フィツジェラルドのレビュー一覧

  • グレート・ギャツビー

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    幻想に生き続けたギャッツビー。
    1920年代のバブルじみた狂乱と空虚に包まれるアメリカ。
    幻想に生きた彼の悲運な運命こそがアメリカンドリームの終着する先に比喩されるのだろうけれど、
    アメリカという国が与える可能性は、今もきっと変わっていない、というところにこの作品の意味を感じる。

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    2024年01月26日
  • グレート・ギャツビー

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    文体むずいっす、、
    忠実に訳したからなのか、翻訳文章特有の回りくどい表現とかが多くていまいち情景や心情を掴みきれなかった。言葉遣いも古かったのでそれも要因で。
    文章を心地よく感じるよりも、内容を頑張って理解する作業の気持ちが先行しちゃった

    内容としては、華やかに見える世界の軽薄さがしっかりと伝わる的確な描写が多く、きらびやかな社交界の生活を覗いている気分でした。

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    2023年10月04日
  • グレート・ギャツビー

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    近所の成金が毎晩パーティーをしてるバブリーな世界観。
    その成金が実は一途な人物で、一人の女性のために金と名誉を手に入れる。

    村上春樹一押しの作品で世界的な評価が高い作品なのかも知れないが、個人的にはあまり好みじゃなかったかな。

    アメリカ東海岸特有の上から目線の高飛車な雰囲気がそもそも肌に合わない感じがした。
    自意識過剰なエリートの好みには合うかも知れないが、一般庶民の私が共感するのは少し難しいと感じた。

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    2023年07月22日
  • グレート・ギャツビー

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    「グレート」ギャッツビーと題されたその意味を考えさせられる。当時のアメリカの文化的背景をちゃんと理解して読めばもっと楽しめたんだろうなと思う…

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    2023年06月03日
  • グレート・ギャツビー

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    ネタバレ

    作品の最初と最後は名文だった。
    なぜギャッツビーがグレートなのか(あるいはグレートであったのか)は分からなかったし、作品の主題に大きく関わるだろう。
    イースト・エッグとウェスト・エッグ、東部と西部のように東と西の対立が意識されていたように感じた、都会と地方という対立に言い換えることもできるかもしれない。

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    2023年05月15日
  • グレート・ギャツビー

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    アメリカ文学の金字塔として度々その名を目にしてきた作品。詩的過ぎる比喩表現や終始口調の定まらない登場人物たちに苦戦しつつも、狂乱の1920年代を舞台に描き出される生々しい人間模様に圧倒された。享楽的なパーティー三昧の前半戦と対を成す終盤の圧倒的な物悲しさやギャツビーとの交流を通してニックが徐々に自分自身を取り戻す様子も非常に劇的。思惑や欲望が渦巻く現世において、良かれ悪しかれ誰よりも純粋だったギャツビーの刹那的生涯は確かに<偉大>だったのかもしれない。巻末の解説があってこそ本書をより深く理解出来たと思う。

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    2022年12月22日
  • グレート・ギャツビー

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    ニックはニューヨークの証券会社に就職してイーストエッグに家を借りた。隣には豪邸があり、夜な夜な派手なパーティーを開いていた。ある日ニックは館の主、ギャッツビーからパーティーへの招待を受ける。ギャッツビーはニックの従姉妹ディズィのかつての恋人で、既に結婚している彼女を取り戻そうとパーティーを開いていた。
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    学生の頃読んでいるはずなのに…全然覚えていなくて…先日レオ様の映画を見たので原作に再度挑戦してみました。

    これは『ライ麦畑でつかまえて』と並んでアメリカの青春小説の金字塔らしいのですが…ライ麦畑には夢中になれたけど、こちらには同調出来なかった。たぶん若い時に読

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    2022年09月27日
  • グレート・ギャツビー

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    新旧映画も観たことがあるし、宝塚でもやるし、かなりの有名作品だけど、プルーストさん同様形容詞過剰な文章なので読みにくい。意識高い系の人が「好き」って言ってそう。

