黒田研二のレビュー一覧
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作家を志し同人誌を作る6人の男女がチャットルーム「星の海」に集まった。
星の名前をハンドルネームとした彼らは面識がなくプライベートは、秘密にする約束をしていた。
「フィンガーマジック」
「星の海」での名前は、スピカ。
彼女は、女子高生でヘビメタバンドの「ミリオンスマイル」の大ファンだった。
このコンサートに行きたいので、お金が欲しかった。
割のいいバイトを探してたのだが、ある日一日で十万を貰えるアルバイトが個人のメールボックスに届いた。
依頼主は、探偵事務所の探偵。
スピカはその依頼を受けたのだが・・・。
「殺人ごっこ」
「星の海」での名前は、アンタレス。
彼は、演劇部の仲間と山奥の安宿に来ていた。
その中の一人が「殺人ゲーム」をしようと提案してきた。
彼は、リュックから拳銃を取り出しそして撃つと、赤い液が服に付着するが人には無害だった。
これを使いみんなを殺す「殺人ゲーム」をしようと提案したのだった。
しかし仲間は、外で見知らぬ薄気味悪い人が拳銃を持ってたというのだが・・・。
「キュービッドは、知っている」
「星の海」での名前は、カペラ。
彼女は、雪深い山の中の駅に降り立った。
彼女は、オーストラリアで喧嘩した後行方不明になった夫の消息を探すためにこの地に来たのだった。
喧嘩の原因となった、夫の愛人の家を訪れる。
彼女は、愛人を問いただすのだが・・・。
「五人プラスひとり」
「星の海」での名前は、ボルックス。
「星の海」で緊急事態発生。
彼は、主催者に集合をかけられ元会計事務所を訪れた。
そこに「星の海」のメンバーが集まった・・一人を除いて・・・。
そこで主催者のカストルが話した内容は、ベガが自殺した事だった。
彼女は、何者かに脅されそして殺されたと言う。
犯人は、この中にいると発表した。
ベガを追い詰め自殺に追い込んだのは誰なのか・・・。
と、言う感じの短編連作の作品です。
前のチャットで話された事件が伏線となり最後の事件に関わってきます。
黒田さんの作品は、凄く読みやすいですが構成が凄い!
これから、売れていくと思うのですが(賞には、縁がなさそう・・)注目してる作家さんです。
ミステリーファンなら一度は、読んでみてくださいね。
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Posted by ブクログ
スポーツ特待生としてすでに有名大学の進学が決まっていた杜夫は、カラオケボックスに駆け込む一人の少女を見つける。
成績がトップクラスの愛香が学校の帰りにこういう所に行くはずがないのだが・・・。
不振に思いカラオケボックスに近づくと、理数系が得意ですでに進学が決まっていた機械オタクの隼人が現れた。
杜夫は、愛香と隼人に引きずられてカラオケボックスに行く。
そこに現れたのは、玲美だった。
玲美の姉は、杜夫の陸上部の先輩で成績もよく陸上部ではインターハイに出場して名門の私立大学の馳田に入っていた。
しかし、五ヶ月前にトラックに跳ねられて死んでしまった。
玲美は、そのショックから立ち直りいつも道理に見えていたが、最近鬼気迫るように教室で猛勉強をし始めていた。
その理由を愛香が聞くと、玲美は最難関の馳田大学を受験すると言い出す。
姉の死の真相を知るために・・・。
玲美の馳田大学の合格率は3%。
ほぼ絶望的な数字。
どうしても、真相を知るために合格したいという玲美のために彼らが選んだのは、カンニング!
玲美たちは、カンニングによって入試突破をはかろうとするのだが・・・。
ミステリー作家、黒田さんが書いたスリル満点の青春コンゲームです。
登場人物が少なく非常に読みやすくとっても面白かったです。
優秀な姉に嫉妬心を抱いていたが、その姉が死んだ。
その姉が残した日記には、姉の死に関する事が?
