永井均のレビュー一覧

  • 〈子ども〉のための哲学

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    哲学は哲学史の本の中にあるのでなく,自分自身の<子ども>の驚きが出発点になって,自分で考え,追求していくことなのだ。思想と哲学のちがいみたいなものがうっすらと見えかけた。
    「自分はなぜ地球上に存在するんだろう。自分って何なんだろう」
    私自身も小学校の時,ふとそんな不安めいた疑問が頭をかすめたことがあった。そんな疑問から哲学は始まる。

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    2019年01月05日
  • 〈子ども〉のための哲学

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    <子ども>とはまだ年少だった時の疑問を持ち続けている人の意味のようだ。「なぜぼくは存在するのか?」、「なぜ悪いことをしてはいけないのか?」この二つの疑問を考えた軌跡を述べる。結論はそれぞれの人が考えることであろう。思想と哲学。哲学を学ぶというのは過去の思想を学ぶのではない。自分で考えることが哲学なのか。

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    2018年10月20日
  • なぜ人を殺してはいけないのか?

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    永井の『これがニーチェだ』(講談社現代新書)の刊行を受けておこなわれた、当時話題になった「なぜ人を殺してはいけないのか?」という質問をめぐる対談と、永井と小泉それぞれの論考が収録されています。

    個人的には、小泉の問題提起の鋭さに感銘を受けました。対談のなかで「生活」と「生」という対概念が提出されていますが、永井は大江健三郎のような世間的な意味での道徳的言説を「生活」に、ニーチェの権力意志を「生」に割り振っています。これに対して小泉は、永井のそうした立場が、「生活」と「生」の境界線を引きつづけるという振る舞いを通じてのみ担保されるほかないということへの問題提起をおこなっています。これはいわばハ

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    2017年11月30日
  • 改訂版 なぜ意識は実在しないのか

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    この本は永井先生が集中講座として開いた内容を、まとめ直したものである。
    彼なりにわかりやすくまとめたのであろうが、いかんせん話が行ったり来たりした印象を受けた。結論として、「脳と体の関係と心のあり方とは無関係」「他者は哲学的ゾンビ」であろうという結論に至っている。ただしそれはあくまでも「心の哲学」の範疇の話であり、一般的な感覚とは極めて異なるであろうということだ。哲学的ゾンビとは「見た目は人間であるものの、痛みや嗅覚などその他五感を感じることができない存在」を想定している。それはもちろんのことで、自分は自分の五感でしか感じることができず、他者の五感は知ることができない。それと永井先生の特性なの

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    2017年02月16日
  • フィリピンBC級戦犯裁判

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    セブ島へ旅行に行くにあたり、予習のため読んでみた。

    戦争裁判というものがよく分からないのだが、悲惨な状況があったのだろうということは改めて分かった。


    勝者が敗者を裁き、戦地となり蹂躙された地がその裁きを引き継ぐ話。

    戦地では、確かに様々な犠牲があったことは事実だろう。

    しかし、その原因が、責任が、どこにあるかということは、本質的には誰にも判断できないことではないだろうか。
    少なくとも、勝者が、勝者の正義でそれを決めたところで、心から納得できる人ばかりではないだろう。

    だがしかし、それで上手く収まれば、全体としてはそれはそれで一つの収まりどころではあるのかもしれない。

    収まりがつか

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    2016年03月23日
  • 〈子ども〉のための哲学

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    「なぜぼくは存在するのか」「なぜ悪いことをしてはいけないのか」の2つのことについて、哲学をしてみようという本。

    ウィトゲンシュタインは、哲学をしばしば潜水に例えた、という傍論の部分が印象に残った。

    人間の体は、自然にしていると水面に浮かび上がる傾向がある。哲学的に思考するためには、その自然の傾向に逆らって、水中にもぐろうと努力しなければならない、という話だ。この話を読んだとき、著者はこう思ったらしい。でも、ひょっとしたら、人間の中には、自然にしていると、どうしても水中に沈んでしまうような特異体質のやつがいるんじゃないな、そしてたとえばウィトゲンシュタインなんかがそうなんじゃないか、と。

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    2016年03月21日
  • 私・今・そして神 開闢の哲学

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    開闢の哲学というサブタイトルに惹かれたが,中身は永井哲学。問題意識は近いのだけれど,乗り切れないものがあるんだよねぇ。。。

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    2015年06月24日
  • 子どものための哲学対話

