フィツジェラルドのレビュー一覧

  • グレート・ギャツビー

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    この作品は、先輩に「読んでみな」と勧められた本だった。先輩は、ギャツビーの生き方に敬意を示し、「ギャツビーのようにならないといけない」と語っていたが、正直に言うと、読み終えた今もその言葉にはあまり共感できていない。

    まず、この本は読むのが本当に大変だった。読んでいても、今何が起きているのか、なぜこの人物はこう言ったのかが分からない場面が多く、ゴッドファーザーを初めて観たときの感覚に近かった。登場人物は自分の気持ちをはっきり説明しないし、言葉の裏や沈黙に意味が込められている。そのため、戦争の時代背景やアメリカンドリームといった前提知識がなければ、物語を追うこと自体が難しい。実際、ChatGPT

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    2026年01月06日
  • グレート・ギャツビー

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     うーんなんかよくわからなかった。村上春樹の『ノルウェイの森』で主人公が読んでたから、読んでみる気になって買ったけど、よくわからなかった。
     ギャツビーが底辺から成り上がったアメリカンドリームな人っていう感じで、デイズィていう人妻を略奪しようとしたのかなー。でもそのデイズィもギャツビーのこと好きだったしで……展開をうまく追えてなかった。最近早く読むのを意識しすぎているのか展開が追えない。本末転倒

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    2025年12月21日
  • ベンジャミン・バトン 数奇な人生

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    久しぶりに『ベンジャミン・バトン』を見たらずいぶんカットされているにもかかわらず進むのまったりで『フォレスト・ガンプ』のマイナー版って感じであんまり乗り切れなかったので原作を読んでみることにしました。

    50ページのお話を3時間近い映画にするってのはなかなかに難しいやね。映画はこの本のほとんど翻案っていうくらいでした。また映画ではより現実に近い形にしないと見る人を説得できないとも踏んだのでしょうね。たとえばいきなり70歳のお爺さんが生まれてくるとかねぇ。

    たしかに本でもそこは違和感あるけど映像がないぶん脳みそはすんなり受け入れちゃった。それでもすっげぇおもしれーとはならなかったな。私的に1番

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    2025年09月25日
  • グレート・ギャツビー

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    当時みんなが憧れていた理想を掴み、生まれた環境関係なく上流階級へ成り上がる、希望溢れるアメリカンドリームが題材となっている。お金持ちの煌びやかで視覚聴覚共に刺激を受ける豪華な生活などの描写が多く散りばめられている反面、呆気なく淡々と展開される現実や登場人物の強欲さ、汚い人間らしさ含めたギャップが面白いと思う。私は各々が都合よく相手を解釈していないか、相手の「本質」を捉えられているのかどうか、という著者の問いを見出した。人間って怖い

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    2025年08月29日
  • グレート・ギャツビー

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    ネタバレ

    世田谷の駒澤にある「snow shoveling」のblind book「美しき、光と影」というキャッチコピーに惹かれ、手に取った。
    ギャッツビーの夢、見かけ上の栄光と、それと対局にある彼自身の精神の闇、不安定さを感じさせられ、まさに「美しき、光と影」を感じた。
    生前は、多くの人を家に招き盛大なパーティをしていたギャッツビー、しかし彼の死後、葬式には、彼の父と語り手のキャラウェイ、そして書斎にいた男しか来なかった。
    愛するデイジーすら訪れなかったのである。
    見かけ上の煌びやかさ、華やかさにはなんの意味もない。周りに人がいることが、必ずしも、人望があるということではないのだと気付かされた。
    良い

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    2024年12月09日
  • 夜はやさし(下)

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    ネタバレ

    上下巻通しての感想。

    当時の世相とか、ヨーロッパとアメリカの確執?とか、上流階級のつきあい方とか、がよく分からん…となって斜め読みしたところも多い。
    そういうのを咀嚼するより、ディックどうなっちゃうの?が先に立って読み進めてしまったと言うか…
    ディックが少しずつ壊れていくのが辛い。
    せめてフランツが…フランツと決別しなければ…

