大道珠貴のレビュー一覧

  • 泥酔懺悔

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    小学校から大学まで同じだった友人に勧められて読んだ。
    語彙力なくて上手く感想言えないけど、個人的に中島たい子さんのが好きだった。
    もともとほぼ飲めなかったから下戸の気持ちもわかるし、世間的なお酒の立ち位置とか共感だったし、記憶なくす友達と重ね合わせて見てしまった。
    勧めてくれた友人はいつも私に新しい感性や向上心を与えてくれる。またおすすめを聞きたい。

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    2025年11月14日
  • 裸

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     初恋なんかに煩わされてたあんとき、
     その時のまさにその対象だったりしたあの女の子。
     いつも一人で、
     ふわっと浮かんだり沈んだりしていたあの女の子。

     僕の一生懸命をどう見てたんだろうかってことが、
     だいたいわかってきた。

     わかってきたから、
     いてもたってもいられない。
     女の子の眼差しのホントウを知るには、
     男というものは幼すぎる。



     女の子だけではない。
     二十歳のあの人もそう、
     だろうし三十路のあの人もそう、
     だろうしだろうし。

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    2009年10月04日
  • しょっぱいドライブ

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    2003年の芥川賞受賞作。あたしと同世代の女性ならかなり共感するのではないか。ドラマチックではないんだけど、ひとりひとりにある人生劇場で、読んだあとなんとなくいい気分。

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    2009年10月04日
  • 傷口にはウオッカ

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    ネタバレ

     大道珠貴「傷口にはウォッカ」、2008.2発行、文庫。テンポがよく読みやすかったです。彦野永遠子(とわこ)の40歳までの性に関する追憶か。13歳で初めて性交、その後は自慰。14歳で盲腸を切る。21歳の時、痔の手術を。34歳、44歳の童貞男性と1年半付き合い結婚寸前まで。40歳の今、恋人と4回目のティーバッグのような状態。肛門性交希望の彼に、肛門とは一生の付き合いなので大事にしたい。肛門でなければ何でも。すると、ウォッカを性器に。割れてても傷やないから「滲みない」よ。

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    2022年08月04日
  • しょっぱいドライブ

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    読書開始日:2021年11月27日
    読書終了日:2021年11月27日
    所感
    【しょっぱいドライブ】
    面白い作品だった。
    どうしても「わたし」を好きになることはできない。
    それは、自分が男で、さらに九十九さんと似たようなタイプだからだ。
    全ての言動、行動に自信が無いが、自分の中だけで対処する術を身につけている。
    全て背負い込む覚悟は持っている。
    わたしは気の弱さに付け込んだ。
    完全な優良物件のキープだ。
    部屋探しをしているときと似ている。
    表現がかなり上手い。
    既視感がある。
    それは自分の態度だったか、過去の女性の態度だったか。
    目を背けたくなるほど体験したことがある作品だった。
    【富士額】

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    2021年11月28日
  • 煩悩の子

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    なかなか面白かった。感性のままに、感じたことを言葉にすると、こんな感じになるのか。私たちは、ひとこと発するにも いろいろ考えすぎる。

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    2021年01月18日
  • 泥酔懺悔

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    総勢11名の情勢が、酒にまつわる、まあ総じてどうしようもない、どうかしている経験とその反省と言うか自らを省みて飲酒の鋼材と何故に人は記憶を失うまで泥酔しなければならないのかをシリアスに語るエッセイ集。非常に秀逸。

    なかでも山崎オナコーラさんの「ひとりでお酒を飲む理由」には身につまされてなるほどなるほどと、自分にとってのお酒の立ち位置、のみならず人との関わり方、一人でいることの楽しみ、みたいなものを的確に表現されていて膝を打つ思い。

    しかしまあ、みんな記憶をなくすんだね。ちょっと心配していたけれど、まあ、酒飲みなら普通だわな、うんうん。

    三浦しをんさん、角田光代さん、平松洋子さんといった大

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    2020年08月15日
  • 泥酔懺悔

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    泥酔の失態を開き直るんじゃねぇ、と下戸の私は常々。んでも、人の泥酔を楽しむってのは面白い視点かもしんない。そんな余裕があればなぁ。
    総じて若い年代の著者のほうが面白かったかな。

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    2020年05月01日
  • 泥酔懺悔

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    ネタバレ

     12人の女性作家などの酒に関するエッセイです。「泥酔懺悔」、2016.9発行(文庫)。面白かったです。①三浦しをんさん、30代から泥酔すると記憶を失う。朝起きると下半身裸で便器を抱いた形で寝ていたと。飲酒の習慣に並ぶのは読書ぐらいとか。②角田光代さん、飲み始めたら途中でやめられない。とことん飲んで記憶がなくなる。覚えていない泥酔時間、角田さんはどうなっているのか?w。③大道珠貴さん、女のひとのグラスについた口紅を指二本で拭うしぐさ、あれ。あの指をあとどこへなすりつけるんだろう、すごうく、気になる。
     12人の女性作家の酒にまつわるエッセイ集。「泥酔懺悔」、2012.11刊行、2016.9文庫

