永井均のレビュー一覧

  • 翔太と猫のインサイトの夏休み 哲学的諸問題へのいざない
     中学生の男の子と飼い猫の対話によって進行する哲学へのいざない。かなり「わかりやす」く問題へと導いてくれているが、内容は決して簡単ではない。むしろかなり高度な問いをめぐって問答している。
  • 翔太と猫のインサイトの夏休み 哲学的諸問題へのいざない
    会話ができる猫という設定を活かして、
    さまざまな疑問を追及していく本書は、
    軽く感じる流れでいて、重いッ!

    哲学とはこういうものッ!?
    と感じる震えるぞハート!作品だッッ!


    ※ジョジョ語風味に変換しています※
  • これがニーチェだ
     もしも「ニーチェが愛読書です。」という人がいたら、ヤバいやつかもしれないと警戒すべきだ。ニーチェの思想自体は社会の中では、いかなる意味も持たない。どんな意味でも役に立たない。それだけではない。徹底的に反社会的な思想ですらある。にも関わらず、彼の仕事は偉大であったし、最も重要な哲学者のひとりであると...続きを読む
  • ウィトゲンシュタイン入門
    わたしが本書から感じた「この」感覚は、わたし以外に感じることは出来ない…この本を手にし読んだ方には、わたしが言わんとするところを理解してくれるのではないかと思う。

    わたしが幼きころに抱いていた疑問に答えてくれた1冊のような気がする。
  • 〈子ども〉のための哲学
    永井均(1951〜)
    哲学者。専門は倫理学・自我論。

    ーー青年は、現実を超えた別の価値を求めるが、価値を求めるということそれ自体を、問題にすることはできない。青年とは大人の予備軍であり、その超越性とラディカリズムは、見せかけのものにすぎない

    独我論:自分だけが存在し自分以外のものは(自分の心の中...続きを読む
  • これがニーチェだ
    ニーチェにすがる弱者(ニーチェを僧侶とするニーチェ教徒)の復讐意志をこれでもかと暴いてしまう本。ニーチェに共感してしまう人間に対し、誠実な哲学的冷や水を浴びせかけてくれる。良書。
  • 翔太と猫のインサイトの夏休み 哲学的諸問題へのいざない
    巷には哲学史・過去の哲学者の研究をした本はいくらでもある。別にそれが悪いということではない。
    しかし自分にとって切実な問題を自分で納得いくまで考えたい人間にとっては、そういう本は(無意味ではないが)無力である。
    そんな人間にとっては、永井氏(本書を含む)や池田晶子氏の本が、考えるよき道標になる。少な...続きを読む
  • これがニーチェだ
    論理的に位相の同じ話を「空間」という比喩で語る。初めに、三つの空間を設定し、空間相互の関係を随時紐解く。ニーチェその人を崇拝するような本ではなく、ニーチェが自身の思考において何をしようとしたのかを分析し、評価を加える本である。解釈と批評がまぜこぜにしてあるので、読みやすくもあり、詳細な理論はわかりに...続きを読む
  • これがニーチェだ
    はじめての哲学についての本だった。
    これが簡単な入門書だと思って読むと辛いかも。
    読んでいて「あぁなるほど、ふむふむ」と理解したつもりが、すぐ後で「で、何だっけ?」となる。そんな繰り返しだった気がする。
    ただニーチェから何か人生に有用な答えを引き出そうするような、安易な解釈ではなく、ニーチェは巨大な...続きを読む
  • 翔太と猫のインサイトの夏休み 哲学的諸問題へのいざない
    夢の中で、これが夢だと認識する事が出来るか、否か。
    昔、自分の中で眠れない程考え続けたテーマについて
    書いていました。ちなみに自分でたどり着いた結論と
    ほぼ同じ♫
    子供向けと見せかけて、読めば読む程、脳みそに汗をかきます。
  • 翔太と猫のインサイトの夏休み 哲学的諸問題へのいざない
    こうやって素朴な疑問について悩んだり話し合ったりする事を哲学というのか。

    だったら哲学するって楽しい。

    生きた哲学が楽しめる物語。
  • 翔太と猫のインサイトの夏休み 哲学的諸問題へのいざない
    何かの文学関係の雑誌に載っていた川上未映子さんの推薦文を読んで面白そうだと思い、手に取った一冊。

    この世界は現実なのか、何故私は私なのか、誰もが一度は考えた事がある疑問を対話の形式で深めていく。
    個人的にこの形式が面白いなと思った。

    読んでいるうちに子供の頃によく似たことを自問自答していたのを思...続きを読む
  • これがニーチェだ
    ニーチェを読んだことはあったが素人解釈でしかなく、なんとなくそれっぽく知っているだけだったが、明快に構造的に批判的にニーチェの思想を読むことをこの本から学んだ。とてもよい入門本
  • これがニーチェだ
    [ 内容 ]
    哲学は主張ではない。
    問いの空間の設定である。
    ニーチェが提起した三つの空間を読み解く、画期的考察―。

    [ 目次 ]
    第1章 道徳批判―諸空間への序章
    第2章 ニーチェの誕生と、『悲劇の誕生』のソクラテス像
    第3章 第一空間―ニヒリズムとその系譜学
    第4章 第二空間―力への意志とパー...続きを読む
  • これがニーチェだ
    反社会的な哲学者、ニーチェ。彼を題材にした本はいくらでもあるが、永井はそのような本とは違った視点からニーチェを描いた。
    ニーチェの文は答えではなく問いであること、無益な思想であること、三つの空間の設定によるニーチェ哲学分析。
    私にとってニーチェの入門書となった一冊。かなりむずかしい。けどおもしろい。
  • ウィトゲンシュタイン入門
    [ 内容 ]
    世紀末のウィーンに生まれ、20世紀初頭の英国ケンブリッジを舞台に活躍した天才哲学者ウィトゲンシュタイン。
    ユダヤ系の鉄鋼財閥の裕福な家庭に育ちながら、その後たどった数奇な生涯と一風変わった人となりによって、彼の思想の全貌はいまも神秘的な色彩を帯びている。
    彼が生涯を賭けて問いつづけた「...続きを読む
  • 私・今・そして神 開闢の哲学
    [ 内容 ]
    〈私〉が〈今〉いるとはどういうことか。
    カント、ウィトゲンシュタインなどを自在に横断し、ここから本当の哲学を始める会心の傑作。

    [ 目次 ]
    第1章 開闢の神をめぐってたゆたう序章(時間的閉所恐怖 全能の神も打ち破れない壁 五十センチ先世界創造説 ほか)
    第2章 ライプニッツ原理とカ...続きを読む
  • これがニーチェだ
    哲学は難しい。けど、難しいから面白い。ニーチェの入門書として中々楽しめた。次は、ニーチェの本を読もう。
  • これがニーチェだ
    キリスト教的価値観が崩壊し、
    無意味な人生を永遠に繰り返す永劫回帰の乗り越え

    新しい価値観の創造をする超人になるよう説くニーチェ

    この本のおかげで
    ヤスパースなどの実存主義に位置づけられる理由がわかりましたああ
  • 私・今・そして神 開闢の哲学
    実は難しくて読めていない。
    けどすごいことが書いているような気がするので、何年かかけて読み込んでみるつもり