    特に前半が間延びしていてキツかったので、そこは短くしたうえでギャツビーとデイジーが再会してからをもっと掘り下げて欲しかったです。
    プルーストさんの『失われた時を求めて』のような長編ではなく、薄い1冊であったことは助かりました。

    デイジーとトムは実はお似合いのハイクラス出身の軽薄夫婦で、生真面目で視野の狭い下層階級出身のギャツビーだけが勝手に盛り上がって愛に殉じてしまった喜劇でした。
    デイジーも娘に対して女は美人でちょっとおバカなほ

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    2022年09月04日
  • グレート・ギャツビー

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    映画、宝塚、共に視聴済み。
    前知識があったからなんとなくわかったが、何が起こったのか分かりずらい箇所があった。
    一途な想いから、ラストは悲しきギャツビー。
    パーティにはどこからともなくたくさんの人達が来るのに、葬式には1人しか来ない。父も来てくれたのは幸い。
    改めて映画等をまた見直したくなった。
    また、村上春樹訳をいずれ読んでみたい。

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    2022年11月21日
  • ベンジャミン・バトン 数奇な人生

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    「F・スコット・フィッツジェラルド」の短篇集『ベンジャミン・バトン 数奇な人生(原題:The Curious Case Of Benjamin Button)』を読みました。

    たまにはファンタジーもイイかなぁ… と思い、買っちゃった作品です。

    -----story-------------
    歳を取るごとに若返り、0歳で生涯を終えた男の物語。
    老人として生まれ、若者へと時間を逆行して生きる「ベンジャミン・バトン」。
    しかしその心は同世代の人間と変わらず、青春時代の苦悩や恋愛や結婚を経験し、戦争などの逆境に果敢に挑んでいく。
    不思議な人生を歩みつづける彼を、最後に待つものは…(『ベンジャミン・

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    2022年08月20日
  • グレート・ギャツビー

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    村上春樹が激推ししている一冊ということで手に取った。
    英語の小説を日本語に訳したものなので、世界観がそのまま伝わってきたわけではないが…
    前半は正直誰が誰?どういう展開?
    とついていけない部分が多くて読むことを放棄しそうになったけれど、後半は怒涛の展開で面白かった。

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    2022年08月09日
  • グレート・ギャツビー

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    1922年第一次世界大戦後 狂騒の20年代アメリカ
    絢爛豪華な邸宅で夜ごと盛大なパーティを開く謎めいた男、それがギャッツビー。彼の資金力の影には
    黒い噂が流れていた。

    若かりし頃、全くストーリーに入れきれず挫折。
    たぶん、グレートの意味を間違えていた事と、翻訳の流れが掴めなかった事が敗因。

    村上春樹氏が人生で巡り合った重要な一冊とし
    宝塚月組で、この夏上演決定してるし
    オリラジのperfect human のMVはオマージュらしいし 何回か映画化もされてるし
    英語で書かれた20世紀最高の小説 第二位らしい
    やっぱり 読めないとちょっと悔しい。

    幼児期から自身の成功を夢見ていたギャッツビー

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    2022年04月27日
  • ベンジャミン・バトン 数奇な人生

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    「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」
    老人の姿で生まれ、年を重ねるごとに若返っていき、赤ん坊の姿で亡くなる1人の男の物語。

    「レイモンドの謎」
    フィツジェラルドが13歳の時に書いたミステリー。ミステリーの完成度は低いけど、普通の中学生が書いたのなら、まずまず。

    「モコモコの朝」
    犬の目線で語られるある日の朝。

    「最後の美女」
    兵役で南部のある町に滞在した男が密かに想いを寄せる美女の恋愛遍歴。

    「ダンスパーティーの惨劇」
    主人公は家の都合で北部から南部に移住してきた少女。町の若者の中で唯一大学を出ているインテリア青年を好きになるが、彼には婚約者がいた。なので、町を出ようと決心した。

