稲葉稔のレビュー一覧

  • 武士の流儀(六)

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    今回も隠居の元腕利き同心の活躍。
    この主人公桜木清兵衛と、その妻安江。
    二人の会話がいい。
    また清兵衛の考え方も素敵だ。
    武士の流儀というこのシリーズだが、
    武士とはどう生きるかという姿勢みたいなものが
    いつも意識されてて、行動が美しい。

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    2021年10月15日
  • 武士の流儀(五)

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    私が、コレクションしているシリーズ物。
    北町奉行所与力を労咳で引退し息子に譲った若き隠居。
    桜木清兵衛は、遺書の見立て違いで気管支炎で完治。暇だらけの隠居時代を妻安江と二人暮らしで散歩ばかりをして、暮らしている。

    元々敏腕の与力、ついつい市井の人々を観察しては、通りかかった災いに手を貸してしまう。妻からはもはやおせっかい病といわれている。

    こんかいも、与力をしている息子の憂鬱や、昔馴染みの元岡っ引き、腕はいいのだが生来実家でも冷たくされ、人付き合いのできない板前などを救うことに。

    このシリーズ、全編悲惨な情景もなし、殺し合いや、剣撃も少なく、大きな事件を解決するでもなく淡々とすうんで行く

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    2021年05月23日
  • 男気~隠密船頭(六)~

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    思わず、夜中過ぎまで一気読み。
    今回の沢村伝次郎は渋い!!

    ヤクザの抗争の事件を追う。
    奉行の隠密として復活した隠密船頭の伝次郎。
    ヤクザといえども中には男気のある人物もいると考えてきた。むしろ武士の中にそんな男気を持たない者が増えているのを嘆いていた。

    他の事件で忙しい南北の奉行所の同心たち。
    ヤクザ同士の抗争など、町の虫けらがなくなってかえって良いと思うものも少なくはなかった。
    が、南町奉行が事件の拡大を懸念し、事件の真相を探ることに。

    そこでの伝次郎の始末が、渋い!!

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    2021年04月14日
  • 酔眼の剣 酔いどれて候

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    軽快なリズムでストーリーが進むので、おもしろくページを重ねてしまいました。

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    2020年11月08日
  • 疑わしき男 幕府役人事情 浜野徳右衛門

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    どこにでも鼻つまみの人物は存在する。
    嫌がらせをする男に因縁をつけられる徳右衛門だが、その男が殺されてしまい、犯人と疑われ途方に暮れる。

    なかなか捜査が進まず、自分で調べることに。

    今回は弱者を救いきれない結果が悲しい。

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    2020年09月01日
  • やれやれ徳右衛門 幕府役人事情

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    ネタバレ

    たちの悪い手代に襲われそうになった女中が、必死に突き飛ばすと、手代は。。。
    人を殺してしまったと泣いていた女を偶然であって匿ってしまった部下を、どうにか救ってやりたいと、奔走する徳右衛門。

    詐欺に引っかかってしまった部下夫婦。妻が料理屋で働いてると言う情報を聞き、上役である徳右衛門が話を聞きに行くと。。。

    今回も家族が一番と思う、徳右衛門の手助けで、救われる部下家族。

    出世には目もくれず、まず家族が部下がと走る!

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    2020年09月01日
  • ありゃ徳右衛門 幕府役人事情

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    ネタバレ

    事件の決着がついた後、こんなことを言うヒーローがいたのであろうか?

    「何より家族を大事にしております。そこにささやかな幸せを感じながら、時には喧嘩もしますが、和気藹々とした仲の良い家族です」

    金より出世より大事なものは家族と言い切る、浜野徳右衛門。この人が主人公。

    一冊に5話ほどエピソードが描かれる。
    どれもが家族が中心のお話。

    子育ても妻育ても、自らも、家族愛が中心に育まれる。

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    2020年08月25日
  • ちょっと徳右衛門 幕府役人事情

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    ネタバレ

    なんともほのぼのとしたストーリー。
    サラリーマンと置き換えてもいいかもしれない。
    下士で、お城の門番が仕事という、お手先組の一員。
    下男が一人いるが、そのものに、ちゃんとお給料を腹痛いと、女中も雇わないでいるくらい。

    80人ぶちと、贅沢はできないが、家族が無事に食事をし、健康にいられることを、一番と考えるマイホームパパ。

    若い頃は、それなりに剣術も嗜み、出られなくなった部下の代わりに剣術試合に出されたりもする。

    結婚したときは、楚々として大人しく美しい妻、志乃も、二人子供を産んで、今では皮肉も言える妻になった。

    少しぼうっとして見られ、軽んじられやすいのだが、偉い人にも、息子の一大事に

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    2020年08月25日
  • 武士の流儀(三)

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    ネタバレ

    「隠居の暇つぶしだ。礼など要らぬ。」
    かっこいい中高年のヒーローの出現だ。

    「何故、桜木さんはこんなに親切にしてくれるんだろう?」
    と、訝しがるくらい、今日もお節介に奔走する。

    5つの心温まるお話。

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    2020年08月20日
  • 武士の流儀(二)

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    ネタバレ

    元風烈廻り与力、桜木清兵衛。
    余計なことと言われようとも、曲がったことや困っている人を捨て置けない。

    現役の若い頃、浅草を根城にするゴロツキを、あまりの非道に痛めつけたことがあった。そのゴロツキが歳をとってますます悪道を働く輩になってかえってきた。

    道場を開きながら人付き合いが苦手て、道場も家族も失った男と出会う。

    田舎から18才の庄屋の息子が出てきた。息子、真之介が奉行所で敵討ちの出願を受ける。気になって、父親清兵衛に相談。一番いい方法を探る。

    じんわり涙も誘う4話。2019年10月初版

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    2020年08月20日
  • 武士の流儀(一)

