黒田研二のレビュー一覧
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ネタバレ直樹の怨嗟は加速度的に増していく。それは同じ中学校の教職員や無関係な生徒にまで及んでいた。全てを恨み尽くした直樹の心にはもはや誰の声も届かない。学校を第二の監獄へ作り替え、皆殺しにせんとする、直樹を果たして止められるのだろうか?
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青鬼ノベライズの最終巻。『異形編』では多くが救われない絶望的なエンドを、そしてその流れのまま『怨霊編』に入り、一応無事に脱出できたが何一つ解決しないまま終わってしまっていた。今までは、その巻だけで丸く収まっていたので、この展開には驚いていた。
しかし、この最終巻に至るための必要なものだったのだと納得した。今回の巻では様々な登場人物がそれぞれの特性を生かし -
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ネタバレ再び起こった惨劇。多くの犠牲を払い、平和な日常を取り戻した。シュンはゲームとジェイルハウスが連動していることを確信し、館に迷いこんだ人間が外部と連絡をとれるようにプログラミングを施す。しかし、その行動が更なる悲劇を巻き起こす……。 *** 卓郎の活躍により前回の惨劇から脱出し、さらに一週間ほどが経ったある日。依然登校拒否を続けるシュンのもとを再び訪れる杏奈。その際、シュンはジェイルハウスが取り壊され、卓郎の父がホームセンターを建てるという話を聞かされる。あの館は初めからそのつもりで購入していたのだから、今更驚くことではないが、あの館に誰かが侵入する事態は避けなければならない。卓郎も説得を試みた
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ネタバレシュンが学校へ来なくなって一週間。ひろしは杏奈と彼のもとへ赴く。元気そうな様子に安心した2人だったが、ジェイルハウスには近づくなという、突然の警告に戸惑う。あの館に何があるのか……。それを知るのは、惨劇の記憶がある彼だけだった。
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青鬼ノベライズ第二弾。前回の惨劇から一週間。ひろしが無事脱出した後、あの凄惨な出来事自体が無いことになってしまい、シュン以外の人間は惨劇の記憶すら失ってしまっていた。その謎の現象によって青鬼に殺されたクラスメイト達が助かったこと自体は喜ぶべき事実だが、理由が分からない。単身、原因を探っていたシュンは、自分が作っているジェイルハウスを舞台にしたゲームと現実 -
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ネタバレシュン達は化物屋敷と噂されるジェイルハウスの中を逃げ惑っていた。捕まれば、あの化物に食い殺されるに違いない。建物から逃げ出そうと玄関へ向かうがドアは固く閉ざされている。果たして、彼らはこの屋敷から見事逃げきる事が出きるのだろうか……。
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有名な脱出系フリーホラーゲームのノベライズ版。ゲームの青鬼を下地にし、映画や漫画など様々な媒体で活発に発信されていたのは知っていたが、小説が存在していたことは知らなかった。
表表紙と裏表紙を見るとゲームに登場するキャラクター以外に見慣れない登場人物が二人いるのが分かる。ややオリジナル要素が入っているのだなと思い読み始めると、結構がっつり内容が違って -
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ネタバレ原作ゲームが好きでずっと読んできたシリーズ。
とうとう完結です。
前巻のラストから続きが気になって気になって仕方がなかった!
舞台が中学校に変わりちょっと新鮮でした。
青鬼の真相はもちろんですが、個人的には直樹の心の変化が良かった。この作品で一番救われて欲しかったのか彼なので…。
密かにお気に入りだったカズヤ君も再登場してくれて嬉しい限り。しかもそこそこ重要な役を担ってくれています。
そして最後のカラーイラスト!
卓郎たちが青鬼化した辺りからハッピーエンドは無理そうと思っていたので、見開きイラストに感動しました。
…不穏な最後のページは見なかったことにします。
「無終」ってそういうことなんで -
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借り物。
すごく読みやすく、先の展開が気になったので、あっという間に読み終わってしまった。
クレーマーって怖いな。
こういう対処の方法があるんだな。
前半のクレーマー対応の部分だけで一つのお話ができそうで、それはそれで読んでみたいなと思えた。
どんでん返しの説明が始まったところでは、まったく想像していなかった話をされたので、同じところを何度か読み直して理解した。
たしかにおかしいなと思ったところはあったし、なんとなく理解できていたところもあったのだが、それをさらに上回る事実があったために、「おぉー」となんだか感心してしまった。
・・・しかし、マンビーの解決の方は、最後にちらっと出てきただけ