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    2024年10月23日
  • 夜はやさし(上)

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    ネタバレ

    あらすじをざっくりとしか知らないのに、最初のページを読んだ時点でもう、あっこれバッドエンドだな…って思うのなんでだろう…

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    2024年10月23日
  • グレート・ギャツビー

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    始:ぼくがまだ年若く、いまよりもっと傷つきやすい心を持っていた時分に、父がある忠告を与えてくれたけど、爾来ぼくは、その忠告を、心の中でくりかえし反芻してきた。

    終:こうしてぼくたちは、絶えず過去へ過去へと運び去られながらも、流れにさからう舟のように、力のかぎり漕ぎ進んでゆく。

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    2024年01月04日
  • グレート・ギャツビー

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    言葉の扱いが魅力的だと思った人の愛読書だと知り購入
    今まで海外文学はシェイクスピアしか読み切れたことがなく、他の小説は読む度に挫折していたが、時間をかけてでも読み切れた。モチベーションが違ったのだろう。
    読む前は翻訳独特な言葉選びを期待していたが、読み始めるとドンドンその世界に魅せられて、言葉選びの面白さに注目できなかった。次に読むときはしっかり注目して読みたい。

    読んでいるだけでまるでその場にいるように思えた。季節の空気感、雨の冷たさ、現代よりは優しいけれどやはり暑い夏、それが終わるのに妙に寂しく思える秋の始まり。
    そこで生きて、近くに生きる他人のような気持ちで読むことができました。
    この

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    2023年08月05日
  • グレート・ギャツビー

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    いつか英語が読めるようになったら、本家を読んでみたい。英語で読むと美しい表見がたくさんあるのだと思う。

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    2023年01月31日
  • 夜はやさし(下)

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    前半の好感度抜群のディックがアルコールで身体も人格も破綻していく様が非常にリアルに描かれていた。ディックとニコル夫妻が行く先々で事件が起こり、それが物語を二転三転させて面白くしている。その辺のもって行き方も上手いなと感心した。

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    2022年12月10日
  • グレート・ギャツビー

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    舞台は狂乱の二十年代。東部の軽薄な人々と交際しながらそこに馴染めないギャツビーの人生を描く。昔同じ立場であったデイジーが東部人と同じ思考に染まっていく中、ギャツビーの純粋さが滑稽に見えて来る。フィッツジェラルドも当時の売れっ子として名を馳せたが、心にどこかでその風潮に疑問を持っていたのではないか。そしてその疑問を皆が持っていたからこそ当時売れたのであろう。
    角川版は表紙がレンピッカでまさにピッタリである。

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    2022年11月08日
  • グレート・ギャツビー

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    愛情に身を焦がし破滅した男の生き様に圧倒される。
    ディズィを巡る2人の男の一触即発の緊張感がたまらず、ページをめくる手が止まらなかった。

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    2022年10月10日
  • ベンジャミン・バトン 数奇な人生

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    先に映画を見てから読んだ。「ベンジャミン・バトン 数奇の人生」に関しては原作は非常にリアルだが、派手さのない内容であった。映画は巨額の費用でストーリーも派手に改編されて作っているからすごい出来だが、原作は文学としては良かったと思う。他の短編も虚無感を抱かせるものが多かった。推理系のミステリー短編もあるが、基本的には読後に虚無感を感じるようなものが多く、村上春樹に似てるものを感じた。

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    2020年11月03日
  • 夜はやさし(下)

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    10年積ん読やったのを思い立って読んでみました。いや、10年置いといて良かった気がする。10年前、もしくは初めてフィッツジェラルドを読んだ20年前やったらハマらんかった。気がつけばオイラもフィッツジェラルドが死んだ年に近い。前半はどうってことないんやけど後半が刺さる。海でダンナが若い頃みたいにムチャしようとして失敗するのを嫁さんが冷ややかに見てるシーン、ツラすぎる。酒で身を持ち崩す展開、身につまされ過ぎる。
    あと、解説で狂ったとか発狂したとか書いててすげーなと思ったけど昭和三十五年刊行の復刊か。時代やなぁ。

