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Posted by ブクログ
ウィトゲンシュタイン哲学について入門書。一読してみての感想。「ウィトゲンシュタインの問題意識」に照準を合わせて、それを読者に伝えるということについては成功していると思う。ただ、新書かつ入門書という制限があるため、ウィトゲンシュタインの議論を詳細に説明し尽くしているわけではない。この点には筆者も自覚的であり、より詳しくウィトゲンシュタインについて学びたい場合には、巻末の読書案内が役立つだろう。入門書としての役割は果たされていると思う。ここまでで★4つ。
★追加要素は、「ウィトゲンシュタイン入門」でありがながら、きちんと「永井均の本」であるという点。永井均が好きなら読むべき。それが本書が「他の入門書との相違点」すなわち「持ち味」でもあると思う。逆に言えば、永井均が嫌いな場合は、読むに耐えないかもしれない。
わたしは、永井均が好きだ。彼の本を読むと、その真摯な姿勢に胸を打たれる。その点を加味して、★5つ。
Posted by ブクログ
読み終えた感じたのだが、本書はヴィトゲンシュタインの入門書ではないかしれない。
つまりは手っ取り早くヴィトゲンシュタインについて理解したいという「入門者」向けではなく、どちらかというとヴィトゲンシュタインのテクストを丁寧に読解していくスタイルをたのしむ、読み飛ばしせずに深く読んでいく、という「入門書」として優れた内容だった。
そのため、読んだ結果を感想として「まとめる」のはおかしな話なのだが、それでも本書についてなにがしか言おうとするならば、ヴィトゲンシュタインを新書サイズで読解するというのは想像していた以上におもしろかった、ということくらいかくらいにとどめておいたほうがよい気がする。
本書はヴィトゲンシュタインの生涯とその思想について「まとまり」があり、検証、規則などヴィトゲンシュタインの思想のキーワードについて、著者の力の入った解説をかなりたのしみながら学べた。
次に読む(同じ講談社新書から出ている)鬼界彰夫『ウィトゲンシュタインはこう考えた-哲学的思考の全軌跡1912~1951』を数ページ読み始めているのだが、本書を読み返しつつ読み進めてヴィトゲンシュタインに「入門」していきたい。
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