永井均のレビュー一覧
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中学生の男の子と飼い猫の対話によって進行する哲学へのいざない。かなり「わかりやす」く問題へと導いてくれているが、内容は決して簡単ではない。むしろかなり高度な問いをめぐって問答している。Posted by ブクログ
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会話ができる猫という設定を活かして、
さまざまな疑問を追及していく本書は、
軽く感じる流れでいて、重いッ!
哲学とはこういうものッ!?
と感じる震えるぞハート!作品だッッ!
※ジョジョ語風味に変換しています※Posted by ブクログ -
わたしが本書から感じた「この」感覚は、わたし以外に感じることは出来ない…この本を手にし読んだ方には、わたしが言わんとするところを理解してくれるのではないかと思う。
わたしが幼きころに抱いていた疑問に答えてくれた1冊のような気がする。Posted by ブクログ -
永井均(1951〜)
哲学者。専門は倫理学・自我論。
ーー青年は、現実を超えた別の価値を求めるが、価値を求めるということそれ自体を、問題にすることはできない。青年とは大人の予備軍であり、その超越性とラディカリズムは、見せかけのものにすぎない
独我論:自分だけが存在し自分以外のものは(自分の心の中...続きを読むPosted by ブクログ -
巷には哲学史・過去の哲学者の研究をした本はいくらでもある。別にそれが悪いということではない。
しかし自分にとって切実な問題を自分で納得いくまで考えたい人間にとっては、そういう本は(無意味ではないが)無力である。
そんな人間にとっては、永井氏(本書を含む)や池田晶子氏の本が、考えるよき道標になる。少な...続きを読むPosted by ブクログ -
夢の中で、これが夢だと認識する事が出来るか、否か。
昔、自分の中で眠れない程考え続けたテーマについて
書いていました。ちなみに自分でたどり着いた結論と
ほぼ同じ♫
子供向けと見せかけて、読めば読む程、脳みそに汗をかきます。Posted by ブクログ -
こうやって素朴な疑問について悩んだり話し合ったりする事を哲学というのか。
だったら哲学するって楽しい。
生きた哲学が楽しめる物語。Posted by ブクログ -
何かの文学関係の雑誌に載っていた川上未映子さんの推薦文を読んで面白そうだと思い、手に取った一冊。
この世界は現実なのか、何故私は私なのか、誰もが一度は考えた事がある疑問を対話の形式で深めていく。
個人的にこの形式が面白いなと思った。
読んでいるうちに子供の頃によく似たことを自問自答していたのを思...続きを読むPosted by ブクログ -
[ 内容 ]
世紀末のウィーンに生まれ、20世紀初頭の英国ケンブリッジを舞台に活躍した天才哲学者ウィトゲンシュタイン。
ユダヤ系の鉄鋼財閥の裕福な家庭に育ちながら、その後たどった数奇な生涯と一風変わった人となりによって、彼の思想の全貌はいまも神秘的な色彩を帯びている。
彼が生涯を賭けて問いつづけた「...続きを読むPosted by ブクログ -
[ 内容 ]
〈私〉が〈今〉いるとはどういうことか。
カント、ウィトゲンシュタインなどを自在に横断し、ここから本当の哲学を始める会心の傑作。
[ 目次 ]
第1章 開闢の神をめぐってたゆたう序章(時間的閉所恐怖 全能の神も打ち破れない壁 五十センチ先世界創造説 ほか)
第2章 ライプニッツ原理とカ...続きを読むPosted by ブクログ