チャールズ・ディケンズのレビュー一覧
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ネタバレ荒涼館に引き取られた、出自不明の少女エスタ。彼女をめぐる物語、そしていつまでも決着がつかないジャーンディス対ジャーンディス訴訟事件の結末は・・・?
さ、3巻凄すぎ・・・!!
まさに山場につぐ山場(笑)。面白かった。エスタもなんとか==ネタバレのため割愛==だったし。**との再会も、**との再会もあって、まさに盛りだくさんのオールスター総出演。長編でしか出来ないエピソードがたっぷりだった。
しかしそれと対照的なのがリチャードだ。彼の転落っぷりは、かなり大げさに書かれているが、とても共感できる。最初からリチャードの陽気すぎる性格はどこか危ういところがあると思っていたが、まさかここまでなるとは・・・。
そして同じく、どうも怪しいと思っていたスキムポール氏の化けの皮がとうとう剥がれたか、という気が私にはしてならなかった。
このスキムポール氏の書かれ方は、ある意味リチャードの転落よりも、よっぽど空恐ろしいと私は思う。子供というのは無邪気だから子供なのではないのだ。
2巻に続き、この巻のラストの「引き」も凄まじい(笑)。
さぁ、次はいよいよ最終巻。 -
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ネタバレ荒涼館に引き取られた、出自不明の少女エスタ。彼女をめぐる物語、そしていつまでも決着がつかないジャーンディス対ジャーンディス訴訟事件の結末は・・・?
おお、2巻面白い!!
1巻で山ほど出てきた登場人物たちの関係性がそれぞれ明るみに出てきたり、また新しく絡んできたり・・・。この上で更にか、と言いたくなるくらいまた新たな登場人物が出てくるのだが(笑)、それでも物語の面白さは損なわれず、むしろぐんぐん勢いを増していくようだ。
キャラクターや話の展開が大げさだなと感じるところは多いけれど、それが物語をくっきりとした大胆なものに見せていて、むしろ好印象。たまには力でねじ伏せられ、引っ張られるのもいいものである。
一度勢いがつくとぐんぐん読めて、1巻ではかなりの時間がかかった『荒涼館』だが、この2巻は2週間ちょいで読めた(もともと私は読むのが遅く、海外文学では特に遅くなるので、これでもかなり早いのです・・・^^;)。
1巻ではあまりにいい子過ぎたエスタも、2巻になってから、怒りを感じたときにはきっちり怒りを表すようになって、それまで感じていた違和感も弱まり、ますます好調である。
それだけに、このラストは・・・!! 2巻になってこれまで以上に彼女が好きになった私としては、まさに生殺し状態(!)である。どうか一声ここで叫ばせてほしい。
ああ、エスタ、どうか==ネタバレなので割愛==でいて!! -
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最近映画になっているオリバー・トゥイストの作者、チャールズ・ディケンズの著書です。ディケンズの作品のなかでは、私はこの骨董屋が一番好きです!因みに筑摩書房も好きなんです・・・(関係ナイ(^^;)) 話は、お人よしのやさしいネル(ネリー)の話。ネルには博打好きのおじいちゃんがいて、ネルが一生懸命働いて稼いだお金も賭けに消えていってしまいます。でも、やさしいネルは頑張って稼いで日々やりくりする・・・と。次第にネルの人格に惹かれて色々な親切な人たちも登場して、ほんわかなごんだり、落ち込んだり。 この本をディケンズが執筆してた時代、アメリカに来たディケンズの見送りかなんかで、骨董屋大好きな読者が港まできて「ネルを殺さないで〜」とか言ったとかなんとか。いろんな人たちに愛された、歴史に残るお話です。でも、最後はちょっと悲しいお話。
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ネタバレ孤児オリバー・ツイストは子どもだが、生い立ちのせいか、不遇な扱いを受けていた。実の親を亡くした彼は救貧院に預けられたが、お代わりを求めたことで追い出されてしまい、その後、フェイギンというユダヤ人に出会い、そのユダヤ人の仲間たちともに、悪事に加担したこともあった。そんな彼は、ブラウンローという紳士に出会い、彼との出会いから、オリバーの人生は一変する。このように、本作は、オリバーと関わった人たちの環境、社会に焦点を当てており、当時のイギリスの、特に貧困層の立場を詳細に描かれている。また、後半では、モンクスという青年の謎を追い、なぜ彼が執拗にオリバーを狙っているのかというサスペンス要素満載の話が展開される。
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強突く張りの因業爺スクルージが、過去・現在・未来に亘る三世のクリスマスの霊に連れられ様々な光景を目にする。そうしていく内に、「貧すれど鈍せず」な家族の様子や嫌っている自分のために健康を祈る者を見せられてクリスマスの尊さ、特別さを思い知るクリスマス文学の傑作
