竜徹のレビュー一覧
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(Ⅰ)さあ、始めよう。――戦争の時間だ(p.19)(Ⅱ)開戦。圧倒的な戦力な上ジャンが率いるキオカに対し苦戦必至のイクタは何を狙うか/トリスナイがいかにしてトリスナイになったか/終戦、そのときイクタがどう行動したか。(Ⅲ)読む前の予想では、イクタは自分が「敵」になることによって、シャミーユや仲間たちによりよい未来を作れる敗戦のしかたを探っていくのだろうと思っていた。少しだけズレはあったか・・・/このシリーズを読み始めた最初から予想はしてたけどせつない・・・。
■簡単な単語集
【アナライ・カーン】史上初の「科学者」。人造精霊を作った。教団からは瀆神者扱いされている。《自然物には全て「ままなら -
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帝国、キオカ、アルデラ&アナライの会談開始。▷アリオ《そもそも、精霊とは何なのだろうね?》p.28。ついに話がそこに向かう/アリオ《断言するが、救われた人間ほどつまらないものはない》p.91。アリオの考え方を明らかにするのは最終巻の前の巻くらいかと思ってたけど、ここで/「神の試練」の過程でイクタとジャンは互いのことを概ね理解する/イクタの言葉、ミアラの心、ジャンの世界は揺らぐ/今明かされる「精霊」の、この世界の現在のありようの理由。▷『渚にて』な感じ。けっこう感動的。
イクタがシャミーユに《君は凍った時の中にいるべきじゃない。もしまだ凍っているのなら、それは僕が必ず溶かしてみせる》p.21
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ハロだって悪いことくらいする!(p.245)
シャミーユ《露ほども考えていないのだ。――自分の命に他者を犠牲にして守られるだけの価値があるなどとは。》p.24
トルウェイ《「――恐れろ――」》p.27
ジャン《人間は本質的に集団行動を旨とする生き物さ。》p.31
パトレンシーナ《あなたが望み続けた破滅は、こんなところで始めちゃっていいほど安いものじゃないでしょう?》p.48
イクタ復活《僕は――この世のあらゆる悪意から、あなたを守ると誓うよ》p.71
サザルーフ《ふふふ……これからは情け容赦なく元帥閣下と呼んで苦労を押し付けてやる》p.177
トリスナイ《なぜ今さら帰ってきたのですか?》p. -
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シャミーユは心を捨てて畏れられからっぽイクタだけを持ってる/キオカ主任執政官アリオ・キャクレイ《平等の概念は人間と折り合いが悪い。》p.98/シャミーユの恐怖政治。《そなたらの君主はとうの昔に正道を歩んでおらぬ。》p.152/トルウェイ《イグセムの代わりに、ヤトリさんの代わりに……!》p.219/サザルーフ准将《何も聞こえなーい!》p.220/ナナク《あては会いたい。》p.230/ポルミ《アンタの話を聞きに来たんだ、マシュー》p.239/シャミーユ《イクタ・ソロークは余のものだ。》p.243/マシュー《おまえらがいない戦場で、おれはひとりぼっちだ》p.253/ハロ《夢の時間はこれでおしまい》p
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あの時からずっと、僕は君のことを存在の片割れだと思っている。右手と左手のように、右脳と左脳のように、ふたつでひとつのものだと(p.265)/あんたは、約束を果たしたのよ(p.459)[内容]この巻はヤトリの話。ヤトリとイクタとの絆の蓄積/精霊という不可解な存在の意味と、殺せないトリスナイ/最後に現れるのはヤトリなのか、イグセムなのか。まずイクタが勝ってヤトリがイグセムでなくなりただのヤトリになるという形しかあり得なさそう/シャミーユに異変。[感想]おお、最悪や。実は…やったらええんやけど。
■この巻の簡単なメモ
・ちょっと昔の話から始まる。イクタの父、バダ・サンクレイ存命の頃、八歳のヤトリ -
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レミオンの反乱/イクタはレミオン、イグセムとの三すくみに持ち込むことには成功したが王の確保ができていない/トリスナイの策に釣り出さざるを得ない三陣営/トリスナイの目的は、というより利益は?/トルウェイvsヨルンザフ・イグセム。今回はトルウェイが主役。《戦場は、臆病者(ぼくたち)のための場所なのだと。》p.281/ヤトリvsルシーカ・クルツク/そしてイクタvsトリスナイの神経戦が始まる。
■簡単なメモ
・レミオンの反乱。
・ソルヴェナレス、ヨルンザフ、ヤトリのイグセムは飢餓城に集結。
・「ヤトリを喪いたくない」とイクタは言いレミオン、イグセムの戦いをかつての「旭日連隊=グラ・メストリエ」を復 -
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凡庸なマシューが凡庸なまま、だからこそ輝きはじめているのを読者は応援するのでは? イクタは元々評価していたようだが/イクタは「爆砲」に近いものを設計し戦局を互角にすることもできそうに思うが作る気はなさそうだ。兵器開発競争をしたくないのかもしれない/イクタ、決心す。
■この巻の簡単なメモ
・ダンミエ・カンロンはハロを「同志」と呼んだ。ということは二人はキオカのスパイなのかもしれない?