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    2023年08月10日
  • 泥酔懺悔

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    ニヤニヤしながら読んでしまった
    私の好きな作家さんと私の飲み方が似ていて嬉しかった
    下戸の人の感覚も知れて楽しい本

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    2018年02月12日
  • しょっぱいドライブ

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    「タンポポと流星」がなんか良かった。どの主人公たちもなんだか自分を大切にする事が憚られるかのような、適度にだらしない感じが少し苦手だったし、力抜けてていいようにも思えた。不思議な感覚。

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    2017年11月07日
  • 泥酔懺悔

    購入済み

    素直に読めます

    女性のみなさんの「酒」に関するエッセイ集。
    大酒飲みあり、そうでない方あり。
    みなそれぞれいろいろな思い出があることに気づかされます

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    2017年07月31日
  • 傷口にはウオッカ

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    ネタバレ

    「肛門様だね、まさに。働くときは役割をちゃんと果たして終わったらまたきゅっと寡黙になる。括約筋のあの皺はデリケートで伸縮自在。」いつもと変わらぬ大道節は健在。相変わらずストーリーには感情的高揚もなくただ漫然とした時間が流れてゆくだけ。この退嬰的でなげやりな感じが何とも良い。あくせく毎日蟻みたいに生きてる自分には、一服の清涼剤のようにも。「人間は衝突もするけど、おしくらまんじゅうみたいにぶつかれば体もぽかぽか温かくなる。手ごたえが感じられる」もイイ。何だか家族の存在に対する感謝がこみ上げてくる。何度も噛み締めてた。

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    2012年07月12日
  • 裸

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    文庫本のカバーは写真なんだ。
    僕が手にしたのはハードカバーの方で、かわぐちみおによる装画が、本書に収められた三つの短編の雰囲気やテーストを見事に凝縮しているような気がします。

    それはある少女を描いた非常にシンプルなイラストなんですが、19歳のホステス、各地を転々とする33歳の処女、はみ出してはいるがヤンキーにも成りきれない女子中学生、といったそれぞれの短編のヒロインに見事に重なるんですよ。

    もちろん錯覚なんでしょうけど、本書を通じて三人のキャラクターを愛でながら、僕は愉悦の境地にありました。

    著者の『しょっぱいドライ』や他の作品も読みましたが、デビュー作のこの短編集が一番好きです。九州の

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    2015年05月03日
  • 傷口にはウオッカ

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    独身40女の自堕落人生記。ストーリー性はない。ゆるい空気感とちょっと笑える主人公の言動が良い。読む人を選ぶ作品。独身中年女性向け。

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    2011年06月08日
  • 東京居酒屋探訪

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    なんだこいつ?という感想を読者の半数以上が感じそう。飲み方もアル中に片足突っ込んでそう。でも居酒屋描写はかなり秀逸で読ませるので評価する。

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    2019年11月12日
  • しょっぱいドライブ

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    30代の女性が60代の男性に徐々に惹かれていく話。
    芥川賞ということで読んでみた。
    読みやすい。

    他に短編が含まれている。

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    2010年03月13日
  • しょっぱいドライブ

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    これは短編3作「しょっぱいドライブ」「富士額」「タンポポと流星」が収められている薄めの本です。人間と人間の関係をはっきり描ききったである。3作の主人公はどれも女性で10代、20代、30代と出てくるのですが、全員ちょっと普通の女性特有のキャピキャピ感はなくて、どこか達観してるって言うです、世間をちょっと上から見てるみたいな感じで、共感できるところもあるし、そんなに変に考えなくてと思えるところもありました。

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    2009年11月13日
  • 背く子

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    いつも読んでいてどきっとさせられる大道さんの作品。きれいごとではすまされない人間の性格が書かれているから。いなさそうで、でもこういう人いるよなぁと思う。

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    2009年10月04日
  • しょっぱいドライブ

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    表題作含む三編
    表題作は、九十九さんという妻子持ちで60代の冴えない男に
    日々の不満からか、恋人とは言えないかもしれないが
    つき合いだす主人公の30代の女性の話
    あらすじでは何のことかわからないだろうが
    題名の通りなかなか”しょっぱい”話
    残り二作は、相撲取りとつき合う中学生の話と
    幼なじみの女友達が嫌で逃げる女性の話

    どの作品も共通して言えるのは、見えない何かから逃げることを
    何かに具現化して逃げる女性を描いていると言うことか
    星々の舟と比べるとあちらが何となくリアリティの無い話だったのに対して
    本作はなんとなくリアルな話
    でもこんな女性は嫌だな

    正直、好きな本

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    2009年10月04日