あらすじ
いま日本は、バブル経済の崩壊以降、深刻な不況に悩まされ続けている。低迷し続ける株価、高まる失業率、一向に進まぬ構造改革……。それに追い打ちをかけるように、アメリカ発の、公平を前提とした世界標準の波に翻弄され、お家芸の「もの作り」でも、背後からひたひたとアジア諸国の追い上げの足音が聞こえてきている状況だ。しかし本書のなかで著者は、自信を喪失しかけた日本と日本人に、熱いエールを送る。その基になっているものこそ、日本人自身も気づかずにいる「非利己的な精神」であるという。それを具体的に言えば、オリジナルを上手く取り入れ、オリジナル以上の新たなモノや文化を創り出す力であり、主語を省いても意思疎通が出来る言語であり、「正しく生きる」ことより「美しく生きる」ことに価値を見出す精神などであるという。本書は、この「日本的精神」を検証しつつ、日本再生の道を提唱する、瀬戸際に立つ日本人へのエールの書である。
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Posted by ブクログ
日本的精神について知りたくて読書。
著者ならではの視点での日本精神論。なるほどと氣づかされることが多い。
細部と中間を求める日本人。
バーチャル・リアリティ。
受け身表現が多い日本語。
たまごっちの話。
確かに日本の神さま感は、中国や韓国には存在しないものだと思う。
成熟した日本は、アジアのイタリアのようなユニークな存在として独自性と付加価値を発揮して日本ファンを生み出し、世界標準となるようなものを生み出し続けることができるのかを考えた。
読書時間:約1時間20分
本書は香港のトマトブックスで購入しています。
Posted by ブクログ
07/1/7
韓国人が日本のよさを語る珍しい本。
よく日本人が外国文化に触れて、より日本文化の理解が深まったということが言われるが、他国の人が日本文化にふれたことで理解した『日本文化』の独自性が書かれている。
いい本でした。