・海戦開始、イクタの策は成功するか?
・「常怠」と「不眠」二度目の、低レベルな邂逅。
・中央に異変!? ヤトリ離脱する。ジャンの相手なんかしてる場合じゃない。
・イクタは自己の出自を明かし解決に乗り出す。
・次 -
Posted by ブクログ
おもろいです。ずっと以前アニメおもろかったので原作もと思ってました/後に「常怠常勝の智将」と呼ばれるイクタ、自らを剣とするヤトリ、イクタすら驚愕した計画を秘めているシャミーユ皇女を軸にカトヴァーナ帝国の滅びが描かれる(たぶん)/かなしい結末が予測されるが?/ちょっと不安定なところもあるけどイクタの現実的かつ飄々とした態度などキャラと会話が魅力的/イクタの作戦も魅力のひとつ。
/幹部候補生試験に向かう船が沈没、嵐の闇夜にボートひとつで投げ出されたイクタ、ヤトリ、ハロ、マシュー、トルウェイ
/なんとか流れ着いた島は敵国キオカ共和国の領地だった
/シャミーユ姫を救った件で異例の帝国騎士の称号授与、 -
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ネタバレ 購入済み
今回は良かった
今回は話はあまり動かず、キャラクター達の内面を描いた巻でした。 個人的には今までの巻の中でも比較的気軽に読めたって感じですね。
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Posted by ブクログ
そういえばそろそろ新刊出てるかな~と思って調べたら、2年も前に発行になってた。なんてこと。本屋にすぐに行ったらもう棚になかったので、まぁラノベは発行数も多いし2年前に完結したシリーズはもう置いてないのか…じゃあ通販するかと調べたら、そちらでも売り切れていた。重ねてなんてこと(笑)
という訳でようよう手に入れた最終巻です。
読み始めてそうそうこうだった~と思い出しました。戦記だから戦争はあるんだけど実際は戦争が終わった後の国の方向転換と、さらに言えば皇女様との対決の方を気合入れて読みました。個人的には結局皇女様は好きになれずに終わったのですが、まぁ読み終わってみたら彼女も可哀想な子だったのかな -
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Posted by ブクログ
電撃文庫で戦記ものという帯の文句からして
いつもの実は有能な主人公が影で大活躍するようなのかと
あんまり手が伸びないような引きだが
内実はわりとかなりちゃんと戦記ものしていて驚き
キャラクタの役分けも一風変わって
戦記ものとして重要な
複数に主人公視点を置ける群像ものとしても
対応でき得るようになっているようみえる
科学と宗教の対比は扱いが難しそうだが
改革を促す戦争目的のところははったり利いて楽しい
『皇国の守護者』という良い例があるのだから
ライトノベルでももっと戦記ものがあってもよいと思うが
半端なく決着つけるのが難しそうに見えるのも確か -
購入済み
内容はいい!
まず内容から。
1巻~6巻途中まで一気読み。
軍に依存してしまった腐敗した自国に諦めと嫌悪を抱く主人公がとある事件により他の4人と共に『 騎士団』として所属したくなかった軍に所属することになってしまう。
主人公の頭の回転や機転もさることながら、
他の騎士団の4人やそれぞれの部下の奮闘や成長が巻を追うごとに面白くなっていく。
最後は自国である帝国がどのような形で終わりを告げるのか、その後はどのような物語を展開するのか。
各巻事の戦いでは戦いでハラハラしたり気持ちいい展開に爽快な気分になる一方、今後の展開に不安と期待が膨らみます。
個人的にはとても好きな本でぜひこのま