あらすじ
日本と韓国を代表する香辛料、ワサビと唐辛子。この2つの香辛料が人体に及ぼす作用は、実に見事に両国の国民性を物語る。鎮静を促すワサビに対して、興奮状態にさせる唐辛子。本書は、日本と韓国のまったく対照的な特性を、実に様々な角度から鋭く分析、新しい発見に満ちた非常に刺激的な比較文化論である!無益な摩擦の時代を超えて日韓の新世紀はここから始まる。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
韓国について知りたくて読書。
著者の観察力と分析力は相変わらず鋭くて素晴らしい。表紙をめくると石原慎太郎氏が書評していてちょっと笑える。現在は日本へ帰化した著者が日本を選んでくれることを日本人として素直に嬉しく思う。それでも、ハングル読みの名前で通しているところに個人的に祖国愛を感じる。それは健全なナショナリズムだと思う。
本書は95年と比較的に古い。しかし、本書以降に日韓関係もそうであるが、日朝関係が大きく変化した。北朝鮮関連を調べていて著者のことを知り著書を読ませてもらっている。
本書からは朝鮮儒教を代表する文化である恨と、在日韓国、朝鮮人についての新しい氣づきを得ることができる。恨については少し誤解していたことを教えてももらえた。韓国人からみた在日韓国、朝鮮人論は興味深い。
読書時間:約1時間10分
本書は知人からいただいています。有り難うございます。