永井均のレビュー一覧
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構成は
・永井ー小泉の対談
・永井論考
・小泉論考
<文庫版書き下ろし>
・永井論考
・小泉論考
対談は恐ろしく噛み合ってない。
それは永井先生も論考内で「この対談に際して小泉氏は私の以前の著作をずいぶん勉強してこられたようで、氏の発言には私の用語がちりばめられている。しかし、その用法が私の理解と食い違っているため、逆に理解しにくかった。」(p82)と言っていたり、「小泉氏の発言の意味がわからなかった」といった趣旨の発言をかなりの回数使っているところからも伺える。(逆に小泉先生はそのような類の発言はしていなかったように思う)
ただ、この噛み合わなさ、対談後の論考の議題設定のあまりの違いが -
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ネタバレ>人間は結局、自分のやりたいことしかやらない。いや、自分のやりたいことしかやれない、と言ってもいい。いやいやながらそうする、という場合だって、与えられたその状況で出来ることの中では、一番やりたいことをやっているはずだ。
永井均さんは『子供のための哲学対話』で、人間はなんのために生きているのか?という問いに「遊ぶためさ」と言いきっている。また「根が明るい人は、なにか目標のために努力しているときも、なぜかいつもそのこと自体が楽しい人で、根が暗い人は、何か意味のあることをしたり、ほかの誰かに認めてもらわなくては、満たされない人」とも書いている。
人間は何のために生きているのか?と言う問いは、 -
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ウィトゲンシュタイン哲学について入門書。一読してみての感想。「ウィトゲンシュタインの問題意識」に照準を合わせて、それを読者に伝えるということについては成功していると思う。ただ、新書かつ入門書という制限があるため、ウィトゲンシュタインの議論を詳細に説明し尽くしているわけではない。この点には筆者も自覚的であり、より詳しくウィトゲンシュタインについて学びたい場合には、巻末の読書案内が役立つだろう。入門書としての役割は果たされていると思う。ここまでで★4つ。
★追加要素は、「ウィトゲンシュタイン入門」でありがながら、きちんと「永井均の本」であるという点。永井均が好きなら読むべき。それが本書が「他の入 -
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本書で取り上げられる問題は、「なぜぼくは存在するのか」と「なぜ悪いことはしてはいけないか」の2つです。
「なぜぼくは存在するのか」は、同じ著者の『転校生とブラック・ジャック 独在性をめぐるセミナー』でも取り上げられていた問題です。
ある人Bさんがいるとして、そのBさんが使う「ぼく」には、2通りの使い方があり得る。
1つは、普通にBという人間を指す場合の「ぼく」。
もう1つは「ぼくは今度生まれてくるときは、ライオンに生まれたい」などという場合の「ぼく」。
でも、この2つに尽きないプラス・アルファとしての「ぼく」があるのではないか。(pp.73-76)
『転校生とブラック・ジャック』は私には難 -
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まずはじめに、これは子ども向けの簡単な哲学書ではありません。子どもの感じる純粋な疑問を深く考えることを通して、自分で哲学するということを伝える本です。
私は哲学についての本をはじめて読みました。本書の中では、2つの問いについての考えが述べられます。でも、わかったようなわからないような…と思いながら最終章の「問の後に」に辿り着き、そこでこれまでのモヤモヤが晴れた感じがしました。
最終章での「水面から水中を覗くこと=他人の哲学を鑑賞すること」と「水中から水面を目指すこと=自分に必要な哲学をすること」の違いや、それによる「他人には理解できない」という事象のことなど、すごくしっくり来ました。
自 -
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ルサンチマン(弱者)を内包した社会やキリスト教を批判し、ニヒリズムを克服し、生を肯定するためのニーチェの問いを整理した本
#講談社現代新書 #永井均 「 これが #ニーチェ だ 」
内容としては かなり難しいが、#ツァラトゥストラ 「精神が 駱駝となり、獅子となり、子供になる」の意味がよくわかる構成になっている
ニーチェ=無神論という解釈は間違いであるとのこと。人生の無意味さを肯定することにより、自分の中に別の意味の〈神〉が生き返る、という主張。なるほどと思う
「人生の価値は、人の役に立ったとか、そういうところにあるのではない〜そこには、何の意味も必然性もない。その事実そのも -
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ネタバレ子供向けではあるが、理解できないところも多々あった。
学びのあったところ:
うそはついてもいいけど、約束は破ってはいけない
約束はしなくてもよいのに、自分でしたこと。
どんなにくだらない用件だったとしても、すでにしてしまった約束というのは、そのことで重みをもってくる。
相手は、自分のもっと大事な用件よりもその約束のほうを優先してくれているかもしれないから。
専門家は、好みの違いが何を意味するのかってことに関する考えを持っていて、それを言葉で言うことができる。
自分に起こるいろんないやなこととか、不愉快な気分なんかを、自分の中でうまく処理する方法を身につけている人が、ほんとうの意味でのお -
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哲学について考えるきっかけの本
中学生の伊豆蔵翔太と猫のインサイトによる対話型の哲学入門
今が夢ではない事を証明できるか?
培養器の中の脳が体験している可能性
「自分」という特別性
他者との認識違い
他の人と見ている色は違う可能性
他人が感じる痛みとは?
そもそも他人に心はあるのか?
自由意志とは?
時間と空間は存在するのか?
死を恐れる理由
哲学書を読んで学べるのは「思想」であって、哲学そのものではない
哲学とは、ただひたすら己の中で自問自答することで得られるものなのかもしれないですね
私は今まで哲学書のようなものは読んだことないけど
本書で語られているような事はある程度は考えた事