【感想・ネタバレ】武士の流儀(二)のレビュー

あらすじ

元風烈廻りの与力・清兵衛。
余計なお世話と言われようとも、
曲がったことや困っている者を捨て置けない!

鉄砲洲に現れた質の悪い男。その顔に清兵衛は、
若い日々の因縁を思い起こす。
やがて、地廻りの権造が殺されていたことが分かり……。

かつては北町奉行所で風烈廻りの与力だった桜木清兵衛。
若隠居生活を楽しみながらも、身辺では何かと騒ぎが絶えない。
ある日見かけたのは、若い頃に悪所で行き合った因縁の男・吾市だった。
鉄砲洲界隈の商家を訪ねては無心する吾市の悪評に、
胸騒ぎを覚える清兵衛。
やがて、織物屋のご隠居が怪我を負わされたと耳にして……。

元風烈廻りの与力、清兵衛が世を糾す!

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Posted by ブクログ

この巻で学んだ武士

昔の男
 糠喜びだったことに、泉之助の気持ちは激しく落ち込み、そして武士への未練を消失させた。

道草
 教えてやる。無垢なる心で、そして人知れず尽くすことだ。金やもので返せばいいというものではない。誠の心をもって日々感謝しなければならぬ。その心を失っていなければ、今からでも遅くはない。世話になった人たちに陰ながら尽くしてやることだ。

敵討ち
ものはいいようだ。咎め立てするのではなく、かくあれば助かるといった按配の話をするのだ。聞いてくれなければ、まあ機会をあらためて話をする。相手も馬鹿ではない。二度でだめなら三度、辛抱強く諭すことが肝要。決して責めてはいかぬ。そのような手合いは人一倍我が強く、偏屈者が多い。

これも何かの縁であろう。困っている者を知っていながら、知らぬ振りはできぬであろう。弱き者、困っている者には慈悲の心をもって接するのが武士のならいである。




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2025年10月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

元風烈廻り与力、桜木清兵衛。
余計なことと言われようとも、曲がったことや困っている人を捨て置けない。

現役の若い頃、浅草を根城にするゴロツキを、あまりの非道に痛めつけたことがあった。そのゴロツキが歳をとってますます悪道を働く輩になってかえってきた。

道場を開きながら人付き合いが苦手て、道場も家族も失った男と出会う。

田舎から18才の庄屋の息子が出てきた。息子、真之介が奉行所で敵討ちの出願を受ける。気になって、父親清兵衛に相談。一番いい方法を探る。

じんわり涙も誘う4話。2019年10月初版

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2020年08月20日

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