あらすじ
心霊科へ、ようこそ。
あなたの幽霊、見えてます。
この恐怖(ホラー)は、泣ける――。
「この物語の結末は、少しだけ怖くて、切なくて、悲しくて、美しい。」
――織守きょうや(作家・解説より)
『事故物件7日間監視リポート』 著者が放つ新感覚ホラー!
30歳で死ぬ呪いを解くため心霊科医は悪霊を食べる――
久那納恵介は元春日クリニックで、日本で唯一の心霊科を掲げる自称心霊科医だ。病院には「うちに幽霊の死体が出る」「誘拐された娘の幽霊を探して」など、無茶な依頼が次々舞い込む。彼らの相談に応えることができる裏には、幽霊を見られる相棒の存在が。そして、間もなく30歳になる恵介には秘められた運命が―。
『呪いに首はありますか』改題
〈目次〉
呪い
どうして幽霊は服を着ているのですか?
祖母
身代金の相場を教えてください
父
結婚してから彼が変わったように思います
妹
犬も幽霊になるのでしょうか?
呪い
誕生日プレゼントは何がいい?
解説 呪いに心はありますか 織守きょうや
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
久那納家の長子は30歳になると死んでしまう。
現当主の恵介は心霊科医をしており相棒の墓麿と共にいる。
短篇であるが感動系ホラーという形で今まで読んだことない感じ。
幽霊の死体という面白い切り口から始まる『どうして幽霊は服を着ているのですか?』、幽霊が誘拐されたという母親からの相談の『身代金の相場を教えてください』は特に良い。
最後墓麿を殺さないと恵介も死んでしまう年になり、妹は恵介が死ぬと自分の息子が呪いに掛かってしまうと嘆く。相棒の墓麿を殺したくない恵介、自分を殺さないと恵介が死んでしまう墓麿の苦悩というなんとも言えぬ感動ストーリー。
Posted by ブクログ
初の岩城先生作品でした。
Twitterで面白そうだなあと思い、読んでみました。日本で唯一の心霊内科医な主人公とその相棒が、患者を診たり見たりして診察していくもの。まず、主人公と相棒の関係性が絶妙すぎて、バディものが好きな方は唸る関係性なのでは、と思いました。
話自体はとても読みやすく、そして毎話設定が凝っていて没入感がありました。そして話が進んでいく度に、主人公にかかっている呪いと相棒との秘密と謎とが解き明かされていき、面白くきちんと不気味でした。2人の間にあるものの行き着く先が、最善だったのかそれすら呪いだったのか、考えさせられる最後も良かったです◎