呉善花のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
昔、職場の在日韓国人女性が、ちょっと話すようになっただけでガンガン距離を詰めてきて引いたのだが、韓国人にとっては普通の事なのだと本書で初めて知った。
隣の国なのに、本当に価値観が全然違う。儒教の教えは私には合わないな。
韓国内での世代間のギャップ、年配の人が北朝鮮に感じるノスタルジー、根強い「恨」の感情など、知らなかったことをたくさん知ることができた。
・権威はあるが権力はない「天皇」という存在、「形見」や「家元」、「老舗」の概念が理解できない。そして理解できないものは雑に扱い、尊重しない。
・全てにおいて日本を羨ましく思い嫉妬しているため、何かと理由をつけて日本を見下し「韓国のほうがいい」と思いたがる。
・「日本が滅んでいく」という言い方がすごく好きで、あれもこれも日本が滅んでいくサインとして認識したがる。
・「日本はひどい」と言えるネタがあれば論理の破綻も気にしない。
・もともと朝鮮には“告げ口文化”が浸透していたため、誰かを陥れるために足を引っ張るのは得意。
・韓国が民主化宣言して30年以上経っているが、韓国がすべて正しい、という全体主義は変わらない。
・韓国は上下関係が激しく、下の人をいじめる文化が根強い。そのため、中国のような強者には何も言えず、見下している日本人を憂さ晴らしのようにいじめている。
・韓国は法治国家ではなく、情治国家。いくらでも法の解釈を変えてくる。国民情緒が「正義」。反日は何をしても無罪、「親日派」を潰すためならプライバシーも肖像権もない。 -
Posted by ブクログ
■1890年(明治23年)総理大臣山県有朋は、第1回帝国議会施政方針演説の中で次のように述べた。「国家独立自衛の道に二途あり。第一に主権線を守護すること。第二には利益線を保護することである。其の主権線とは国の疆域を謂い、利益線とはその主権線の安危に、密着関係にある区域と申したのである。日本にとっての利益線とはもちろん朝鮮半島を意味している。清国は朝鮮への干渉強化と対日軍備拡充を同時並行的に推し進め、ロシアは1891年にシベリア鉄道建設に着手して、東アジアへの本格的な進出の地歩を固めようとしている。事態がこのまま推移すれば遠からず日本の勢力が朝鮮半島から駆逐される日がやってくることは明らかだった。
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韓国人として済州島に生まれ、20代になって来日するまで韓国で生活していた著者による韓国と韓国人の話。韓国の国柄と韓国人の特質や考え方について、歴史的に分析・研究してきた結果を、新書版として一般大衆にわかりやすく説明している。宮脇淳子氏など他の専門家の本と内容的に大きく異なる点はないのであるが、実体験を含め調査研究が深く、かつ理解しやすい内容であった。説得力があり、とても役に立った。
「現在、韓国における宗教信者は最も多いのが抑圧されてきたはずの仏教で宗教を信じている人のうち42.9%、次いでプロテスタントが34.5%、カトリックが20.6%」p10
「北朝鮮の直接的な王朝国家モデルが、はっきり李朝にあるのはいうまでもありません。李朝は世界でも他に例を見ない長期間続いた王朝で、徹底した中央集権による強圧的な恐怖政治をとり続けました」p16
「韓国人は一般に、歴史的に日本人は侵略的で野蛮な民族であり続け、自分たちは平和的で高度な文化をもった民族としてあり続けた、という見方をしたがります。こうした見方は李朝以来のものであり、日本統治時代以降にはじまったものではありません。その根にあるのは「李朝500年」にわたって培われてきた中華主義と、それに基づく華夷秩序の世界観です」p24
「韓国人の意識のなかでは「法よりも道徳が上位にある」あるいは「道徳が最高の法である」とイメージされているといってよいでしょう。韓国でしばしば、国法や外国と結んだ条約の規定を否定する政治判断や司法判定がなされるのはそのためです」p30
