木下けい子のレビュー一覧
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岩本さんの作品は殆ど読みましたが、これは何となく食指が動かずに買わないでいたのですが、よかった。激しさはありませんでしたが読み終えて気持ちがほわっとしました。
コアフードプランニングに勤める天宮真末美がかつての大学の講師で憧れの陶芸家だった片桐と仕事で再会して、恋心を募らせていくお話。
片桐はゲイだと告白し、上海に渡って男の恋人ができ、妻とも離婚して実家からも勘当。その後は流転のような生活をして偶然、元教え子である真末美に巡り会った。
自分の容姿が男らしくないと気に病む真末美に「こういった容姿に生まれついたことにはきっと意味がある。」
と告げる。それは後半に分かりますが。
お話事態はよくあるよ -
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好きな相手とするキスひとつが、これほどまでに深いのはすてきです。
親友としてはありえないことをしてしまった後、また元どおりの親友同士に戻るなんてことは、友坂無理しすぎです。でも、それがきっかけなのか、ものすごく友坂のこと意識し始めてしまった野田の変化に胸キュン。
自分のこと棚に上げて、いちいち無自覚に嫉妬しているあたり苦笑ものです。
でも、野田なりに身辺整理しているところなんか、いいなと。
ですが、番外編でしっかり友坂から釘刺されてましたが。軽すぎてまったく信用されていないのは、親友だった近さのせいですね。
いいかんじになった二人の仲を見て一安心できる結末です。
気になっていた店長のせつな -
Posted by ブクログ
こんなにせつなくなる話は、BLだからこそ。
大事な親友に、それ以上の気持ちを感じてることを自覚した友坂。でも、相手に伝えることは絶対無理。友情じゃなくて、恋愛だと告白してこれまでの関係が破綻するのが恐いから。野田は彼女には事欠かないし、友情で1回くらいできるなんてことが言えてしまうほど、友坂には心を開いています。そんな野田に、友坂が恋心を隠し通そうとする必死さや、相手の言葉にいちいち揺れ動く気持ちが、痛いほどリアルに伝わってきます。恋する気持ちを隠して、ふれあいたい衝動も抑えて、独りで葛藤する友坂がこれからどうするのか、気になるところで続いています。 -
Posted by ブクログ
笹川のやってしまうこと、言ってしまうこと、すべてに胸キュンでした。
笹川って、何でそこで後ろへ下がるの?と読んでて思わずツッコミ入れたくなるほど不器用。でもそんなふうだからこそ、よけい愛しく感じる人です。
で、そんな笹川をやさしく、我慢強く、大事に愛して包み込む、お隣の俊成。笹川とは対照的に明るくて、積極的で、シェフだからもちろん料理上手。いいですねー、すごく一途だから安心感あるし。
仕事で同僚や先輩とのつきあいに疲れたり、高校の同級生と再会して、相変らず傷ついたりする笹川が、さり気ない俊成の心遣いで癒されたり、それにどう応えればいいか困ったりする表情がたまりません。
最終話、恥ずかしがりなが