呉善花のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
著者の本は久し振り。以前読んだのは、祝詞に謡われる水辺の女神達のことや日本の田舎の風景を美しいと褒めた風土記のような本だった。
最近は、新聞広告で韓国の悪口を言う日本人と対談している本の広告が目に入ったり、韓国に入国できなくなったとニュースが耳にしたりと、個人的には有難いようにも、困ったようにも感じている。
本書の半分までは金玉均に割かれている。浅田次郎さん「蒼穹の昴」の科挙で優秀な成績を取った青年官僚を思い出す。あの小説とは袁世凱など人物が被るところもある。福沢諭吉の具体的な援助が意外。
確かに、金玉均のクーデターこそが韓国唯一の独立の可能性、唯一の希望だったはずなのに。
その後の韓国は -
Posted by ブクログ
ネタバレ▼井沢元彦さんが韓国人が何を考えているのか疑問を投げかけ、
それに対して呉善花さんが応じるというようなインタビュー形式?対談形式?になっています。
▼多くの日本人がどうして?と思っているような事柄が
問題提起されていて、「あーそれそれ、それ聞きたかった」と
思った部分もたくさんありました。
▼物の考え方や価値観・美意識・習慣が日本と韓国では大きく違うということがハッキリとわかりました(知ってたけど)。
▼腹立たしいのは、フェアプレイが求められるスポーツでも、韓国人は勝つためには何をしてもいいと思っているらしく、危険なプレーや反則なども平気で仕掛けてきます。負けたくないという気持ちはわから -
- カート
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試し読み
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Posted by ブクログ
全体的に、記述に対するアカデミックさが足りず、資料や具体的な政府の動きなどの記述が不足している。
このテーマを書くのであれば、筆者は研究者でもあるのであるし、一時資料を使った政治的/社会的なバックグランドや具体的な政策の流れの説明をもっとしてほしかった。
彼女の主張は、自分の経験や、数少ない資料分析や、彼女自身の感覚をもとにして成り立っている。
ストーリーとしては非常に興味深いし、多くの部分で的を得ている部分もあると思うのだが、本にするのであれば、もう少し資料/データをきちんと提示しないと、説得力のあるものにならない。
表紙が政治的に偏ったもののように見えるのも残念である。
基本的な主張と