「李朝以来の「道徳至上主義」「道徳を天(自然)の法則とする普遍主義」は、国際法などいとも簡単に吹き飛ばしてしまう、ということです」p39
「遡及処罰の禁止は近代国家で不遍的な法に対する考え方ですが、韓国ではこれが平然と行われているわけです」p40
「(戦争責任)ドイツは、個人賠償をしたけれど、国家賠償は一切していないのです。それに対して日本は、国家賠償の責任を完全に果たしています。サンフランシスコ講和条約で講和を結び、これによって発生した国家賠償をすべて果たしました」p73
「千数百年もの長きにわたって、1つの民族が圧倒的多数派となる国家として歴史を歩んできたのは、世界でも韓国(及び北朝鮮)と日本だけです」p76
「韓国人の「血のつながり」はどんな民族よりも高貴で聖なるものだと価値付けていくことになります。こうして、自民族が他の民族に優越するというナルシシズム、自民族優越主義、視野狭窄の自民族中心主義を自ずと生じさせていくのです」p79
「間違っても、外部の者に内部の悪口を言ってはならない、外部の者に内部の悪口を言わせてはならない。敵につけこむ余地を与えてしまうことになるからです」p82
「日本人は意見が対立する相手でも「相手の立場やメンツを考える」ことをしますが、韓国社会ではそのような配慮は一切ありません」p84
「(李朝時代からの韓国特有のことわざ)「犬のように儲けて両班(ヤンバン)のように使う」。両班とは、李朝時代の貴族身分で高級官僚の文班と武班の総称です。このことわざが言っているのは「汚く儲けてきれいに使う」ということで、「将来は高い徳をもった人となって世のため人のためにお金を使うのだから、金持ちになるまではどんなに汚い儲け方をしてもかまわない」ということを意味します。韓国では、こうした不正・腐敗を合理化する現世主義の伝統下で、詐欺・背任・贈収賄に手を染めることも行われるのです」p126
「韓国の2015年の詐欺件数は25万7620件で、人口10万人あたりの比率では日本の16倍になります。横領は日本の80倍、偽造は21倍、汚職は118倍、背任は432倍という調査結果があります」p135
「知識人ほど反日意識が強い(田舎はそうでもない)」p179
「韓国や北朝鮮が現在用いているハングルは、日本のかなよりもはるか後の15世紀に成立したものです。ハングルは、朝鮮語の音を完璧に表記するために人工的につくられた表音文字で、漢字からは全く独立した文字です」p206
「(日本人は漢文を理解できる)渡部昇一氏は「返り点、送り仮名をつけて訓読みにすることは、日本人として徹底的にわかることを意味する」と指摘しています」p207
「(ハングルのおかげで)韓国人一般は、そして北朝鮮人も間違いなく、日常的な感覚から離れて高度な概念語を用いて議論を深めていくことが全く不得意な国民となってしまっています」p209
「戦後国粋主義者たちによって漢字が学校教育から疎外された結果、意味もわからないままに言葉を使い、80%以上の語彙を失い、現在では世界最低の読書率を記録するに至ってしまった。一朝のうちに国民全体が読み書きのできない最低の状態に陥ったことを痛嘆しないではいられない(東方研究会会長 キム・ウンヒョン)」p210 -
購入済み
現・元韓国人だから書ける内容
日本が好きで帰化したもしくはこれから帰化しようとしている韓国人による対談。日韓の歴史や政治の問題でこれまで論争になっている論点では特に目新しさはない。ただ、現/元韓国人だからこその韓国人のものの見方や精神構造についての机上の空論ではない実体験と当事者としての感情を伴う分析が面白い。韓国人が異なる価値観やモノサシを持っており、日本人からみて論理的にも倫理的にもおかしいことが彼らにとっては悪意なく彼らの正義になっていることを考えると、日本のこれまでのことを荒立てないアプローチは日本にも韓国にとってもすれ違いを助長するためよくないとよくわかった。両国ともに一般人レベルではお互いの国に対していただく親しみや反発は様々だが、両国ともにマスコミが恣意的に情報を切り貼りして両国の対立をあおっている側面があるのも著者の現地の情報によってよく説明されている。対談のテーマのまとめ方、著者の言葉遣い、比較文化的な切り口など、読みやすさと日本人・韓国人ともに知るべきことが分かりやすくまとめられておりお薦めできる。