精霊に連れられて目にするクリスマスの街などが鮮やかで瑞々しい様子で描かれ、皆が待ち望んで楽しんでいることがよく伝わってくる
スクルージが単純すぎる気がしないでもないが、これもクリスマスの人心に作用する効力のお陰とも取れる
結末も心温まるもので、毎年のクリスマスの時期に読んで噛み締めようと思った
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ネタバレクリスマスを迎えた1830年代のイギリスが舞台。守銭奴の商売人スクルージは7年前に死んだ相棒マーレイの霊と出会う。生前キリスト教徒としての善行を積めなかったことを嘆くマーレイはこのあと3人のクリスマスの精霊が訪ねてくると告げる。クリスマスの精霊はスクルージに過去・現在・未来を見せる。そこで自分の過去、貧困にあえぐ中クリスマスを楽しむ部下、上限関係なく無礼講で楽しむ商売人、未来で自分が死んだあとに衣服が盗まれ誰もたずねるものも憐れむものもないままに放置される姿を見せられ、スクルージは改心する。
日本昔話なみの教訓話でかなりの説教臭さを覚える。クリスマス・キャロルはクリスマスを代表する作品だときいていたが、あまりにも教訓に舵を取っている。説教臭さがひどい。時代を考えるとまあ仕方ないかというところ。 -
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守銭奴・金の亡者のドケチ強欲ジジイ・スクルージ。
クリスマスを楽しく祝う心を持ち合わせていない彼は
クリスマス・イブの夜に、亡くなった友人マーリーの亡霊と出会う。
このままではいけないと忠告を受けるスクルージ。
続いて過去・現在・未来を司る精霊と出会い、
今までの、そしてこれからの自分と客観的に向き合う。この旅の果てに、ドケチジジイはどこへ辿り着くのか…。
自分の事を客観的に見つめてみると、思ったよりまるでひどい人間だ、みたいな事があるかもな一冊。
ひどいと感じられるうちは大丈夫なのかしら。
改心、という言葉でまとめられがちな物語ですが、
翻訳者の方のあとがきは少し異なる見解でした。
古典新訳文庫は翻訳者のあとがきが毎回面白い。この本ではスクルージのもともとの精神性は
真っ直ぐである事に強く触れられている。ドケチジジイの改心劇、ではないのだと…。もとから善良な素質が、暮らしにすり減ってこうなったのだと。
当時の社会の変化も大きな要因となっていると語るあとがき、読み応え抜群。
物語を楽しみつつ、スクルージという人気キャラクターを深く掘り下げる一冊。 -
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貧しい少年が、思いがけなく得ることになる「大いなる遺産」とは……。
『クリスマス・キャロル』に代表される、19世紀のイギリス人作家チャールズ・ディケンズの長編小説。
アルソンフォ・キュアロン監督による同名の映画では、舞台を20世紀のアメリカに移してリメイクされているが、原作は当然に19世紀のイギリス・ロンドンとその郊外が舞台。
本筋は主人公の成長物語ではあるが、小説では恋と富と挫折と後悔が様々な場面で様々な人物に見えたり隠れたりする。
主人公ピップにエステラ以外の登場人物も魅力的で、ミス・ハヴィジャム、実の姉とその夫ジョー、囚人マグウィッチ、後見人ジャガーズなど、19世紀の風情のなかで映画以上の多くのものが語られている。
特に、ピップにはジョーはもちろん、ジャガーズの事務所員ウェミックがいたことで「世の中、そう捨てたもんではない」と、ずいぶんホッとさせられる。
でもやっぱり、この小説の一番は“エステラ”で、しかも、エンディングのシーン……それは映画でも変わらない……あぁ、手で触れられないほど、美しい。 -
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ヴィクトリア朝英国、クリスマス幽霊譚のアンソロジー。
本邦初訳の作品を中心に13篇を収録。
クリスマス・ツリー チャールズ・ディケンズ
・・・クリスマス・ツリーから拡がる空想と幽霊譚の散文。
死者の怪談 ジェイムズ・ヘイン・フリスウェル
・・・悪魔によって甦った男が会いにいった恋しい女の正体。
わが兄の幽霊譚 アメリア・B・エドワーズ
・・・深夜、微風に乗って聴こえてきたのは、あの旋律。
鋼の鏡、あるいは聖夜の夢 ウィリアム・ウィルシュー・フェン
・・・鋼の鏡に現れたのは我が妻。友との約束を違え、
急遽帰宅した男の元に届いた知らせとは。
海岸屋敷のクリスマス・イブ イライザ・リン・リントン
・・・その屋敷に越したのは必然か?過去の悲劇が暴かれた。
胡桃邸の幽霊 J・H・リデル夫人
・・・現れる幽霊の少年の悲惨な過去。だが、救いが訪れる。
