永井均のレビュー一覧

  • 翔太と猫のインサイトの夏休み 哲学的諸問題へのいざない

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    会話ができる猫という設定を活かして、
    さまざまな疑問を追及していく本書は、
    軽く感じる流れでいて、重いッ!

    哲学とはこういうものッ!?
    と感じる震えるぞハート!作品だッッ!


    ※ジョジョ語風味に変換しています※

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    2012年07月27日
  • これがニーチェだ

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     もしも「ニーチェが愛読書です。」という人がいたら、ヤバいやつかもしれないと警戒すべきだ。ニーチェの思想自体は社会の中では、いかなる意味も持たない。どんな意味でも役に立たない。それだけではない。徹底的に反社会的な思想ですらある。にも関わらず、彼の仕事は偉大であったし、最も重要な哲学者のひとりであるということは永遠に変わらないだろう。

     彼の論理空間はどういったものであったのか。

     ニーチェの第一空間は、誠実さと嘘が対立する空間である。キリスト教道徳が誠実さというものを育て、やがて、その誠実さがキリスト教道徳の欺瞞を暴き破壊する。

    第二空間では、力への意志説、パースペクティブ主義が誠実さか

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    2012年07月17日
  • ウィトゲンシュタイン入門

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    わたしが本書から感じた「この」感覚は、わたし以外に感じることは出来ない…この本を手にし読んだ方には、わたしが言わんとするところを理解してくれるのではないかと思う。

    わたしが幼きころに抱いていた疑問に答えてくれた1冊のような気がする。

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    2012年06月23日
  • これがニーチェだ

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    ニーチェにすがる弱者(ニーチェを僧侶とするニーチェ教徒)の復讐意志をこれでもかと暴いてしまう本。ニーチェに共感してしまう人間に対し、誠実な哲学的冷や水を浴びせかけてくれる。良書。

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    2011年09月12日
  • 翔太と猫のインサイトの夏休み 哲学的諸問題へのいざない

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    巷には哲学史・過去の哲学者の研究をした本はいくらでもある。別にそれが悪いということではない。
    しかし自分にとって切実な問題を自分で納得いくまで考えたい人間にとっては、そういう本は(無意味ではないが)無力である。
    そんな人間にとっては、永井氏(本書を含む)や池田晶子氏の本が、考えるよき道標になる。少なくとも私にとってはそうである。
    筆者と問題意識が違う所は勿論あるが、本書も随所で新たな発見があり、十分「考える」ことができた。

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    2011年07月07日
  • これがニーチェだ

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    論理的に位相の同じ話を「空間」という比喩で語る。初めに、三つの空間を設定し、空間相互の関係を随時紐解く。ニーチェその人を崇拝するような本ではなく、ニーチェが自身の思考において何をしようとしたのかを分析し、評価を加える本である。解釈と批評がまぜこぜにしてあるので、読みやすくもあり、詳細な理論はわかりにくくもある。第一空間ニヒリズム、第二空間パースペクティブ主義、第三空間永遠回帰という構成で組まれている。高度に論理的である反面、論理そのものに内在するジレンマを明確化したことに意味があると感じた。少なくともニーチェの世界観に共感することのできる人間は、感受性は高いのかもしれないが、ある面でとても鈍感

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    2011年06月09日
  • これがニーチェだ

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    はじめての哲学についての本だった。
    これが簡単な入門書だと思って読むと辛いかも。
    読んでいて「あぁなるほど、ふむふむ」と理解したつもりが、すぐ後で「で、何だっけ?」となる。そんな繰り返しだった気がする。
    ただニーチェから何か人生に有用な答えを引き出そうするような、安易な解釈ではなく、ニーチェは巨大な問題提起者であるとの姿勢は共感できた。

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    2011年03月09日
  • 翔太と猫のインサイトの夏休み 哲学的諸問題へのいざない

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    夢の中で、これが夢だと認識する事が出来るか、否か。
    昔、自分の中で眠れない程考え続けたテーマについて
    書いていました。ちなみに自分でたどり着いた結論と
    ほぼ同じ♫
    子供向けと見せかけて、読めば読む程、脳みそに汗をかきます。

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    2011年02月11日
  • 翔太と猫のインサイトの夏休み 哲学的諸問題へのいざない

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    こうやって素朴な疑問について悩んだり話し合ったりする事を哲学というのか。

    だったら哲学するって楽しい。

    生きた哲学が楽しめる物語。

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    2011年02月06日
  • これがニーチェだ

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    ネタバレ

    ニーチェを読んだことはあったが素人解釈でしかなく、なんとなくそれっぽく知っているだけだったが、明快に構造的に批判的にニーチェの思想を読むことをこの本から学んだ。とてもよい入門本

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    2012年04月26日
  • これがニーチェだ

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    [ 内容 ]
    哲学は主張ではない。
    問いの空間の設定である。
    ニーチェが提起した三つの空間を読み解く、画期的考察―。

