黒田研二のレビュー一覧
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シリーズ(?)2弾目。
前回に比べると笑える場面が少なかったですね~。
それだけシリアスさがあるのですが。
それにしても・・・・ホント、「いじめ」や「虐待」をテーマにした作品を読んでいると吐き気をもようしますね~。
自分自身、善人なわけじゃありませんし、確かに子供の頃、いじめを知っていたor見ていたというある意味加害者だったこともあるしね。
でも凄く後悔しました。なぜ、あの時、ちょっとした勇気がでなかったのか!ってね。
話が飛躍しすぎそうなので・・・(笑)。
主人公は幼稚園などに教材を卸す会社に勤めているちょいと気の弱いセールスマン・次郎丸諒(じろうまる りょう)。
彼の担当であるハーフリース -
Posted by ブクログ
3-
アイデア、プロットありきで展開される過分に強引なお話。ストーリー上の役割以外は大した特徴も与えられないキャラクターたちなので、どうもこじんまりとした印象。良く言えばコンパクトにまとまっているとも。予定調和的でどきどき感も薄く大したスリルは得られないが、何故か読後感は悪くない。これが胸キュンか(死語)。
作中の最先端テクノロジーグッズの数々も、現実では既に他のテクノロジーに取って代わられようとしていると思うと、この手の小説の賞味期限は異常に短いなあと、少し気の毒になってくる。モーニング○。ネタも含めて、元号が変わる頃には「何これ平成っぽくない?」とか言われるのだろうか。まあ仕方がないか -
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シリアスなクロケン作品。正直、今作の
根幹になるトリックはもの凄い最初の
時点で薄々感づいてしまったのですが、
それでも充分に惹き付けられる展開でしたね。
メインどころではない「連続爆弾事件」の
真相と犯人は、まさかの真相でむしろ
このサイドの事件にビックリw。
ピアニストの主人公が交通事故をきっかけに
演奏も出来ないリハビリ中に妻の不信に気がつく。
さらに不自然なくらいな出会いで「ココロ」という
名の女性と出会い、2人で奇妙な逃亡を計る。
さらに主人公には「クーニャ」という名の
ボロボロのクマのぬいぐるみが付きまとう。
しかもクーニャ...しゃべるんだよね。皮肉たっぷりに。
うっ...ちょ -
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新校舎の三階にある教室から飛び降りて、意識不明の重体になってしまった久遠麻帆から、ある日クラスメイト6人にメールが届いた。
親友である吉住沙耶。
野球部のエースで人気者の堺谷冬馬。
姉御肌の川畠瑠奈。
冬馬のことが好きな手島結衣。
オカルト好きの窪寺昇平。
学校中の誰もが怖れる存在の野方大輝。
麻帆の話を掘り下げていくうちに、飛び降りた原因がわかる。
期待せずに読み進めたからか、意外と面白かった。
途中2ヶ所かな?麻帆と沙耶の名前が間違ってて、うーん・・・という、なんとも言えない気持ちになった。
初版だから仕方ないのかな。
いや、でも最後の最後にも間違えるとか。。
せっかくいい終わり方が -
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ネタバレ3-
どうやら時間を錯誤させる叙述トリックには全く驚けない体質であるらしい。他作の例を挙げるのは、それだけでネタバレになてしまうので控えるが、今まで読んだ中では特に面白いと感じたものはなかった。楽しめない一番の理由は、読み始めるとすぐに「あ、時間を錯誤させようとしているな」とわかってしまうからである(大概1年ズレているパターンが多い)。それがわかると他の謎にもある程度推測がついてしまう。そう思わせておいて実は…、となってくれればいいのだが、大抵は読み手が課したハードルを越えてくれない。それでも話自体が面白ければ、ある程度は楽しめるので、無理にその手の小説を避けるようなことはしない。しかし、わか -
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本書のタイトルを見た瞬間、2011年に起きた「大学入試問題ネット投稿事件」を思い出した。主人公の天童玲美は高校3年時に2歳上の姉・芙美子を交通事故で失う。悲しみを押し殺して、受験勉強を始めようと姉の箪笥から赤本を取りだしたとき、そこには姉の手帳があった。「なぜこんなところに?」と不思議に思う玲美だったが、読んでいくと姉の死に関係すると思われるメモが書いてあった。それを読むと、東大と並ぶ偏差値トップの超難関私立大学・馳田大学に姉の死に関わることがありそうだということがわかり、馳田大学の受験を決意する。
だが、彼女の学力を考えると、独力で馳田に合格するのは大変に厳しく、玲美は迷った末、友達に力を -
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結婚式当日、祥子は、婚約者のユウ君が
踏切を横断しようとして事故にあったという報せを受け、
病院へと急ぐ途中、二人組の男に拉致され、暴行される。
しかも、自分を拉致するためのでっち上げだと思われた
事故の話も事実で、ユウ君は帰らぬ人となってしまった――。
一方、ユウ君は、結婚式当日の教会で、
祭壇の上に引き裂かれたウェディング・ドレスを見つける。
その日から、婚約者の祥子とは連絡がとれなくなってしまう。
途方に暮れる彼は、偶然街で出会った、自分に似た男とともに
奇妙な猟奇殺人事件の目撃者となるのだが――。
祥子とユウ君の体験の奇妙な食い違い。
二人はパラレルワールドに迷い -
Posted by ブクログ
いやぁ、なかなか面白かったですね。途中早い段階で気付いて
しまったけれど、『葉桜の季節に君を想うということ』と
『イニシエーション・ラブ』を合わせたようなトリック。
映像化はできない作品ですね。間違いなく。
物語は彼氏と彼女の視点で交互に語られていきます。
ま、これが味噌なわけですよ。
あー、でも、「きっとこうなんだろうな。」って思ってた、
ある程度正解してた結論の一部に至っても彼女の側の行動に
謎が残ってしまって最後に、「あー、なるほど。」ってかんじ
だったな。7割くらいは当たってたのに・・・ちょっと残念。
帯に書いてあること、あながち外れていません。
次々に謎が浮かんでは、論理的に解消 -
Posted by ブクログ
確かに、帯で謳われている通りどんでん返しだった。全く思いもつかなかったラストだ。そういった意味では、面白い作品だったと思う。
ただ、途中の死体の描写であったり、状況の説明がイマイチだった。具体的にどんな状態なのか想像しずらい描写だった。内容がおもしろかったのに、評価が☆3つなのはそれが理由。
それと、ここでは電器店マネージャである主人公と対峙する客(?)が2名(万引き常習者とクレーマー)いるが、ほぼクレーマーとの対決ばかりで万引き常習者が本当に必要だったのかは疑問が残る。拾えていないだけかもしれないが、万引き常習者があまり話の軸に関係ない気がする。
話の落とし方は秀逸だと思うので、もう少し -
Posted by ブクログ
メフィスト賞に慣れているあたしには、
これでもかの伏線てんこもりも、ばりばりの誘導も楽しめたけれど、
人によってはまったく意味不明だったと思われ。
トリックがあまりに大仰の割につまらなくて、
これを島田荘司作品と並べる解説には苦笑。
ってゆーか、スタジオだからそういった大掛かりな作り込みが
できたと言いたいのかもしれないけど、いやいや本来の用途はなんだったんだ?
と思わず突っ込み。
パラレルワールドものなのか、
フォーカスされた登場人物をあいまいにしたいのか、
時間軸を意図的にずらしたいのか、
いろいろ考えながら読んだのだが‥
最終的には、「うへ?」って感想でした。