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    2022年04月01日
  • グレート・ギャツビー

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    ネタバレ

    小川高義訳を読んでから読むと、小川訳がアメリカ人にしかわからないであろう例えを省いていたり、会話者の意図を示そうとしていたりなどの工夫をしていることがわかる。野崎訳は言葉使いがいいな、とも思ったけれど、ニックとギャッビーが最後に言葉を交わすシーンの「あいつらはくだらんやつらですよ」「あんたには、あいつらをみんないっしょにしただけの値打ちがある」という部分は、小川訳の方が好き。

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    2021年12月07日
  • 夜はやさし(上)

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    シェイクスピア書店の本を読んで、もともと映画『ミッドナイトインパリ』大好きだし、20年代のヨーロッパを知りたくなって。フィツジェラルドの自伝的小説だけど、うなるほどの金を振るいながら、少しずつ壊れていく心と関係がもの悲しい。

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    2021年01月17日
  • 夜はやさし(下)

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    人を愛し救おうとすることが、自分を破滅させるなんて哀しき。
    さすがフィツジェラルド、20年代のアメリカの大金持ちがいかにヨーロッパでぶんぶん鳴らし、嫌われていたかを実体験から描き出してくれて、ひとときリッチな世界に酔えましたとも。
    なんたってタイトルが好きだ。Tender is the night.

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    2020年10月05日
  • ベンジャミン・バトン 数奇な人生

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    オチを求めて読んだらあかん と気付き
    美術館で絵を見るときのように
    情景と、哀しみの色を感じながら読むと
    とても美しい作品だということに気付きました。

    奇妙だったり、悲しい苦しい物語の中に
    対照的に出てくる美しい景色や、輝く夜の光 などが
    なんとも言えない切ない時の気持ちを思い出させます。
    女性の髪の色を 蜂蜜色と表現しているのが
    とてもお気に入りです。

    ベンジャミンバトンはもちろん素敵でした。
    映画を見直したくなりましたね。

    ミッドナイトインパリという映画にフィッツジェラルドが出てくるので、それきっかけで読みました。

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    2017年06月19日
  • ベンジャミン・バトン 数奇な人生

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    フィッツジェラルドのミステリーな作品、七篇。

    「ベンジャミン・バトン」
    ブラッド・ピットさん主演で映画化もされた作品。フィッツジェラルドの作品だったと知らなかった。しかも短編だったとは。
    老人の姿で生まれて赤ん坊の姿で死ぬ、数奇な運命に生きた男バトン。
    老人の姿といっても大きさは赤ん坊で、要するにシワのある赤ん坊と思っていたら、読んでみると老人が大人の大きさで生まれたようで、お母さんは産むときは大変だろうなと思った。産みの苦しみなんてものじゃない。
    老人とはいえ自分より大きいだろう男をお腹に入れていたわけで、どういうシステムでお腹に入っていられて出てこられたのだろうと思う。ちょっとしたツッコ

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    2016年05月04日
  • フィツジェラルド短編集

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    ネタバレ

     社会的な成功と幸福は必ずしも一致しないということを、しみじみと感じた。
     異国情緒漂っているのは感じたが、心情をイメージできないところがあった。文化の違いだろうか。

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    2015年09月19日
  • ベンジャミン・バトン 数奇な人生

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    映画、、ベンジャミン・バトンを観ました、まぁまぁよかった。そして原作がギャッツビーの人だと知り(てかギャッツビー読んでないけど)読んでみました。
    短編なのですぐに読破。そして映画とは、、、ベンジャミンが奇異な生まれ方をしたって設定が同じだけでストーリー展開は全く違い、原作っていうより、原案って感じ?
    映画の方がよかったかなぁ?
    だって、こちら小説版ではベンジャミンの最初の言葉が生後6時間ほどで「あんたがわしの父さんかい?」って、、何かこわ~~い!!

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    2016年05月25日