岩城裕明のレビュー一覧

  • 呪いに首はありますか

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    ネタバレ

    面白かった!
    喉が痒くなった 死体を焼いた灰のお湯割ってどんな味かなぁ

    怖い表紙の意味も、タイトル回収も良かった
    悲しいけどなんとなく救いがあるラストでよかったような…ずっと一緒だね〜

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    2024年05月24日
  • 神様、僕は気づいてしまった

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    全1巻。喜怒哀楽モチーフの神様に突然取り憑かれ、特別な能力を与えられた人間達のドラマ。
    すっきり纏まっていて読みやすい。絵も話も良い。

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    2022年08月26日
  • 三丁目の地獄工場

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    『牛家』と比べると、通っている筋がはっきりしているような気がする。

    けれど、一つ一つの細部に目を凝らすと混乱しそうになる。

    アルチンボルドの絵画のようだ。

    『キグルミ』を読んだ後、視点の書き分けのうまさと、演劇を小説の構造に落とし込んだ斬新な形に鳥肌が立った。

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    2021年01月11日
  • 牛家

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    気持ち悪くていい!! すき。
    最初はホラー路線を辿るのに、後半になるにつれてSFになる。
    牛がそう絡んでくるのか……! と、にやにやしながら読んだ。

    「瓶人」は、よく考えると気持ち悪い話なのだが、語り手が子供であり、一人称視点で描かれており、狭い世界内(友達)を全世界として捉え、それと比較して自分の「家庭」を見ているため、強烈に異質であるはずの「瓶人」も、あくまで「他の家のお父さんに比べて、変」というようなレベルで語られており、コミカルに感じられる。

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    2020年12月29日
  • 牛家

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    ネタバレ

    完全なる不条理系ホラー。タイトル作の『牛家』はひたすら不気味でエグい上に、どこにもオチが見当たらない。怪異について一つも解決どころか説明もなされぬまま。なのに何度も読み直したくなる中毒性がある。登場人物を含め、最初は何てことない光景が徐々に歪んでいく恐ろしさ。幻覚と現実の境界線が消えていく様は、突然、自分の足元が抜けたような感覚に近い。「ゴミ屋敷にはなんでもある」という言葉がすべてを表している。
    2作目の『瓶人』は発想的にはゴーレムかなと最初に思った。冒頭の数行は少年の日常なのに、急転直下、こちらも登場人物たちはネジが飛んでいる。言っていることも、やっていることもおかしいのに少年の語りで進むた

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    2016年06月05日
  • 牛家

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    これは何を意味するのだろう?と理屈で考えながら読んでいたことが楽しめた要因だろう。主人公に感情移入しながら読めたので、起こる出来事に対して感情が振られる楽しさがあった。

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    2025年08月05日
  • 事故物件7日間監視リポート

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    ネタバレ

    あれ?今どこの部屋だっけ?と2回ほど感じたのは読書に集中しきれなかったからか。なんとなく怖い雰囲気がジワジワとくる感じは楽しく読めた。思えば何も解決もしないし判明もしていないのだけれど。

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    2025年07月10日
  • 牛家

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    岩城裕明のホラーは『事故物件7日間監視リポート』で知ったが本作は帯の通りかなりの問題作。ゴミ屋敷の清掃バイトを進めるうちに迷宮へと迷い込み、自らの境遇も溶けて悪夢のような展開となる。インパクトはあるが読後は人それぞれ何かしら引っかかるだろう。

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    2024年10月27日
  • 牛家

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    表題の「牛家」だけだったら星3つだったんだけど(途中でこんがらがった。不条理は難しい…)一緒に収録された「瓶人」がすごくよかったのでプラス1。
    クソの様な母親とか、そもそも主人公の発想がアレなので(あーいう環境でそだったらそら歪むわな)決してよい読後感とは言えないんだけど、なんとも言えず切ない印象でした。
    多分読み直したら「牛家」も味わい深くなるんだろう…な…?

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    2024年09月20日
  • 事故物件7日間監視リポート

    購入済み

    面白かった〜!

    ホラー度はじっとりあるものの低め。
    想像力豊かであれば不気味に感じる部分は多め。
    何より読みやすい!買ってすぐ読み終わってしまった!!
    ただ最後のモヤモヤしちゃった。
    終わり方は綺麗だけど謎は増えたし、スッキリしない〜!!!!!!!

