黒田研二のレビュー一覧

  • 青鬼 無終編

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    ネタバレ

    直樹の怨嗟は加速度的に増していく。それは同じ中学校の教職員や無関係な生徒にまで及んでいた。全てを恨み尽くした直樹の心にはもはや誰の声も届かない。学校を第二の監獄へ作り替え、皆殺しにせんとする、直樹を果たして止められるのだろうか?

    ***

    青鬼ノベライズの最終巻。『異形編』では多くが救われない絶望的なエンドを、そしてその流れのまま『怨霊編』に入り、一応無事に脱出できたが何一つ解決しないまま終わってしまっていた。今までは、その巻だけで丸く収まっていたので、この展開には驚いていた。
    しかし、この最終巻に至るための必要なものだったのだと納得した。今回の巻では様々な登場人物がそれぞれの特性を生かし

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    2021年03月13日
  • 青鬼 異形編

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    ネタバレ

    再び起こった惨劇。多くの犠牲を払い、平和な日常を取り戻した。シュンはゲームとジェイルハウスが連動していることを確信し、館に迷いこんだ人間が外部と連絡をとれるようにプログラミングを施す。しかし、その行動が更なる悲劇を巻き起こす……。 *** 卓郎の活躍により前回の惨劇から脱出し、さらに一週間ほどが経ったある日。依然登校拒否を続けるシュンのもとを再び訪れる杏奈。その際、シュンはジェイルハウスが取り壊され、卓郎の父がホームセンターを建てるという話を聞かされる。あの館は初めからそのつもりで購入していたのだから、今更驚くことではないが、あの館に誰かが侵入する事態は避けなければならない。卓郎も説得を試みた

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    2021年03月13日
  • 青鬼 復讐編

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    ネタバレ

    シュンが学校へ来なくなって一週間。ひろしは杏奈と彼のもとへ赴く。元気そうな様子に安心した2人だったが、ジェイルハウスには近づくなという、突然の警告に戸惑う。あの館に何があるのか……。それを知るのは、惨劇の記憶がある彼だけだった。

    ***

    青鬼ノベライズ第二弾。前回の惨劇から一週間。ひろしが無事脱出した後、あの凄惨な出来事自体が無いことになってしまい、シュン以外の人間は惨劇の記憶すら失ってしまっていた。その謎の現象によって青鬼に殺されたクラスメイト達が助かったこと自体は喜ぶべき事実だが、理由が分からない。単身、原因を探っていたシュンは、自分が作っているジェイルハウスを舞台にしたゲームと現実

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    2021年03月06日
  • 青鬼

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    ネタバレ

    シュン達は化物屋敷と噂されるジェイルハウスの中を逃げ惑っていた。捕まれば、あの化物に食い殺されるに違いない。建物から逃げ出そうと玄関へ向かうがドアは固く閉ざされている。果たして、彼らはこの屋敷から見事逃げきる事が出きるのだろうか……。

    ***

    有名な脱出系フリーホラーゲームのノベライズ版。ゲームの青鬼を下地にし、映画や漫画など様々な媒体で活発に発信されていたのは知っていたが、小説が存在していたことは知らなかった。
    表表紙と裏表紙を見るとゲームに登場するキャラクター以外に見慣れない登場人物が二人いるのが分かる。ややオリジナル要素が入っているのだなと思い読み始めると、結構がっつり内容が違って

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    2021年03月06日
  • ウェディング・ドレス

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    章ごとに男女の視点が変わる章立て
    同じ事件を語っているようで、なんだか違和感あり

    時間的乖離があるのだろうとは容易に想像できたが、それ以上に様々な伏線が

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    2018年10月27日
  • さよならファントム

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    最後のあれにはびっくりした。
    というか、ぽかーんと。
    謎解きが、ものすごくきれいに、いろんなことが腑に落ちる。
    いろんなねたが複合的に使われていて、展開が読み切れなかった。
    タイトルの意味が、なんだかぐっとくる。
    人の記憶とか、心って、すごいね。

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    2018年06月17日
  • キュート&ニート

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    頼りないニートの叔父を持つ、聡明でキュートな幼女。幼稚園で起こる数々の問題をふたりで解決していくストーリーに心が温まります。母に薦められて読み、少しずつ薄くなっていく左ページを「終わらないでー」と思いながらめくり続けた一冊。オススメです。

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    2018年06月14日
  • ウェディング・ドレス

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    ネタバレ

    大掛かりな装置やいかにも叙述トリック的な名前使いもありましたがが、程よい緊張感を保って最後まで楽しめました。ちょっと途中であれ?と思うこともありましたが、最後の種明かしはなかなかすっきりしました。

