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アトラスの完全新作オリジナルRPG『メタファー:リファンタジオ』の公式完全攻略本。特大ボリュームの本作を余すことなく楽しめるよう、攻略本も大充実の512ページで構成。丁寧でわかりやすいシステム解説や各種マップ・データ類を網羅し、初心者から上級者まで実用度満点の一冊です。 やりこみ派のプレイヤーに向けて、2周目限定の高難度ボスや特殊条件を満たすと戦える隠しボスの攻略情報、すべての「見聞録」の獲得方法などのコアな情報も収録しています。
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Posted by ブクログ
ATLUSの35周年の集大成というべきタイトル「メタファー」。 『メガテン』『ペルソナ』に続く3つ目の柱にしたいと気合入れた作品の攻略本。以下、ゲームの感想です。 現実の世界を理想郷であるとして、ゲーム内の世界にある不平等さを変革するための選挙戦に挑むことになる主人公パーティー。細い経緯や動機はい...続きを読むろいろあれど、ざっくりいうと世界の不条理に立ち向かう物語です。 最初から、己の行く末をある程度見据えて旅をするのは、新鮮でしたATLUS作品としては。基本的に、不条理や不平等を認めず世界を正そうという理念のもとに行動する主人公たち。ヒーローの物語でしたね。 ゲームシステムや物語に、ATLUS特有の癖や尖はあるものの、概して王道のヒーローファンタジーだと思いました。 35周年の集大成ということで、これまでのRPGで培ってきたものを注ぎ込んだのでしょうけども、そのせいで既存のタイトルから離れることが難しくなってしまった印象はあるかもしれない。やはりカレンダーシステムは『ペルソナ』なんだよなぁ。ただ、カレンダーの存在自体が一種の縛り行為にある面があるので、緊迫感が増します。自分たちの旅が世界に及ぼすものがある、というのにはやはり期限があるといい。一方で、クライマックスではそれが惰性になっていたのも事実。ラスダン突入日が確定してしまっていたので、余った時間をどう使えばいいのか、が手持ちぶたさになりました。 主人公の名前は「ウツロウツシ」。虚を映す、という意味合い。タイトルがメタファーなので隠喩なのですが、それを映すことが、世界の革命につながるのかな、と思ってつけたら、物語の後半入り口で回収されたような気がして大満足。虚であろう理想を現に映す、という感じに汲み取れるようで、本当に手前味噌ながらいい名前をつけたもんだと思います。冷静さが足りてませんかそうですか。 随所に散りばめられた自社オマージュには、ファンなので楽しかったです。一連のビルガ島のイベントは随一。本っ当にATLUSはシンジュク大好き。そのせいで、ドラゴン討伐イベントはあの3竜出てくるとばかり思っていました。違うし。 オマージュではないけど、オマージュなの?と思ったのが、MP回復するためにマジシャンでの雑魚敵狩り。あれ、徒労感覚えるのですが、既視感あるなと思ったら、異聞録ペルソナの階段反復横跳びでした。SP回復のためにエンカしない階段の踊り場でひたすら反復横跳びするという、謎行動。いや、そういう作業はいらないのよ。 最終メンバーは、ハイザメ、ジュナ、ユーファ。ピンポイント火力のバジリオと、安定の控えのストロールという形になりました。マスクドダンサーの弱点付与は強い。そして物理ゴリラは、なんだかんだ頼りになります。 ニューラスも入れて伝説の七本槍にしてあげて欲しかった。確かに戦闘メンバーではないけれど、移動や補給に関しては要中の要の彼が伝説として名前が残らないのは悲しい。裏方になるけど、彼なしでは成し得なかった物語です。車椅子の人やベルベットルームの人々みたいな関係性ならわかるけども、あの人たちより仲間だったはずなので。 ルイが最後までラスボスで居続けてくれたことが嬉しかった。いずれどこかで、真の黒幕が出てくるのではないか、と思っていました。メガテンでいう上位存在、ペルソナでいう世界の意思、世界樹の旧世界の遺産のような。 どこまでも立ちはだかり続けた強者であり、主人公と相入れたかもしれない存在。ルイに導かれること、魅かれること。彼の強さに抗うには、確固たる自分がないと厳しい。単純にボスとしても強く、人物としての個性も強く、彼が掲げる主張も不満を解放する受け皿としては魅力的。なので、ルイに従うことに対して拒否感を覚えるのですが、生理的嫌悪感みたいなものが先に来てしまって、言語化が咄嗟にしづらい。 それも踏まえて、凶悪な恐怖のラスボスでした。 『メガテン』も『ペルソナ』も、自分の意志が世界を変えてゆく、という物語ではあります。それは「メタファー」も同じ。 己の意志を作り出す『メガテン』見出す『ペルソナ』曲げない「メタファー」なのかな、と思いました。 どれも不条理に負けない、という点では同じ場所から生まれているのだけど、咲かせるものの違いかなぁ。 エンディングを迎えたことで世界は終わりではなく、これからも続いてゆく、というのは共通。一過性ではないんだよなぁ。それぞれの主人公たち(プレイヤー)の人生のターニングポイントになる出来事ではあるけど、終わりじゃない。 エンディングのまだ見ぬ世界は広がっている、旅はまだ終わらない、という希望に溢れているのは良かったです。ルートによっては、最低最悪な記憶をプレイヤーに植え付けるのがATLUSでもあるので。 DSJの月面とか、P4Gの共犯者とか。 それもプレイヤーの選択した結果の世界、ということで受け入れざるを得ないのですけどね。
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