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    2018年12月18日
  • 夜はやさし(上)

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    ある若き夫妻の、出会いから夫婦関係の崩壊、そして別れまでを描いた長編小説。
    上下巻を全て読み終えた後、寂しくも暖かな気持ちとともに、不思議とこの表紙の絵が思い出されて来たが、それらはやがて渾然一体となって、大きな感動に変わっていった。
    本書では物語に大きな変化が訪れる場面が全部で4箇所ある。そう、主人公の妻ニコルと、女優のローズマリーのそれぞれが主人公に惹かれ、やがて気持ちが遠ざかっていく(本書の内容に即した言葉で表現すると、彼女たちが『目覚める』)場面である。
    本書の表紙は、まさに、この物語の全てを象徴しているように見えてならない。

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    2016年11月23日
  • 夜はやさし(下)

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    フィッツジェラルドの儚い願いを託された一作。書くということで彼は浄化を求め、慰めを受けたかったに違いない。ディック博士のようなあっけない幕引きを望んで夢みて、物語に託した。
    失われていってしまったものへの哀惜。だけど、それはどこまでも自分だけのもので、誰に知らせることもできない。ただ、笑って波風立てぬよう過ごしていくより他ない。またしてもギャッツビーが現れる。優雅や気品さというものは、そうやって作り上げていくものだ。
    彼の文体がどこか断片的でとりとめのないように感じられるのは、思い出を壊したくなくて、バラバラに壊してしまった、そんな彼のやさしさゆえなのだと思う。子どもの大切にしまっておいた花や

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    2016年02月01日
  • ベンジャミン・バトン 数奇な人生

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    フィッツジェラルドの中でも、ミステリーとかそういった類のものをコンセプトに集めたらしい。
    発想の書き留めと言ったらいいだろうか。一瞬目の前に現れた景色をすぐさまペン一本で書き上げたラフなスケッチみたい。自己完結せずにこれから新しい拡がりをみせてくれそうな、そんな物語の数々。
    ベンジャミン・バトンは、時間という概念を疑いつくしたものだと感じた。この宇宙、存在というものは、時間とは独立して在るもの。だが、時間とは独立しているにもかかわらず、肉体をもって時間の中で生きているのがこの人間。そして、時間は流れるものとして過ぎては消えていく。そこに、もし、その流れが逆になって生まれてきてしまった存在がいた

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    2015年12月03日
  • 雨の朝パリに死す

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    「カットグラスの鉢」
    「冬の夢」
    「罪の赦し」
    「金持ちの青年(リッチ・ボーイ)」
    「雨の朝 パリに死す(バビロンに帰る)」
    の5篇を収録した短編集。

    全体を通して、どこか寂しさが漂う物語。
    個人的には「冬の夢」「金持ちの青年」が感慨深い。
    どちらも金持ちと恋人の関係が焦点の物語だが、どちらも時の過ぎた悲しみといざとなった時の金の無力さをよく表しているように思えた。
    以下「金持ちの青年」より引用。
    『晩餐までブリッジをやり、それから誰かの部屋で生のカクテルを四、五杯やって、愉快にでたらめな一晩をすごす。』(中略)『女をそばにひきつけておく手、邪魔になれば追っ払う手を心得ていたし、おれたちの利

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    2015年10月27日
  • グレート・ギャツビー

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    ギャツビーという人間に対して、驕りと虚栄心の塊(もしくはただのストーカー)として軽蔑するか、それとも不当な手段で名声を得ても一人の女性に愛を注ぎ続けた純真無垢な男として同情するのかは、人によって持つ印象がかなり違うのではないかと思う。


    前半ははっきり言って何を言いたい小説なのか理解ができなかった。文体も読みづらく、入り込めない。
    後半の劇的な展開を経て、初めてこの男の持つ感性に共感を抱くことができたね。狂気に歪んだ愛を心に刻んでしまった人間として。



    解説を読んでみると、この小説がアメリカ社会が持っている(あるいはかつて持っていた)断絶と矛盾を見事に悲劇的に描いた小説だと分かった。

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    2023年07月08日