あらすじ
誰にもバレずに、完璧なカンニングで、大学入試を突破せよ! のんびりと短大進学を目指していた都立K高校3年・天童玲美は、突然の姉の死の真相を探るため、最難関私大・馳田学院に挑戦を決めた。しかし、今の玲美の学力では、合格はまず不可能…そこで成績トップの優等生・愛香と陸上インターハイ選手の杜夫、機械オタクの隼人の協力を得て、絶対に見破られない究極のカンニング方法で、入試突破を目指すことに。スリル満点の、胸キュン青春コンゲーム小説!
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Posted by ブクログ
2006年に発売され、2009年に文庫化された作品ですが、
携帯電話でのカンニングのニュースが世間を騒がせた今年、
あまりの一致にある意味ぞっとする内容でした。
カンニングは、どんな理由であれ、正当化・肯定できるものでは
ないけれど、この作品の鈴村女史のように、
どんな言葉も言い訳だと切り捨ててしまうのも、同じくらい
正当化・肯定できないものに思えますね。
顛末は、予想していたものではあるけれど、泣けますね…
しかし、天童姉妹は共に少し可哀相にも思えます。
ぶっちゃけ親が悪いかと…
いつも姉ばかりが評価されると感じ、劣等感を覚える主人公・玲美ちゃんも、
自分ばかりが期待を背負わされるお姉さんも。
どちらにもその子だけのものがあるはずですから。
しかし、友人たちの熱心さは凄い。
ホント、これが一番、何者にも代えられない宝。
そして、玲美ちゃんがそれを手に入れることが出来たのは、
楽をするためにカンニングをしたのではなく、
彼女が自分もお姉さんのようになろうと頑張り、「賢く」
なったからでないかな。
勉強は全てではないけれど、正しい形で見に付ければ、
気づけないものに気づくだけの
奥行きを持たせてくれるものではあるなとは思います。
Posted by ブクログ
スポーツ特待生としてすでに有名大学の進学が決まっていた杜夫は、カラオケボックスに駆け込む一人の少女を見つける。
成績がトップクラスの愛香が学校の帰りにこういう所に行くはずがないのだが・・・。
不振に思いカラオケボックスに近づくと、理数系が得意ですでに進学が決まっていた機械オタクの隼人が現れた。
杜夫は、愛香と隼人に引きずられてカラオケボックスに行く。
そこに現れたのは、玲美だった。
玲美の姉は、杜夫の陸上部の先輩で成績もよく陸上部ではインターハイに出場して名門の私立大学の馳田に入っていた。
しかし、五ヶ月前にトラックに跳ねられて死んでしまった。
玲美は、そのショックから立ち直りいつも道理に見えていたが、最近鬼気迫るように教室で猛勉強をし始めていた。
その理由を愛香が聞くと、玲美は最難関の馳田大学を受験すると言い出す。
姉の死の真相を知るために・・・。
玲美の馳田大学の合格率は3%。
ほぼ絶望的な数字。
どうしても、真相を知るために合格したいという玲美のために彼らが選んだのは、カンニング!
玲美たちは、カンニングによって入試突破をはかろうとするのだが・・・。
ミステリー作家、黒田さんが書いたスリル満点の青春コンゲームです。
登場人物が少なく非常に読みやすくとっても面白かったです。
優秀な姉に嫉妬心を抱いていたが、その姉が死んだ。
その姉が残した日記には、姉の死に関する事が?
そのために何が何でも大学に合格する。
ストーリーは、単純ですがやっぱりこういうのは面白いです。
Posted by ブクログ
タイトルにすごく目を引かれた本です。
『カンニング少女』
初めは、こんなタイトルあっていいのかと思ってしまいました。
内容も看板に偽りなし、中学生の女の子が、
姉の死の真実を知るために、
今の彼女の学力では到底合格できない一流高校を目指す、
という物語です。
カンニング方法は、実際に行うことは難しい方法ばかりですが(笑
Posted by 読むコレ
うんうん。瑞々しい恋愛と、青春小説と、意外な題材な
受験カンニングとの組み合わせは...結果上手くハマった
面白く読める作品ですねー。いい歳のオッさんが
読むにはやや、気恥ずかしいですが...(笑)。
自分の年代でカンニングというと映画の「ザ・カンニング」
なんですが、時代は違う(笑)。超ハイテクなカンニングな
方法は
やや現実味に欠け、実践向きではないですが、そこを突っ込むのは
無粋ですよね。
オビコメント通りの「胸キュンコンゲーム小説」!