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    中学二年生の男の子とペネトレという名前の猫の哲学対話です。
    空想を用いた思考実験を平易な言葉で伝えるもののようでもあります。

    なかなか面白いトピックを2ページだとか3ページだとかで語り合い、
    答えを出していく形式。
    この、猫のペネトレがやっかい者で、ときに難癖のように、
    常識から外れたことを平然とのたまったりしますが、
    それが、この本の醍醐味であり、大体、常識ってなんだろう、
    そんなものは正しいのかどうか、みたいな問答の連続なのです。

    まず、「人間とは何のために生きているのか」という
    問いから始まります。
    宗教的ではなくて、哲学的な答えがさらりと述べられ、
    それは「遊ぶため」だという。

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    2025年06月26日
  • 私・今・そして神 開闢の哲学

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    ネタバレ

    >地球なんか全然なかったとしても、それが現実ならそれが現実ということである。
    >ウィトゲンシュタインは「独我論」の表明のしかたとして「何が見えていようと見ているのはつねに私だ」というような表現を案出したが、これは「何が起ころうとそれは起こるのはつねに現実世界だ」という(自明な!言明との類比で理解されるべきものなのだ。「何が起ころうとそれが起こるのはつねに今だ」も同じだ。
    >「私」も「今」も「現実」も決して複数化されない。それはどれも、本質的に他からを排除する本質のそれ(唯一本当の私、唯一本当の今、唯一本当の現実)というものがあって、どれもその概念の単なる一例ではないからだ。

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    2013年01月23日
  • これがニーチェだ

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    ニーチェの認識Vs永井さんの反論という形。誰も彼もが抱える弱者であると言う意識を的確についた本。もっとも、僕も彼のパースペクティブに侵されているのかもしれない。

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    2012年06月17日
  • なぜ人を殺してはいけないのか?

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    いつもどおり(?)、永井さんはおもしろことを言う。小泉さんは、なんかあまりピンと来ないことも多かったけど、社会契約説の欺瞞性について、興味深いと思った。いづれにせよ、まだ頭の中でまとまってないので、また読み直したい。

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    2013年10月29日
  • これがニーチェだ

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    ちょっとだけ興味があって読んでみました。難しいですね。なんかあえて小難しく考えている感じ。でも、すごく納得しました。だって、だって生まれたその瞬間から原罪を負ってるなんて考え方すごく不健康。私が犯した以外の罪なんて背負えないし、責任もとれないって思う。

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    2011年02月05日
  • 〈子ども〉のための哲学

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    「どうして悪いことをしてはいけないのか」とか、かいてある。それを子供が納得できるように書いてあったら面白い。

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    2015年07月29日
  • 私・今・そして神 開闢の哲学

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    ちっぽけな自分の脳では、何度も読み返さなければ理解できなかった。それでも哲学の世界を覗けた気分になれた(自己満足)。五分前世界創造説が好きだなあ。

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    2010年02月07日
  • なぜ人を殺してはいけないのか?

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    タイトルに対する答えは、「ない」。これが2人の意見である。本書を読んでいると、この問いを結論づけようとすること自体がナンセンスだと考えさせられる。重要なのは、その答えを模索する過程だというのが、著者両氏の主張の唯一の共通点ではないだろうか。本書の内容に共感したり疑問を持ったり考えていくことが意味を持つ。それだけ、「生死」に関わる問いは、1つの答えを求めてはいけない慎重に扱うべき問題だ。2人の激論がその危険性を物語っている。本書で興味深いのは、著者両氏が哲学者であるという点。同じ哲学者でも主題へのアプローチがまったく異なる。そして、決して熱くないトーンで冷静に「論理の抜け」を指摘する。内容がシリ

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    2010年02月01日
  • これがニーチェだ

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    かなり時間を有して読み終えた。

    何だろう、この感じ。脳内でぐるぐるぐる駆け巡って。

    結構僕の考えと似ていたので多少は理解できた。これをきっかけにニーチェについて勉強していこうと思う。

    たぶん数日は脳がぐるぐる変な感じ

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    2009年12月06日
  • 私・今・そして神 開闢の哲学

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    『ウィトゲンシュタイン入門』の著者による深遠な私的言語、私的世界、私的時間についての論考。はっきり言って未消化だが、こんなことを考える人も世の中には要るのだという驚きを感じられるのにはよい。

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    2009年10月04日