黒田研二のレビュー一覧
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シリーズ(?)2弾目。
前回に比べると笑える場面が少なかったですね~。
それだけシリアスさがあるのですが。
それにしても・・・・ホント、「いじめ」や「虐待」をテーマにした作品を読んでいると吐き気をもようしますね~。
自分自身、善人なわけじゃありませんし、確かに子供の頃、いじめを知っていたor見ていたというある意味加害者だったこともあるしね。
でも凄く後悔しました。なぜ、あの時、ちょっとした勇気がでなかったのか!ってね。
話が飛躍しすぎそうなので・・・(笑)。
主人公は幼稚園などに教材を卸す会社に勤めているちょいと気の弱いセールスマン・次郎丸諒(じろうまる りょう)。
彼の担当であるハーフリース保育園を舞台に起こった事件に巻き込まれてしまう、という損なお人柄。
この保育園の先生たちがこれまた面白いキャラばっかりで、本書に楽しいスパイスを与えてくれます。
でも前回に比べると登場する場面が少なかったですけどね。
一度起きたことって、どこでどう繋がって連鎖していくかわからないもんだなぁ~とミステリ小説を読むたびに思います。
本人は気付かないところで、ってこともあるだろうしね。
次郎丸くんにもこんな過去があったのね~とちょっと驚きでした。
また続きが読みたいわね~。
ホント、吐き気がでそうな後半でしたが、ちゃんと救いの光があるのでよかったよ。
現実はそういかないかもしれないけれど、せめて小説の世界ではハッピーエンドにして欲しいじゃない。
ラストの一行にはちょっと感動で(T_T)ウルウルしちゃいました。
1作目「笑殺魔」を読むと人間関係がもっとわかると思います。 -
Posted by ブクログ
3-
アイデア、プロットありきで展開される過分に強引なお話。ストーリー上の役割以外は大した特徴も与えられないキャラクターたちなので、どうもこじんまりとした印象。良く言えばコンパクトにまとまっているとも。予定調和的でどきどき感も薄く大したスリルは得られないが、何故か読後感は悪くない。これが胸キュンか(死語)。
作中の最先端テクノロジーグッズの数々も、現実では既に他のテクノロジーに取って代わられようとしていると思うと、この手の小説の賞味期限は異常に短いなあと、少し気の毒になってくる。モーニング○。ネタも含めて、元号が変わる頃には「何これ平成っぽくない?」とか言われるのだろうか。まあ仕方がないか。 -
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シリアスなクロケン作品。正直、今作の
根幹になるトリックはもの凄い最初の
時点で薄々感づいてしまったのですが、
それでも充分に惹き付けられる展開でしたね。
メインどころではない「連続爆弾事件」の
真相と犯人は、まさかの真相でむしろ
このサイドの事件にビックリw。
ピアニストの主人公が交通事故をきっかけに
演奏も出来ないリハビリ中に妻の不信に気がつく。
さらに不自然なくらいな出会いで「ココロ」という
名の女性と出会い、2人で奇妙な逃亡を計る。
さらに主人公には「クーニャ」という名の
ボロボロのクマのぬいぐるみが付きまとう。
しかもクーニャ...しゃべるんだよね。皮肉たっぷりに。
うっ...ちょっと...可愛いw。
タイトルにもあるように「幽霊」は誰なのか?
そしてこの逃避行の終着は?そして交通事故の
真相は? というメインの謎が一気に解凍される
ラストに、グッとくるシーンや台詞が...。
結果的にいい作品...ですね。
ただ、この主人公のダメ男っぷりは他の
クロケン作品同様ですねw。 -
Posted by ブクログ
新校舎の三階にある教室から飛び降りて、意識不明の重体になってしまった久遠麻帆から、ある日クラスメイト6人にメールが届いた。
親友である吉住沙耶。
野球部のエースで人気者の堺谷冬馬。
姉御肌の川畠瑠奈。
冬馬のことが好きな手島結衣。
オカルト好きの窪寺昇平。
学校中の誰もが怖れる存在の野方大輝。
麻帆の話を掘り下げていくうちに、飛び降りた原因がわかる。
期待せずに読み進めたからか、意外と面白かった。
途中2ヶ所かな?麻帆と沙耶の名前が間違ってて、うーん・・・という、なんとも言えない気持ちになった。
初版だから仕方ないのかな。
いや、でも最後の最後にも間違えるとか。。
せっかくいい終わり方が出来そうだったのに。
むー。
でも、話全体は良かった!
