呉善花のレビュー一覧
-
昔、職場の在日韓国人女性が、ちょっと話すようになっただけでガンガン距離を詰めてきて引いたのだが、韓国人にとっては普通の事なのだと本書で初めて知った。
隣の国なのに、本当に価値観が全然違う。儒教の教えは私には合わないな。
韓国内での世代間のギャップ、年配の人が北朝鮮に感じるノスタルジー、根強い「恨」...続きを読むPosted by ブクログ -
■1890年(明治23年)総理大臣山県有朋は、第1回帝国議会施政方針演説の中で次のように述べた。「国家独立自衛の道に二途あり。第一に主権線を守護すること。第二には利益線を保護することである。其の主権線とは国の疆域を謂い、利益線とはその主権線の安危に、密着関係にある区域と申したのである。日本にとっての...続きを読むPosted by ブクログ
-
この人の著作は論理的で抑制が効いているから好感が持てる。単にどちらかが優れている、劣っているとならない所も良い。朝鮮人には朝鮮人なりの正義があるのだが、それがどのようにして形成されたのかが冷静に説明されている。なるほど。これが経路依存というやつか。
日本は同質社会なので、なまじ外見が似ていると自分た...続きを読むPosted by ブクログ -
日本と韓国の歴史を日朝修好条約(1876)から韓国併合(1910)までに焦点を当てて書かれている。特にこの時代の韓国側の状況が分かるようも書かれている。
今に至る日韓の関係を紐解き理解するには、李朝の歴史と明治からの日韓の関係を知ることがなければ不可能。しかし、学校の授業においてこれらに触れることは...続きを読むPosted by ブクログ -
韓国人として済州島に生まれ、20代になって来日するまで韓国で生活していた著者による韓国と韓国人の話。韓国の国柄と韓国人の特質や考え方について、歴史的に分析・研究してきた結果を、新書版として一般大衆にわかりやすく説明している。宮脇淳子氏など他の専門家の本と内容的に大きく異なる点はないのであるが、実体験...続きを読むPosted by ブクログ
-
素直に面白く読める。外見は似ていようとも、内面はかなり違うのは、アジアのそれぞれの国が抱えるバックボーンの影響だと感じさせる。Posted by ブクログ
-
日本が好きで帰化したもしくはこれから帰化しようとしている韓国人による対談。日韓の歴史や政治の問題でこれまで論争になっている論点では特に目新しさはない。ただ、現/元韓国人だからこその韓国人のものの見方や精神構造についての机上の空論ではない実体験と当事者としての感情を伴う分析が面白い。韓国人が異なる価値...続きを読む
-
■李朝が解ると韓国・北朝鮮が見えてくる
・韓国・北朝鮮の政治・文化・社会の直接的な基盤は,朝鮮半島に518年間続いた王朝国家,李朝(李氏朝鮮,1392年~1910年(大日本帝国に併合),1897年に「大韓帝国」と改)に求められる
・韓国・北朝鮮の理解に苦しむ言動の大部分は「李朝500年」の伝統に深く...続きを読むPosted by ブクログ -
やっぱり韓国は近くて遠い国だ。彼らの思考回路は日本人とは違い過ぎる。完全な相互理解には1000年かかりそう。別に相互理解なんてしなくてもいいけど。
それにしてもこの著者は凄い。本書が刊行されたのはチェスンシルゲート事件が発覚する前なのだが、あたかもそれを予言するように詳細な内情が非常にわかりやすく整...続きを読むPosted by ブクログ -
今まで韓国に関する本をいくつか読んできたが、しっくりこなかった部分があったけど、その部分を一気に解決できたような気がした。Posted by ブクログ
-
韓国って北朝鮮とすごく対立してると思ってたけど
そうではなくて同一民族だから親北朝鮮感情もあり、政治家なんか逆にペコペコしてるような印象でビックリしました。
日本の外交は韓国、朝鮮民族の理解が不十分で失策が続きますが外務省は進歩するのでしょうか?
外交的には韓国、北朝鮮民族と友好な関係を築くことは1...続きを読むPosted by ブクログ -
教育の影響力は絶大。
教科書で反日教育をしている限り、韓国国民と日本国民は、真の友人にはなれないかも。
それと、この本を読んだだけでも、慰安婦の強制連行はありえないことがわかるなあ。Posted by ブクログ -
まったくもって同意するほかない。
しかし韓国、というか朝鮮人に対する処方箋など無いのではと感じる。韓国と対話しても無意味なのだから、世界に対して日本の立場、根拠ある歴史的事実を正面から発信することだけを期待したい。Posted by ブクログ -
韓国、中国の日本に対する姿勢については、これまで抱いていた外交カードの一つとの認識から、より深く理解することができました。しかも、今までなぜそんなことが主張できるのかとの思いも、多々なるほどそれなら仕方ないとの思いへと変わり、とても勉強になる本でした。
-
韓国の現代史を史実に基づいた、極めて冷静な視点で紐解く。韓国が、こうありたいと願う希望的観測で綴った歴史ではなく、ロビー活動のためのでっち上げでもない。この手の著書は、日本側の反省もこめた先の大戦の総括書としてしばしば見られるが、韓国併合までの歴史を、それ以前の韓国における内部事情から綴られているも...続きを読むPosted by ブクログ
-
この題名は極端すぎて私はいい題名だと思いません。ただ、内容はエキセントリックなものでは決してなく、大変な充実度。韓国の対日観について、朴槿恵政権下の現状から始まり、韓国という国の成り立ちとその後の政権下の状況の推移、そして日本統治時代の評価、そして韓国社会の現状へと戻り、最後に「日韓関係復元への道は...続きを読むPosted by ブクログ
-
旧ソ連、中国やベトナムなど社会主義国家が市場経済を解放していった結果、北朝鮮が唯一の、いわゆる純粋な社会主義国家となった。それゆえ昔の中華思想に基づく、周辺諸国の社会主義を排除する結果となっていった…。
こう考えると現在の北朝鮮の強行かつ無謀ともいえる政策がとても良く理解出来る。
漢字排除に伴う...続きを読むPosted by ブクログ -
韓国について知りたくて読書。
著者の観察力と分析力は相変わらず鋭くて素晴らしい。表紙をめくると石原慎太郎氏が書評していてちょっと笑える。現在は日本へ帰化した著者が日本を選んでくれることを日本人として素直に嬉しく思う。それでも、ハングル読みの名前で通しているところに個人的に祖国愛を感じる。それは健全...続きを読むPosted by ブクログ