスキャロル』を読む人に向いているかどうかはわからないが、また新しい魅力があるのは確か。
『鐘の音』という話は、クリスマスの精霊の代わりに、教会の鐘の -
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Posted by ブクログ
ディケンズの「クリスマス・ブックス」と言われる作品は5作品なるのだけど、そのうち最初の2作品「クリスマス・キャロル」と「鐘の音」が収録されてます。
「クリスマス・キャロル」は違う訳で既に読んでいたし、映画も何種類も観たほど好きな作品。
ディケンズはよく朗読をやっていたということで、ここでは落語口調で訳されてる…のが面白いな。と思ったのだけど、まぁ途中からそんな工夫は特に効を奏してもいないかも…という感じで普通に読んだ。
で、目当ては「鐘の音」のほうだったのでした。
これ、クリスマスでなくて大晦日の話だった。
主人公は人がいいけど、いろいろ社会的事情で未来に希望を抱けなくなったおっさんで、