タイトル通り、恋愛が鍵になってた。
この先の話も書けそうだなー。 -
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ネタバレ3-
どうやら時間を錯誤させる叙述トリックには全く驚けない体質であるらしい。他作の例を挙げるのは、それだけでネタバレになてしまうので控えるが、今まで読んだ中では特に面白いと感じたものはなかった。楽しめない一番の理由は、読み始めるとすぐに「あ、時間を錯誤させようとしているな」とわかってしまうからである(大概1年ズレているパターンが多い)。それがわかると他の謎にもある程度推測がついてしまう。そう思わせておいて実は…、となってくれればいいのだが、大抵は読み手が課したハードルを越えてくれない。それでも話自体が面白ければ、ある程度は楽しめるので、無理にその手の小説を避けるようなことはしない。しかし、わかっちゃった時点で心の準備は完了なのだから、その後の展開にはあまり期待できない。
それは本作を読み終わっても変わらない感想、変わらない認識であった。更に本作には大掛かりな物理トリックによる犯罪も行われるのだが、これも少しでも映像制作をかじったことのある者にはバレバレなのであった。だがこの手のトリックを用いようとした発想自体は大いに好感が持てるし、共感もできる。 -
Posted by ブクログ
本書のタイトルを見た瞬間、2011年に起きた「大学入試問題ネット投稿事件」を思い出した。主人公の天童玲美は高校3年時に2歳上の姉・芙美子を交通事故で失う。悲しみを押し殺して、受験勉強を始めようと姉の箪笥から赤本を取りだしたとき、そこには姉の手帳があった。「なぜこんなところに?」と不思議に思う玲美だったが、読んでいくと姉の死に関係すると思われるメモが書いてあった。それを読むと、東大と並ぶ偏差値トップの超難関私立大学・馳田大学に姉の死に関わることがありそうだということがわかり、馳田大学の受験を決意する。
だが、彼女の学力を考えると、独力で馳田に合格するのは大変に厳しく、玲美は迷った末、友達に力を借してくれるようお願いすることにした。その友達とは。
並木愛香:玲美とは中学からの友達で、クラスで成績トップの優等生。
平賀隼人:玲美の幼馴染で機械オタク。
椿井杜夫:陸上インターハイ選手。友達の為なら危険を顧みないナイスガイ。
この個性豊かな3人と「チーム・カンニング」を結成する(勝手に名付けてみた)。しかし、意気込む彼らの前に壁が立ちはだかる。担任の安倍だ。安倍は自分の成績と分相応でない大学を第一志望にしている玲美に対してある条件をつきつける。
「次の中間試験で学年20番以内に入ること」
試験まであと2週間。前の期末試験で89番だった玲美にとってかなり厳しい状況である。しかし心配は不要。チーム・カンニングの知恵が炸裂する。個人的には中間試験のシーンがハイライトだと思う。次々に出てくるカンニング・グッズに思わず唸ってしまった。杜夫の原始的なカンニング方法にもご注目あれ。そして、教師陣の名前も要チェケだ。アイドルおたくの著者の拘りが感じられる。
馳田に合格するぐらい賢く、陸上ではインターハイに出場している姉が道路を横切ったというのがなんか酷く間抜けな気がして(歩道橋渡ればよかったじゃんと僕は思うのだけど)、それで亡くなってしまったというのが煮え切らないのと、馳田での杜夫の行動がいくらなんでも無理あるかな~とツッコミたいところはあるんだけど、まあ設定が設定だけにそこは御愛嬌ということで。ちっちゃいことは気にするな♪それ、わかちこ、わかちこ~♪ -
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結婚式当日、祥子は、婚約者のユウ君が
踏切を横断しようとして事故にあったという報せを受け、
病院へと急ぐ途中、二人組の男に拉致され、暴行される。
しかも、自分を拉致するためのでっち上げだと思われた
事故の話も事実で、ユウ君は帰らぬ人となってしまった――。
一方、ユウ君は、結婚式当日の教会で、
祭壇の上に引き裂かれたウェディング・ドレスを見つける。
その日から、婚約者の祥子とは連絡がとれなくなってしまう。
途方に暮れる彼は、偶然街で出会った、自分に似た男とともに
奇妙な猟奇殺人事件の目撃者となるのだが――。
祥子とユウ君の体験の奇妙な食い違い。
二人はパラレルワールドに迷い込んでしまったのか。
再び二人が出会うとき、不可解なジグソーパズルは完成する。
鍵となるのは、とあるアダルトビデオと、
祥子の母が遺したウェディング・ドレス。
各方面で活躍する、黒田研二のデビュー作。
第16回メフィスト賞受賞作品。
文庫化があまり進まないメフィスト賞受賞作品だが、
本作も、ノベルス版の発売から8年ほど経っての文庫化。
この機を逃したら一生手に取ることはないと思ったので、
