大道珠貴のレビュー一覧

  • しょっぱいドライブ

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    老いることの哀れさ、切なさにすごく弱いので、こんな老人の姿を描かれると惹かれます。三編目が一番好き。

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    2009年10月07日
  • しょっぱいドライブ

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    何とも言えない。
    読み終わった後、ネバネバする。

    セックスは愛に必要なのか。
    愛とは人を好きになることなのか。

    嫌い、だけど愛するってのもあるのかもしれない。
    拒絶の中の愛。

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    2025年04月06日
  • 裸

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    表題作「裸」は、男に媚びない主人公と、男に媚びる伯母、腰巾着な従姉のお話。対比した性格や気持ち悪い関係性、男女を描かれている。
    方言も相まってジメッとしたやりとりは心地悪かった。
    個人的には「ゆううつな苺」の女子中学生の話の方が好きかも。

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    2024年07月01日
  • 泥酔懺悔

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    藤野かおりさんの章が好きだった。三浦しおんさんの章は何かほっこりした。
    大道珠貴という作家は知らなかったが、とても気持ち悪い文章を書く人だなと思った。

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    2023年07月29日
  • 泥酔懺悔

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    女性作家やエッセイストが綴る、お酒にまつわるアンソロジーエッセイ。

    泥酔懺悔、という名に恥じず、お酒での失敗を赤裸々に語る人もいれば、全く逆で下戸だという人や別にそこまでお酒が好きではないという人まで様々。
    お酒との付き合い方にもそれぞれスタイルがあり面白いです。

    個人的におもしろいなと思ったのは、西加奈子さんの書く『名女優』の中の一説。「酔い方は、初めて泥酔したときに決まる」という話。
    私は割とお酒に強いので泥酔したことはないのですが、小さい頃にウイスキーボンボンやちょっとお高めなラムレーズンアイスを少しだけもらって食べた時の、気分が高揚して楽しくなって、贅沢なあの感じを今も覚えています

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    2023年06月05日
  • 泥酔懺悔

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    ★3.5
    飲める人と下戸の人の話がどちらも楽しめるお話がたくさん!

    私はたまに飲んで、さらにたまのたまに記憶もなくします、、。

    気心の知れた友達と飲むお酒は最高です!

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    2023年01月19日
  • 煩悩の子

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    ネタバレ

     今朝は(比較的)涼しく、気持ちのいいウォーキングでした。大道珠貴「煩悩の子」、2015.5刊行、2017.5文庫。桐生極(きりゅう きわみ)、11歳、小学校5年生の1年間のいろいろな思いを綴った物語。家族のこと、学校の先生や友達などのこと。著者の感受性の豊かさが伺えます!

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    2022年08月06日
  • しょっぱいドライブ

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    ネタバレ

     大道珠貴さんの芥川賞受賞作品を読みました。「しょっぱいドライブ」、2003.3刊行、2006.1文庫。「しょっぱいドライブ」「富士額」「タンポポと流星」の3話。「しょっぱいドライブ」は、九十九秀雄という妻も愛人もいる60代の男性と34歳の実穂との関係、「富士額」は26歳の相撲取りと中2、14歳のイヅミとの関係、「タンポポと流星」は、女性の友達関係を描いたもの。なるほど、純文学、芸術性とはこんな作品を指すのですね!

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    2022年08月03日
  • 泥酔懺悔

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    どうも、私です。
    ただいま絶賛禁酒10日中(そんくらいで自慢するなっ!)

    お酒で「やらかした!」と冷や汗まみれ(あるいはゲロまみれ)な出来事はここ数年一度や二度はありまして。人の泥酔エピソードはふふふと笑っていられるが、いざ自分の身になるともはやホラー映画より恐ろしい。できれば宇宙の闇に葬りたいけれど、そういう時に限って記憶力を発揮し、うんこのように記憶は脳内にへばりつく(汚っ!)

    この一冊は12名の女性著名人の、酒にまつわるエッセイが書かれています。酒豪と呼ばれる人も居れば、代々下戸な人もいる。酒で失敗した話や、酒に対する思いなど綴られていて、さまざまな視点が見れて。20代後半によく

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    2022年05月06日
  • 泥酔懺悔

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    朝倉かすみ、中島たい子、瀧波ユカリ、平松洋子、室井滋、中野翠、西加奈子、山崎ナオコーラ、三浦しをん、大道珠貴、角田光代、藤野可織らの泥酔物語。藤野可織がよかった。

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    2021年12月10日
  • 煩悩の子

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    「1 幸薄い顔の小学五年生」 「2 敵」 「3 あの子と遊んではいけません」「4 秋」 「5 色つきの世界」「6 白い歯」「7 恋がいっぱい」「8 真実」 これら8つの作品が収録されています。

