ユーザーレビュー グレート・ギャツビー フィツジェラルド / 大貫三郎 アメリカ文学史上、最も無茶でカッコいい男性。 読んだら誰もがギャツビーのことをそう思うから読み継がれてきているのだなと思う。 Posted by ブクログ グレート・ギャツビー フィツジェラルド / 大貫三郎 何回読んでも誰が訳しても最高の一冊。 愛する人への愛を貫けてギャツビーは幸せだったのでしょうか? わたしはそう思います。 「ギャツビーは緑の灯火を信じていた。 年々僕たちの前からあとじさりしてゆく底抜け騒ぎの未来を信じていた。そのときになれば、肩透かしを喰らうのだが、そんなことはかまわないー明日...続きを読むになればもっと速く走ろう、さらに遠くへ腕を差し伸ばそう。…そして、ある晴れた朝ー だから過去のなかへ絶えず引き戻されながらも、僕たちは流れに逆らって船を浮かべ、波をきりつづけるのだ。」 Posted by ブクログ グレート・ギャツビー フィツジェラルド / 大貫三郎 奇跡的に内容を知らずに読み始めて、思わぬ悲劇の結末だったことに驚いた。 いい人があまり出てこないという印象。人を見下していたり金でしか人を見ていなかったりして誰にも共感はできないが、そこが良かった。 過去のデイジーもトムを選び、今のデイジーもトムを選んだのだと思うと複雑な気分になる。 心理描写が巧み...続きを読むで、ニックの言葉だけで場の空気感までよく伝わってくる。感情の目まぐるしく変わっていく様子がありありと。 唯一振り回された形になったニックには少し同情するが、ニックもまたここでの人間関係や生活を終わりにして新たな一歩を踏み出していく。結局元通りというか、何かはあったが何も残らなかったひとときの交流だった。でもそうやって人は生きていくのだということが希望でもある。 Posted by ブクログ グレート・ギャツビー フィツジェラルド / 大貫三郎 舞台は狂乱の二十年代。東部の軽薄な人々と交際しながらそこに馴染めないギャツビーの人生を描く。昔同じ立場であったデイジーが東部人と同じ思考に染まっていく中、ギャツビーの純粋さが滑稽に見えて来る。フィッツジェラルドも当時の売れっ子として名を馳せたが、心にどこかでその風潮に疑問を持っていたのではないか。そ...続きを読むしてその疑問を皆が持っていたからこそ当時売れたのであろう。 角川版は表紙がレンピッカでまさにピッタリである。 Posted by ブクログ グレート・ギャツビー フィツジェラルド / 大貫三郎 デイジーが結局はトムを選ぶことをわかっていながら、その事実も含めてギャツビーはデイジーのことを愛していたんだとわかった。そうまでしてデイジーにこだわるギャツビーに共感はできないが、デイジーへの愛を貫くことができてギャツビーは幸せだったのではと感じる。舞台版を見た時はトムとデイジーは最悪な人間じゃない...続きを読むかと憤ってしまったが、よく考えるとマートルとギャツビーの死がブキャナン夫妻にとっての罰とも言えると思うので少し胸がスッとした。 Posted by ブクログ 大貫三郎のレビューをもっと見る