犬飼のののレビュー一覧
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犬飼のの先生の文章が大好きです。
そして、笠井あゆみ先生のイラストが大好きです。
絵画のような表紙が美しく、細部まで描き込まれているので、ついつい表紙をピンチしてズームアップしたくなりますが、もちろん紙媒体なのでできません。残念。
表題作のほかに、ヘンゼルとグレーテルをモチーフにした連作短編が3つおさまっていて、どっぷりとファンタジーの世界に浸かれるのが楽しいです。
輪シリーズの方の攻が、青髭公みたいな大男で、彼が登場する一枚目の挿絵が、毛むくじゃらの脚が大盤振る舞いされていて大変興奮しました。笠井先生の耽美なイラストで見る「モサモサ攻」はインパクトがすごくて、一気にフェルナンのことが好 -
購入済み
面白いです
薔と常磐の絡みが大好きです。
特に今作ラストの、常磐の薔を想う気持ちがダイレクトに心に響いてきて胸がキュンキュンしました!
薔はカワイイです。あんなにカワイイ弟なら翻弄される常磐の気持ちも分かる気がします。
この先、多大な試練が二人を襲うでしょうが、どうにか負けずに愛を貫いて欲しい!! -
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シリーズの中では一番好きかもしれないです!寝る前に少しだけ読もう、と思っていたのに、気づいたら最後まで読みきっていました。中盤からのハラハラドキドキ展開が最後まで持続されていて、気の休まる瞬間がありませんでした。幸せ。
シリーズ中、最も敵っぽい敵が出てきます。2巻のリアム(クリスも?)も、3巻の蛟も、どこか同情してしまうというか、憎みきれないところがあったのですが、今回のファウスト、ルチアーノ兄弟は大手を振るって嫌いになれるので、戦闘シーンでも思い切り可畏の応援ができるので気持ちがよかったです。
メインCPの二人は、順調に愛を育んでいて、どんどんと積極的になっていく潤くんを、喜びつつ驚いて -
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1巻の時に感じた構成力の素晴らしさが、この2巻でも遺憾なく発揮されていて、序盤から感動の嵐でした。
1章から3章までで、
・1巻のおさらい
・世界観の説明
・主要キャラの性格・立ち位置・関係
・現在の問題の焦点
・新キャラの登場
・色っぽいシーン
のすべてが過不足なく入っていて、本の中に入りながらも舌を巻きます。鮮やかすぎる。素晴らしい…!と唸りつつ。
1巻の時に、潤の楽観的性格がシリアスな局面において安心材料だと書きましたが、今回は彼の芯の強さや、物事の本質を見抜く力に心打たれました。こういうのを本物の強さっていうんだろうなあ、とか思います。
メインカップルが素敵なのはもちろんなので -
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初・犬飼ののさん作品でした。すごくたくさんの作品があるので迷った中、これに選んで私的には良かったと思います。
まさかの恐竜BLでした。しかも、なんちゃって設定というか、冒頭にちらりと出てくる感じではなくて、ストーリーに食い込む感じで恐竜が出てきて、それが違和感ないのがすごいなあと。BLっていうジャンルはとても寛容的でもあるのかなと思いました。色んなスパイスを内包できるのかなと。
Tレックスの遺伝子を持つカイと、生き物の気持ちが「分かる」ベジタリアンの潤。この二人の設定が余すところなく生かされていて、それも素晴らしい…と読みながら何度も唸りました。
メインはこの2人なので、ほとんどはこの2 -
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西洋版おとぎ話BLに引き続き、待望の日本昔話BL。
キャラ設定が色々な意味で面白かったです。
平安調とSFがミックスされたファンタジーもので、センセの作品としては以前のラブコメものに近い雰囲気でした。
過酷な試練もありながら、甘さはてんこ盛り!
特に攻の輝夜が注目キャラでした。…すごい俺様なんだけど愛すべき人物。浦島や一寸(彼らとのやりとりが笑えましたww)が、輝夜のことをすごく大事に思ってる気持ちが理解できます。
そんな輝夜がシロと出逢い、愛する事を学んで、どんどん男として成長していく姿に惚れました…
イラストが笠井あゆみセンセですしね~もう溜息しか出ませんでした。
シロは辛いことがあって -
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ネタバレ犬飼のの先生にハマったきっかけのブライトプリズンの最新刊、ずーーーーっと待っていた!前の巻では物語上ほとんど一緒に居られなかった薔と常磐がとにかくイチャイチャしてくれて嬉しい。苦労したんだから、それくらい甘い生活を送っていいのですよ。とは言え、まだまだ気を抜けない状況なのは変わらないけれど。
南条家の長男が登場し、薔の出生もやっと明るみに。大人たちにはそれぞれ思惑はあれども、なんにせよ、薔はみんなに愛されてるんだね…可愛いもんね…。犬飼先生の凄いところは、色んな設定によりキャラに説得力を持たせるところ。普通の男子高校生にしてしまったら、薔の性格は可愛すぎるし、兄に向ける憧憬と愛欲を一緒くたにす -
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「混ぜるな危険」表示が脳裏に浮かびました…
○ィズニーマニアには、これ読むのはとてもいけないことしてる気分w
なにしろ、白雪姫、眠りの森の美女、ラプンツェル、美女と野獣をリミックスしたBLおとぎ話なので!その上ダークでエロスもたっぷり…
犬飼センセと笠井あゆみセンセの強力タッグは圧巻ですね。表紙のカイルの表情に秒殺されてしまいました。表紙だけでご飯3杯はいけます。口絵は例のアクロバティックな絡みで、ハイレベル健在。