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    2016年06月26日
  • 青鬼 無終編

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    ネタバレ

    原作ゲームが好きでずっと読んできたシリーズ。
    とうとう完結です。
    前巻のラストから続きが気になって気になって仕方がなかった!
    舞台が中学校に変わりちょっと新鮮でした。
    青鬼の真相はもちろんですが、個人的には直樹の心の変化が良かった。この作品で一番救われて欲しかったのか彼なので…。
    密かにお気に入りだったカズヤ君も再登場してくれて嬉しい限り。しかもそこそこ重要な役を担ってくれています。
    そして最後のカラーイラスト!
    卓郎たちが青鬼化した辺りからハッピーエンドは無理そうと思っていたので、見開きイラストに感動しました。

    …不穏な最後のページは見なかったことにします。
    「無終」ってそういうことなんで

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    2016年04月19日
  • クレイジー・クレーマー

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    どんでん返される覚悟で読んでたのに見事に騙された。騙されてる事を受け入れたくないくらい衝撃的なラスト。頭にこベリつく作品。

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    2013年11月07日
  • カンニング少女

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    カンニングは駄目。
    絶対に駄目。だけど…
    友情あり、隠された真実あり…
    このカンニングには、何だか心動かされますな。

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    2013年08月02日
  • カンニング少女

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    あくまでカンニングは悪いことであると貫きつつ、友人のために奮闘する仲間の姿が好きな作品。コンゲームって面白いんやなぁと発見。

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    2013年07月14日
  • ウェディング・ドレス

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    おっなんだ面白い。読みやすい。
    しかし盛りだくさんだな。
    なぜこんなことになったのかを見失いかけるほど盛りだくさん。
    でも上手い。

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    2013年03月26日
  • カンニング少女

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    タイトルにすごく目を引かれた本です。
    『カンニング少女』
    初めは、こんなタイトルあっていいのかと思ってしまいました。

    内容も看板に偽りなし、中学生の女の子が、
    姉の死の真実を知るために、
    今の彼女の学力では到底合格できない一流高校を目指す、
    という物語です。

    カンニング方法は、実際に行うことは難しい方法ばかりですが(笑

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    2013年02月12日
  • カンニング少女

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    うんうん。瑞々しい恋愛と、青春小説と、意外な題材な
    受験カンニングとの組み合わせは...結果上手くハマった
    面白く読める作品ですねー。いい歳のオッさんが
    読むにはやや、気恥ずかしいですが...(笑)。

    自分の年代でカンニングというと映画の「ザ・カンニング」
    なんですが、時代は違う(笑)。超ハイテクなカンニングな
    方法は
    やや現実味に欠け、実践向きではないですが、そこを突っ込むのは
    無粋ですよね。
    オビコメント通りの「胸キュンコンゲーム小説」!

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    2013年02月07日
  • ペルソナ探偵

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    作中作による連作短編集。この作者は気持ちのいい違和感を用意してくれる。伏線は丁寧で数も多く、予想が当たったり思わぬ箇所が伏線だったり。悲劇の真相が判明する最終章は爽快。

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    2013年07月24日
  • クレイジー・クレーマー

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    借り物。
    すごく読みやすく、先の展開が気になったので、あっという間に読み終わってしまった。

    クレーマーって怖いな。
    こういう対処の方法があるんだな。
    前半のクレーマー対応の部分だけで一つのお話ができそうで、それはそれで読んでみたいなと思えた。

    どんでん返しの説明が始まったところでは、まったく想像していなかった話をされたので、同じところを何度か読み直して理解した。
    たしかにおかしいなと思ったところはあったし、なんとなく理解できていたところもあったのだが、それをさらに上回る事実があったために、「おぉー」となんだか感心してしまった。
    ・・・しかし、マンビーの解決の方は、最後にちらっと出てきただけ

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    2012年10月31日
  • 白昼蟲 〈ハーフリース保育園〉推理日誌

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    「いじめ」がテーマとなっているミステリー。いじめの描写が重いので、本当にいじめの被害に遭った人は、読むのが苦痛かもしれない。でも、小説の最後には、いじめられっ子への大きなメッセージが込められている。山添女史、格好よすぎる!そして、がんばれ、アルマジロ!!

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    2012年10月14日
  • ナナフシの恋~Mimetic Girl~

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    ネタバレ

    結構重要なことであると思うのだが、主人公の魅力がわかりづらかったのが残念。
    大分ネタバレの部分だが、そこまで擬態出来るものだろうか。というのが一番引っかかった。

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    2012年09月30日
  • クレイジー・クレーマー

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    ネタバレ

    クレーマーって嫌だなぁと思いながらも黒田氏の本だし何か引っかけがあるんだろうと読んでいたが気付かず、説明のところで、ああ!そういうことだったのか!と驚き。死体描写が猟奇的なのになんだか結構みんな冷めたような発言なのが気になったがそういうものだろうか。万引き犯に関しても袖山と同じ考え方をしてしまった。

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    2012年09月30日