そのために何が何でも大学に合格する。
ストーリーは、単純ですがやっぱりこういうのは面白いです。 -
Posted by ブクログ
「結婚しよう」
祥子の部屋で晩御飯を食べていた時、ユウ君に突然言われた。
祥子は、その言葉を聞き動きが止まってしまった。
そして、自然と溢れる涙は、やがて号泣になった。
祥子は、結婚を承諾する。
根暗だと思っていた自分が結婚できるなんて・・・。
祥子は幸せの絶頂にいた・・。
彼は、意を決して祥子にプロポーズをした。
色々考えたのだが、口にしたのは「結婚しよう」と言う言葉だけだった。
号泣した彼女をみて戸惑ってしまうが「ユウ君・・・・本気だよね?」
色々と言葉を交わしてお互いが好きだと確認をして、祥子から承諾の返答がもらえた。
彼は、祥子との幸せな日々を想像するのだが・・・。
祥子は、自分の行く所になぜか同じ車が止まってるのに気づく。
まるで尾行されてるようだった。
母親一人に育てられた祥子は、母親の再婚相手をどうしても父親と認められないで一人暮らしをしていた。
母親は、一年前に亡くなったのだが遺言で結婚する時に箪笥の隠し引き戸を開けるように言われていた。
そしてそこにあったのは、母が再婚の時に着ていた手作りのウェディングドレスとティアラだった・・・。
彼には、双子の兄がいた。
兄には、婚約者がいたのだがその人は、自殺をしてしまう。
一年前、兄は「ちょっと出かけてくる」と言ったきり行方不明になった。
兄の机には、婚約者の名前が入ったビデオテープと文字が書かれていた古びれた切れ端だけが残っていた・・・。
結婚式当日。
二人っきりで、教会で式をあげようとしていた。
祥子は、ユウ君が結婚指輪を部屋に忘れたといって取りに出かけた。
教会で待ってると、ユウ君が事故にあい病院に運ばれたと知らせが入った。
ウェディングドレスを着ていた祥子は、そのまま病院に駆けて行く。
その途中で車に乗っていた、ユウ君の会社の同僚と名乗る人物に会いその車に乗った。しかし、車は違う道えと・・・・。
すっかり遅くなってしまった。
彼は、教会に駆け込み扉を開いたのだがそこに祥子の姿が無い。
そして教会の中には、見知らぬ男が二人いた。
彼らは、祥子と結婚の約束をして騙されたと言うのだが・・・。
あるビデオに関わる猟奇殺人が鍵を握る。
そして、祥子とユウ君が再び出会う時、真相が明らかになる。
第16回メフィスト賞受賞作品です。
これは、本当にやられました。
ここまでやられたのは記憶にございません
しかも後半の回答まで混乱しっぱなし〜
『謎と理論がくるくる回るこの一発芸には眩暈がした』東野圭吾
この言葉通り、頭のくるくるしてました。
これは、ミステリーの好きな人は、ぜひ読んでください。
強制したいくらいです
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ネタバレ 購入済み
よくできたミステリー
物理トリックと叙述トリックが組み込まれており、ミステリー好きの方でしたら無難に楽しめるよくできたミステリー小説です。
ただ、裏を返せば、ミステリー慣れしていない方には少しややこしく感じたり、展開に納得いかない部分があるかもしれません。
したがって、より細分化した評価をするなら、ミステリーとしては良作、しかし、ミステリー的な部分以外は平凡な、あるいはそれ以下の作品となります。
いろいろと偉そうなことを書きましたが、散りばめられた伏線とその回収、大胆な物理トリックなど魅力はたくさんありますので、一読の価値はあると思います。 -
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ネタバレ優助からきた謎のメッセージ。それは碧奥港に青鬼がいることを示唆していた。しかし、その後彼と連絡がとれなくなり、更には行方不明になってしまう。彼を探し出すため、唯一の手懸かりである港へスズナと一緒に赴く。