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    ネタバレ

    稲葉稔の2019年から始まった新シリーズ。

    労咳かと思われる病に寝込み、私も覚悟。
    自分が与力になった年齢の25才に、嫡男が至ったのを機に、一線を退いた桜木清兵衛。
    療養の結果、労咳ではなかったが、
    元には戻れずに、楽隠居となった。

    剣の腕は立つし、人情の機微も知る人格者。
    若い頃は名を変えて、無茶もし尽くした面白みのある男。

    そんな隠居としての暮らしを住まいも変えて妻と二人で暮らす。
    身近で起きた事件に黙って取り過ぎれないところが。。。

    なんとも、面白い主人公が生まれた。
    四角四面でな口とも良い隠居という立場、人生経験も長く、生き死にも見てきた男ならではの生き方、過ごし方、人生の楽し

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    2020年08月20日
  • うろこ雲 決定版~研ぎ師人情始末(三)~

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    ネタバレ

    久々に読んだ第3弾。
    お役に付けない千人同心の息子、荒金菊之助と、幼なじみの同心、南町奉行所臨時周り同心の横山秀蔵。今回も、生業の研ぎやを臨時休業して、お節介の人助けに。

    稲葉稔の物語づくりは、実に細やかで、丹念に練られたストーリー展開が秀逸!

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    2020年08月11日
  • 謹慎~隠密船頭(三)~

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    隠密船頭シリーズ3巻目。
    一度は奉行所をさった沢村伝次郎だが、南町奉行の筒井和泉守の要望で内与力待遇での務めを。

    今回の事件はなぜか伝次郎が、殺しの濡れ衣を着せられてしまう。伝次郎らしくもない。北町奉行所の手前もあって、一時謹慎に。

    続いて起こる殺人事件はいずれも同じ犯人らしく。

    奉行所の縄張り意識もあったりと、内部の感情の難しさも描く。

    人の心の難しさも描かれ、複雑で厚みのあるお話になっている。

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    2020年02月16日
  • スーパー・ハイテク艦「大和」(7) 山本長官機を救え!

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    山本長官について

    山本長官がもしも東京裁判で裁かれていたら、確実に死刑にされていただろう。この作品では奇跡的に生きているが、米軍の復讐心は罪もない一般人を多数殺しても正当化してしまうのだから、本当に恐ろしい。

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    2020年02月12日
  • 喜連川の風 切腹覚悟

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    下野国、江戸から33里、奥州道中20番目の喜連川宿
    此処を治める藩主の石高は5000石
    しかし官位は四品であり国主クラス、将軍にも単独でお目見えでき、家格は10万石とされている(松前公もそうです)
    家康が新田の出自を称したが、足利の血筋である喜連川家はなお権威づけされねばならない
    故に、藩主を「御所様」と呼び、将軍家の一部にしか名乗ることのない称号を使うことができるのだ。
    (城はなく、通常陣屋と言われる屋敷は「御所」と呼ぶ)
    この小さくも誉れ高い家であるが、上司がのんびりで不誠実な者が多く、中間管理職で手を抜くことなく仕事を誠実にこなす天野一角の苦労たるや・・・
    そんな天野が切腹を賭けて百姓騒

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    2019年11月03日
  • 七人の刺客~隠密船頭(二)~

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    隠密船頭最新刊。
    沢村伝次郎の隠密仕事今回は?

    奉行の近しい筆頭与力から依頼された仕事は、まだ事件が起こっているわけではなかった。
    探りを入れていると、初めは無関係かと思われた殺人事件だが、、、、。

    痛快な仕事ぶりも見事だが、今回は新しいメンバーの予感。
    街で喧嘩していた与茂七を拾って来ることから、伝次郎の家で働かせることに。。。

    魅力いっぱいの主人公。脇の役者もいい感じで。

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    2019年10月24日
  • 隠密船頭

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    剣客船同シリーズの、後継シリーズの第1巻。
    一度は船頭に身を窶した沢村伝次郎だが、筒井泉守政憲、南町奉行がその手腕を惜しいと思い、今一度隠密の様な内与力という身分で奉行所に戻す。

    武家奉公をしていた料理屋の女将、千草とともに町屋に家を与えてもらった。

    青柳剣一郎の様な、頭の回転も良く、観察眼もするどいそんな魅力的なヒーローだ。

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    2019年10月17日
  • 酔いどれて候【5冊 合本版】

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    痛快時代小説の醍醐味

    文章が簡明で読みやすかったので購入しました。読み始めて、部類の酒好きの主人公に魅かれて、一気に5冊分読んでしまいました。眠狂四郎の円月殺法ならぬ酔眼の剣術も、面白かったです。でもこんなにお酒を飲んでばかりいると、きっといつかは身体を壊すでしょう。定職の無い浪人者の悲哀も、ちょっぴり感じました。

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    2018年10月12日
  • 喜連川の風 参勤交代

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    第三弾。
    今回の一角は、お疲れ、イライラ気味。
    愚痴ってみたり、煙管を喫うシーンが多かったりと。
    シリーズが進んで人間味が出てきた。
    大藩と小藩の参勤交代の投宿をダブルブッキング。
    乗り越えるために一角が走る。

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    2017年11月17日
  • 喜連川の風 江戸出府

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    時代小説というフォーマットを借りた
    中間管理職が主人公のサラリーマン小説。

    上からは無理難題を押し付けられ、
    下からは突き上げられ、という
    中間管理職の悲哀が何とも言えない。

    喜連川藩という舞台設定が特殊で
    そこが通り一遍の時代小説とはまた一味違っていて
    なかなか面白い。

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    2017年02月18日