様々なおとぎ話を絶妙なエロさでひとつのBLにまとめ上げている手腕がすごいです。一番びっくりしたのが7人と8p!!かつて無いスケールとキャスティングですよね?変身の仕方といい○○松 -
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『ブライト・プリズン』4作目。
前作で常盤と椿が本部に異動して、残された薔は酷い目に遭ってしまって心配したけど、淋しくても辛くても耐え抜いていて健気。女々しくなくて強いところがいいです。
…それに比べて、何でしょうね、常盤の周囲の鬱陶しくて、女々しい集団!元カノ(元カレ?)椿姫にも最初は同情してたけど、今も未練たらたらだとはっきりわかったし。
紫苑もすごくかわいそうだけど、恨んだり絶望したりでどんどんマイナス思考になった挙句にあれで。
銀了に至っては、イジワル役そのもののやり口で腹立たしかったですね~
皆さん男らしくないですね…w
大奥もびっくりレベルの愛憎劇でした。
でもよく考えたら、原 -
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恐竜BL第2弾。笠井あゆみセンセとの強力タッグで続きが読めて嬉しかったです。
恐竜社会を現在の学園モノに融合した、ファンタジックな弱肉強食ラブ。今回は可畏と敵対する純白の麗人翼竜リアムやら、可畏の父親でマッドサイエンティストのクリスチャンやら濃い新キャラが、これでもかと言うくらい可畏と潤の恋路を阻んできてドキドキハラハラの連続でした。学園内だけに留まらず竜人の島も登場して、さらにスケールアップしていました。
弱肉強食の恐竜社会のオキテの中で、潤はいつも前向きで暴力に屈することなく意志を貫いていて、かわいいけれど頼もしい受です。
獰猛な可畏をまっすぐな愛で飼いならしたツワモノですね。
家庭の温 -
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『ブライト・プリズン』3作目です。
閉ざされた学園の中での陰謀と愛欲が、怒涛の展開を迎えています。めちゃ分厚い一冊なんですが、読み始めたら止まらなくなりました…
密かに愛を育んできた常盤と薔が離れ離れになってしまうことに。
薔にとって常盤と一緒に椿も本部に移動するという事実は苛酷ですよね。
今回は複雑な人間関係にスポットが当たっていました。特に真意がどこにあるのか読み辛いことこの上ない椿姫。椿が過去に負った傷がどんなに大きなものであったか、ひしひしと伝わってきました。愛する人には他に大事な人がいて、立場上手駒扱い状態ですからね。菩薩のような微笑を湛えたその胸の中にかかえた闇は計り知れないもの -
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またしても笠井あゆみセンセのイラストに腰砕けに…!表紙は間違いなく本屋レジにて羞恥プレイでしょうww
こういうストレートに腐女子向けな設定ウェルカムです。
腐女子の腐女子による腐女子のためのBLでした。
軍服ものには弱い私なんて、もうイチコロです、悶えました。
架空の国、藍華帝国の特別行政区となった大和での、貴族軍人の芙輝と親衛隊員の蓮との情愛を描いた軍服ファンタジー。
藍華ドレス姿の蓮が美しい妓楼の場面も出てきます。
ストーリー自体は軍服ものにありがち、というかマストアイテムな事柄はすべて詰まっていましたね~
かなり厨二的だけど嫌いじゃありません。
エロ的には純愛テイストが濃い目で、エロエロ -
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犬飼センセのコメディサイド。とても自信満々なプニ子に最初びっくりしますが、まさしくそこが出発点となっていました。笑えるドタバタなダイエットBLかと思ったら、意外にも胸がはげしくキューンとなってしまいました。
若くてきれいでかわいいから根拠がないわけじゃないけど、どこからわいてくるのかその自信!という感じのヒナちゃん。そのまま何の疑問も感じることなく愛人生活をまっとうすればいいのに、「真実の愛」というものに目覚めてしまったところが面白かったです。
案外素直で性格がよくて、読んでるうちにだんだん大好きになってしまいます。
「真実の愛」を確かめようと自分の武器を放棄したところで、まさかの中学時代の -
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「銅の足輪」「銀の指輪」→モサモサ攻め×弟思いの兄(元男娼)
「金の腕輪」→美しい王子×無垢な弟
以上がヘンゼルとグレーテルモチーフ。
「人魚姫の弟」「人魚王の息子達」→褐色肌の王子×人魚
童話をモチーフにしたお話しということで、どちらもファンタジックで面白かったです。笠井あゆみさんのイラスト(特に弟のテオ、人魚形態のリト)もたいへん美しく。
受けが皆けなげで可愛らしくて、短編集なのがもったいない……特に「金の腕輪」のテオのピュア美少年っぷりにはクラクラしました。が、お話が短いので、えっこれで終わり!?このあと王子とどうなるの!!と気になって仕方がないです。
ぜひ続きが読みたい……。
「人 -
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ネタバレ私の中では高評価。すごくよかったと思う。
いや、あらすじで「俺の餌になれ」だの、恐竜BLだのってイロモノの匂いがぷんぷんしていたんだけど。確かにイロモノと言えばそうなんだろうが、思っていたほどヤバイ方向のものではなかった。
っつか、キャラ文庫の何でもあり感すごすぎてびっくりだ。
暴君竜とあるけど、カイは暴君ってほど暴君じゃない。そう振る舞うことで傷つかないようにしていたって感じに思えるから不思議。おそらく、それは受けの潤の受け入れ方にもよるのだと思う。この潤の方も問題ありと言えばそうなので、この二人が結ばれて終わるだけではなく、ちょっとその先のお話も読みたいなと思った。