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    2023年05月25日
  • 呪いのカルテ たそがれ心霊クリニック

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    初の岩城先生作品でした。
    Twitterで面白そうだなあと思い、読んでみました。日本で唯一の心霊内科医な主人公とその相棒が、患者を診たり見たりして診察していくもの。まず、主人公と相棒の関係性が絶妙すぎて、バディものが好きな方は唸る関係性なのでは、と思いました。

    話自体はとても読みやすく、そして毎話設定が凝っていて没入感がありました。そして話が進んでいく度に、主人公にかかっている呪いと相棒との秘密と謎とが解き明かされていき、面白くきちんと不気味でした。2人の間にあるものの行き着く先が、最善だったのかそれすら呪いだったのか、考えさせられる最後も良かったです◎

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    2023年04月30日
  • 牛家

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    『牛家』
    気持ち悪い。もう二度と読み返したくないです(褒め言葉)
    ゴミと死臭の中をジェットコースターでぐるんぐるん進まされるような悪夢体験。意図的に想像力をカットしながら読んでもまだ気持ち悪い。
    でも主人公がこの悪夢みたいな怪奇現象から抜け出したところにあるのは地獄のような私生活なんだよなぁ……っていう二重の地獄。
    登場人物全員に秘密や暗い過去があって、きっとそれ前提で再読すれば新しい発見もあるんだろうけど、ちょっともう再読する気にはならないですね……ってくらい、気持ち悪さを感じさせる表現が上手すぎる!

    『瓶人』
    前提が不気味だし登場人物みんなおかしいし結末も最悪なんだけど、なんでか心温まる

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    2023年03月19日
  • 神様、僕は気づいてしまった

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    ネタバレ

    6話完結の中の伏線回収が素晴らしかった。
    しかし、もう少し話数が伸びれば、更に物語の複雑性が増すと感じた。
    加えて、色々な「ギフト」をもう少し見てみたいと思った。
    物語自体はどれも面白かった。

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    2023年01月02日
  • ゆびさき怪談 一四〇字の怖い話

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    「てのひら怪談」よりもさらにミニマムな「ゆびさき怪談」。140文字以内という制約があるけれど、それでも、というかだからこそ描き出されるさまざまな恐怖が魅力的です。描かれない部分も多いけれど、その分想像力が恐怖を増幅させることも。
    怖いと思ったのは織守きょうや「首がない」「橋姫」、澤村伊智「地獄」「ファミレス」、堀井拓馬「ネタバレイヤー」などなど。岩城裕明「ヒールはやめて」はなんだか可愛くて和みました。矢部嵩の作品はどれも不気味で素敵。そして白井智之「白塗りの悪魔」「川辺の砂」って……不可思議なホラーとしても読めますが。ミステリファンにはいろいろ気づけて楽しい作品では。

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    2021年08月31日
  • 呪いに首はありますか

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    とある「呪い」に取り憑かれ、長子が三十歳で死んでしまうという久那納家。呪いを解くために悪霊を幽霊に変え吸収するという目的を持ち、数々の心霊トラブルを解決してゆくホラーミステリ。怖いようでユーモラス、そしてほんのりと切なさを感じます。
    さまざまな「悪霊」が引き起こすトラブルとその解決法はしっかりミステリとして楽しめます。ホラーとしての法則も用いながら、いかにも不可思議に思える事象の意味にも納得がいくところが楽しい。「身代金の相場を教えてください」のとっかかりの謎があまりに突拍子もないのだけれど、謎解きとしてはとても堅実なんですよね。なるほど、思えばそれしか考えられないんだけれど。案外気づけなかっ

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    2021年07月26日
  • 事故物件7日間監視リポート

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    想像していたホラー小説とは違った。けどすごく読みやすくておもしろい。いい意味で裏切られた。
    一言で言うと生々しい……。ただの幽霊的怖さはあまりない、。霊的な力が関係しているんだろうけど、動いているのは人間で。最後までよく分からない怖さ、すごくじわじわきました。短いのですぐ読めます。オススメです。

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    2021年02月16日
  • 事故物件7日間監視リポート

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    ネタバレ

    ホラーと性は合いますね。妊婦が割腹自殺を図った部屋に7日間滞在し、その間起こった出来事を綴っている。自殺した妊婦の子は、9階の人たちの子供は、穂柄さんの奥さんの子はいったい誰の子?押し入れの写真が少しずつ開いていくのが更に不気味

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    2020年04月03日
  • 事故物件7日間監視リポート

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    思ってたより怖くなかったし、なるほどそうきたかって感じの終わりかたでエンタメ小説面白い!って思いました。怖い話の中毒なのでこういうのは大好物です。やっぱり場所に残る穢れはあると思いました!

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    2020年03月02日
  • 牛家

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    本書に収録された「瓶人」の方が、個人的には好きだった。最後の文にも痺れた。グッドエンドにしろ、バッドエンドにしろ、やっぱりホラーは毒のある終わり方でなくちゃいけないよなと改めて思った。

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    2019年09月19日
  • 牛家

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    飽きずに読ませてくれるホラー短編2編を収録。収録された『牛家』も『瓶人』ともにグロいながらも、どこかユーモラスである。

    『牛家』。ゴミ屋敷の清掃を任された主人公と同僚は、次第に夢とも現とも判別出来ない奇妙な世界に足を踏み入れる。

    『瓶人』。所謂、ゾンビ物なのだが、面白い設定になっている。

    第21回日本ホラー小説 佳作受賞作。

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    2014年12月01日