    [ 目次 ]
    第1章 道徳批判―諸空間への序章
    第2章 ニーチェの誕生と、『悲劇の誕生』のソクラテス像
    第3章 第一空間―ニヒリズムとその系譜学
    第4章 第二空間―力への意志とパースぺクティブ主義
    第5章 『反キリスト』のイエス像と、ニーチェの終焉
    第6章 第三空間―永遠回帰=遊ぶ子供の聖なる肯定

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆

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    2010年11月21日
  • これがニーチェだ

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    反社会的な哲学者、ニーチェ。彼を題材にした本はいくらでもあるが、永井はそのような本とは違った視点からニーチェを描いた。
    ニーチェの文は答えではなく問いであること、無益な思想であること、三つの空間の設定によるニーチェ哲学分析。
    私にとってニーチェの入門書となった一冊。かなりむずかしい。けどおもしろい。

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    2010年09月06日
  • ウィトゲンシュタイン入門

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    [ 内容 ]
    世紀末のウィーンに生まれ、20世紀初頭の英国ケンブリッジを舞台に活躍した天才哲学者ウィトゲンシュタイン。
    ユダヤ系の鉄鋼財閥の裕福な家庭に育ちながら、その後たどった数奇な生涯と一風変わった人となりによって、彼の思想の全貌はいまも神秘的な色彩を帯びている。
    彼が生涯を賭けて問いつづけた「語りえないもの」とは何か。
    初期の写像理論から中期の文法理論、後期の言語ゲーム理論へと展開する独特のアイディアにみちた思想の核心にわけ入り、読者とともに考える、清新な魅力にあふれた入門書。

    [ 目次 ]
    序章 ウィトゲンシュタインの光と陰
    第1章 生い立ち
    第2章 像―前期ウィトゲンシュタイン哲学

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    2014年10月27日
  • 私・今・そして神 開闢の哲学

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    [ 内容 ]
    〈私〉が〈今〉いるとはどういうことか。
    カント、ウィトゲンシュタインなどを自在に横断し、ここから本当の哲学を始める会心の傑作。

    [ 目次 ]
    第1章 開闢の神をめぐってたゆたう序章(時間的閉所恐怖 全能の神も打ち破れない壁 五十センチ先世界創造説 ほか)
    第2章 ライプニッツ原理とカント原理(ライプニッツのお勉強 何が見えていようと見ているのはつねに私だ 現実世界とは私がいま存在する世界のことである ほか)
    第3章 私的言語の必然性と不可能性(同じ新聞をいくつも読みくらべるとは? みんな一緒の混沌とひとりだけの秩序 他者の言葉が理解できるためには過去の自分の言葉が理解できていな

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    2010年05月28日
  • これがニーチェだ

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    哲学は難しい。けど、難しいから面白い。ニーチェの入門書として中々楽しめた。次は、ニーチェの本を読もう。

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    2010年05月24日
  • これがニーチェだ

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    キリスト教的価値観が崩壊し、
    無意味な人生を永遠に繰り返す永劫回帰の乗り越え

    新しい価値観の創造をする超人になるよう説くニーチェ

    この本のおかげで
    ヤスパースなどの実存主義に位置づけられる理由がわかりましたああ

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    2009年10月14日
  • 私・今・そして神 開闢の哲学

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    実は難しくて読めていない。
    けどすごいことが書いているような気がするので、何年かかけて読み込んでみるつもり

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    2009年10月04日
  • ウィトゲンシュタイン入門

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    巻末の読書案内が優れる。

    Key concept; 規則、

    ウィトゲンシュタインに関する書物
     ノーマン・マルコム ☆読みたい
     黒田
     アンソニー・ケニー
     藤本隆志
     滝浦静雄
     AJエイヤー
     ACグレーリング
     クリスティアンヌ・ショヴィレ

    ウィトゲンシュタインを含む書
     シュテークミュラー『現代哲学の主潮流2』第9章 入手
     黒田 『経験と言語』の?        ☆
     飯田隆『言語哲学大全?』の第1,2章  ☆
     
    本格的な研究
     PMSハッカー
    『洞察と幻想』 

    ウィトゲンシュタイン的な考えを展開し直接さまざまな問題にアプローチ
    古典
     心 ノーマン・マルコム『心の諸問題

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    2009年10月04日
  • 被爆者が眠る島 知られざる原爆体験

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    似島に原爆被害者の救急介護所となっていたことはほとんど書かれたことがなかった。多くの書物は広島中心地の被爆とその場所、あるいはそこから歩いて帰った先での死亡が多かったからである。

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    2025年12月15日
  • 子どものための哲学対話

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    子どものための、と書いてあるけど、小学生でこの本にあるように、自ら問いを立てて考えられる人はどのくらいいるんだろう……?
    簡単な言い回しでも何度も反芻して、やっと理解できる(かな?)というレベルでした。
    でも腑に落ちる内容もあり、読んでよかった!ありがとうペネトレ!

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    2025年10月16日