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著者の日本論・日本人論に対して、<あなたは日本の「いいところ」ばかりに注目して「悪いところ」にあまり目を向けようとしない>という指摘が寄せられることがあるらしい。だが著者が日本の「悪いところ」にさほど関心を抱かないのは、その種の「悪いところ」ならば諸外国にいくらでもあるからで、逆に関心を抱くのは、諸外国ではまず見られない日本特有の面であり、それらの多くが結果として「いいところ」なのだという。「いいところ」とは、著者の実感に即して言えば、「美風」である。幕末・明治初期に日本を訪れた西洋人の多くが注目したのも、日本特有の「美風」であった。著者は、日本人はもっと自国の文化、伝統、思想に自信を持つべきだと主張する。さらに、日本人ほど個性と創造力豊かな国民はいない、とも。80年代に韓国より来日し、比較文化の視点から日本を論じ続けてきた著者が90年代後半に発表した好著『日本が嫌いな日本人へ』の復刻版。
...続きを読むPosted by ブクログ 2013年08月08日
いつもながら呉善花さんの著書は日本人の良い点を取り上げていて、何やらこそばゆいような、落ち着かない思いに駆られるのはやはり私が褒められ慣れない日本人だからなのか。欧米人のみならず、中韓の隣人達にすら日本人の行動様式や思考は何故理解されないのか、著者の鋭い分析でわかった気がする。もっとしなやかな自己主...続きを読む
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