黒田研二のレビュー一覧
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ネタバレ夜の水族館に泊まれるナイトアクアリウムにタケル達は参加していた。普段はみられない夜の水族館を観察できるとあって、皆そわそわしている。そして、ついに夜の見学ツアーが始まった時、再び予期せぬ事態へと巻き込まれてしまう。
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PHPジュニアノベル版青鬼第6弾。夜の廃遊園地に拉致されたハルナ先生を救い出し、青鬼の原因である青い物体の正体を知ったタケル達。人類の脅威足りうる存在に驚愕しながら、辛くも脱出に成功した。しかし、状況は依然暗雲が立ち込めており改善したとは言い難い。黒幕をどうにかしない限り、平穏な日常は取り戻せそうになかった。 そんな時、ドクロ島の一軒からタケル達の仲間入りを果たしたナオ -
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ネタバレドクロ島を脱出したタケル達。安心したのもつかの間、なんとハルナ先生が拉致され、廃園になった遊園地のどこかに監禁されてしまった。タケル達を明確に狙った卑劣な手段に憤りながらも、先生を助けるため、夜の遊園地に乗り込む。
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PHPジュニアノベル版青鬼第5弾。無人島で黒幕の卑怯な罠にかかり危うく命を落としかけたタケル達。自分たちに憎悪の念を募らせ、容赦なく追い立てる黒幕の思惑を見事打ち砕き脱出に成功する。二学期になり、ようやく平穏な日常に戻れたかと思ったが、たけしの家が経営している食堂で見たテレビ番組によって事態は一変してしまう。テレビに映っていた映像の真実を確かめるためハルナ先生に電話を -
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ネタバレひろしのクラスメイトのナオの忘れ物を取りに行くため、クロさんに船を出してもらい、青島に向かうタケル達。緑豊かなその島は、島の形状からドクロ島と呼ばれていた。不気味な名前の島には、一体何が待ち受けているのだろうか?
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卑劣な罠にはまり、病院に閉じ込められてしまったタケル達はまたしても脱出に成功する。しかし、裏ではそのことを面白く思っていない人物がおり、次なる一手を画策していた。そのことに気が付いているのはタケルのみ。ひろしや卓郎たちに被害が及ぶことおそれたタケルであったが、うまくそのことを伝えられないでいた。海で偶然出会ったひろしのクラスメイトであるナオの忘れ物を取りに行くため、無人島 -
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ネタバレタケルの父が倒れ、病院に入院してしまった。心配になったタケルは日に日に元気がなくなっていく。元気付けるため、ひろし達はある作戦を実行する。 しかし、その作戦実行の最中、ひろし達は病院へ閉じ込められてしまった!
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PHPジュニアノベル版青鬼第3弾。廃校での青鬼の猛攻を潜り抜け脱出したタケル達。知恵と勇気を振り絞て、ぼろぼろになりながら逃げだしたが、どうやら一度降りかかった悪夢はそう簡単には振り切れないようだ。再び、舞台を移しお次は廃業寸前の病院へ。
病院が舞台ということですでにバイオホラーチックな雰囲気が漂っているが、新任教師であるハルナ先生の親友の話を聞いてその気配はより濃厚なもの -
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ネタバレ館で目撃した青い人魂を、山奥の廃校で目撃したとたけしが駆け込んでくる。真相を確かめる為、タケル達は廃校へと急ぐ。廃校のある山で偶然出会った卓郎、美香も加わり調査を開始したが、そこで再びとんでもない事態に巻き込まれてしまった。
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PHPジュニアノベルの青鬼第二弾。次は山奥に忘れ去られた廃校へと舞台が変わる。前作で閉じ込められたジェイルハウスから脱出した際、屋根の上で目撃した青い人魂。それを山奥のキャンプ場から程ないところにある廃校で目撃した所から物語が始まっていく。
第一作目はそんなに不穏な空気が漂っているとは感じなかったが、どうやらあれは小手調べだったようだ。二作目からは穏やかでは -
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ネタバレジェイルハウスに迷いこんだハートを助け出すため館に乗り込んだ一行であったが、扉がしまり閉じ込められてしまった。突然謎のゲームが始まり、構える4人に卓郎は父がこの館で開催する脱出ゲームのデモなのだろうと説明するが…。
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先日読み進めた青鬼シリーズとはまた別の小説版青鬼シリーズ。著者は同じであるが、ジュニアノベルということでマイルドな感じの作風。グロテスクな描写は一切なく、微少に暴力的なシーンはあるものの、安心して読める作品だった。
登場人物は、ゲームでおなじみのたけし、卓郎、美香、ひろしの4人加え、オリジナルキャラのタケル。(前シリーズと違い登場人物同士は美香と卓郎以外は初対面で -
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ネタバレ絶望的な結末を迎えたあの日から2日後。シュンは3週間ぶりに登校した。以前と変わらぬ教室だが、そこには卓郎達の姿はなかった。あの出来事は現実だったのだと苦悶するシュン。そんな彼に追い討ちをかけるように、直樹の復讐劇が再び始まった。
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今までで一番絶望的な結末から2日後。明らかに様子がおかしい委員長を監視する名目で学校にやってきたシュンであったが、そこに委員長の姿はなかった。そして、惨劇の犠牲になった卓郎、美香、たけしの3人の姿も。胸に暗澹たる思いを抱え、苦悶しているとシュンは誰もあの事件について語っていない不自然さに気が付いた。自分を気遣って話しかけてくれたクラスメイトにそれとなく探 -
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タイトル通り、城を舞台にした事件の話五編。
「幻術の一夜城」黒田研二(墨俣城)
秀吉が一夜で築いたとされる墨俣城の謎を解く家康。さらに彼はそこに一瞬で天守を造りだすと言う。
秀吉の一夜城の謎は何となく聞いたことのある内容だったが、家康の幻術はさて? ここまで上手く行くのか疑問ではあるが、天下を取る者はこういうことも味方に付けるということか。
「小谷の火影」岡田秀文(小谷城)
信長が今にも攻めて来ようとする浅井長政の小谷城で、牢に閉じ込めた筈の曲者が脱出し、そこから連想して事件が起こる。
こんなお市の方は見たくない! というお市の方ファンの悲鳴が聞こえそう。お市の方は悲劇の女性かはたまた… -
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もうちょっと読み込まないとちゃんと理解できない…僕ってほんたうに頭が悪いですね!