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前作の不穏な終わり方と、今作の表紙。そして帯に書いてある文章。それらを総合的に見てこの作品に出てくる青鬼の正体が自然と察せられる。(今までの青鬼の小説を読み進め、青鬼がどの様にして誕生しているかを知っている人なら、おそらく前作の最後を読んだだけで分かったと思う)初めは、優助が先回りして青鬼の調査をしてくれているのだと楽観的なレイカとスズナだったが、調査を進め、様々な情報を集めていくうちにレイカは一つの結論に至る。その結論は、読者としても正解であってほしくなかった結論であり、レイカが最も避けたかった答えだろう。今回の青鬼の正体が知れたことで、作品の悲壮感と落ち着かなさが倍ぐらいになり、読んでいて始終ソワソワ。レイカの葛藤や苦しみが手に取るようにわかり読んでいて非常に辛かった。最初は青鬼になってしまった人物を助けようと躍起になっていたが、それがかなわないとわかると、その人物の意思を尊重し、打倒する方向に切り替える。レイカがその結論に至るまで、様々な葛藤や苦悩があったと思うと胸が苦しい。 レイカの心情を優先した場合、周りに及ぶ被害をよく理解しており、その決断はヒーロー的だが、彼女には残酷すぎる。あの日、あの時に戻れればと願うが、それは到底できない。ならば、自分の手で決着をつけようと自信を奮い立たせる彼女は非常に健気だった。青鬼を倒すため、条件を整え最後のとどめを自分で加える覚悟を見せたがやはり最後はしんどかったようで泣き崩れてしまった。
この絶望感はPHPの通常版青鬼を読んだ時以来だった。前にも述べたと思うが、ひろし達が登場するジュニアノベル版は青鬼との直接対決!というよりは青鬼を利用している黒幕たちと対決しその陰謀を打ち負かすという感じ。身内に死人が出そうになくて安心して読めており、その感覚に慣れていてが、青鬼は死人が出うるシチュエーションの物語だった。一番最後の章で最悪の事態は避けられた様子だが、今後どうなるのだろう。こちらの作品も目が離せなくなってしまった。この続きが5月に出るようなので、今から待ち遠しい。 -
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ネタバレ天文台のイベントが中止になって落ち込むひろし。普段は見せないような落胆ぶりに、どうにか元気付けようと映画に誘う。しかし、多くの人で賑わう映画館にも魔の手が忍び寄っていた。タケル達に今だかつて無い恐怖が襲いかかった。
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PHPジュニアノベル青鬼第7弾。既に出ている巻の中で最新刊。黒幕の卑劣な罠を何度も何度も潜り抜け夜の水族館から脱出したタケル達。脅威を何度も乗り越え、たくましくなっていく彼らであったが、依然続く青鬼の襲来におびえていた。そんななか、天文台のイベント中止に落ち込むひろしを誘い今注目の映画を見に行くことに。有名なお笑いコンビが来るとあって大盛り上がりの映画館を訪れるひろし達であったが、そこで予想外の事態が巻き起こってしまった。 こちらの作品がこのジュニアノベル版の青鬼で一番好き。登場人物に対して出た被害の悲惨さたるやはこの作品がぶっちぎりの一番だが、今までの経験を経て成長したタケル達の姿を見ることができる。作者さんのよると現在8作品目を執筆中とのことでまだこのシリーズは続いていきそうだが、クライマックスに向かっているのかな?