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Posted by ブクログ
■李朝が解ると韓国・北朝鮮が見えてくる
・韓国・北朝鮮の政治・文化・社会の直接的な基盤は,朝鮮半島に518年間続いた王朝国家,李朝(李氏朝鮮,1392年~1910年(大日本帝国に併合),1897年に「大韓帝国」と改)に求められる
・韓国・北朝鮮の理解に苦しむ言動の大部分は「李朝500年」の伝統に深く根差している
・韓国・北朝鮮を理解するには「李朝とはどんな国家だったのか」を知ることが必須の課題
・「李朝500年」の間,朱子学一尊(朱子学一つだけを尊ぶこと)を貫徹し,仏教はもちろん朱子学以降に生じた儒学である陽明学も異端思想として弾圧排除された
■韓国は他のアジア諸国と同じように,古代以降近世に至るまで血縁共同体で農耕村落を形成してきた。しかも中国や台湾以上に極めて強固な父系血縁主義社会としてあり続けてきたことが大きな特徴。
■日本は少なくとも中世以降非血縁共同体で農耕村落を形成してきた。父母双系制であり血ではなく独特の家業経営体としてのイエの存続を目的とする擬血縁社会。
■韓国人や北朝鮮人には民族とは一個の大家族=大血縁集団とイメージされる。
・本来,民族とは(ネイション)同一の言語や文化を持つ地域集団のことで血縁集団とは何の関係もない。でも韓国で民族と言えば,即,血の関係であり,民族意識も近代的なものではなく,旧来の血縁的な身内意識
・北朝鮮では外国人との結婚が禁止されているほど血縁=民族の意識が強固
・韓国の民族意識の核にあるのは,個々の血縁小集団(家族・親族)の「血の一体性」をそのまま国家規模に拡大させた「大血縁集団」を民族(国民)とする血統主義
・「血の一体性」とは,一つの血族運命共同体としての一体性を意味し,これには南北の違いはない
・「血の一体性」の幻想なくして韓国人が韓国人であるという民族アイデンティティは成り立たない
■血縁集団への忠誠を最優先する「身内正義」の価値観
・韓国人はよく「腕は内側に曲がる」と表現する
・「内側」とは家族・親族・血縁
■一族への孝が国家社会への忠より優先する
■韓国や中国のような儒教文化の社会では「メンツ(面子)」を保つことが極めて重要。
・儒教社会では上下関係に基づく秩序意識が過度に強いためメンツを保てるかどうかは,ほとんど死活問題となる
・見栄を張ったり,虚飾や虚言を弄したりすることになる
■儒教社会は徹底した現世主義
・高い徳を持って品位ある生活を送ることを人生最大の目的とする
■犬のように儲けて両班のように使う
・汚く儲けてきれいに使う
・金持ちになるまではどんなに汚い儲け方をしてもかまわない
■なぜ韓国人の間に「虚言と欺瞞」が蔓延するのか。
・最も大きな影響を与えているのが伝統的な儒教のモラル
■親族に関わる「虚言と欺瞞」
・「論語」の逸話「葉県の長官が孔子に言いました。『私の村にはとても正直な者がいます。その者は自分の父親が羊を盗んだ時に父親を訴えました。』孔子はこれを聞いてこう言いました。『私の村の正直者はそうではありません。父は子の為に罪を隠し,子は父のために罪を隠す。本当の正直とは心の中にあるものです』」
・身内のために実際に行われる「虚言と欺瞞」が道徳的な正直となっている
■偉人・賢人に関わる「虚言と欺瞞」
・孔子は「春秋」の編纂に当たり次の原則を立てた。
「偉大な人物については不面目な事柄を隠す。優れた人物については過失を隠す。自分の血縁親族については欠点を隠す」
■平気で嘘をつく
■李朝時代には「士」(士太夫=貴族としての科挙官僚)と「農」が尊重され,「工」「商」をはじめ技術・技芸・芸能などは卑しい者のすることだとされ,日本のように高度な発展を見ることがなかった。そのため韓国には都市的な大衆文化・芸能の伝統的な基盤がほとんどゼロに等しい。 -