Posted by ブクログ
カンニングをして超難関私大に入学してしまおうという話。
話自体はそれだけなんだけど、きっかけが結構重たいです。
最後の国語のテストでちょっと感動します。
あたしもああいうテストがよかったなぁ。
受験生を終えた後に読むのがおすすめ。
Posted by ブクログ
面白かった!
姉の事故死の真相を確かめるために
難関・馳田大学に入ろうとする玲美に
杜夫、愛香、隼人の3人が協力していく話なんだけど
それぞれのキャラが立っていて魅力的だし、
いろんなカンニング作戦も面白いし、
杜夫と玲美の関係が微笑ましい。青春だ〜w
とても爽やかな気分で読み終えました☆
Posted by ブクログ
姉の死の原因を知るために難関大学を受ける決意をした少女。
今の実力では合格できないので仲間とカンニングで入試突破をめざす。
カンニングの仕方がかなりハイテクで面白い。
でも、猛勉強をしたので十分入れる実力もついていた。
結局、死の真相は、意外なものだった。
Posted by ブクログ
カテゴリ違いです・・・ミステリィ?だから推理小説としたが
「わけあってカンニングします」
「わかった!協力するぜ!」
「お姉さん・・・どうして」
一見コンゲーム小説のようでありながら、ライトなお涙頂戴
カンニング指南書にあらず・・・間違わないように(笑)
Posted by ブクログ
色々なカンニング方法が出てきて面白い!と思った。
現実的には無理な気がしますが。
確かに暗記すればOK!なテストは意味ないよなぁ。と思った。
オチというか謎の部分はちょっと弱いかなぁと思ったけど、ジュブナイルノベルとしては全然OKだろうと思う。
Posted by ブクログ
作者がココを一番騙したい!ってとこは最初から分かってしまったのですが(最初にヒントが多すぎて…)物語が面白かったので最後まで楽しく読めました(^^)
内容が内容なだけに共感できない方もあるとは思いますが、そういう物語なので私は良いかなーと思います
Posted by ブクログ
さくっと読めます。
カンニングという「ズル」から主人公が成長していく過程が良かった。
ズルやルール違反はいけないが、「そもそものルールがまず正しいものなのか」ということを確かめることはとても大事なことだと思う。間違った必要のないルールに縛られて、行動や可能性が閉ざされるのはもったいない。
ズルしても真面目にも生きて行ける気がしたよ〜♫
やっぱチェリー最高やな
Posted by ブクログ
交通事故でなくなった姉の事故の真相を知るために姉の通っていたレベルの高い大学に行く事を決意した女の子と幼なじみやクラスメートの話。
(以降、少しネタばれ)
結局、悪人はおらず(担任は嫌なヤツだけど)、読後感がよいお話でした。
Posted by ブクログ
3-
アイデア、プロットありきで展開される過分に強引なお話。ストーリー上の役割以外は大した特徴も与えられないキャラクターたちなので、どうもこじんまりとした印象。良く言えばコンパクトにまとまっているとも。予定調和的でどきどき感も薄く大したスリルは得られないが、何故か読後感は悪くない。これが胸キュンか(死語)。
作中の最先端テクノロジーグッズの数々も、現実では既に他のテクノロジーに取って代わられようとしていると思うと、この手の小説の賞味期限は異常に短いなあと、少し気の毒になってくる。モーニング○。ネタも含めて、元号が変わる頃には「何これ平成っぽくない?」とか言われるのだろうか。まあ仕方がないか。
Posted by ブクログ
カバー裏の作者紹介を見ると「逆転裁判(漫画)」の脚本担当をされてるそうで、妙に納得してしまいました。話の展開にツッコミどころが満載です。「姉の死の真相を探るためにはカンニングしてでも姉と同じ大学に入らなくちゃならない」いやいやいやそんなことないし。その前に手帳の記述からそこまで考えるってかなり妄想!?カンニンググッズもそれだけの技術があればQRコードとかいらないし、、、
でも、このツッコミどころも含めて面白かったです。カンニングを補佐する3人は個性が際立ってますし、逆転裁判のように追い詰められたと思っても、見事な返しが待っていました♪
Posted by ブクログ
