【感想・ネタバレ】オリヴァー・トゥイスト(下)のレビュー

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

この小説の後半はオリヴァがどうこうするというより、また違う展開になって、オリヴァの周りの人々の記述がメインになっています。オリヴァの出生の秘密、つまりオリヴァとは何者か、という謎が解かれてこの小説は幕を閉じます。
この作品を読んだらNortonの批評も是非読んでいただきたいです。批評が面白いものばか...続きを読むりです。

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Posted by ブクログ 2016年02月24日

❖物語前半部(上巻)は冗長を感じさせる緩さもあったけれど、後半(下巻・特に終盤〜大団円)は惹きこまれた。人物(心理)描写が巧みに描き込まれ(特にナンシーが自身のしがらみについてこぼす懊悩は出色)、登場人物たちがみな人間臭く引き立っていた。主人公よりも悪党たち(フェイギン、サイクス、モンクスの三悪人)...続きを読むが精彩を放ち、冴えた筆致で彼らの至る悲惨な末期までが追って描かれていた。拡げた話の都合よすぎる折りたみ方(強引と過剰)、大団円の幕の下ろし方については、これはこれで古きよき時代(スタイル)を感じさせて味がある。

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Posted by ブクログ 2017年09月01日

ディケンズ大好き!と言っていながら、あまりにも有名なこれをまだ読んでいなかった。

むーん。。ディケンズの中ではふつうだった。
天使のようなオリヴァーと彼を守ろうとする善良な人たち、それに対する悪人たち、という単純な図式や、偶然の遭遇の繰り返しによる物語の展開がちょっとつまらない。
荒んだ人生を送っ...続きを読むてきた人の心の奥底から最後ににじみ出てくる温かい心とか情熱とか葛藤とか、そういうところにディケンズのすばらしさがあると私は思っているが、この物語からはあまり感じることができなかった。

でもこれ、調べてみたらとても初期の作品なのだった。後期にいくほど『二都物語』とか『大いなる遺産』とかすごい作品が目白押し。やっぱディケンズってすごい。

あと、訳(小池滋)がとてもよかった。数社の本と比べてみたが、味わい深くかつ読みやすい。(2008.1.18)

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