Posted by ブクログ
やっぱり韓国は近くて遠い国だ。彼らの思考回路は日本人とは違い過ぎる。完全な相互理解には1000年かかりそう。別に相互理解なんてしなくてもいいけど。
それにしてもこの著者は凄い。本書が刊行されたのはチェスンシルゲート事件が発覚する前なのだが、あたかもそれを予言するように詳細な内情が非常にわかりやすく整理されている。韓国の現代史をおさらいする上でも非常に有用な一冊。
韓国人にとって「ロウソク革命」とは究極の民主主義であり、誇りにすらしているようだが、法治国家の先進国から見れば国民情緒が法律に優先し、デモという超法規的な手段で政権交代が行われることは後進性の証に見える。彼らには元首を直選選挙で選ぶ共和制はまだ早いのではないか?案外北のような専制が合っているのかも知れない。 -
購入済み
納得できました。
韓国、中国の日本に対する姿勢については、これまで抱いていた外交カードの一つとの認識から、より深く理解することができました。しかも、今までなぜそんなことが主張できるのかとの思いも、多々なるほどそれなら仕方ないとの思いへと変わり、とても勉強になる本でした。
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Posted by ブクログ
この題名は極端すぎて私はいい題名だと思いません。ただ、内容はエキセントリックなものでは決してなく、大変な充実度。韓国の対日観について、朴槿恵政権下の現状から始まり、韓国という国の成り立ちとその後の政権下の状況の推移、そして日本統治時代の評価、そして韓国社会の現状へと戻り、最後に「日韓関係復元への道はあるか」という章でまとめられています。とにかく、平易な記述なのに中味は濃い。最後の結論といい、考えさせられました。
逆に言えば、多くの日本人から見て、なぜ韓国は理解できないような行動をとるのか?についても最適の「入門書」だと思います。
※誤解のなきよう。私は誰よりも日韓関係の悪化に心を痛めており、大変にもどかしく思っている1人です。 -
ワサビの日本人と唐辛子の韓国人
- カート
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試し読み
Posted by ブクログ
韓国について知りたくて読書。
著者の観察力と分析力は相変わらず鋭くて素晴らしい。表紙をめくると石原慎太郎氏が書評していてちょっと笑える。現在は日本へ帰化した著者が日本を選んでくれることを日本人として素直に嬉しく思う。それでも、ハングル読みの名前で通しているところに個人的に祖国愛を感じる。それは健全なナショナリズムだと思う。
本書は95年と比較的に古い。しかし、本書以降に日韓関係もそうであるが、日朝関係が大きく変化した。北朝鮮関連を調べていて著者のことを知り著書を読ませてもらっている。
本書からは朝鮮儒教を代表する文化である恨と、在日韓国、朝鮮人についての新しい氣づきを得ることができる。恨については少し誤解していたことを教えてももらえた。韓国人からみた在日韓国、朝鮮人論は興味深い。
読書時間:約1時間10分
本書は知人からいただいています。有り難うございます。 -
Posted by ブクログ
韓国の文化を勉強し始めたときに、偶然、古書店で見つけた本。
韓日両面からの視点で、韓国文化や生活を見つめた本は、それまでのガイドブックや、難しい評論にはない新しさで、一気に読んだ。大変面白い。
以来、著者の呉善花氏の作品は、ほとんど読んでいる。私にとっては、どのガイドブックよりも参考になったと言ってよい。
著者は、私より数年歳上のようだが、いろいろな本を通じて語られる著者の大学、大学院留学時代の韓日関係が触れられるところは、同時代の懐かしさと、緊張感が蘇る。
韓国で仕事をするとき、「あぁ、このことね」と、うなづくことも多い。私にとっては好きな著者であるが、韓国からの留学生の中には、違う評価をする友人も多いので、ちょっと評価が分かれるかもしれない。
いずれにしても、私にとっては、韓国文化を学ぶ、最初の本として印象の強い一冊。