    11歳にして既に大人の様な顔を持ち、幸薄そう、面長、こけた頬、悪い目つき そんな極から見た、学校、友達、先生、家族、死に関する事などがどこか冷めた目線でシニカルに描かれています。

    自分自身の小学生時代を思い出し懐かしさを感じながら一気に読みました。

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    2021年02月07日
  • 煩悩の子

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    これが雑駁な文章とでも言うべきか。
    ただひたすらに、少女の思うところが書いてあって、もう起承転結も何もあってものでもなく、私小説というか、物語よりはある一時期の過去の福岡の、差別やら病気やら何やらがごった煮になって混沌とした福岡の怖さが分かる、そういう福岡の紹介として読んでも良いかもしれん。

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    2020年11月27日
  • 傷口にはウオッカ

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    乾いた文体と乾いた思想。
    教室の隅で唯我独尊、相当に捻じれた考えを持った少女がそのまま中年女性になったような主人公。
    痛みを好む。子供以上に子供的な振る舞い。ずっと続く弟へのプラトニックな愛。付き合う男はどこか精神的に不健康で、しばしば現れる乾いた性へ言及。
    乾いた表面のひび割れの中に、何かが隠れて居るような気もするけど読み解けず。
    生身の大道さんってどんな女性なのか考えてしまいます。
    読者に読んで貰う為というより、自分の生き方を見つめるために書いている作家さんのような気がします。

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    2018年02月05日
  • ひさしぶりにさようなら

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    大道珠貴さんの「ひさしぶりにさようなら」、2006.8文庫発行(2003.8単行本発行)です。自堕落な生き方をしている都、30歳の暮らしの様子がとても几帳面に丁寧に描かれています。なるほど芥川賞の一面なんだなと思いました。

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    2016年11月28日
  • 裸

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    芥川賞受賞作家のデビュー作。『裸』『スッポン』『ゆううつな苺』の3編を収録。

    いずれも女性を主人公にした短編であるが、暗い重苦しい雰囲気の中で女性の強かさと逞しさが感じられた。しかし、面白くはない。

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    2015年05月09日
  • 裸

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    『裸』は読みづらかった。「あたし」の言葉の連発はあまり好きになれない。『スッポン』は人物がよく描かれている。ここでは「わたし」だ。最後の『ゆううつな苺』が一番好きになれた。中学生が「私」で語っていた。「私」も母親もいい感じで絡んでいた。中学生の感受性もよく描かれている。

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    2015年05月03日
  • ひさしぶりにさようなら

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    家族を作るということは、経験の模倣でしかない。
    にしても、断片的だ。出てきては消えて、堀り下がらない人物関係だ。
    しかし、強い。幸せではないが、粘菌類のように強い。

    2016.05
    ホラー
    『そんなの欲しくないもん、と都は胸がつまった。あるから食べるんだ、いやしいわけじゃない。』
    この完全な矛盾は、二文だけで、端的に、主人公の性格を表しているなあ、と思うわけです

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    2016年05月21日
  • 傷口にはウオッカ

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    【本の内容】
    40歳の永遠子は、もう晩年期じゃないかと思いつつ、生への執着はなまじっかじゃない。
    恋人の寿一郎を手放せばあとがないけれど、恋愛が終わるとわかっていればそれでいい。
    しかし恋愛は思いがけずしてしまうもの―。
    自らの体で感じる痛みを確かめながら生きる永遠子の愛のかたち。
    ドゥマゴ文学賞受賞作。

    [ 目次 ]


    [ POP ]
    40歳のフリーター永遠子の恋愛遍歴を綴った物語。

    主人公の家族も含めて、この物語に登場する人物たちはみな普通で世間並みの良識をもった人たちである。

    そのような中で主人公のグダグダぶりがなかなかよい。

    この安心感は、両親、姉弟たちとの良好な関係からくる

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    2014年08月23日
  • 裸

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    ネタバレ

    九州弁がきつい。だらだら流れる平凡な日常の断片の羅列もだるかった。 だけど最後はしっかり締めてくれた。
    「山は文鎮みたいにしっかり地面をおさえつけている」「窓から見える月へ恭しく頭を下げた。何でもします。できます。この脚でふんばれます」
    勇気付けられた。

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    2012年07月13日
  • 東京居酒屋探訪

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    居酒屋探訪というものの、どちらかと言えば作者の生い立ち、来し方を書くことに主眼が置かれていて、不思議な印象の本。

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    2012年06月30日