高階佑のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレネタは今では使い古された『惚れ薬』。
『媚薬』じゃないですよ『惚れ薬』。
これはギャクかコメディかと思いながら読み始めると、なるほど中々シリアス路線。
それも、結構なドシリアスです……惚れ薬なのに。
作中、いろんな伏線も張り巡らされていて、主人公キユナ(受)の
出生の秘密だとか、謎も多くて先が気になり、非常にテンポよく
読むことが出来ました。
『惚れ薬』というスパイスが、物語を重たくせず、かといって薄くも
せず、とにかくその当たりのバランス、塩梅が絶妙。
泣き所もしっかりあって、結構冒頭あたりから胸が絞られます。
そのぞうきん絞り具合が、結構終盤までぴっぱられるので、全体
通してずっと胸がきゅんきゅんしっぱなし。
すれ違いすぎてて、イラっとしますが、勿論ハッピーエンド。
ファンタジー大好物なので、非常に楽しく読めました。 -
Posted by ブクログ
沙野センセの作品ではシリーズものが読み応えがあって好きなのですが、折々に読み返してしまうのがこれ。
舞台は昭和初期の離島。受け継がれる因習に翻弄される幼馴染み同士の話です。
ストーリーはかなりエロスなのに、美麗でストイックな高階絵師のイラストなのも心惹かれます。
そうなんです。かなりエロ要素が濃厚なのです。男巫女!それだけで広がる妄想…その期待を裏切らない品質プラス、辻褄の合う筋運びが満足感を高めてくれます。
まっさらDTの水哉は、「おしるし」の出現で巫女にまつりあげられてしまいます。それだけでも狼狽しているのに、海神が憑依して巫女と神事(H)を行う相手の「輝血」は、昔から大好きだった憧れの戎滋だということを知りさらに驚愕するのです。
何といっても神事である色事指南のくだりに萌え。王道調教テイストだそうで、それにレトロな味付けが加えられていてエロ。下帯、袴、ふたつ袋…赤面。調教と言っても、二人の間には口には出さなくても愛情がちゃんとあるのがまたいいのです。
女装に触手に憑依と、一筋縄ではいかないプレイがてんこ盛り。他の作品なら食傷気味になるところなのに、それがきちんとストーリーの納得いく箇所にはめ込まれているので、そういうエロがあることで、より話に迫力が出てるところにセンセのお手並みの素晴らしさを感じさせます。
鬼灯が、何だかすごく卑猥なものに感じられるようになってしまったのはこの作品のせいです。 -
Posted by ブクログ
男巫女。この設定だと、エロが炸裂しているのが間違いないわけです。そのあたりは期待通りの仕上がりですが、神様系と見せかけて実はかなり恐ろしくキモチワルイ妖怪ものでした…
巫女は、お約束の輪姦陵辱されていますが、そのボスは神様じゃなくて妖怪です。そして、主人公の笙は、このキモチワルイ妖怪に犯されることによって、年をとらず未来を予知してお告げをするという、特殊な能力を持つ巫女にされてしまったのです。
笙は、一緒に捕まり宮司となった悟を守ろうとして男巫女に甘んじているのですが、この弟とも隠微に絡む(絡まれる)シーンがあるんです。禁忌を犯す二人にドキドキさせられるのですが、雲居さまによる本意ではない行為なので煽られるというよりはむしろオドロオドロ。
八方ふさがりな状況に抗う気持ちも失せている笙でしたが、島から東京に出て893になっているという噂の蒼冶が、お告げを受けるために戻ってきます。昔から憧れていた蒼冶に、自分のあられもない姿を見られてしまい苦悩する笙ですが、「俺が逃がす」と彼に言われてやっと目が覚め、逃げようという意思が生まれます。
しかし、ここからがハラハラさせられるんですよね。逃亡を謀るのですが、敵の力は絶大なのです。二人は妖術のせいでなかなか山から離れられません。蒼冶がヒーローのように果敢に救い出すのかと思いきや、そう簡単には事は運ばないのです。
それに、蒼冶って今ひとつパンチに欠けるキャラなんですよね。想い出の蒼冶は笙視点なのでとてもカッコいいし、昔からHだったんだなということだけは分かるんですが、今では普通な感じ。
最後もちょっと呆気ない幕切れでした。ドロドロ度はすごかった。おどろおどろしい度かな。鼻血はかわいくて笑ったけど。
エロはてんこ盛り。これは文句なく満足度が高いです。非常にマニアックなプレイが仔細に描写されています。特に、エピローグは東京暮らしでの二人のエロ三昧がすごかった。ここ読むだけでお腹いっぱいになれます。
★が一つ減っているのは、雲居さまが気持ち悪いプレイばかりだったからです… -
Posted by ブクログ
元従者×海軍の勇将(伯爵家)
ベネツィア貴族の主人公は、秘密裏に招いた敵国オスマントルコの死者と対面して驚く。
自分と兄弟のように慕った、そして4年前に戦死したはずのかつての従者だった。
敵国の死者である元従者は、ベネツィアの不手際を盾に「スルタンへの捧げものにする」と身体を要求してくる。
誤解が憎しみをうみ、またお互いの立場がそれを容易にはとけないようにがんじがらめにして…というまあ、いわゆる「愛憎劇」ですね。
とはいえ、きれいな街並みの描写や、エロ描写にはもう感服です。
欲を言えばお兄さんの描写が少ないこと(仕方ないけど)、そして想いが通じてからの描写がもうちょっと欲しかった!!
ページ数多いんで仕方がないんですけどね・・・。
アラブものとはちょっと違うんですが、なかなかにいい作品でした。
海外貴族ものとアラブものの中間といった感じですね。