青鬼の正体や真の黒幕に関してさらに言及があったわけではないため真相解明に進展があったわけでは無いが、タケル達のはぐくんできた友情の集大成を見れたと思う。今までも自分たちのできることを一生懸命やり遂げる彼らであったが、今まで以上にやり遂げようとしていた。友人を助けるために必死に頑張る姿を見て、私の中ではもう大盛り上がり。中でも、ひろしの成長ぶりが素晴らしく感動した。最後の難関をクリアするために、協力し合ったシーンは非常に素敵だった。ほかにも、卓郎とたけしが喧嘩したり(100%卓郎が悪いと思うけど)、ペットショップで売れ残ったシーズー犬の今後を考えなくては行けなかったりと、別の意味でハラハラするシーンがあり、とてもボリュームのある一冊だった。それにしても、黒幕ももはやなりふり構っていられないのか、やりたい放題。一般人にも人的被害が出たりして、だんだんと騒動が大きくなってきている。卓郎たちに直接怪我をさせたり、凶悪なゲームをひろしに強制したりと凶暴性が増している様子。自分はうまくコントロールしている選ばれた存在だと、思い込んでいるようだがはたから見ると首をかしげる。
しかし、黒幕は何度ひろし達にやられても全然へこたれない。強いぞ。いろんな意味で。回を追うごとに小学生相手にそこまでやるか!?と驚愕しっぱなし。最初は自分の友達を助けるためにやっていた行動が、目的がすり替わってからは非常に自己中心的になってしまい残念。もはや友達のことなど頭にないのかもしれない。共感できる部分が全く消失してしまい、完全なる悪役に堕ちてしまった黒幕が、元に戻る未来はあるのだろうか? -
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ネタバレこれは惨劇を乗り越えた彼らの後日譚である。青鬼との関わりが無くなった世界を生きるシュン達。噛み締めるように、青春を謳歌していた。不穏な陰など欠片も感じられない 幸せを喜ぶシュンであったが、その心にはいつも一抹の不安が居座っていた。
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こちらはすべての惨劇を乗り越え、最後の絶望的な局面をもひっくり返して見せたシュンたちの後日譚。それぞれのキャラクターにまんべんなく焦点が当てられた短編が6話収録されている。学校を舞台にしたミステリー話が1本、登場人物たちの恋愛模様を書き上げた話が2本、不穏な気配をまとった話が2本、そして、全作で見事な頭脳プレーをして見せたひろしの日常や家庭状況など、かなり彼の内情に踏み込んだ話が1本という構成だった。この中でのお気に入りは、ひろしの事を深く掘り下げている話。そういえば、小説内ではひろしの活躍や、ひろし自身の変化については触れられていたが、他のキャラクターに比べて、彼自身がどういう日常を送っているのかということや、家族についてはほとんど触れられていなかったなぁと思いながら読んでいた。
自分の中では勝手な想像で、割と恵まれた感じの家庭だと思っていたのだが、思ってたより両親に恵まれていない。作中でひろしが事あるごとに、人間には興味がない、人間という生き物のは不可解と漏らしていたがこの両親なら納得。なんかこう、父親も母親も損得勘定だけで動きそうだな……。ひろし自身も両親の事をよく思っていないようで、家族間のコミュニケーションも乏しそう。両親はひろしをかわいげのない変な子だと思っていそうだが、どう考えても両親のせいだろう。ひろしが一番好きなキャラなだけ腹が立つったらありゃしないぜ!
ひろしが、学校生活の中でシュンを通して卓郎たちと仲良くなれてよかった……。 まあ、私個人の感情はともかくとして、そんなひろしが学校の裏にある小高い丘で奇妙な生物を拾ったことから物語が大きく動き始める。詳しい描写は抑えるが、平和な日常に不穏な影が差し込みそうな生物だ。再び絶望が始まるのか?とドキドキしながら読んでいたが、どうやら善良な個体のようだ。ひろしのいうことをよく聞き、シュンにはグーという名前まで付けてもらって、なんだか共存できそうな雰囲気。ひろしも生態をよく理解し、非常にいとおしく思っていた。家の中での心のよりどころができてよかったなぁと思いながら読んでいたが、やはり生態が生態なだけにどうやらそうもいかなかった。最後がどうなったかはぜひ読んでほしいのだが、ただひたすらに悲しいの一言。ひろしがグーを思う気持ちも、グーがひろしを思う気持ちも本物で、互いに通い合っていたからこそ切なくて、悲しくて読んでいるだけでぎゅうぎゅうと胸が締め付けられた。ひろしが当初に比べて随分他人との関わりに興味を示し機微を理解しているのは事実だが、どこかまだ一線を引いているような感じがしていた。
あと一押し何かがあればなーと思っていたのだが、この出来事がその最後の一押しになったような気がする。この度は自分のお気に入りの話のみの感想を述べたが、そのほかの話も非常に面白かった。特に一番最後に乗っていた、青鬼シリーズのエピローグの位置づけである話は、面白かった。この話が正真正銘のエピローグなのでこの後に物語はないが、一度とらわれた運命から逃れるのは簡単な事ではなさそう……。