メルローズ・スクエア二番地 セオ・ギフト
・・・この家には誰かいる。だが家政婦は頑なに否定する。
謎の肖像画 マーク・ラザフォード
・・・人生の節目に現れた美女は、変わらぬ美貌を向けた。
幽霊廃船のクリスマス・イブ フランク・クーパー
・・・鴨撃ちで乗り込んだ廃船で過ごした、恐怖の一夜。
残酷な冗談 エリザベス・バーゴイン・コーベット
・・・叔母を怖がらせる怪談が起こした悲しい顛末。
真鍮の十字架 H・B・マリオット・ワトスン
・・・邪悪な場所の幽鬼に憑りつかれた、彼女の運命。
本物と偽物 ルイーザ・ボールドウィン
・・・悪意の無い悪戯であれど、幽霊を侮ってはいけない。
青い部屋 レティス・ガルブレイス
・・・暴かれる真実。部屋の憑き霊は幽霊ではない。あれは・・・。
編者あとがき―聖き夜、怖き宵
ヴィクトリア朝の雰囲気で彩られる幽霊譚13篇。
主にクリスマス、或いはその時期の物語で、怖い話有り、
真相はよく分からぬ話有り、ともあれ登場する幽霊は様々。
この時代の幽霊怪談はこういう感じなんだなぁと、
味わうのも、また良し。ディケンズの散文は、
当時読まれていた本についてが分かり、参考になりました。
物語としては、終盤に救いが訪れる「胡桃邸の幽霊」と
リアル感抜群の「幽霊廃船のクリスマス・イブ」、
家政婦が語る謎の解明「青い部屋」が良かったです。 -
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すっかり光文社の手先…ってこのくだり何度目?
ってことで数えてみました!
ひまわりめろん出版社別既読数ベスト5!!(ドンドンドンパフー)
既読746冊中(2023年3月20日現在)
第5位 新潮社 61冊
第4位 東京創元社 63冊
第3位 早川書房 78冊
第2位 講談社 80冊
第1位 文藝春秋 85冊
でした!ちなみに光文社は43冊で第6位でしたまあまあ多いですが手先感は今ひとつ
なんかすんませんしたっ
もちろんみんみんも集計(なにがもちろんなのか)
※ちょっとデータ取りが雑だったので多少の誤差あり、あとレビューがあがってる509冊を対象にしてます
第5位 光文社 30冊
第4位 新潮社 33冊
第3位 KADOKAWA 48冊
第2位 文藝春秋 51冊
第1位 講談社 59冊
おおー、なんか色出たかも
(KADOKAWAと角川春樹事務所をまとめて角川グループで集計すると63冊で1位になる)
ちなみにおびーは登録991冊中346冊が新潮社でした(既読に絞るともっと割合あがる)
まさに新潮社の手先w -
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「大いなる遺産」が誰からの贈り物なのか、物語が展開していく。
友情、恋愛、ユーモア、ミステリなど、あらゆるテーマを内包していてかつ読みやすく、面白い。
テーマの豊富さに加えて、掌を返す人と変わらない人、都会と田舎、金持ちと貧乏、さまざまな対比が織り込まれていて、何を軸に読み進めるかによっても感じ方が変わるように思う。
あとはやっぱりキャラクターが立ってるなぁと思う。かなりの人数が登場するがみんなそれぞれに個性的で、好きな登場人物がわかれそうだなと思った。ウェミックが良い。
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「今日は痛みはひどいですか?」
「文句は言わねぇよ、ピップ」
「ほんとに一度も言いませんね」
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序盤の純粋無垢なピップと、エステラに馬鹿にされて自分の生活を恥じるようになるピップ、莫大な遺産を手にして以前の生活環境を見下すピップの様子が描かれる。
新しい世界を知って興味や憧れを持った時、自分の慣れ親しんできた世界を相対化して比較検討するための尺度を得る。これまでは測るという発想そのものがなかったが、突然自分の身の回りを測るようになる。(自分にとっては)新鮮な外部を基準にしているのでそれらはひどく下品で価値のないものに思える。憧れに向かっているというだけで自分がなんだか崇高に思えて、同時に周りの人がその尺度を持っていないことがもったいないと思うようになり、自分の尺度を押し付けようとしてしまう。
身に覚えのある心の動きが描かれていてよかった。
家だとイキイキしてるが職場に近づくにつれて感情を失っていくウェミックが印象的。
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「プライドって一種類だけじゃないのよーー」
「一種類だけじゃないの」ビティーは言葉を続けた。「ジョーは今の身分でちゃんと立派に能力を発揮して、みんなの尊敬を受けているでしょ。だからプライドがあって、そこから引き上げられたくないかもしれない。本心を言うと、わたし、そうだと思うの」