カンニングをテーマにした青春小説としては標準以上だと思いますが、帯の謳い文句から期待が大きかっただけに、いま一歩物足りないと感じてしまった。
作者の責任ではありませんが、売らんがための過剰な演出が逆に価値を下げてしまう見本でしょう。
Posted by ブクログ
本書のタイトルを見た瞬間、2011年に起きた「大学入試問題ネット投稿事件」を思い出した。主人公の天童玲美は高校3年時に2歳上の姉・芙美子を交通事故で失う。悲しみを押し殺して、受験勉強を始めようと姉の箪笥から赤本を取りだしたとき、そこには姉の手帳があった。「なぜこんなところに?」と不思議に思う玲美だったが、読んでいくと姉の死に関係すると思われるメモが書いてあった。それを読むと、東大と並ぶ偏差値トップの超難関私立大学・馳田大学に姉の死に関わることがありそうだということがわかり、馳田大学の受験を決意する。
だが、彼女の学力を考えると、独力で馳田に合格するのは大変に厳しく、玲美は迷った末、友達に力を借してくれるようお願いすることにした。その友達とは。
並木愛香:玲美とは中学からの友達で、クラスで成績トップの優等生。
平賀隼人:玲美の幼馴染で機械オタク。
椿井杜夫:陸上インターハイ選手。友達の為なら危険を顧みないナイスガイ。
この個性豊かな3人と「チーム・カンニング」を結成する(勝手に名付けてみた)。しかし、意気込む彼らの前に壁が立ちはだかる。担任の安倍だ。安倍は自分の成績と分相応でない大学を第一志望にしている玲美に対してある条件をつきつける。
「次の中間試験で学年20番以内に入ること」
試験まであと2週間。前の期末試験で89番だった玲美にとってかなり厳しい状況である。しかし心配は不要。チーム・カンニングの知恵が炸裂する。個人的には中間試験のシーンがハイライトだと思う。次々に出てくるカンニング・グッズに思わず唸ってしまった。杜夫の原始的なカンニング方法にもご注目あれ。そして、教師陣の名前も要チェケだ。アイドルおたくの著者の拘りが感じられる。
馳田に合格するぐらい賢く、陸上ではインターハイに出場している姉が道路を横切ったというのがなんか酷く間抜けな気がして(歩道橋渡ればよかったじゃんと僕は思うのだけど)、それで亡くなってしまったというのが煮え切らないのと、馳田での杜夫の行動がいくらなんでも無理あるかな~とツッコミたいところはあるんだけど、まあ設定が設定だけにそこは御愛嬌ということで。ちっちゃいことは気にするな♪それ、わかちこ、わかちこ~♪
Posted by ブクログ
姉の死の真相を知るため、偏差値トップの名門私大の受験を決意した玲美と、彼女の為にカンニングの方法を編み出す3人の仲間達。
カンニングは、いかなる理由で正当化してもルール違反だと思うけど…
でもどんな方法で切り抜けていくのかな、と興味は惹かれて面白かったです。
Posted by ブクログ
最初から最後までぱぱっと気持ち良く読める感じ。軽く読めるけど、読みながら続きが気になるところがいい。
カンニングに頼りきりではなく、本人もきちんと努力している点はいいなと思ったし、謎解きの方法も分かりやすくて良かった。
Posted by ブクログ
面白かったです。受験のカンニングの話ですが、笑いあいのそれに加えての頑張りありの、青春というのが一番似合っているでしょう。話としてはそこまで長くはないのですらすら読めると思います。
Posted by ブクログ
うんうん。瑞々しい恋愛と、青春小説と、意外な題材な
受験カンニングとの組み合わせは...結果上手くハマった
面白く読める作品ですねー。いい歳のオッさんが
読むにはやや、気恥ずかしいですが...(笑)。
自分の年代でカンニングというと映画の「ザ・カンニング」
なんですが、時代は違う(笑)。超ハイテクなカンニングな
方法はやや現実味に欠け、実践向きではないですが、
そこを突っ込むのは無粋ですよね。
オビコメント通りの「胸キュンコンゲーム小説」!
Posted by ブクログ
模倣しようのない精緻かつ大胆なカンニングのお話。
珈琲とハーブティと「ケロちゃん」が出てきます。
最後まで主人公の名前の読みを間違えて読んでました私。
うん、ふつーに考えたらそうだよね。ていうか、カタカナで書いてあるやん。最初に。笑