永井均のレビュー一覧
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「他人は『私が本当に言わんとすること』を理解できてはならない、という点が本質的なのである」("青本")
著者の理解するウィトゲンシュタイン哲学が、今までそれに触れたことがない人にも伝わるように説明されている導入本。Posted by ブクログ -
入門といいながら易しい内容ではありません。前提知識のいらないように書かれているようですが、実際のところは哲学上の語句や論理学上の知識が求められているように思います。
さらに、ウィトゲンシュタインが言うところの”語り得ぬもの”という問題について、かなり踏み込んだところまで解説しているので、かなり入念...続きを読むPosted by ブクログ -
ちっぽけな自分の脳では、何度も読み返さなければ理解できなかった。それでも哲学の世界を覗けた気分になれた(自己満足)。五分前世界創造説が好きだなあ。Posted by ブクログ
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タイトルに対する答えは、「ない」。これが2人の意見である。本書を読んでいると、この問いを結論づけようとすること自体がナンセンスだと考えさせられる。重要なのは、その答えを模索する過程だというのが、著者両氏の主張の唯一の共通点ではないだろうか。本書の内容に共感したり疑問を持ったり考えていくことが意味を持...続きを読むPosted by ブクログ
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永井、ヴィトゲンシュタイン、両方とも魅力的であるが、この本を読む思考力が不足しており十分に味わい尽くしていない感がある。
論理学の理解は、自分には限界かな
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ウィトゲンシュタインの生涯は、なかなか波乱に富んでいて、興味深い。が、さて肝心の論理哲学は…残念ながら難しすぎて消化不良。哲学の専門的学習をある程度積んでいないと、これは無理だ。Posted by ブクログ
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哲学について語れる知識も素養も持ち合わせていないが、読んでいる間退屈しなかった。難しかったけど。入門書として成功なのでは。内容的には、前半で引用されている「論考」のきれっぱしが気になる。追求の仕方が論理的で無駄がなくエレガントな感じ。いつか読みたい。Posted by ブクログ
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『ウィトゲンシュタイン入門』の著者による深遠な私的言語、私的世界、私的時間についての論考。はっきり言って未消化だが、こんなことを考える人も世の中には要るのだという驚きを感じられるのにはよい。Posted by ブクログ