発売直後に衝動買いしてから寝かせておいた一冊。
比較的キワモノの多いメフィスト賞の中では
逆に異彩を放ってしまうほどにまともな作品だった。
ただ、オーソドックスなミステリとは言えない。
殺人事件が起こり、その犯人を探す、
というようなパターンの作品ではない。
祥子パートとユウ君パート、どちらにおいても、
そちらに書かれていることだけを読めば、
これといって不思議なことは起こっていない。
作品中に登場する唯一のミステリ的なトリックは
藍田麻美という女性の殺害に関するものだけで、
それ以外には、特に不可思議な状況はないのである。
だが、二つのパートを交互に読むことで
読者だけが体感できる不思議さがある。
「二つのパートの奇妙な食い違い」がそれだ。
結婚式当日のそれぞれの体験が異なることに始まり、
その後もいくつもの「?」が登場してくるのだが、
最後にはそのすべてに納得のいく解答が用意されている。
ほとんどの読者は、仕掛けのおおよその“形”に
うすうす気づきながら読み進めることだろうが、
完全に真相を看破できる人はまずいないだろう。
そういった意味で、ミステリとしては及第点だと思う。
が、全体としてはそこまで絶賛する気にはならない作品である。
まず、
「あるときまで同じ体験を共有してきたはずの二人が
ある日を境に別々の世界に迷い込んだかのようになる」
という設定をもっと活かし、
不気味さをもっと強く打ち出すべきだと思った。
せっかく「パラレルワールド」という言葉まで登場させたのに
そのような演出をしないのはもったいないのではないか。
これが綾辻行人なら、二つのパートにもっと共通性を持たせ
それでありながらどこかが奇妙に違う、という書き方で
読者に強い眩暈感を覚えさせるようなつくりにするはずだ。
また、キャラクター造形も全然うまくない。
別に現実味がないと言いたいわけではない。
ハードボイルド小説の登場人物や、
伊坂幸太郎の小説に登場するキャラクターだって
現実味なんてこれっぽっちも感じさせないが、
でもそれらのキャラクターは作品の世界にハマっているし、
逆にそのキャラクターが作品世界を作り上げてもいるわけで
違和感のようなものはまったく感じさせない。
だが、本作では、キャラクターの不自然さが気になる。
高田崇史の小説を読んでいても同じように感じるのだが、
何がどう変に感じるのかは、まだ分析できていない。
あと、何もかもが結末に関連してくる構造はいいのだが、
祥子の出生の秘密や、作家の勝田の存在までもを
事件に絡めていくのは少々やりすぎではないかと思った。
その部分を削ぎ落として、もっとシンプルにしても良かったはず。
メフィスト賞は当たり外れが大きい賞であるが、
この作品は決して外れではない。
だが、当たりかと言われれば、森博嗣や殊能将之、
西尾維新、舞城王太郎などと比較したときに
どうしても見劣りがしてしまうというのも事実。
ミステリ好きは読んでみても損はしない。
だが、ほとんどの人にとっては、読まなくてもいい小説。 -
Posted by ブクログ
いやぁ、なかなか面白かったですね。途中早い段階で気付いて
しまったけれど、『葉桜の季節に君を想うということ』と
『イニシエーション・ラブ』を合わせたようなトリック。
映像化はできない作品ですね。間違いなく。
物語は彼氏と彼女の視点で交互に語られていきます。
ま、これが味噌なわけですよ。
あー、でも、「きっとこうなんだろうな。」って思ってた、
ある程度正解してた結論の一部に至っても彼女の側の行動に
謎が残ってしまって最後に、「あー、なるほど。」ってかんじ
だったな。7割くらいは当たってたのに・・・ちょっと残念。
帯に書いてあること、あながち外れていません。
次々に謎が浮かんでは、論理的に解消されてはまた謎が。
そんな繰り返しなので、頁をめくる手が止められませんでした。
事件のトリックそのものよりも、語り方によって騙してくれる
文系なミステリが好きな方にはオススメですよ☆ -
Posted by ブクログ
確かに、帯で謳われている通りどんでん返しだった。全く思いもつかなかったラストだ。そういった意味では、面白い作品だったと思う。
ただ、途中の死体の描写であったり、状況の説明がイマイチだった。具体的にどんな状態なのか想像しずらい描写だった。内容がおもしろかったのに、評価が☆3つなのはそれが理由。
それと、ここでは電器店マネージャである主人公と対峙する客(?)が2名(万引き常習者とクレーマー)いるが、ほぼクレーマーとの対決ばかりで万引き常習者が本当に必要だったのかは疑問が残る。拾えていないだけかもしれないが、万引き常習者があまり話の軸に関係ない気がする。
話の落とし方は秀逸だと思うので、もう少し入り込みやすい描写だともっと読んでいて臨場感が生れて評価が高くなるのではないかと思う。