ヽ(・ω・)/ズコー
何かミステリ物を読んで驚きたいナー、といった気分でしたので手に取ってみたんですけれどもまあ…面白…かった、かな? 少々自信がないのですけれども、ミスリードの仕方はうまいと思いますし、僕も夢中でページを繰りましたとも…!
ラストはなんかアレでしたが…てか、ミステリってどれもこれも読後感、こんな感じなんでしょうか? 一般文芸に比べればやはり人物描写などは劣るし…まあ、そこを求めても仕方がない、とミステリマニアの人たちはおっしゃるかもしれませんが…
ヽ(・ω・)/ズコー
しかも題材が -
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ネタバレメフィスト賞受賞作品。
キワモノかと思ったけど、意外と正統派ミステリーだった。あっという間に読み終えて、それまでモヤモヤしていたことが、きちんと繋がるのは醍醐味。ただ、同じような顔の人が何人も出てきたり、やたら大仕掛けなトリックだったり、ちょっと都合良すぎ?と思える面も。
男女それぞれの話が交互の章で語られる。それぞれ素敵な2人だったと思っていたのに、結婚式を境に離れ離れになり別の時空で生きてるかのように相手に出会えない。その前の雑談でパラレルワールドの存在を話していたこともあり、ミスリードを招く。今まで一緒にいた相手は本当の姿だったのか?お互いがお互いを探して見つけられず、当初の幸せだった -
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ネタバレ原作が好きすぎて初めてフリゲの小説買ってしまった…
全体的に読みやすいけどゲームのような宗教的要素がもっと見たかったな。アルエットの友達が出てきたのは良かった。鈴羅木先生の絵可愛いです。
粉屋の娘だから嫌われてるのって、病の被害が大きくなってからのことだと思ってたけどアルエットが小さい時からだったのね…その辺りのこと、特に彼女のお父さんのことをもうちょっと詳しく知りたかった。結局なんで彼が教会にあまり来てなかったのかとか嫌われてたのかとか、色々分からない。
クレマンも結局死んじゃったのね…唯一病気じゃないように見えたけどミレーユの死体見つけてそこから感染しちゃったのかな。
あとロッシュは結局 -
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ネタバレ大型スーパー(デイリータウン)に出没するクレーマーと万引き常習犯とのやり取りをベースとしたミステリー。文体などはともかく,内容は,かなりのイヤミス。読後感は最悪。クレーマーの岬圭祐の言動は,読んでいるだけでイライラが止まらない。万引き常習犯のやり口もえぐい。マネージャー役の袖山剛史に感情移入してしまったので,読んでいる間はイライラのしっぱなし。そして真相は,マネージャー役の袖山剛史が犯人というもの。袖山は,袖山に好意を寄せていた市来美乃を愛することができず,美乃からもらった熊のぬいぐるみを愛し,熊のぬいぐるみにアパートを与えている変態だった。クレーマーの岬に,熊のぬいぐるみを破壊されたこと,万
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ネタバレ黒田研二のデビュー作であり,メフィスト賞の受賞作。「私」という女性視点と,「僕」という男性視点から描かれる男と女の出会いから結婚までのエピソードと,結婚式の直前に発生する悲劇。そして,「私」の章と「僕」の章で描かれている内容が少しずつずれてくる。
プロットは,よくある時間のズレを利用した叙述トリックである。「私」の章で描かれているのは,「僕」の章で描かれているより1年前の話であり,「私」の章の主人公である祥子を襲ったのは,祥子が1年前に結婚しようとしていたフィアンセである三笠勇紀だった。
祥子は,勝田という小説家の隠し子であり,勝田が祥子の母がウェディングドレスに残した秘密を隠すために,三笠勇 -
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ネタバレ作家を目指して同人誌「スターチャイルド」を作る6人の男女が集まるチャットルーム「星の海」を舞台とした連作ミステリ。作中作という形で6人のうち,3人が書いたという設定の短編ミステリが3つあり,最終話は,6人のうちの一人「ベガ」を死に追いやった犯人探しのミステリとなっている。
3つの短編は,それぞれ単体でもそれなりに楽しめるが,登場人物が訪れた喫茶店や,それぞれの作品での登場人物などが最後の作品の伏線になっているのが面白い。また,短編と短編の間をつなぐ,星の海の主催者「カストル」の記す幕間の「編集後記」,新聞記事などまでが伏線になっている。
プロットは非常に面白いのだが,それぞれの短編のデキはそこ